りそな銀行の個人型確定拠出年金(iDeCo)の新プラン「りそなつみたて iDeCo」について解説します。
*りそな銀行は従来の「りそな個人型プラン」に変わり、2018年5月3日より新プラン「りそなつみたてiDeCo」の取扱を開始しました。2018年5月以降の新規募集は「りそなつみたてiDeCo」となります。
[最終更新日 : 2021年4月24日]全て最新の情報に更新。
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見出し
りそな銀行 個人型確定拠出年金「りそなつみたて iDeCo」
以下、りそな銀行と、(ネット証券の中でも超低コストのファンドをラインアップしている)マネックス証券とを比較する形で解説します。
*手数料は全て毎月拠出する場合。年単位でまとめて拠出すれば、国民年金連合会の手数料を削減する事が出来ます。
手数料
りそな銀行のiDeCo手数料は下表のようになります。
りそな銀行 | マネックス証券 | |
国民年金基金連合会 | 1,260円 | 1,260円 |
事務委託先金融機関 | 792円 | 792円 |
運営管理機関(*) | 3,204円 3,864円 | 無料 |
合計(*) | 5,256円 5,916円 | 2,052円 |
(*)掛金引落口座がりそな銀行(本プランに申込できる受付金融機関を含む)の場合、運営管理機関手数料が3,204円となり合計で5,256円となります。その他の場合は5,916円。
マネックス証券などの運営管理機関手数料無料の金融機関に比較すると、年額3,200円以上高くなります。
本プランに申込できる受付金融機関とは、りそな銀行、埼玉りそな銀行、関西みらい銀行、青和信用組合、みなと銀行、呉信用金庫、はくさん信用金庫、三島信用金庫、協栄信用組合、島根中央信用金庫、上越信用金庫、オリックス生命保険、真岡信用組合、遠州信用金庫、宇和島信用金庫、しまね信用金庫、日本海信用金庫、大同生命保険、東和銀行、にいかわ信用金庫、北空知信用金庫、愛知県中央信用組合(2021.2.1時点)。
当初2年間は運営管理機関手数料が無料
りそなのiDeCo(個人型確定拠出年金)に新規加入、資産移換された方は、2年間 運営管理機関手数料が無料となります。2年間に限り年額手数料合計が2,052円という事です。
商品ラインアップ
各アセットクラス毎に運用商品、その信託報酬をまとめます。
インデックスファンドについてはマネックス証券とも比較します。(マネックス証券の商品名は略称で表記)
インデックスファンド (パッシブ運用)
*(H)は為替ヘッジあり
[スマホの方は横にスクロールしてご覧ください]
りそなつみたて iDeCo | マネックス証券 | ||
国内 債券 | Smart-i 国内債券インデックス | 0.1320% | 0.1320% 三菱UFJ |
国内 株式 | Smart-i TOPIXインデックス | 0.1540% | 0.1540% One DC |
国内 株式 | Smart-i 国内株式 ESGインデックス | 0.2365% | --- |
先進国 債券 | Smart-i 先進国債券インデックス (為替ヘッジなし) | 0.1870% | 0.1540% eMAXIS Slim |
先進国 債券(H) | Smart-i 先進国債券インデックス (為替ヘッジあり) | 0.1870% | 0.2200% たわら |
先進国 株式 | Smart-i 先進国株式インデックス | 0.2200% | 0.1023% eMAXIS Slim |
先進国 株式 | Smart-i 先進国株式 ESGインデックス | 0.2860% | --- |
新興国 債券 | DCダイワ 新興国債券インデックス ファンド | 0.5720% | 0.2420% iFree |
新興国 株式 | Smart-i 新興国株式インデックス | 0.3740% | 0.1870% eMAXIS Slim |
国内 リート | Smart-i Jリートインデックス | 0.1870% | 0.2750% DCニッセイ |
先進国 リート | Smart-i 先進国リートインデックス | 0.2200% | 0.2970% 三井住友DC |
系列のりそなアセットマネジメントが運用する低コスト・インデックスファンド Smart-iシリーズを中心としたラインアップとなっています。
Smart-iは2019年に信託報酬引下げを行っており(国内債券・先進国債券・国内株式)、他のファンドを含め今後の引下げにも期待が持てます(勿論、保証は出来ませんが)。
ただ、引き下げたとはいえ、依然、先進国株式、新興国株式などマネックス証券とは大きな差があります(リートを除く)。
さらに、Smart-iは純資産総額が小さいという懸念も有ります。(純資産総額が小さいと信託報酬以外のコストの増大、ベンチマークとの乖離などの問題を生じる事があります。
資産分散型(バランスファンド、ターゲットイヤー型)
バランンスファンド、ターゲットイヤー型、リスクコントロール型として、下記11本をラインアップしています。
タイプ | ファンド | 信託報酬 |
ターゲットイヤー | りそなターゲット・イヤー・ファンド2030 | 0.2750% |
りそなターゲット・イヤー・ファンド2035 | 0.3300% | |
りそなターゲット・イヤー・ファンド2040 | 0.3300% | |
りそなターゲット・イヤー・ファンド2045 | 0.3850% | |
りそなターゲット・イヤー・ファンド2050 | 0.3850% | |
りそなターゲット・イヤー・ファンド2055 | 0.4400% | |
りそなターゲット・イヤー・ファンド2060 | 0.4400% | |
インデックス型 バランスファンド | Smart-i 8資産バランス 安定型 | 0.1760% |
Smart-i 8資産バランス 安定成長型 | 0.1980% | |
Smart-i 8資産バランス 成長型 | 0.2200% | |
リスクコントロール (アクティブ) | DCダイナミック・アロケーション・ファンド | 1.1000% |
DCダイナミック・アロケーション・ファンド以外は、十分低コストのファンドがラインアップされています。
りそなターゲット・イヤーファンド
りそなターゲット・イヤーファンドは、国内債券・株式、先進国債券(為替ヘッジ有・無)・株式、新興国債券・株式、国内・先進国リートの8資産に投資します。
各ターゲットイヤーに近づくほど安定性重視の資産(国内債券・先進国債券)の比率を次第に高め、ターゲットイヤー以降は全て安定性重視の資産で運用するものです。
尚、本ファンドが「指定運用方法」となり、一定期間、購入商品を指定しなかった場合、自動的に本ファンドが購入されます。(いわゆる、デフォルト商品)
Smart-i 8資産バランス
Smart-i 8資産バランスは、国内債券・株式、先進国債券・株式、新興国債券・株式、国内・先進国リートの8資産に投資します。
*先進国債券の一部は為替ヘッジ有。
安定型・安定成長型・成長型の3本がありますが、いずれも、個別のファンドを組み合わせた場合と、そう大きく変わらない低コストとなっています。
詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事【Smart-i】 8資産バランス安定型・安定成長型・成長型 新規設定。
DCダイナミック・アロケーション・ファンド
本ファンドも8資産に投資します。
「安定重視資産(日本国債、先進国債券為替ヘッジあり)と成長重視資産の組入比率を市場の局面判断に基づいて定期的に見直す」ファンドです。
成長重視資産の組入比率は50%程度以下となっていますので、リスクは比較的低い部類に入るでしょう。一方で、安定重視資産の比率が高いわりに信託報酬は1.10%、決して安くはありません。
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アクティブファンド、コモディティ、元本確保型商品
アクティブファンド、及びコモディティ、元本確保型商品として下記のファンドがラインアップされています。
ファンド | 信託報酬 | |
国内債券 | シュローダー年金運用ファンド日本債券 | 0.6490% |
国内株式 | シュローダー日本ファンド(確定拠出年金向け) | 1.4630% |
外国債券 | ラッセル・インベストメントDC外国債券F(運用会社厳選型) | 0.8030% |
アムンディ・ジャパン・プラス債券ファンド(年1回決算) | 0.6270% | |
外国株式 | ラッセル・インベストメント外国株式ファンド(DC向け) | 1.4630% |
国内リート | 野村J-REITファンド(確定拠出年金向け) | 1.0450% |
外国リート | DCダイワ・グローバルREITアクティブ・ファンド | 1.0450% |
金(インデックス) | ゴールド・ファンド(為替ヘッジなし) | 0.4070% |
定期預金 | りそな据置定期預金『フリーポケット401k』 | |
埼玉りそな据置定期預金『フリーポケット401k』 |
以上、10本がラインアップされています。
*本サイトでは運用の中心としてインデックスファンドを推奨しております。
まとめ
以上、計32本の商品で構成されたりそな銀行 個人型確定拠出年金(iDeCo)のプラン「りそな つみたてiDeCo」の紹介でした。
Smart-iを中心とした商品ラインアップで従来のプランより低コストになっています。
難点は、当初2年間を除き運営管理機関手数料がかかる事。無条件で恒久的に無料となれば、より魅力的なプランとなるのですが・・・。
管理人はeMAXIS Slim先進国株式インデックス、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)などをラインアップしているマネックス証券のiDeCoに加入しています。
下記記事で、無条件で運営管理機関手数料が無料となり、さらに低コストのファンドをラインアップしたマネックス証券、SBI証券、楽天証券、松井証券、イオン銀行を詳細に比較しています。