NISA、つみたてNISA アクティブファンド

つみたてNISA(積立NISA)で買える国内株式アクティブファンドの比較・評価。~インデックスファンドに勝てるか?~

投稿日:2021年9月27日 更新日:

つみたてNISA」(積立NISA)では金融庁が認定したファンドしか投資する事が出来ません。

その金融庁認定ファンドの殆どが低コストのインデックスファンドですが、一部アクティブファンドも含まれています。

そこで、現時点でつみたてNISA対応として認定されている国内株式を主な投資対象としたアクティブファンドの過去のパフォーマンスを調査します。

つみたてNISA対応の外国株式に投資するアクティブファンドについては下記記事を参照して下さい。
参考記事つみたてNISA(積立NISA)で買える外国株式アクティブファンドを徹底比較。

「つみたてNISA」全商品と主要ネット証券の対応商品は↓を参照して下さい。

「つみたてNISA」の制度を知りたい方は↓を参照して下さい。

スポンサーリンク

[最終更新日:2021.9.27]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2021.8末時点の情報に基づき記載いています。

「つみたてNISA」対応の国内株式アクティブファンド

国内株式を主な投資対象とし、つみたてNISA対応となっているアクティブファンドは現時点(2021.9)で下記の7本。

  • コモンズ30ファンド (コモンズ投信)
  • 大和住銀DC国内株式ファンド (三井住友DS AM)
  • 年金積立 Jグロース (日興AM)
  • ニッセイ日本株ファンド (ニッセイAM)
  • ひふみ投信 (レオス・キャピタル)
  • ひふみプラス (レオス・キャピタル)
  • 結い 2101 (鎌倉投信)

各ファンドの基本情報

上記7本のファンドの信託報酬など基本情報を下表にまとめます。

*純資産総額は2021.8末日時点

ファンド純資産総額
(億円)
[設定日]
ベンチマーク信託報酬
コモンンズ30 296
[2009.1.19]
1.078%(*3)
大和住銀DC国内株式ファンド 228
[2006.10.23]
TOPIX
(配当込)
1.045%
年金積立 Jグロース450
[2001.10.31]
TOPIX0.902%
ニッセイ日本株ファンド1,018
[2001.12.26]
TOPIX
(配当込)
1.10%(*5)
ひふみ投信(*1)1,541
[2008.10.1]
1.078%(*4)
ひふみプラス(*1)4,825
[2012.5.28]
1.078%(*3)
結い 2101(*2)496
[2010.3.29]
 1.10%

(*1)ひふみ投信、ひふみプラスは一部海外株式を含みます。
(*2)結い2101は金融庁分類では「株式及び公社債」。実際のファンドの株式比率も60%前後となっています。
(*3)純資産総額に応じて信託報酬率が低くなります。
(*4)5年以上の長期保有で信託報酬の実質的な割引があります。
(*5)2021.4.1より1.10%から0.88%に引き下げられました。

全て1%前後の信託報酬。

国内株式の代表的指数、日経平均株価やTOPIXとの連動を目指すインデックスファンド(つみたてNISA対象)の信託報酬最安値が0.154%ですので、これに比べるとかなり高くなります。

勿論、信託報酬の差以上のリターンを毎年確実に上げられれば良いのですが。

以下、過去のパフォーマンスを見ていきます。

スポンサーリンク

つみたてNISA 国内株式アクティブファンドの運用成績

上記7ファンドの過去の運用成績をTOPIXと比較する形でまとめます。

尚、ひふみ投信ひふみプラスは、同じマザーファンドで同じ方針のもと運用するファンドですので、運用実績が長いひふみ投信で代表させます。(ひふみプラスの結果も、ひふみ投信と同じと思って問題ないでしょう)

TOPIXは野村AMのTOPIX連動型上場投資信託(1306)[ETF]の分配金再投資基準価額を使用します。

*各ファンドの基準価額は全て分配金再投資時の値、データは各運用会社または投資信託協会より引用。

 

直近10年間/5年間のリターン・リスク

2021年8月末時点の直近10年間、5年間のリターン・リスクを見てみます。

つみたてNISA アクティブファンド(国内株式)

つみたてNISA アクティブファンド(国内株式)

同じリスクでより高いリターンをあげたファンドが優秀という事になります。

直近10年、5年とも、結い2101以外のファンドは概ねリスクは同じでリターンのみが大きく異なります。

そして最も素晴らしいパフォーマンスをあげたのがひふみ投信(ひふみプラス)

年金積立Jグロースも先ず先ずの成績です。

尚、結い2101は株式比率が少なく、その分リスクも低くなっています。勿論、リターンも低くなります。

 

直近10年間のシャープレシオ (リスク調整後リターン)

リターンをリスクで割った値をシャープレシオと呼びますが、これはリスク1単位あたりのリターンを意味し、勿論、大きいほど優秀な成績という事になります。

*厳密にはリターンから無リスク資産のリターンを引きますが、ここでは無リスク資産のリターンを0とします。

2021.8時点の直近10年のリターン、リスク、そしてシャープレシオを下表にまとめます。

シャープレシオの大きい順に記載します。

 ファンド年率リターン年率リスクシャープレシオ
1ひふみ投信17.3%15.4%1.13
2年金積立 Jグロース15.6%17.0%0.92
3コモンズ30ファンド13.5%15.5%0.87
4結い 21018.0%9.3%0.87
5大和住銀DC国内株式ファンド12.4%16.5%0.75
--TOPIX(1306)12.1%16.4%0.74
6ニッセイ日本株ファンド10.6%16.6%0.64

シャープレシオから見ても、ひふみ投信(ひふみプラス)、年金積立Jグロースが優秀な成績をあげています。

そして6本中5本がTOPIXを上回る成績を残している一方、ニッセイ日本株ファンドだけはTOPIXに負けています。

 

スポンサーリンク

複数の5年間のリターン

直近の騰落率は現時点の基準価額に大きく左右されますのでファンドの評価としては十分ではありません。そこで、2010年3月から2021年8月までの複数の5年間のデータで見てみます。

2010年3月から5年間、さらに2010年4月から5年間・・・2016年8月から5年間と、起点(投資月)を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間のリターン、リスクを計算します。全部で78個(区間)のデータとなります。

この複数の5年間のリターンの平均、最大値、最小値をプロットしたのが下図。

つみたてNISA アクティブファンド(国内株式)

下表に5年間のリターン・リスクの平均値、及び平均値から計算したシャープレシオをまとめます。

シャープレシオの大きい順に並べます。

(注)ここでのリターン、リスク、シャープレシオは、73区間の平均をとったもので、一般的に使われるリターン、リスク、シャープレシオの値とは異なります。

 ファンド年率リターン年率リスクシャープレシオ
1ひふみ投信18.2%15.0%1.22
2結い 21017.8%8.6%0.90
3年金積立 Jグロース14.3%16.3%0.88
4コモンズ30ファンド11.6%15.3%0.76
 TOPIX(1306)10.8%16.2%0.67
5大和住銀DC国内株式ファンド10.4%16.6%0.63
6ニッセイ日本株ファンド9.4%16.6%0.57

この評価でも、直近10年/5年と同様ひふみ投信(ひふみプラス)がトップとなっています。

また、結い2101も優秀な成績をあげています。

 

次に、リターンだけに注目して、78区間の5年間でTOPIXとの勝負けを勝率でまとめたのが下表。

 ファンド勝率
1ひふみ投信100%
1年金積立 Jグロース100%
3コモンズ30ファンド65%
4大和住銀DC国内株式ファンド15%
5結い 210113%
6ニッセイ日本株ファンド0%

ひふみ投信(ひふみプラス)、年金積立 Jグロースは78区間全てでTOPIXをリターンで上回っています。

一方、ニッセイ日本株ファンドは一度もTOPIXに勝った事がありません。

結い 2101もリターンの勝率は低くなっていますが、本ファンドはリスクを抑えた運用に注力していますので、リターンだけで評価するのは適切とは言えません。

 

年度別リターンの推移・勝敗

アクティブファンドの評価として、もう一つ重要な要素が、毎年安定的にインデックスに勝ち続けることが出来るかという点。

そこで各年のリターンを比較してみます。(2021年は8月まで)

*表はクリックすると拡大します。

つみたてNISA アクティブファンド(国内株式)

各年でTOPIXのリターンを上回った年を青色、下回った年は赤色で示しています。

設定から13年にわたりTOPIXに2年しか負けていないのが「ひふみ投信」。勝率85%です。(2021年は8月までのデータ)

その他のファンドは概ね勝率5割。勝ったり負けたりを繰り返しています。

結い 2010だけ極端に勝率が悪くなっていますが、これは前述のようにリスクを抑えた運用を行っているからです。

 

つみたてNISA 国内株式アクティブファンドの人気(資金流出入額)

各ファンドの人気を資金流出入額から見てみます。

(*)資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。

2021年(8月まで)、2020年、2019年の資金流出入額をまとめます。

2021年の資金流出入額の大きい順にランキングをつけてあります。

資金流出入額 (億円)
 ファンド 2021年2020年2019年
1ひふみ投信62.5-169.8-92.8
2ひふみプラス46.9-2,025.4-882.8
3年金積立 Jグロース34.931.914.7
4コモンズ30ファンド27.919.221.9
5大和住銀DC国内株式ファンド16.010.79.6
6結い 210112.720.217.1
7ニッセイ日本株ファンド-6.5-21.358.7

2021年の1位、2位はひふみ投信、ひふみプラス。2019年、2020年と大きな資金流出が続きましたが、2021年(8月まで)はトップです。

3位は年金積立 Jグロース、4位はコモンズ30ファンド。2本とも比較的各年の資金流入が安定しています。

スポンサーリンク

まとめ

以上、つみたてNISAで購入出来る主に国内株式を投資対象とするアクティブファンドの評価でした。

リターン、リスク、シャープレシオ、年度毎のTOPIXに対する勝率、総合的に見て圧倒的な好成績を残しているのが「ひふみ投信」(ひふみプラス)。

残念ながら2019~2020年は大きな資金流出がありましたが、純資産総額では群を抜いて大きくなっています。

年金積立Jグロースも比較的健闘しています。TOPIXと同等のリスクで、TOPIXを大きく上回るリターンを出しています。

リターンは低いものの、リスクを抑えてシャープレシオとして優秀な成績を残しているのが結い2101。

コモンズ30も僅かですがTOPIXを上回っています。

この4本が相対的に優れたパフォーマンスを残しています。

勿論、以上は過去のデータであり、今後のリターンを保証するものではありません。

ひふみ投信は、レオス・キャピタルの直販で購入出来ます。(つみたてNISAにも対応)
公式サイトレオスのひふみ投信

ひふみプラスを含む上記ファンド(結い2101、ひふみ投信を除く)は、主要ネット証券で購入できます。(つみたてNISA対応)

SBI証券
投資信託保有で毎月TポイントまたはPontaポイントがもらえます。さらにT or Pontaポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
(つみたてNISAでも購入可能)
三井住友カードで投信積立が出来ます。還元率0.5%(ゴールド、プラチナカードはさらに還元率アップ)。
*三井住友カード(NL)なら年間費無料。
公式サイト SBI証券三井住友カード(NL)

楽天証券
楽天ポイントで投資信託を購入出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです。
公式サイト楽天証券楽天カード

松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
(但しリバランス積立はつみたてNISAでは非対応)
公式サイト松井証券

その他の販売会社
マネックス証券auカブコム証券など

 

「つみたてNISA」の全商品は下記記事を参照して下さい。
参考記事「つみたてNISA」(積立NSA)全商品(ファンド)と主要ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券)の取扱商品。

 

スポンサーリンク

-NISA、つみたてNISA, アクティブファンド

Copyright© しんたろうのお金のはなし , 2022 All Rights Reserved.