NISA、つみたてNISA アクティブファンド

つみたてNISA(積立NISA)で買える外国株式アクティブファンドを徹底比較。

投稿日:

つみたてNISA」(積立NISA)では金融庁が認定したファンドしか投資する事が出来ません。

その金融庁認定ファンドの殆どが低コストのインデックスファンドですが、一部アクティブファンドも含まれています。

そこで、現時点でつみたてNISA対応として認定されている外国株式を主な投資対象としたアクティブファンドの過去のパフォーマンスを調査します。

つみたてNISA対応の国内株式に投資するアクティブファンドについては↓の記事を参照して下さい。
参考記事つみたてNISA(積立NISA)で買える国内株式アクティブファンドを徹底比較。

 

「つみたてNISA」全商品と主要ネット証券の対応商品は↓を参照して下さい。

「つみたてNISA」の制度を知りたい方は↓を参照して下さい。

 

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[最終更新日:2020.6.5]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2020.5末時点の情報に基づき記載いています。

「つみたてNISA」対応の外国株式アクティブファンド

外国株式を主な投資対象(*)とし、つみたてNISA対応となっているアクティブファンドは現時点(2020.6.5)で下記の8本。

  • セゾン資産形成の達人ファンド (セゾン投信)
  • フィデリティ・欧州株・ファンド (フィデリティ投信)
  • フィデリティ・米国優良株・ファンド (フィデリティ投信)
  • ハッピーエイジング20 (SOMPOアセットマネジメント)
  • ハッピーエイジング30 (SOMPOアセットマネジメント)
  • ハッピーエイジング40 (SOMPOアセットマネジメント)
  • のむラップ・ファンド(積極型) (野村アセットマネジメント)
  • EXE-i グローバル中小型株式ファンド (SBIアセットマネジメント)

(*)国内株式、債券、REITを含むファンドもあります。

尚、金融庁分類でアクティブファンドとなっている、

この3本は、本サイトではインデックスファンドに分類し、本記事では除外します。各ファンドの詳細はファンド名をクリックしてください。

 

各ファンドの基本情報

8本のファンドの信託報酬など基本情報を下表にまとめます。

*純資産総額は2020.5末日時点

[スマホの方は横にスクロールしてご覧ください]

ファンド
[運用会社]
信託報酬
ベンチマーク
(参考指数) 
純資産総額
(億円)
[設定日]
セゾン資産形成の
達人ファンド

[セゾン投信]
1.35
±0.2%

(MSCI ACWI)
936.9
[2007.3.15]
全世界の株式に投資
フィデリティ
・欧州株
・ファンド 
[フィデリティ投信] 
1.650%
MSCI
ヨーロッパ
210.2
[1998.4.1]
英国・欧州大陸の株式に投資   
フィデリティ
・米国優良株
・ファンド 
[フィデリティ投信]  
1.639%
S&P500275.4
[1998.4.1]
米国株式に投資   
ハッピー
エイジング20
[SOMPO AM]
1.617%
合成指数100.7
[2000.7.31]
国内外の株式・債券に投資。株式比率90%    
ハッピー
エイジング30
[SOMPO AM]
1.485%
合成指数125.9
[2000.7.31]
国内外の株式・債券に投資。株式比率70%    
ハッピー
エイジング40 
[SOMPO AM]
1.320%
合成指数 164.1
[2000.7.31]
国内外の株式・債券に投資。株式比率50%   
のむラップ
・ファンド
(積極型) 
[野村AM]
1.518%

(無)
321.1
[2010.3.15]
国内外(新興国除く)の株式・債券・REITに投資。
マザーファンドはインデックス運用   
EXE-i
グローバル
中小型株式ファンド
[SBI AM]
0.331%

(FTSEグローバル
スモール・キャップ)
62.0
[2013.5.13]
日本を含む全世界の中小型株式   

*ハッピーエイジング20/30/40のベンチマークはTOPIX、NOMURA-BPI、FTSE世界国債、MSCIコクサイ、MSCIエマージングの合成指数。
*のむラップ・ファンドの各マザーファンドはTOPIX、NOMURA-BPI、FTSE世界国債、MSCIコクサイ、S&P先進国REITに連動するよう運用。

アクティブファンドだけあって信託報酬が1%を超えるファンドばかりです。
*EXE-i グローバル中小型株式ファンドを除く。

この中で純資産総額が最も大きいのはセゾン資産形成の達人ファンド

設定日が古いのはフィデリティ・欧州株・ファンドフィデリティ・米国優良株・ファンドの2本で、20年以上の運用実績があります。

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外国株式アクティブファンドの運用成績

以下、各ファンドの過去の運用成績を見ていきますが、上表のように各ファンドにより投資対象が大きく異なりますので、リターンが異なるのは当然です。

リターンの大小だけで判断するのではなく、リスク、そしてシャープレシオ(リターンをリスクで割った値)も含めて見て下さい。

*各ファンドの基準価額は全て分配金再投資時の値、データは各運用会社または投資信託協会のサイトより引用。
*参考データとして各アセットクラスのインデックスファンドの結果も記載しますが、全てSMTインデックスシリーズの値です。
*リターン・リスクは年率です

 

直近10年間のリターン・リスク・シャープレシオ

先ずは2020年5月末時点の直近10年間のリターン・リスク特性を示します。

*運用実績が10年に満たないEXE-i グローバル中小型株式ファンドは7年のデータです。
*図中、全世界株式とは先進国 81%、新興国12%、国内7%で個別のインデックスファンドを組み合わせた疑似的なMSCI ACWIです。

つみたてNISA アクティブファンド(海外株式)

 

次に、各ファンドのリターン・リスクをシャープレシオの大きい順に表にまとめます。

*シャープレシオは無リスク資産のレシオを0として計算

 ファンド年率リターン年率リスクシャープレシオ
1セゾン資産形成の達人ファンド12.2%16.8%0.72
2フィデリティ・米国優良株・ファンド12.0%18.3%0.65
3のむラップ・ファンド(積極型)8.0%13.2%0.60
4フィデリティ・欧州株・ファンド11.5%20.7%0.56
5ハッピーエイジング404.7%9.1%0.51
6ハッピーエイジング305.9%13.0%0.45
7ハッピーエイジング206.7%15.8%0.42
8EXE-i グローバル中小型株式ファンド
*直近7年のデータ
5.5%18.9%0.29

シャープレシオで1位となったのはセゾン資産形成の達人ファンド

リターンでも1位です。基本的に株式に100%投資するファンドですので、リターンが高いのは当然ではありますが、リスクも比較的抑えられシャープレシオが大きくなっています。

2位はフィデリティ・米国優良株・ファンド

最近の米国株式の好調さによるものでしょう。

最下位はEXE-i グローバル中小型株式ファンド

このファンドだけ直近7年のデータですが、全ファンド7年で比較しても同じく最下位です。

 

5年間のリターン・リスクの平均値

直近の騰落率は現時点の基準価額に大きく左右されますので、ファンドの評価としては十分ではありません。そこで、2010年3月から2020年5月までの複数の5年間のデータで見てみます。

2010年3月から5年間、さらに2010年4月から5年間・・・2015年5月から5年間と、起点(投資月)を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間のリターン、リスクを計算します。全部で63個(区間)のデータとなりますので、この平均値をまとめます。

(注1)EXE-iだけは2013年3月からのデータで25区間、参考データとして見て下さい。
(注2)ここでのリターン、リスク、シャープレシオは、各運用期間の平均をとったもので、一般的に使われるリターン、リスク、シャープレシオの値とは異なります。

先ずはリスク・リターンの関係から。

つみたてNISA アクティブファンド(海外株式)

前章同様にシャープレシオが大きい順に並べると、

 ファンド年率リターン年率リスクシャープレシオ
1セゾン資産形成の達人ファンド15.0%16.0%0.94
2フィデリティ・米国優良株・ファンド14.4%17.4%0.83
3のむラップ・ファンド(積極型)9.9%12.6%0.79
4ハッピーエイジング406.7%9.0%0.74
5ハッピーエイジング308.6%12.9%0.67
6フィデリティ・欧州株・ファンド12.6%18.8%0.67
7ハッピーエイジング209.9%15.5%0.64
8EXE-i グローバル中小型株式ファンド
*評価期間が異なる
6.0%16.9%0.36

概ね、前章で示した直近7年間の結果と同じになっています。

シャープレシオ、リターンとも1位となったのはセゾン資産形成の達人ファンド

そして、フィデリティ・米国優良株・ファンドと続きます。

 

ベンチマーク(参考指数)に勝っているか?

アクティブファンドはベンチマーク(または参考指数)を上回る事を目標として運用するものです。

そこで、各ファンド、ベンチマークとの差異を見ていきます。

 

セゾン資産形成の達人ファンド

ベンチマークはありませんが、参考指数がMSCI ACWIとなっています。

ただMSCI ACWIの円換算でのリターンがわかりませんので、ここでは先進国株式81% : 新興国株式12% : 国内株式(TOPIX) 7%の合成指数で代用します。(SMTインデックスシリーズより作成)

年率リターン  2020.5末時点
 ファンド合成指数差分
1年4.57%2.47%2.11%
3年4.65%3.83%0.82%
10年12.16%9.61%2.55%

MSCI ACWIもどきの合成指数に対して1~10年ともファンドが勝っています。

アクティブファンドとして十分なパフォーマンスを発揮してると言って良いでしょう。

 

フィデリティ・米国優良株ファンド、フィデリティ・欧州株ファンド

月報記載のファンド、ベンチマーク騰落率から、ベンチマークとの差を見てみます。

*月報記載のデータから独自に年率換算して表記。

フィデリティ・米国優良株ファンド

2020年4月末日時点のデータです。

ベンチマークはS&P500(配当込・グロス)、グロスは配当に対する課税前の値です。

年率リターン  2020.4末時点
 ファンドベンチマーク差分
1年-1.59%-3.43%1.84%
3年5.93%7.58%-1.65%
設定来
(22年1月)
3.65%5.48%-1.83%

1年こそベンチマークを上回っていますが、設定来では年率-1.83%もベンチマークに負けています。

信託報酬が1.639%ですので、これに信託報酬以外のコストを含めた実質コストの分だけ概ね負けている事になります。

*ベンチマークがグロスですので、配当課税も若干マイナス成分となります。

残念ながら、そのコストの高さからベンチマークを上回る事が出来ていないという事です。

 

フィデリティ・欧州株ファンド

2020年4月末日時点のデータです。

ベンチマークはMSCIヨーロッパ・インデックス(配当込・グロス)、グロスは配当に対する課税前の値です。

年率リターン  2020.4末時点
 ファンドベンチマーク差分
1年0.58%-16.11%16.69%
3年7.68%-2.34%10.02%
設定来
(22年1月)
4.88%2.68%2.20%

1年、3年と年率で10%以上、設定来でも2.2%ベンチマークを上回っています。

特にここ数年のパフォーマンスが素晴らしいようです。

アクティブファンドとして、ベンチマークを大きく上回る成績です。

 

ハッピーエイジング20, 30, 40

月報記載のベンチマーク騰落率を年率に換算してファンド騰落率と比較します。

年率リターン  2020.4末時点
 ファンドベンチマーク差分
ハッピーエイジング20
1年-10.84%-7.48%-3.36%
3年-1.33%0.52%-1.85%
5年-0.59%-0.18%-0.41%
ハッピーエイジング30
1年-7.98%-5.29%-2.69%
3年-0.75%0.87%-1.62%
5年-0.38%0.00%-0.38%
ハッピーエイジング40
1年-5.58%-3.59%-1.99%
3年-0.27%0.96%-1.23%
5年0.16%0.49%-0.33%

3ファンドとも1~5年の期間でベンチマークを下回っています。特に直近1年、3年は大きなマイナスです。

 

のむラップ・ファンド(積極型)

のむラップ・ファンドは、各投資対象のマザーファンドはインデックス運用し、その資産配分比率をアクティブに決めるファンドです。

よってベンチマーク、参考指数ともなく、比較対象がありません。

そこで、参考までに同じ投資対象の6資産に均等に配分する6資産均等型と比較します。尚、6資産均等型には野村6資産均等バランスなどのファンドがありますが、運用実績が短い為、ここではSMTインデックスシリーズから作成した合成データを用います。

年率リターン  2020.5末時点
 ファンド6資産均等差分
1年1.24%-0.11%1.34%
3年2.36%2.53%-0.17%
10年7.96%7.99%-0.04%

直近1年に限れば、のむラップ・ファンド(積極型)が勝っていますが、それ以外は6資産均等型の勝という結果です。

*6資産均等型は本ファンドのベンチマーク、参考指数ではありません。

 

EXE-i グローバル中小型株式ファンド

EXE-i グローバル中小型株式ファンドは、インデックス運用する2本の米国ETFに投資するファンド・オブ・ファンズで、アクティブというよりインデックスファンドに極めて近いファンド。

ただベンチマークを設けず、参考指数としている事から厳密にはインデックスファンドではありません。

ここでは月報記載の参考指数と比較します。

年率リターン  2020.4末時点
 ファンド参考指数差分
1年-16.78%-15.56%-1.22%
3年-2.40%-0.97%-1.43%
5年-0.79%-0.02%-0.77%

全ての期間で参考指数に負けています。

ただ、本ファンドは、ベンチマークに沿うよう2本のETFの配分比率を細かく調整するようなファンドではありませんので、こういうファンドだと認識しておけば問題ないでしょう。

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人気(資金流出入額)

各ファンドの人気を資金流出入額から見てみます。

(*)資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。

2020年(5月まで)、2019年の資金流出入額、及び2020.5末時点の純資産総額をまとめます。

2020年の資金流出入額の大きい順にランキングをつけてあります。

資金流出入額、純資産総額  (億円)
 ファンド2020年2019年純資産総額
1セゾン資産形成の達人ファンド96.5118.2936.9
2フィデリティ・米国優良株・ファンド50.4-2.2275.4
3のむラップ・ファンド(積極型)49.212.5321.0
4フィデリティ・欧州株・ファンド5.1-8.9210.2
5EXE-i グローバル中小型株式ファンド3.55.162.0
6ハッピーエイジング401.311.6164.1
7ハッピーエイジング201.31.3100.7
8ハッピーエイジング300.93.7125.9

圧倒的に人気があるのがセゾン資産形成の達人ファンド。2019,2020年とも2位以下を大きく引き離してのトップです。

2020年になって売れているのがフィデリティ・米国優良株・ファンドのむラップ・ファンド(積極型)の2本。

その他は殆ど売れていません。

 

まとめ

以上、つみたてNISAで購入できる主に外国株式に投資するアクティブファンドの運用成績の比較でした。

過去の成績で最も優秀な結果を上げたのがセゾン資産形成の達人ファンド。アクティブファンドとして、参考指数を大きく上回るパフォーマンスで、資金流入額も多い人気のファンドです。

フィデリティ・米国優良株・ファンドも良好な成績です。ただ、ベンチマークに負けており、ファンドというより米国株の好調さに支えられた結果でしょう。

一方、フィデリティ・欧州株・ファンドは成績自体はいまいちですが、ここ近年のベンチマークに対する優位性という点では非常に優れた結果を残しています。

*繰返しになりますが、ここでは全てのファンドをまとめて比較しましたが、それぞれのファンドの投資対象は異なり、本来は同じ土俵で比較できるものではありません。購入を検討する際には、リスク・リターン(シャープレシオ)を考慮の上、各ファンドの交付目論見書を良く読んで判断する事をお勧めします。

セゾン資産形成の達人ファンドはセゾン投信の直販で購入出来ます。

公式サイトセゾン投信

セゾン投信つみたてNISAにも対応しています。詳細は下記の記事を参照にして下さい。
参考記事セゾン投信「つみたてNISA」 申込開始。「セゾン・バンガード・グロバールバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」。

その他のファンドは主要ネット証券で購入出来ます。

SBI証券
投資信託保有で毎月Tポイントがもらえます。さらにTポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト SBI証券

楽天証券
投資信託保有で毎月楽天スーパーポイントがもらえます。さらに楽天スーパーポイントで投資信託を購入する事も出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです。
公式サイト楽天証券楽天カード

松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
(但しリバランス積立はつみたてNISAでは非対応)
公式サイト松井証券

その他の販売会社
マネックス証券auカブコム証券など

 

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