三井住友アセットマネジメントが「三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド」を新規に設定し、2017年10月3日より運用開始、そしてSBI証券で購入が可能となっています。
*2017年11月10日より楽天証券でも購入が可能となりました。
スポンサーリンク
見出し
三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンドの詳細
ファンドの基本情報
三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド | |
運用会社 | 三井住友アセットマネジメント |
投資形態 | ファミリーファンド インデックス型バランスファンド |
設定日 | 2017年10月3日 |
購入時手数料 | 無 |
信託財産留保額 | 無 |
信託報酬 | 0.2268% |
資産配分 | 次章参照 |
ファンドの資産配分
「三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド」は、国内、海外の債券、株式、REITに投資するインデックス型のバランスファンドです。(新興国債券はなし)
基本的な資産配分は下図のようになります。
株式40%、債券40%、リート20%となっており、国内より海外の比率が高くなっています。そして、先進国債券、全部で25%ですが5%が為替ヘッジ有となっているのが特徴です。
各投資先のベンチマーク、及びマザーファンドは下表のとおりとなっています。
資産クラス | ベンチマーク | マザーファンド | マザーファンド純資産総額 |
国内債券 | NOMURA-BPI | 国内債券パッシブ・マザーファンド | ??? |
国内株式 | TOPIX(配当込) | 国内株式インデックス・マザーファンド(B号) | 204,698(百万円) 2016/11/30 |
先進国債券 | シティ世界国債 | 外国債券パッシブ・マザーファンド | 180,203(百万円) 2016/12/19 |
先進国債券 (ヘッジ有) | シティ世界国債 | ヘッジ付き外国債券パッシブ・マザーファンド | ??? |
先進国株式 | MSCIコクサイ | 外国株式インデックス・マザーファンド | 165,583(百万円) 2016/11/30 |
新興国株式 | MSCIエマージング・マーケット | エマージング株式インデックス・マザーファンド | 6,806(百万円) 2016/11/30 |
国内リート | 東証REIT(配当込) | Jリート・インデックス・マザーファンド | 14,488(百万円) 2017/2/27 |
先進国リート | S&P先進国REIT(除く日本、配当込) | 外国リート・インデックス・マザーファンド | 5,924(百万円) 2017/2/27 |
懸念されるのは、新興国株式、国内リート、先進国リートが、三井住友・DCシリーズの個々のインデックスファンドと同じマザーファンドであり、現時点では、それらが決して良い運用成績を残してないという事(ベンチマークとの乖離大)。
ファンドのコスト。(個別のファンドを組み合わせた場合との比較)
個々の(信託報酬最低水準の)インデックスファンドを、この資産配分で組み合わせると、0.222%です。
ほぼ同じコストでバランスファンドを購入出来る事になります。
過去のリスク・リターン
過去の運用成績といっても、未だ設定されたばかりですのでデータはありません。
そこで、個々のインデックファンド(SMTインデックスシリーズのデータを使用)から「三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド」の資産配分になるよう合成指数を作り、そこから過去のリスク・リターンを推測してみます。
*但し、先進国債券は全て為替ヘッジ無で計算しています。
下図は、2009/1~2017/8までの期間で、複数の5年間のリスク・リターンを平均したものです。
8資産均等型やSBI資産設計オープン(資産成長型)[スゴ6]、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドなどと殆ど変わらない結果となっています。
最後に
以上、新規に設定された「三井住友・DCつみたてNISA・世界分散ファンド」の解説でした。
バランスファンドとして、信託報酬は十分低コスト、そして少しだけ海外比率を高めたいという方にとっては良い資産配分かと思います。
8資産均等型やセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、あるいは世界経済インデックスファンド等と良いライバルになる事でしょう。
ただ、バランスファンド全般の欠点として、その運用成績(ベンチマークとの乖離)が分かりにくいという点があります。是非、安定した運用を期待したいものです。
インデックス型バランスファンドの一覧は↓の記事にまとめてあります。
参考記事バランス型インデックスファンド徹底比較
各インデックスファンドの一覧(信託報酬、実質コスト、純資産総額など)は↓
参考記事インデックスファンド・コスト比較