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SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 実質コストが判明、ベンチマークとの乖離も評価( 初回決算結果)。

投稿日:2020年11月26日 更新日:

米国株式 S&P500との連動を目指して運用するSBI・バンガード・S&P500インデックスファンドが初回決算を迎え、その運用報告書が公開されましたので、そこから実質コスト、及びベンチマークとの乖離を評価します。

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SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの実質コスト(初回決算)

決算期間は2019年9月26日から2020年9月14日の約1年。

下記信託報酬、実質コストはちょうど1年に換算し、さらに投資先ETF経費率を含めた値で記載します(税込み)

SBI・バンガード・S&P500 実質コスト
*投資先ETF経費率含む
信託報酬実質コスト信託報酬以外のコスト
0.0938%0.114%0.020%

実質コスト 0.114%、信託報酬以外のコスト 0.020%と1期目としては驚異的に低いコストとなっています。

但し、売買委託手数料、有価証券取引税が「-」となっており、上記実質コストにはこれらが含まれていません。

どういう意味なのか疑問に思っていましたが、たわら男爵様がSBIアセットマネジメントに確認して下さり、

マーケットメーカーから直接購入しているから手数料が発生しない、売買委託手数料込みの代金を支払っているために運用報告書の売買委託手数料の欄に計上出来ないといったことではなく、本当にゼロである。

*下記サイトより一部抜粋編集して引用

本当に売買委託手数料は0のようです。

*同じような運用形態の楽天・バンガード・ファンドの場合、初回決算時、売買委託手数料が非常に高く、これが実質コストを押し上げました。(現在では楽天・全米株式・全世界株式とも十分低い実質コストになっています)

 

eMAXIS Slim米国株式(S&P500)、楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード)との実質コスト比較

今回のSBI・バンガード・S&P500インデックスファンドの実質コスト、信託報酬以外のコストを、同じくS&P500との連動を目指すeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、ベンチマークは異なりますが米国株式に投資する楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)[通称:楽天VTI]と比較します。

[スマホの方は横にスクロールしてご覧ください]

米国株式インデックスファンド 実質コスト比較
*投資先ETF経費率含む
ファンド信託報酬実質コスト信託報酬以外
のコスト
SBI・バンガード
・S&P500
0.0938%0.114%
0.020%
eMAXIS Slim米国株式
(S&P500)
0.0968%0.141%0.044%
楽天・全米株式
(楽天VTI)
0.1620%0.209%0.047%

eMAXIS Slim、楽天VTIの信託報酬以外のコストが0.04%台なのに対し、SBI・バンガード・S&P500は0.020%と非常に低くなっています。

但し、これが実際の運用・騰落率に反映されなくては何の意味もありません。そこで、次章では、ベンチマークとの乖離を評価します。

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SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドのベンチマークとの乖離

運用報告書記載のベンチマークとの乖離

運用報告書にはベンチマークを概ね0.1%下回った、その原因として、ETFからの分配金に対する課税、ファンドの信託報酬等の要因があげられますとの記載があります。

しかし、SBI・バンガードのベンチマークは配当課税を考慮したネットの筈ですので(公式には公表されていません)、「分配金に対する課税」という点は理解できません。

またネットと言えども、日本に対する課税を適切に考慮したものではありません。

そこで、次章では他のファンドの騰落率と比較する事でSBI・バンガードのベンチマークとの乖離を評価します。

SBI・バンガードのベンチマークがネットと判断した理由 

  1. ネットと公表しているeMAXIS Slim米国株式とベンチマーク騰落率が一致
  2. S&P公表のネット指数値(ドル)を三菱UFJ銀行TTMで管理人が円換算した値と一致

 

SBI・バンガード・S&P500インデックスの真のベンチマークとの乖離

重要本章では一部管理人の推測が含まれます。

今回の決算期間とは若干異なりますが、2019年10月1日~2020年10月1日までの1年騰落率で比較します。

*投資先ETF VOOの乖離の値を使用する為、米国時間の2020年9月末時点、即ち日本での10月1日の1年騰落率としました。

 

真のベンチマーク

前述のようにSBI・バンガードのベンチマークはネットですが、その配当税率は日本に対して適切なものではありません。

そこで、日本に対する配当税率を正確に反映したベンチマークを「真のベンチマーク」と定義します。

経験的には、ネット指数は税率を多めに見積もっているようで、「真のベンチマーク」は配当課税を考慮しないグロス指数とネット指数の中間の値をとります。

ただ、「真のベンチマーク」は公表されていませんので、ここでは多くのファンドがコスト要因以外のベンチマークとの乖離がないとの前提のもと、管理人の主観を含めて推測した値を用います。

ベンチマークの種類、及び「真のベンチマーク」の評価方法の詳細は下記ページをご覧ください。

 

SBI・バンガード・S&P500インデックスのコスト要因以外での真のベンチマークとの乖離

下図は2020年10月1日時点の1年騰落率を実質コストに対し複数のファンドでプロットしたものです。

SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド ベンチマークとの乖離

図中ピンクの星印が「真のインデックス」で12.1%です。

注意:あくまで管理人の主観で図中グレーの点線を引き、そのY切片を真のインデックスとしています。

これから、SBI・バンガードのコスト要因以外でのベンチマークとの乖離を求めると-0.38%となります。

尚、この期間で投資先ETF VOOのトータルリターンはベンチマーク(グロス)に対し、NAVで-0.06%、マーケットプライスで-0.09%の乖離を起こしています。これからVOOのコスト成分(0.03%)を差引くと、それぞれ-0.03% / -0.06%の乖離となります。

*VOOの乖離はドルベースですが円換算しても殆ど変わりません。
マーケットプライスは終値。
SBI・バンガードも終値で購入(河童さんのブログより)

先ほど求めた-0.38%のうち、VOOの乖離分を引いても-0.3%以上の乖離が発生している事になります。

あくまで主観を含めた値ではありますが、実際にeMAXIS SlimやiFreeに騰落率で負けている事は事実で、この2ファンドを基準に考えてもマイナス乖離を起こしていると推測できます。

今後、騰落率を継続的に監視していく事で、eMAXIS Slim、SBI・バンガード・S&P500インデックス、どちらがよりベンチマークに忠実に運用できているか、さらに明らかになる事でしょう。

重要なのは低いコスト、そして、そのコストに応じた高い騰落率です。

 

以上、SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドの初回決算にみる実質コスト、ベンチマークとの乖離の評価でした。

 

SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドの詳細は下記記事をご覧ください。

 

また、米国株式に投資するインデックスファンドの詳細な比較は下記記事をご覧ください。

 

 

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