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積立・解約方法

バリュー平均法、ドルコスト法との比較を簡単なモデルで検証します ~その2~ 平均購入株価だけで判断してはいけません。

投稿日:2016年8月6日 更新日:

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前回の記事で、バリュー平均法、ドルコスト法との比較をシンプルなモデルで検証した結果を報告しましたが、この各モデルに対して平均購入株価を計算し、表中に追加しました。(前回の記事中に追加してありますので、そちらを参照して下さい)

「しんたろう」も驚いたのですが、全てのケースで平均購入株価は、バリュー平均法の方が低く、即ち、より安く購入できています。(ちょっと考えれば当たり前か!)

しかし、これらのケースを見て、バリュー平均法の方が優れていると言えるでしょうか?

決してそんな事はないですよね。

バリュー平均法、いくら平均購入価格が低くても、株価の上昇局面では投資額(株数)が少ないが為に儲けそこない、下落局面では投資額(株数)が多すぎて大きな損失を出してしまっているのです。

こういう投資手法を比較・議論する時は、決して平均購入株価だけで判断してはいけません。平均購入株価よりも重要なのは最終的な損益額、年利回りです。

では、損益額、年利回り、どちらを、より重要視すべきでしょうか?

単調に株価が上昇するCase-1の場合を再度見てみましょう。

 ドルコストバリュー平均法VA-DCA(差分)
総投資額(千円)1,200940-259
最終資産(千円)1,5021,200-302
最終損益額(千円) 302 259 -43
年利回り 4.40% 4.43% 0.03%
平均購入株価127.4125.1-2.3
最大投資額(千円)---10---
最小投資額(千円)---6---

僅かですが、年利回りはバリュー平均法の方が高くなっていますが、損益額はドルコスト法の方が30万円も大きくなっています。
一方、投資額は、バリュー平均法が26万円も少なくなっています。

この余剰金の26万円を、同等の利回りで運用できるのなら利回りで判断しても問題ないでしょう。(どうやって運用するかという問題はありますが)

しかし、バリュー平均法では、やがて起こるかもしれない株価の下落局面に備えて、資金をリザーブしておかなければなりません。リザーブ資金は通常MRFや短期の定期預金、普通預金に置いておくことになりますので、殆ど利息はつきません。ただ、遊ばせておくだけです。

勿論、より少ない資金で、そこそこの利益を得ることが出来るという事は、リスクも小さくなることを意味します。このメリットも加味しなければなりません。

しかし、積立方法の比較という点では、重要なのは利回りよりも最終的な損益額だと、「しんたろう」は考えます。(といいつつ、まだ完全には自分の頭の中を整理しきれていないですが。。。)

手元にある程度まとまった資金がある時に、一括投資すべきか、小分けにしてドルコスト法で投資すべきか、という議論にも通じるところがあるように思えます。

取りあえず、これからも、いろいろなモデルでバリュー平均法とドルコスト法を比較・検証してきますが、損益額も利回りも両方、見ていきます。平均購入株価は参考程度に。

 

まとめ

投資手法の比較・判断を平均購入株価だけで行ってはいけません。

最終的な損益額、及び年利回りを見なければなりません。そして、待機資金が必要となるバリュー平均法との比較においては、特に利回りよりも損益額をより重要視すべきだと考えます。

 

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