SBI証券は、同社の個人型確定拠出年金(iDeCo)の受給時に「併給」を選択できるようになると発表しました。
SBI証券 個人型確定拠出年金(iDeCo) 併給に対応!
併給とは
確定拠出年金の受給方法には、基本的には、まとめて受け取る「一時金」、または分割して受け取る「年金」の二つの方法があります。
一方、資産の一部を「一時金」として受け取り、残りを「年金」として受け取る併給という方法もあります。
従来、SBI証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)では、一時金か年金のどちらかの選択しか出来ませんでしたが、今後は併給にも対応できるようになります。
尚、マネックス証券、楽天証券等は既に併給に対応しています。
併給対応 開始日
2020年3月請求分(予定)より
併給のメリット
一時金では退職所得控除を受ける事が出来ますが、控除額以上の一時金がある場合、その1/2に対して課税されます。
そこで、(全額ではなく)一部を一時金として受け取り退職所得控除の恩恵を受け、さらに残りを年金として受け取る事で年金に対する公的年金等控除の恩恵をも受ける事が出来るようになります。
具体的には、60歳退職時に一時金、残りを公的年金の受給がない60~64歳の期間にiDeCoを年金として受け取る方法などが考えられます。
退職所得控除はiDeCoだけでなく企業からの退職一時金などを合わせた額に対して控除、年金も老齢基礎年金・厚生年金等と合算した額に対して控除されます。
以上、SBI証券 iDeCo 併給対応のお知らせでした。
多くの低コスト商品をラインアップするSBI証券のiDeCoですが、大きな弱点であった受給時の自由度の低さが、これで大きく改善される事になります。
主要ネット証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)の比較については下記記事をご覧ください。