確定拠出年金(iDeCo)

労働金庫(ろうきん)の個人型確定拠出年金(iDeCo/イデコ)の評判・評価。~ネット証券(マネックス証券)とも比較~

投稿日:2021年4月24日 更新日:

ろうきん」と言えば、労働組合を通してサラリーマンや公務員には知名度が高く、口座をお持ちの方も多いかと思います。

そんな労働金庫(ろうきん)個人型確定拠出年金(iDeCo)を、運営管理機関手数料が無条件で無料、ネット証券の中でも低コストの商品をラインアップしているマネックス証券との比較を含めて解説します。

[最終更新日:2021年4月24日]最新の情報に更新。
*2021.4.1に6商品が追加されました。
本記事は記事執筆時点の情報に基づき記載しています。

*手数料、信託報酬は税込み(10%)表記

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ろうきんのiDeco

[注]以降、解説するのは2017年1月に新設された「ろうきんiDeCo」(新プラン)のものです。また、以下の情報は主に「中央ろうきん」のものです。

基本情報の比較

No. ろうきんマネックス
証券
1加入者年間手数料合計
*毎月拠出の場合
5,772円
2,052円
2運用指図者年間手数料合計
4,512円792円
3個人型加入時手数料2,829円2,829円
4他の金融機関へ変更する時?4,400円
5[給付]一時金と年金の併給可能可能
(10%刻み)
6年金給付5~20年
(1年単位)
5~20年
(1年単位)
7記録関連業務JIS&TJIS&T
8商品数(元本確保型含) 1627
 インデックスファンドの信託報酬
9国内債券0.1320%0.1320%
10国内株式
(TOPIX)
0.1540%0.1540%
11先進国債券0.1540%0.1540%
12先進国株式0.1540%0.1023%
13新興国債券--- 0.2420%
14新興国株式--- 0.1870%
15国内REIT--- 0.2750%
16先進国REIT--- 0.2970%
17全世界株式--- 0.1140%
18バランス型0.1540%
0.1540%

 

手数料

ろうきんマネックス証券で大きく異なるのが1,2の年間手数料。

年間手数料は下表のように、国民年金基金連合会、事務委託先金融機関、そして運営管理機関の3カ所に支払う合計金額です。

年間手数料(加入者で毎月拠出の場合)  
 ろうきんマネックス証券
国民年金基金連合会1,260円
事務委託先金融機関792円
運営管理機関3,720円0円
合計5,772円2,052円

どこの金融機関のiDeCoに加入しても国民年金基金連合会や事務委託先金融機関に支払う手数料は同じです。異なるのは運営管理機関手数料。運営管理機関とはろうきんマネックス証券といった金融機関の事で、ここに支払う手数料は各金融機関が自由に設定できます。

そしてマネックス証券をはじめ主要ネット証券は運営管理機関手数料が無条件で無料。一方のろうきん、3,720円かかります。これが年間手数料の差になります。

手数料で見れば、運営管理機関手数料が無料のマネックス証券に太刀打ちできません。

*運用指図者は国民年金基金連合会の手数料が不要です。

キャンペーンにより運営管理機関手数料が引き下げられることがあります。例えば、2022年3月までは「特割キャンペーン」として通常3,720円が3,120円に引き下げられます。

 

インデックスファンドの信託報酬

例えば国内株式であればTOPIXなど、株式市場全体(もしくは決められたルールに基づき抽出された銘柄全体)を表す指標に連動するように運用する投資信託をインデックスファンドと言います。

そして、投資信託には手数料がかかりますが、これを信託報酬と呼びます(通常、年率で表記)。勿論、手数料ですから低い方が望ましいのは言うまでもありません。

上表の9~18は、各投資対象毎のインデックスファンドの信託報酬を比較したものです。

一例として、No.12の先進国株式であれば、ろうきんの商品では年率0.154%の手数料がかかりますが、マネックス証券の商品であれば0.1023%ですみます。

*信託報酬は手数料と言っても直接支払うのではなく、日々信託報酬分が自動的に差し引かれ、投資信託の基準価額(株価のようなもの)は既に信託報酬分が差し引かれた価額です。

 

受給関連

受給関連は、記録関連業務がJIS&T(マネックス証券、楽天証券、野村證券等と同じ)ですので、併給も可能、年金として受取る場合の受給回数の選択肢が広いなど問題はありません。

*併給とは一部を一時金、一部を年金として受取る方法。

iDeCoは受給時に退職所得控除、公的年金等控除の税制優遇を受ける事が出来ます。しかし、控除の範囲内だけ非課税であって、その控除を超える金額には税金がかかります。そこで、併給などをうまく利用して、控除枠内に収まるよう工夫する事で節税出来る場合があります。
*退職所得控除や公的年金等控除は、iDeCoだけでなく、企業からの退職一時金や老齢基礎・厚生年金なども含めて計算されます。

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ろうきんiDeCoの取扱商品

商品の一覧を表にまとめます。

アセットクラス ベンチマーク 商品名信託報酬
国内債券NOMURA
-BPI
総合指数
ダイワつみたてインデックス日本債券(*1)0.132%
ダイワ・ボンド・
インデックス
総合指数
DCダイワ日本債券インデックス0.275%
国内株式TOPIXダイワつみたてインデックス日本株式(*1)0.154%
DCダイワ日本株式インデックス0.275%
先進国債券FTSE世界国債ダイワつみたてインデックス外国債券(*1)0.154%
DCダイワ外国債券インデックス0.253%
先進国株式MSCI-
KOKUSAI
野村DC外国株式インデックスファンド・MSCI-KOKUSAI0.154%
バランス4資産4資産分散投資・スタンダード<DC年金>
わたしへの贈りもの(*1)
0.154%
バランス4資産4資産分散投資・ミドルクラス<DC年金>
わたしへの贈りもの(*1)
0.154%
バランス4資産4資産分散投資・ハイクラス<DC年金>
わたしへの贈りもの(*1)
0.154%
バランス4資産
DIAMバランス・ファンド<DC年金>1 安定型0.286%
バランス4資産DIAMバランス・ファンド<DC年金>2 安定・成長型0.319%
バランス4資産DIAMバランス・ファンド<DC年金>3 成長型0.352%
元本確保型 ろうきん確定拠出年金定期預金1年---
元本確保型 ろうきん確定拠出年金定期預金5年---
元本確保型 ろうきん確定拠出年金定期預金10年---

(*1)2021年4月1日に追加された商品。

 

リスク商品は合計13本とシンプルな商品ラインアップです。

(バランス型を含め)全てインデックス型、そして国内債券・株式、先進国債券・株式の伝統的4資産のみに絞られています。

新興国やREIT(不動産投資信託)の商品はありません。

信託報酬ですが、低コストの商品をラインアップしたマネックス証券と比較すると、先進国株式だけが0.05%割高となっています。信託報酬が0.05%違えば、例えば200万円の資産額があった時、毎年1,000円余計にコストがかかるという事です。

 

ダイワつみたてインデックスとDCダイワ・シリーズ

国内債券、国内株式、先進国債券には、従来のDCダイワ・シリーズに加え、2021年4月よりダイワつみたてインデックス・シリーズが加わりました。

基本的には同じものですので(国内債券だけはベンチマークが異なりますが)、信託報酬が低いダイワつみたてインデックス・シリーズを強くお勧めします。

 

4資産分散投資・スタンダード/ミドルクラス/ハイクラス<DC年金> 愛称:わたしへの贈りもの

*2021年4月1日に追加された商品です。

インデックス型バランスファンドです。

投資対象は国内債券(NOMURA-BPI)、国内株式(TOPIX)、外国債券(FTSE世界国債インデックス)、外国株式(MSCIコクサイ)の4資産。

これらの資産への配分比率により3種類の商品があり、ハイクラスになるほど株式、及び外国比率が高くなります。

信託報酬は全て0.154%と低コストです。

[スマホの方は横にスクロールしてご覧ください]

 信託報酬株式
比率
外貨建
資産比率
国内
債券
国内
株式
外国
債券
外国
株式
短期
金融資産
スタンダード0.154%30%25%52%20%15%10%3%
ミドルクラス45%30%37%30%15%15%3%
ハイクラス59%34%22%40%16%19%3%

 

DIAMバランス・ファンド<DC年金>

これも、前述の4資産分散投資・スタンダード/ミドルクラス/ハイクラス<DC年金>と同じく、4資産に投資するインデックス型バランスファンドです。

リスク(株式比率、最大外貨建資産比率)に応じた3種類の商品があり、信託報酬は0.286~0.352%と比較的低コストに抑えられています。

ただ、4資産分散投資・スタンダード/ミドルクラス/ハイクラス<DC年金>の方が信託報酬的にはお得になります。

[スマホの方は横にスクロールしてご覧ください]

 信託報酬最大株式
比率
最大外貨建
資産比率
国内
債券
国内
株式
外国
債券
外国
株式
現金
など
1.安定型0.286%40%30%65%19%8%5%3%
2.安定・成長型0.319%60%50%43%30%12%12%3%
3.成長型0.352%80%55%22%40%16%19%3%

 

 

商品ラインアップのまとめ

国内・先進国の債券と株式、それにバランスファンドと、これだけの数に絞った商品構成は、(好き嫌いが分かれるところかもしれませんが)初めて投資する方にとっては商品選びに迷わない、そしてよく理解できないまま高コストのファンドを購入してしまう心配が無い(地雷を踏むことがない)といった点で、好感の持てるラインアップと言ってよいでしょう。

そして、2021年4月により低い信託報酬のファンドが追加されました。

 

まとめ

商品ラインアップは、全てインデックス型、さらに伝統的4資産のみといった潔い割り切り方は、特に初めて投資する方にとっては使いやすいとも言えるでしょう。

問題なのは手数料。

無条件で運営管理機関手数料無料となる主要ネット証券(マネックス証券等)に比べると年間3,720円も高くなっています。特に会社員や公務員のような第2号被保険者の場合、最大拠出額が低く、その分、手数料の占める割合がより大きくなるだけに無視できる金額ではありません。

商品の信託報酬は2021.4の商品追加で十分低くなりました。ただ、先進国株式については未だネット証券の超低コストファンドに負けています。

*新興国、リートに投資したい方は対象商品がありませんので注意して下さい。

公式サイト中央ろうきんのiDeCo

 

管理人はeMAXIS Slim先進国株式インデックス、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)などをラインアップしているマネックス証券のiDeCoに加入しています。

No.1 マネックス証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)

マネックス証券 iDeCo

選びやすいシンプルな商品ラインアップ。
インデックスファンドは常に最低水準の信託報酬を目指すeMAXIS Slimを採用。
全世界株式に低コストで投資できるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)をラインアップ。
アクティブファンドも魅力的な商品を採用。
年金と一時金の併給が可能など受給制度も充実。

 

下記記事で運営管理機関手数料無料のSBI証券楽天証券イオン銀行松井証券マネックス証券をより詳しく比較しています。

 

 

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