投資、特にインデックスファンドを用いた長期投資を行う上で重要な事は下記の4つ。
- 無理のない範囲で投資する事。
- 分散投資する事。
- 年に1度程度、リバランスを行う事。
- 投資信託にかかるコストは最低限に抑える
これらを、面倒な手間をかける事無く全て満足できるのが松井証券の投信工房です。
[最終更新日:2024.1.4]新NISA開始にともない一部表記修正。
[2023.10.30]投信残高ポイントサービス 2023.11.1 リニューアル。
[2022.7.25]つみたてNISAでの毎日積立に対応(2022.7.30より)。
[2022.1.10]投信毎月現金還元サービス・リニューアル。
[2020.9.23]つみたてNISAの解説を追加。
リバランス積立の詳細を追記。
[2020.4.9]投資信託毎月現金還元サービスを追記。
[2019.12.17]投資信託購入時手数料完全無料、株式売買手数料50万円まで無料化を反映。
見出し
100円から世界分散投資が可能。毎日積立にも対応。
特に、初めて投資を行う初心者の方、先ずは無理のない範囲で投資することをお勧めします。
投資信託を100円から積立できる証券会社は他にもありますが、たった100円だけで(複数のファンドで)世界分散投資出来るのは松井証券だけです。
毎日、毎週、または毎月の積立で、100円から複数のファンドの積立投資が可能なのです。
*他社の100円からの投資信託購入・積立は1銘柄につき100円という意味です。松井証券の場合、後述するポートフォリオ積立では100円で複数のファンドに投資する事が出来ます。
日本、先進国、新興国の株式、債券、REITなどに、たった1コインで積立できるのです。
毎日100円なら月に約2,000円。(毎日とは営業日の事です。1月に約22回の積立を行う事になります)
毎週100円ならたったの月400円。
この程度でしたら、毎日のランチ代や飲み代等をちょっと節約するだけで無理なく始められる金額だと思います。
松井証券の100円での投資信託購入は、ちょっとお得になる事も!
投資信託の購入口数は、購入金額/基準価額x10,000で計算されますが、必ずと言っていいほど小数点以下の端数が出ます。そして100円と少額で投資信託を購入すると、この端数の影響がより大きくります。
この端数の扱い、松井証券だけは(投資家にとって)有利になるように処理してくれるんです。(但し公式情報ではない事、及びいつ変更されるとも限りませんので保証の限りではありません)
無料のロボアドバイザーがポートフォリオを提案してくれる。
初めて投資する方にとって、何に(株、債券、国内、海外・・・)どれだけの配分で投資するか(いわゆるアセットアロケーション)を決めるのはなかなか難しい事だと思います。
そんな時に頼りになるのがロバアドバイザー。
松井証券のロバアドバイザーは、
年齢、資産運用の目的、年収、投資経験、投資関連用語の知識、投資資産が値下がりした時の対応、自分の好みの運用方針(保守的~積極的)、積立投資の予定の8つの簡単な質問に答えるだけで、下記のようなポートフォリオを提案してくれます。
具体的な商品名、その信託報酬やリターン・リスクも表示してくれます。
さらに、このポートフォリオは自分のお好みで自由に変更する事も出来ます。
リターン・リスクの確認が容易に出来る
上記ロボアドバイザーが提案してくれたポートフォリオの画面、あるいは、松井証券の投信工房のログイン後のトップ画面に、設定したポートフォリオでのリターン・リスクが表示されます。
特に、リスクを把握しておく事は重要です。
ご自分がどれだけのリスクにまで耐えられるか、言い換えると、その許容できるリスクの範囲内で投資する事です。
リバランス不要のポートフォリオ一括積立(リバランス積立)
年に1回程度行う事が望ましいとされるリバランス。
当初設定した比率より少なくなった資産クラスを追加投資・購入、あるいは比率より高い資産クラスの売却、そして両者の組合せによりリバランスする方法があります。
このリバランス、追加投資・購入する場合は当初予定していた投資許容金額以上の投資が必要になりますし、売却を伴う場合は課税の事も考えないといけません。
これを、元の比率に戻すのがリバランスです。
そんな面倒なリバランスですが、松井証券の投信工房だと追加購入も売却も行うことなく自動的にリバランスしてくれるんです。正確には、リバランスが必要無いよう、積立比率を自動的に調整してくれるんです。
リバランス積立
リバランス積立(実際の取引画面では「目標ポートフォリオを積立する」)だと、毎回の積立時に、目標ポートフォリオに近づくよう、各ファンドの積立額や購入するファンドを自動的に設定してくれます。
最初に積立ての設定を行うだけ、後はほったらかしでも常にポートフォリオにそった資産配分が維持できます。
ポトフォリオ一括購入も可能
また積立ではなく、ポートフォリオにそって一括購入する事も出来ます。取引画面だと「目標ポートフォリオを購入する」。
ここで、【目標比率に近づくように銘柄毎の金額を計算する】【目標比率で銘柄毎の金額を計算】のどちらかを選ぶことが出来ます。
リバランスも可能
リバランス積立を行っていれば常にポートフォリオ通りの資産配分を保つことが出来ますが、毎回の積立以外にもスポット購入するなどしてポートフォリオから乖離していった場合、リバランスを自動的に行ってくる機能もあります。
また2017年12月下旬より、あらかじめ任意の日にちを設定して(年4回まで設定可能)、その日にリバランスを行う【自動リバランス機能】が追加されます。
ただ、リバランスには売却を伴いますので注意が必要です。(売却益が出ていれば課税されます)
*以上のリバランス積立等はNISA(つみたて投資枠)には対応していません
通常の積立やスポット購入も可能です。
勿論、設定したポートフォリオとは関係なく、お好きなファンドを自由に購入、積立をする事も可能です。
その場合、「投信取引」→「取扱投信一覧」で、取り扱っている投資信託の一覧が出ますので、そこで、購入・積立の設定が出来ます。
低コストのファンド中心の商品ラインアップ。
投資信託には、購入時の手数料、及び保有している期間、常にかかる信託報酬というコストがあります。(売却時にも手数料がかかる場合もあります。)
松井証券の投信工房が始まった当初は、全てのファンドが購入時手数料無料(ノーロード)、そして信託報酬の低いインデックスファンドだけでしたが、徐々に取扱いファンドが増え、その中には、一部購入時手数料がかかるもの、そして信託報酬の高いアクティブファンド等も含まれるようになりました。
2019.12.9より投資信託の購入時手数料が完全に無料となりました。
それでも、現時点(2019.12.13)で松井証券にラインアップされているファンド全1,183本のうち、信託報酬が税抜き0.5%以内のものが224本、0.30%以内が116本と、依然、低コストのファンドが多くなっています。
また、ロバアドバイザーで提案されるファンドは低コストのファンドが中心となっています。
松井証券 投信工房なら、初めて投資する方でも、べらぼうに高い購入時手数料や信託報酬の投資信託を購入するといった間違い(?)を避ける事が出来ます。(勿論、そんな高い購入時手数料・信託報酬に見合うリターンが得られると思って購入するなら「間違い」ではないですが。)
松井証券の新NISA
松井証券でも新NISAを取扱っています。
積立方法
積立は、毎日積立、または毎月積立、
尚、増額設定も可能で、年の途中から始めても非課税枠限度枠を使い切ることが可能です。
*増額設定は設定年のみ有効
*毎日積立では増額設定は出来ません。
ただし、松井証券独自のサービスである「リバランス積立」等はNISA(つみたて投資枠)では利用できません。
商品ラインアップ
現時点(2023.1.3)で松井証券 NISA(つみたて投資枠)で取り扱っているファンドは221本。
NISAつみたて投資枠では金融庁が認定したファンドしか購入する事が出来ませんが、その認定ファンドが272本(ETFを除く)ですので、その殆どを松井証券では取り扱っています。
勿論、超低コスのeMAXIS Slimシリーズ、<購入・換金手数料なし>ニッセイ、楽天インデックス・シリーズ等、人気の商品もラインアップされています。
「投信残高ポイントサービス」で投資信託保有による最高水準のポイント還元率
2020年4月1日より、保有する投資信託に応じて現金が還元される「投信毎月現金還元サービス」が始まり、2022年1月に「投信毎月ポイント・現金還元サービス」にリニューアル、そして2023年11月に「投信残高ポイントサービス」として大幅にリニューアルしました。
リニューアル後は、全ての投資信託がポイント還元の対象となり、基本的には
信託報酬の内、証券会社(松井証券)の取り分(税抜)を全てポイントで還元するというものです(最大1.0%)。
*投資信託の手数料である信託報酬は、運用会社、委託会社、そして販売会社の3社に配分されます。
他社でも投資信託保有によるポイント還元サービスを実施していますが、殆どのファンドで松井証券の還元率が高くなります。
国内株式取引も1日の約定金額50万円まで無料
松井証券では、国内株式の取引手数料、1日の約定金額50万円までなら無料となります。
インデックス投資家でもETFに投資する方も多いかと思いますが、1日50万円以下になるよう取引すれば手数料無料で売買する事が出来ます。
尚、松井証券では1日の約定金額合計で手数料が決まる「ボックスレート」を採用しています。
前受け金不要のIPOも魅力
松井証券ではIPO(新規公開株)も取り扱っていますが、
需要申告を行う際、前受け金が不要です。即ち、口座に資金が無くても抽選に参加する事が出来ます。
p.s. 以前は、需要申告、さらに購入申し込みを行ってから初めて抽選という2回の手続きが必要でしたが、2018年9月8日以降、需要申告のみで抽選となり、1回の手続きだけで抽選に参加できます。
最後に
以上、初めて投資信託を購入される方は勿論の事、既に、投資経験のある方でも、十分満足できる機能を備えた松井証券 投信工房の解説でした。
これらの機能が全て無料で使えます。
先ずは口座開設し、ご自分で試してみる事をお勧めします。
勿論、口座開設は無料です。
(付録)松井証券 投信工房 リバランス積立 & 毎日積立体験記
以下、管理人が実際に松井証券 投信工房でリバランス積立&毎日積立を実践した結果、体験記です。
松井証券 投信工房では、積立日を「毎月、毎週、毎日」と選択できますが、今回、選んだのは毎日。
積立額は500円。(現在は100円から可能)
毎日積立とは、毎営業日の事です。
休業日の分を、翌週にまとめて購入するという事はありません。
よって、毎月の投資額は 500円 x 約22日 = 約11,000円となります。
これぐらいだったら、初めて投資する方も無理なく始められる金額だと思います。
設定したポートフォリオ
下表のように、4資産、しかも比率を変えてポートフォリオを設定しました。
アセットクラス | ファンド | 比率 |
国内株式 | ニッセイTOPIX | 20% |
先進国株式 | たわらノーロード | 60% |
新興国株式 | たわらノーロード | 10% |
先進国債券 | たわらノーロード | 10% |
積立経過
* 投資信託の注文単位が2017年6月10日より500円から100円に引き下げられましたので、下記記事中の500円を100円に読み替えて下さい。
毎日500円と最低積立額で、かつ1つのファンドの最低購入額も500円ですので、1日で購入できるのは1ファンドのみです。
どのように注文されていったかを下表にまとめます。
尚、注文は、深夜2時ごろ自動的に行わるようで、例えば、金曜日に決定された購入ファンドが土曜日のAM2時、土日と休業日ですので、次の注文は火曜日のAM2時となります。
下表では休業日を除き、営業日のみ記載してあります。
注文日 | ファンド | コメント |
1営業日 | 先進国株式 | 先進国株式60%なので、ここは予想通り、3日続けて先進国株式の購入。 |
2営業日 | 先進国株式 | |
3営業日 | 先進国株式 | |
4営業日 | 国内株式 | 次に比率の高い国内株式購入。これも予想通り。 |
5営業日 | 国内株式 | おや、二日続けて国内株式? |
6営業日 | 新興国株式 | 最も比率の低い新興国株式の購入。同じ比率の先進国債券ではなく、新興国株式が選ばれたのは、たまたまそういう順番のアルゴリズムになっていただけでしょう。 だけど、なぜ、3日続けて新興国株式? |
7営業日 | 新興国株式 | |
8営業日 | 新興国株式 | |
9営業日 | 先進国株式 | 次は先進国債券、と思いきや、予想に反して先進国株式。しかも6日連続で。なぜ? *12営業日目の注文は、ファンドの休場日に当たったため注文失効。13営業日目に1,000円分購入しないのは、同じ約定日となる同じファンドの注文が重ならないようにする為との事。 |
10営業日 | 先進国株式 | |
11営業日 | 先進国株式 | |
12営業日 | ||
13営業日 | 先進国株式 | |
14営業日 | 先進国株式 | |
15営業日 | 先進国株式 | |
16営業日 | 先進国債券 | 漸く、先進国債券の登場。 これも新興国株式と同じく3日連続で? |
17営業日 | 先進国債券 | |
18営業日 | 先進国債券 | |
19営業日 | 国内株式 | 2番目に比率の高い国内株式、予想通り。 |
20営業日 | 国内株式 | |
21営業日 | 先進国株式 | そして、また先進国株式の登場。 |
22営業日 | 先進国株式 | |
23営業日 | 先進国株式 | |
24営業日 | 先進国株式 |
どうも、先進国株式・債券、新興国株式は3日連続が1つのセット、そして国内株式は2日連続が1セットのように注文されるようです。
さらに、予想に反して、なぜ、このファンドの注文なの?(上表に?を付けたところ)と不思議に思うところもありますが、この理由は記事の最後に説明しますので、興味のある方はご覧になって下さい。
24営業日時点でのポートフォリオ
アセットクラス | ファンド | 目標比率 | 時価比率 | 乖離 |
国内株式 | ニッセイTOPIX | 20% | 17.8% | -2.2% |
先進国株式 | たわらノーロード | 60% | 54.6% | -5.4% |
新興国株式 | たわらノーロード | 10% | 13.9% | 3.9% |
先進国債券 | たわらノーロード | 10% | 13.7% | 3.7% |
各アセットクラスとも、目標とするポートフォリオに対して、その乖離、約5%以内に入っています。
たった毎日500円の積立でも、このように約1カ月で目標ポートフォリオに達する事が出来ました。勿論、積立額を増やせば、もっと早く到達するでしょう。
尚、今後も積立を継続していきますが、目標ポートフォリオ通りの積立が自動的に行われていく筈です。
まとめ
松井証券 投信工房を使えば、
究極のドルコスト法である毎日積立、
しかも1日たった500円(現在は100円)の積立てで、
世界分散投資が可能です。
しかも、面倒なリバランス不要、本当に「ほったらかし投資」が可能となるシステムです。
まだまだ改善して欲しいところはありますが、これから投資を始める方からベテランの方までお勧めできる機能です。
尚、松井証券の投信工房は無料で利用できます。(通常、こういったロボアドバイザーを使ったシステムでは、安くても総資産の1%程度が手数料としてかかります)
(おまけ) 注文ファンド決定のアルゴリズム
* 投資信託の注文単位が2017年6月10日より500円から100円に引き下げられましたが、下記記事中の500円を100円に読み替えるだけで、アルゴリズムは変わりません。
注文ファンド 決定のアルゴリズム
翌日に注文するファンドは、前日までに約定した資産額によって決まります。
例えば、前日の時価で、国内株式がA円、先進国株式がB円・・・、そして全ての合計資産額がX円だとします。
ここで、次の積立額500円をX円に加え、その資産総額をアセットアロケーションに按分し、これと各ポートフォリオの差額を計算します。
国内株式だと、( X + 500円 ) x 20% - A
先進国株式だと、( X + 500円 ) x 60% - B
同じように、各ポートフォリオを計算し、その中で最も金額の高いファンドを翌日(AM2時ごろ)に注文するというアルゴリズムです。
先進国株式・債券、新興国株式は3日連続が1セットになる理由
上記、アルゴリズムで先進国株式が次の注文として決定されたとします。
例えば、2月2日(AM2時ごろ)に先進国株式注文。(この注文の約定日は2月3日)
次に注文されるファンドは、2月1日に約定されている資産で計算されますので、2月2日に注文した分は計算に入りません。そこで、再度、2月3日にも先進国株式が注文されます。
そして、さらに翌日。今度は2月2日までに約定された資産、まだ2月2日に注文された先進国株式は約定されていません。そこで、またまた2月4日にも先進国株式と、3日連続で先進国株式の注文が行われます。
次の日、即ち、2月3日までに約定された資産で計算する際、漸く2月2日に注文された先進国株式が資産として反映され、新たなファンドが注文されるという理屈です。(この際、上記アルゴリズムでの計算で先進国株式が選ばれたら、再度3日連続、計6日連続の注文となる事も有り得ます)
このように、外国株式・債券は注文日の翌日が約定日ですので、3日連続の注文となるわけです。
同様の理由で、国内株式の場合、注文日と同じ日に約定されますので、外国株式・債券より1日少ない2日連続の注文となります。