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ファンド比較、運用状況、決算 ETF

Invesco QQQ Trust【QQQ】、Invesco NASDAQ100 ETF【QQQM】の比較、違い。~QQQM SBI証券/楽天証券/マネックス証券で取扱い開始~

投稿日:2023年6月22日 更新日:

米国株式NASDAQ100との連動を目指す米国ETFとして人気のInvesco社(インベスコ) QQQがありますが、これより経費率を低く設定したInvesco NASDAQ100 ETF【QQQM】の取り扱いが2023年6月より、SBI証券、楽天証券、マネックス証券で始まりました。

そこで、QQQとQQQMの違い、及び実際のリターンを含めた比較を行います。

[最終更新日:2023.6.22]初版
本記事は記事執筆時点の情報に基づき記載しています。

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Invesco QQQ Trust【QQQ】、Invesco NASDAQ100 ETF【QQQM】の基本情報の比較

主な相違点を下表にまとめます。

 Invesco QQQ Trust
【QQQ】 
Invesco NASDAQ100 ETF
【QQQM】
ベンチマーク
Benchmark
NASDAQ100
設定日
Inception Date
1999年3月10日2020年10月13日
経費率
Total Expense Ratio
0.20%0.15%
純資産総額[10億]
Net Assets
2023.6.20時点
$197.83B$12.93
出来高(30日平均)[百万]
Ave Trading Volume
2023.6.20時点 
58.4M1.5M
基準価格
NAV
2023.6.20時点
$366.90$150.95
保有銘柄数
# of Holdings
2023.6.16時点
101103
分配金
Distributions
年4回
(3,6,9,12月)
年4回
(3,6,9,12月)
分配金利回り
Yield
2023.5.31時点
0.62%0.68%

QQQ/QQQMとも、NASDAQ100との連動を目指すETFですが、

QQQMはQQQに対して、

  • 経費率がQQQより0.05ポイント低い
  • 設定が新しく、QQQに対して純資産で1/15、出来高で1/39と未だ小粒のETF
  • 価格がQQQより半分以下で2万円程度で投資できる(1$=135円換算)

という特徴があります。

経費率の低さが多くの方にとって魅力的かと思います。

 

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Invesco QQQ Trust【QQQ】、Invesco NASDAQ100 ETF【QQQM】のリターン比較

経費率が低いQQQM、当然、QQQより高いリターンが期待できます。

ただ、同じInvesco社が運用するETFとはいえ、ポートフォリオに僅かですが違いもあり(保有銘柄Invesco Government & Agency Portfolio、CashがQQQMだけにあり)(経費率以外は)全く同じETFというわけではありません。また市場価格と基準価額の乖離も当然異なります。

そこで、本当に経費率が低い分だけリターンが向上しているか実際の騰落率で検証します。

 

検証方法

QQQ/QQQMは分配金10%課税後再投資した場合の終値での円換算騰落率で比較します。
(終値は米国Yahoo Finance、分配金は米国Invesco社サイトより引用、為替は三菱UFJ銀行公表のTTMを使用し管理人が独自に円換算)

NASDAQ100との連動を目指す国内のインデックスファンド、東証上場EFTの騰落率も加え、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないであろうとの仮定のもと、コストと騰落率の関係を求め、これからベンチマークとの乖離を推定します。

 

騰落率のコストの関係

2023年5月末時点の1年、及び2年騰落率で評価します。

 

1年騰落率

2023年5月末時点の1年騰落率を経費率、実質コストに対してプロットします。

QQQ,QQQMのリターン比較

上図、グレーの点線が、傾き=-(1+ベンチマークの年率リターン)、切片=ベンチマークの年率リターンです。ベンチマークとの乖離がなければこの点線上に乗る筈です。そしてピンクの星印が「真のインデックス」騰落率です。
*あくまで管理人の主観で引いた線ですが、切片、傾きに前述の制限がついた直線です。

QQQMは僅かながらQQQより高い騰落率を示していますが(0.01ポイントの差)、その経費率の差ほど騰落率に差が出ていません。

そこで、もっと長期間で評価したいのですが、QQQMは設定から未だ3年も経っていない為、2年で比較してみます。

 

2年騰落率

2023年5月末時点の2年騰落率を経費率、実質コストに対してプロットします。

騰落率、コストとも年率です。

QQQ,QQQMのリターン比較

QQQMとQQQは図中グレーの点線(推定されたベンチマークとコストの関係)上に綺麗にのっています。

これは、両者ともコスト要因以外でのベンチマークとの乖離がない事を意味し、QQQMは、そのコストの低さに応じた高い騰落率を示しています。

 

このように短期ではQQQ/QQQMの騰落率にコスト差に見合った騰落率の差が見られない事がありますが、長期だと、QQQMの低いコストが騰落率に反映され、QQQより高いリターンを期待できる事が確認できました。

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QQQは購入時の手数料無料、QQQMは手数料がかかるが・・・

SBI証券、楽天証券、マネックス証券では一部の米国ETFの購入時手数料を無料としており、QQQはその対象ですが、QQQMは現時点で対象外です。

*NISAでは3証券とも無料
*無料とは後日キャッシュバックを含みます。

いくら経費率が低いQQQMとはいえ、少額・短期の投資では購入時手数料(税込み0.495%)の影響の方が大きくなる事は容易に想像がつきます。そこで投資額、保有年数に対して、購入時手数料無料のQQQと、有料のQQQMの売却後の年利回りを比較します。

 

計算の仮定条件

  • ある金額を一括投資し、1~20年後に売却、それまでの年率換算利回りで評価。
    (売却時の譲渡益課税後から利回り計算)
  • トータルリターン(年率) 5%、うち配当利回り0.5%。
  • QQQ/QQQMの分配金は便宜上年1回とし、課税後の分配金は全額再投資する。
  • QQQの買付手数料は無料・売却手数料は0.495%。
    QQQMの買付・売却手数料は0.495%。
    手数料上限は22ドル=>為替135円で2,970円(購入額60万円で上限)
    但し、分配金再投資時の買付手数料は考慮せず
  • ドル購入時の為替手数料は考慮せず。
  • 非課税口座でかつ外国税額控除は考慮せず。

 

結果

QQQMの年利まわり - QQQの年利まわり(%ポイント)でまとめます。即ちマイナスの値であれば、QQQMよりQQQの方が有利という事です。

[スマホの方は横にスクロールしてご覧下さい]

 保有期間
投資額1年3年5年10年20年
60万円以下-0.37-0.10-0.040.000.02
100万円-0.21-0.04-0.010.020.03
200万円-0.080.000.020.030.04
500万円-0.010.020.030.040.04

*購入時手数料は0.495%、上限22ドルとし、ここでは1ドル135円で上限2,970円、購入金額60万円で上限に達します。

手数料が購入額に応じて増えていく60万円以下はほぼ同じ結果、QQQMが有利になるには10年以上の長期で投資する場合。

*最も単純な計算 購入時手数料0.495% / 経費率の差 0.05% = 9.9年から推測できますね。

60万円以上は購入時手数料は2,970円で一定ですので、購入金額が大きいほどQQQMが有利になります。ただ、100万円購入でもQQQMが有利になるのは保有期間6年以上。

QQQMの低い経費率の恩恵を受けられのは長期投資が必須という事です

短期の投資ならQQQ、長期投資ならQQQMという選択になるかと。

 

SBI新生銀行 & 東京スター銀行 新規口座開設者限定円定期預金
SBI新生銀行 スタートアップ円定期預金

新規口座開設者限定のスタートアップ円定期預金、3カ月 年1.2%(税引前)、1年 年0.65%(税引前)と好金利。
さらに新規口座開設で1,500円、各種条件を満たすと最大31,000円がもらえます(要エントリー)。

公式サイトSBI新生銀行

東京スター銀行 新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金

インターネット限定新規口座開設者優遇プラン スターワン円定期預金、1年 年0.60%(税引前)と好金利。

公式サイト東京スター銀行

まとめ

以上、NASDAQ100との連動を目指し、Invesco社が運用するQQQとQQQM、

2023年6月から主要ネット証券での取扱いが開始され、QQQより経費率が低いQQQM、

長期(2年)で見ると、その経費率の低さに応じた高い騰落率を示しています。

一方、(2023.6時点で)SBI証券、楽天証券、マネックス証券で購入時手数料無料(後日キャッシュバックを含む)となっているQQQ、

短期の投資では購入時手数料無料のQQQ、長期の投資なら経費率の低いQQQMが有利です。

*QQQMを購入時手数料無料ETFの対象にしてくれれば良いのですが・・・

マネックス証券

2023年11月よりQQQMが購入時手数料無料, QQQが対象外になります。

公式サイトマネックス証券

 

NASDAQ100との連動を目指す国内インデックスファンド、東証上場ETF、そしてQQQ/QQQMとの比較は下記記事を参照して下さい。

SBI証券
米国ETFなら住信SBIネット銀行との組み合わせで為替手数料が安いSBI証券がおすすめ。
投資信託も、投資信託保有で毎月Vポイント/Pontaポイント/dポイントがもらえ、さらにV or Pontaポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
さらに三井住友カードで投信積立が出来ます。
公式サイト SBI証券

楽天証券
楽天ポイントで投資信託を購入出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)や楽天キャッシュで投資信託を積立購入する事が出来ます。勿論ポイント還元があります。
公式サイト楽天証券楽天カード

マネックス証券
マネックスカード(クレジットカード)で投信積立が出来ます。投信積立での還元率1.1%(5~10万円部分の還元率は下がります)。マネックスカードの発行はマネックス証券口座が必要。
公式サイトマネックス証券

 

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