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アクティブファンド

インベスコ世界厳選株式オープン【世界のベスト】 (為替ヘッジなし/あり)の評価・評判・人気 ~高い分配金利回りが特徴のアクティブファンド~

投稿日:

インベスコ・アセット・マネジメント(株)が運用し、日本を含む先進国株式に投資するアクティブファンド、インベスコ世界厳選株式オープン【世界のベスト】について評価します。

[最終更新日:2025.6.26]初版。
本記事は原則2025年5月末日時点の情報に基づき記載しています。

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見出し

インベスコ世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】の基本情報

先ず、インベスコ世界厳選株式オープン【世界のベスト】の基本情報をまとめます。

インベスコ世界厳選株式オープン【世界のベスト】は、同じマザーファンドに投資する姉妹ファンドとも言える6種類のファンドがラインアップされ、為替ヘッジ有無、決算・分配金頻度が異なります。

 ファンド名称為替ヘッジ決算
分配金(*)
1インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>
(毎月決算型)
なし毎月
2インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>
(奇数月決算型)
年6回
3インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>
(年1回決算型)
年1回
4インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>
(毎月決算型)
あり毎月
5インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>
(奇数月決算型)
年6回
6インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジあり>
(年1回決算型)
年1回

(*)分配金は必ず出すとは限りません。
年1回決算型は分配金を出した事がありません。

尚、本文中では為替ヘッジをHなし、Hありと表記する場合があります。

 

各ファンドの基本情報を下表にまとめます。

[スマホの方は横にスクロールしてご覧下さい]

ファンドインベスコ世界厳選株式オープン【世界のベスト】
<為替ヘッジ
なし>
(毎月決算型)
<為替ヘッジ
なし>
(奇数月決算型) 
<為替ヘッジ
なし>
(年1回決算型)
<為替ヘッジ
あり>
(毎月決算型)
<為替ヘッジ
あり>
(奇数月決算型)
<為替ヘッジ
あり>
(年1回決算型)
運用会社インベスコ・アセット・マネジメント(株)
設定日1999.1.7 2023.9.22 2018.10.51999.1.72023.9.222018.10.5
信託期間無期限
運用形態アクティブファンド
投資形態ファミリーファンド
為替ヘッジなしあり
決算
分配金(*1)
毎月奇数月 年1回毎月奇数月年1回
ベンチマークMSCI WORLD(配当込・ネット)
購入時手数料上限3.3%
*主要ネット証券では無料
信託財産留保額0.30%
信託報酬(税込)1.903%
実質コスト
(*2)
1.991%2.047% 1.993%2.095%2.117%2.097%
純資産総額
(2025.5末時点)
20,208
億円
57
億円 
2,277
億円
88
億円
1
億円
45
億円
マザーファンド
純資産総額
19,435億円
(2024.12.23時点)
分配金実績ありありなしありありなし
NISA
(つみたて投資枠)
対象外
NISA
(成長投資枠)
対象外 対象対象対象外対象対象
SBI証券
ポイント
還元年率
0.10%
(対象投資信託1,000万円以上保有で0.20%)
*Hなし年1回決算型のみ(*3)
0.15%

(対象投資信託1,000万円以上保有で0.25%)
楽天証券
ポイント
還元年率
---%(*4)
マネックス証券
ポイント
還元年率
0.08%
松井証券
ポイント
還元年率
0.80%

(*1)分配金は必ず出すとは限りません。
(*2)実質コストは直近1年分の決算結果より
(*3)SBI証券 為替ヘッジなし、年1回決算型のみSBIプレミアムセレクト銘柄としてポイントアップ(2025.5末時点)、但しSBIプレミアムセレクト銘柄は3カ月ごとに見直されます。
(*4)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更(一部ファンドを除く)

 

信託報酬は全てのファンド共通で1.903%、実質コストは1.99~2.22%と決して低くはありません。

また信託財産留保額が0.3%かかります。

参考松井証券では0.80%分のポイント還元がありますので、実質的に信託報酬を1%強に抑えることが出来ます。

公式サイト松井証券

設定が古いのが毎月決算型(Hなし/あり)、26年と長期の運用実績を誇るファンドです。

そして純資産額が大きいのは為替ヘッジなしの毎月決算型、2兆円を超える巨大なファンドです。

尚、毎月決算型はHなし/ありとも新NISAでは購入する事が出来ません。
*新NISAでは毎月分配型投信は認められていません。

参考毎月決算型は、2016.9に毎月決算型に変更し、2017.1より毎月分配しています。(インベスコ世界厳選株式オープン販売用資料より)

年1回決算型(Hなし/あり)は2018.10設定で、本ファンドは分配金を出したことがありません。

奇数月決算型(Hなし/あり)は2023.9設定と新しいファンドで、恐らく新NISAに対応するために設定されたと推測。

いずれの決算型も為替ヘッジありはあまり売れておらず、運用実績が長い毎月決算型でも純資産総額88億円、奇数月決算型は未だわずか1億です。

 

以下、基本的には人気がある為替ヘッジ無、毎月分配型のインベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)を中心に評価していきます。

尚、為替ヘッジなしであれば、奇数月決算型、年1回決算型もトータルリターン(分配金非課税再投資)は概ね同じと思ってよいかと。

 

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インベスコ世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】の運用方針、投資対象

運用方針

日本を含む世界各国(エマージング国を除く)の株式の中から、独自の視点で厳選した世界のベストと考える銘柄に投資。
「成長」+「配当」+「割安」の3つの観点に着目して投資を行うことを、当ファンドでは「株式投資の王道」と考えています。
銘柄選定にあたっては、独自の財務分析、経営力、ビジネス評価等ファンダメンタルズ分析と株価の適正水準評価などに基づくボトムアップ・アプローチにより行います。

インベスコ世界厳選株式オープン 交付目論見書より一部抜粋・編集して引用。

 

投資対象国・ベンチマーク

前章記載のように日本を含む先進国株式に投資します。

ベンチマークはMSCI WORLD Index(MSCIワールド・インデックス)、税引き後、配当込み(ネット)です。

参考多くの先進国株式インデックスファンドがベンチマークとしているMSCI KOKUSAI(コクサイ)はMSCI WORLDから日本を除外したものです。

重要2023年9月21日以降、「配当無し指数」から「配当込み指数」に変更になりました。ただ、月次運用レポート等に記載のベンチマーク騰落率は、2023年9月20日までは「配当無し指数」、9月21日以降は「配当込み指数」を結合したものから計算しています。
尚、本記事では、過去を含めて全て「配当込み指数」(ネット)を使用し、ファンドと比較します。

 

オルカンとの比較?

SNS、ブログ等でインベスコ世界厳選株式オープン【世界のベスト】を、オルカン(*)を代表とする全世界株式(MSCI ACWI : All Country World Index)と比較している場合があります。

(*)オルカンは三菱UFJアセットマネジメントの登録商標で、具体的にはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の事を指します。

前述のように、インベスコ世界厳選株式オープンは先進国株式に投資するファンドで、新興国まで含むオルカンとは投資対象が異なります。よって、ファンドの評価として正当なものとは言えませんのでご注意下さい。

 

投資対象

2025年5月末時点の銘柄総数は41銘柄とかなり絞っています。(MSCI WORLD : 1,353)

国別比率ではMSCI WORLDでは米国 71%、日本 6% イギリス 4%なのに対し インベスコが米国 45%、日本 2%、イギリス 19%と米国・日本比率が少なく英国比率が大きくなっています。

 

組入上位10銘柄は下表のとおり。参考までに各銘柄のMSCI WORLDでの構成比、順位も記載します。

*MSCI WORLDの構成銘柄はiShares MSCI World ETF【URTH】より引用、インデックスとは若干異なる可能性もあります。

順位銘柄
[国]

(業種)
比率MSCI WORLD構成比
(順位)
13iグループ
[イギリス]
(金融)
5.7%0.07%
(289位)
2ロールス・ロイス
[イギリス]

(資本財・サービス)
5.6%0.14%
(144位)
3カナディアン・パシフィック
・カンザス・シティ
[カナダ]

(資本財・サービス)
5.4%0.1%
(198位)
4マイクロソフト
[アメリカ]

(情報技術)
5.4%4.48%
(2位)
5ブロードコム
[アメリカ]
(情報技術)
4.0%1.49%
(6位)
6コカ・コーラ・
ユーロパシフィック
・パートナーズ
[オランダ]

(生活必需品)
3.9%0.03%
(645位)
7テキサス・インスルツメント
[アメリカ]

(情報技術)
3.7%0.23%
(66位)
8友邦保険控股
AIAグループ
[香港]

(金融)
3.5%0.12%
(160位)
9スタンダードチャータード
[イギリス]

(金融)
3.2%0.05%
(438位)
10ノボ・ノルディスク
[デンマーク]
(ヘルスケア)
3.1%0.3%
(43位)

データ引用:インベスコ世界厳選株式オープン 月次レポート(2025/5)
MSCI WORLDの構成銘柄はiShares MSCI World ETF(2025.5.30)から引用

米国の3銘柄を除くとMSCI WORLDで下位の銘柄が多くを占めています。

このように国別比率、上位10銘柄とも、MSCI WORLDとはかなり異なる銘柄に投資している事がわかります。

*各銘柄の比率は、銘柄数が大きく違うのでインベスコの比率が高くなるのは当然ですね

 

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インベスコ世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】のパフォーマンス(トータルリターン) ~MSCI WORLDとの比較~

*以下、年率リターン・リスクは月次データ(終値)より計算。またシャープレシオは、無リスク資産の収益率0としています。
*基準価額は、運用会社のサイトまたは投資信託協会より入手。分配金がある場合は、分配金再投資の価額に独自に変換。
*MSCI WORLD(net)はMSCI社公式サイトより引用、三菱UFJ銀行公表の為替レート(TTM)で管理人が独自に円換算。

尚、以下、基本的にMSCI WORLDと比較していきますが、全て(全期間)配当込み・ネット(配当課税込み)を比較対象とします。

*厳密にはネットも配当課税税率が日本に対して適切ではなく、実際の(コスト控除前の)インデックスファンドの騰落率はネットより若干高く、グロスとネットの中間にあると思われます。

 

基準価額のチャート

為替ヘッジなし・ありの比較

インベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型)で為替ヘッジなし/為替ヘッジありを比較します。

下図は設定来の基準価額(分配金非課税再投資)チャートです。

インベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型)為替ヘッジなし/為替ヘッジありの基準価額チャート

特に2023年以降、為替ヘッジありのパフォーマンスが劣後しています。

円安の恩恵を受けられなかった事、及び、ヘッジコストが高くなった事に起因しているのでしょう。

 

以下、パフォーマンスはインベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)を中心に評価していきます。

 

MSCI WORLDとの比較

インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の設定来の基準価額をMSCI WORLD(ネット)と比較します。

基準価額、及び分配金(非課税)再投資時の基準価額、両方をプロットします。

インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)のチャート

分配金再投資の基準価額は設定来で見るとMSCI WORLDに劣後しています。特にコロナショックがあった2020年に大きく負けており、これが全体のパフォーマンスに大きく影響を与えているように見えます。

尚、(分配金再投資ではない)基準価額は、毎月分配金を出すようになった2017.1より下落し、2025.5末時点では8,564円と10,000円を割っています。

 

以下、運用成績を詳細に分析していきます。

 

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設定来の運用実績(トータルリターン・リスク)

ほぼ設定来となる1999年1月末日から2025年5月末時点の26年4カ月のリターン・リスクを見てみます。

*分配金再投資のトータルリターン

設定来のトータルリターン/リスク
 インベスコ世界厳選株式
オープン<為替ヘッジなし>
(毎月決算型)
MSCI WORLD
(net)
年率リターン6.17%
7.40%
年率リスク17.36%17.71%
シャープレシオ0.36
0.42

*一般的にシャープレシオが大きいほど投資効率が良いとされています。

設定来では、インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)は、MSCI WORLD(ネット)に対し年率リターンで約1ポイント下回っています。リスクは若干小さいものの、シャープレシオでも負けています。

やはり、インベスコのコスト負担が足かせとなっているようです。コストがもっと低ければ上回る事も出来たかもしれませんが。

 

直近5/10年間の運用実績(トータルリターン・リスク)

26年以上の運用実績を誇るファンドだけに、設定来だと最近の実力がわかりません。そこで直近5年、10年の運用実績を見てみます。

さらに、各アセットクラスとのリスク-リターン特性の比較も見てみます。

*分配金再投資のトータルリターン
*各アセットクラスの結果はSMTインデックスオープンの結果より引用。
先進国債券(Hあり)のみは日興。

直近5年/10年のトータルリターン/リスク
 インベスコ世界厳選株式
オープン<為替ヘッジなし>
(毎月決算型)
MSCI WORLD
(net)
直近10年
年率リターン8.37%
11.52%
年率リスク18.17%16.48%
シャープレシオ0.46
0.70
直近5年
年率リターン22.02%
21.02%
年率リスク15.35%14.87%
シャープレシオ1.43
1.41

*一般的にシャープレシオが大きいほど投資効率が良いとされています。

インベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型)のリターン・リスク

インベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型)のリターン・リスク

直近10年では、インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)はMSCI WORLD(ネット)に依然負けていますが、直近5年になると僅かですが上回っています。

重要インベスコ世界厳選株式オープンの運用責任者は約5年前に変更になっています。現在のポートフォリオ・マナージャー(ファンド・マネージャー)はスティーブン・アネス氏。スティーブン・アネス氏の実績を重視する方は直近5年のパフォーマンスを見た方が良いかと。

 

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5年間/10年間の運用成績(1999年1月~2025年5月) ~ローリングリターン~

上述の現時点までの運用成績は、ある一期間の基準価額の暴騰・暴落に大きく左右され、ファンドの比較・評価として十分とは言えません。

また、アクティブファンドの評価として重要な要素は、常にインデックスに対して勝ち続ける事が出来るかという点です。

そこで、1999年1月から5年間(または10年間)、さらに1999年2月から5年間(10年間)・・・2015年5月から5年間(10年間)・・・2020年5月から5年間と起点(投資月)を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間または10年間の年率リターンを計算します。5年間の場合全部で257個(区間)、10年では197(区間)のデータとなります。

この複数の5年間/10年間のリターンの平均、最大値、最小値をプロットしたのが下図。

インベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型)、MSCI WORLDの比較(ローリングリターン)

インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)は平均値で5年間、10年間ともMSCI WORLDを2ポイント下回っています。

ただ、インベスコは10年での最大値、最小値の幅が小さいのが特徴です。ローリングリターンでのリスクが小さくなっていると思われます。

 

投資期間5年の場合を例にとり、投資月に対するリターンをプロットしてみます。

インベスコ世界厳選株式オープン(毎月決算型)、MSCI WORLDの比較(ローリングリターン)

この257個の5年間という区間でのインベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)のリターンはMSCI WORLDに対し64勝193敗と負け。

ただ、FMが変わった頃と思われる最後の方(投資月 2020.3~5)はインベスコが勝っています。

(図示しませんが)10年間の197区間でも16勝181敗と大きく負け越しています。

 

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1年間騰落率 年別比較

次に各年(1年毎)の1年騰落率(リターン)を比較します。

*2025年は5月まで

騰落率が高い方
世界のベスト
<為替ヘッジなし>
(毎月決算型)
MSCI
WORLD
(ネット)
2025年
(5月まで)
-1.1%-5.8%4.7pt
2024年25.1%33.7%-8.6pt
2023年35.3%32.2%3.1pt
2022年2.9%-5.6%8.5pt
2021年33.9%36.3%-2.4pt
2020年-8.0%8.9%-16.9pt
2019年22.5%27.8%-5.3pt
2018年-18.0%-11.5%-6.5pt
2017年18.2%18.8%-0.6pt
2016年-3.5%2.5%-6.1pt
2015年0.2%-0.7%1.0pt
2014年14.5%22.1%-7.6pt
2013年56.2%53.8%2.4pt
2012年30.2%29.3%0.8pt
2011年-0.9%-10.2%9.3pt
2010年-4.1%-2.0%-2.1pt
2009年23.3%35.4%-12.1pt
2008年-54.6%-53.7%-0.9pt
2007年1.2%4.4%-3.2pt
2006年20.3%20.5%-0.3pt
2005年18.9%25.3%-6.4pt
2004年10.5%12.1%-1.6pt
2003年15.5%19.2%-3.7pt
2002年-24.6%-28.0%3.4pt
2001年1.7%-4.4%6.1pt
2000年24.7%-2.1%26.8pt

2000年~2025年(5月まで)の26年弱での年ごとの騰落率では、インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)が10勝16敗と負け越し。

設定翌年の2000年は26.8ptの差をつけていますが、コロナショック時の2020年は-16.9ptと大負けしています。

ただ、インベスコは直近5年に限れば、比較的好調な成績を残しています。

 

インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)/(奇数月決算型) / (年1回決算型)の比較

同じ為替ヘッジなしで決算期間(分配頻度)の異なる

  • インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)
  • インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(奇数月決算型)
  • インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(年1回決算型)

の3本、当然、分配金再投資時(分配金を非課税で再投資)のトータルリターンは同じになると推測されますが、念のため確認しておきます。

[スマホの方は横にスクロールしてご覧下さい]

インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月/奇数月/年1回型決算型)の騰落率の比較
2025.5末時点
ファンド3カ月6カ月1年
(年率)
3年
(年率)
5年
(年率)
毎月決算型0.47%1.07%6.80%19.74%22.02%
奇数月決算型0.38%0.95%6.69%---%---%
年1回決算型0.49%1.10%6.93%19.82%22.10%

3本の騰落率は概ね同じ、厳密には奇数月決算型が若干低く、年1回決算型が高くなっています。

奇数月決算型は純資産が小さく実質コストが高いのが原因? 年1回決算型は???

 

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インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>【愛称:世界のベスト】の分配金利回り・分配金健全度

*全て為替ヘッジなしのデータです。

分配金を期待してインベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型) / (奇数月決算型)に投資する方も多いかと思います。

*年1回決算型は分配金を出した事がありません。

そこで分配金利回り、分配金健全度をまとめます。

 

分配金利回り

毎月決算型、奇数月決算型の分配金利回りをまとめます。

分配金利回りは、「基準月の直近1年間の分配金合計額 / 基準月末の基準価額」と定義。

インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>【愛称:世界のベスト】の分配金利回り

奇数月決算型は未だ設定から間もない事もあってか2025.5末時点の直近1年で2.8%と平凡な分配金利回りです。(今後の分配方針は???)

驚異的なのは毎月決算型、毎月分配するようになってから基本的には毎月150円(最大610円)の分配金を維持しています。利回りにして20%前後です。

 

分配金健全度

インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の驚異的な分配金利回り、勿論、決算期間の収益だけから出ている訳ではありません。

一部は元本を取り崩して分配金とする場合もあります(元本払戻金 or 特別分配金)

参考投資家が購入した基準価額(個別元本)を上回る部分からの分配金を普通分配金、個別元本を下回る部分からの分配金を元本払戻金(特別分配金)と言います。
要は、ファンドの収益から出した分配金が普通分配金、自分の資産を削って分配したのが元本払戻金です。
その時の分配金が普通分配金、元本払戻金になるかは、買った時の価額等(個別元本)によりますので投資家により異なります。
尚、元本払出金が出ると、その分個別元本も低下します。また元本払戻金は非課税です。

そこで、分配金がどの程度収益から出ているかを測る指標として分配金健全度があります。

分配金健全度にはいくつかの計算方法がありますが、本記事では、基準月月末のn年前に購入したとして、購入日から基準月までに受け取った分配金のうち、普通分配金が占める割合を分配金健全度と定義します。

分配金健全度 = 対象期間の普通分配金 / 対象期間の分配金合計

よって、分配金健全度は高いほど健全、100%であれば全部普通分配金、全てその期間の収益から出した分配金という事になります。

*元本払戻金を受け取った場合の個別元本の低下も決算期間毎(本ファンドの場合毎月)に考慮

下図が投資期間1,3,5,7年間の分配金健全度になります。

インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の分配金健全度

例えば、2025.5時点(基準月)の分配金健全度は1年で41.7%、3年で80.6%、5年で91.9%、7年で48.3%となります。

比較的相場、及び運用が堅調だった直近5年間に限ればほぼ普通分配金ですが、短期的、あるいは5年超になると元本払戻金が多くなっています。

このように分配金利回りが高いと言っても、元本を払い戻した部分が多くを占める場合があるという事を理解しておく必要があります。

*本ファンドは1999年設定と長期の運用期間があり、(当初はそう多くの分配を出していなかったこともあり)十分な分配対象額(分配原資)があります。さらに最近の堅調な相場も重なりこのような高い分配金利回りが実現できたのでしょう。

勿論、元本払戻金が必ずしも悪という訳ではなく、例えば、老後の生活費として元本を取り崩してでも安定した分配金(*)が欲しいという方にとっては一つの選択肢かもしれません。

(*)勿論、本ファンドも現在のような分配金が将来的に継続していくか否かは分かりません。特に下落相場が長期に続いた時など。

 

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インベスコ世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】の人気・評判

資金流出入額純資産総額からインベスコ世界厳選株式オープンの売れ行き・人気を見てみます。

*資金流出入額は純資産総額の増減に日々の基準価額変動を考慮して計算した概算値。

 

人気のファンドは?

インベスコ世界厳選株式オープンは6本のファンドがラインアップされていますが、この6本の資金流出入額を比較してみます。

*資金流出入額は6カ月をまとめてプロット

先ずは6本の比較です。

インベスコ世界厳選株式オープンの人気(資金流出入額)

2022年頃から急激に資金流入額が増えた<為替ヘッジなし>(毎月決算型)が圧倒的な人気です。一ヶ月に換算すると1,000億円近い月もあります。

2位が<為替ヘッジなし>(年1回決算型)。

他のファンドは良く分かりませんので、上記2本を除いて再プロット。

インベスコ世界厳選株式オープンの人気(資金流出入額)

3位が<為替ヘッジなし>(奇数月決算型)。

以降、<為替ヘッジあり>の毎月決算型、年1回決算型、奇数月決算型と続きますが、<為替ヘッジあり>は一ヶ月に換算すると多くて数億、1億未満の月も多くある等、あまり人気がありません。

 

インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の人気(資金流入額)

最も人気の高いインベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の月次資金流入額、純資産総額を見てみます。

インベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)の人気(資金流入額)

1999年の設定から暫くは殆ど売れていなかったのですが、2021年頃から増え始め、2023年~現時点では月500~1,000億と非常に人気のあるファンドです。

純資産総額も2兆を超える巨大なファンドとなっています。

 

eMAXIS Slim全世界株式(オルカン)、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)との人気比較

インデックスファンドで大きな人気を集めている、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)[通称:オルカン]、及びeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と人気(6カ月資金流入額)を比較します。

インベスコ世界厳選株式オープンは為替ヘッジなし3本の合計です。

インベスコ世界厳選株式とeMAXIS Slim(オルカン、S&P500)との人気比較(資金流入額)

さすがにeMAXIS Slimオルカン、S&P500にはかなわないものの、インベスコ世界厳選株式オープンもこれらの1/2~1/3程度と、十分大きな資金流入額です。

 

 

SBI新生銀行 & 東京スター銀行 新規口座開設者限定円定期預金
SBI新生銀行 スタートアップ円定期預金

新規口座開設者限定のスタートアップ円定期預金、3カ月 年1.5%(税引前)、1年 年0.85%(税引前)と好金利。
さらに新規口座開設で1,500円、各種条件を満たすと最大20,000円がもらえます(要エントリー)。

公式サイトSBI新生銀行

東京スター銀行 新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金

インターネット限定新規口座開設者優遇プラン スターワン円定期預金、1年 年1.11%(税引前)と好金利。

公式サイト東京スター銀行

まとめ

以上、大きな人気を集めているインベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(世界のベスト)のパフォーマンスを、ベンチマークであるMSCI Worldと比較してきました。

トータルリターンとして見た時、高いコストが足かせとなり長期的にはMSCI World(配当込・ネット)に負けています。ただ、ファンドマネージャーが変わった直近5年では僅かながらインデックスを上回るパフォーマンスを上げています。

トータルリターンを重視し、この5年の実績が今後も続くと考える方、そして分配金は要らないという方には年1回決算型がお勧め。

*年1回型も将来分配金を出す可能性もあります。

そして最も人気のあるインベスコ世界厳選株式オープン<為替ヘッジなし>(毎月決算型)、

高い分配金利回りが特徴のファンドですが、

資産形成期よりも既に取り崩し期に入っている、

無分配ファンドで含み益を持つだけでは満足できず、定期的に分配金をもらう事に魅力を感じる、

無分配ファンドを取り崩していくのには抵抗がある、あるいは面倒と感じる、

いう方であれば、分配金が元本を取り崩して出す場合もあるという点を理解した上で投資するなら良いかと。

一方で、コスト重視、効率性重視(分配金課税後再投資するなら無分配型に比べ不利)という方には無分配型のファンド、特にインデックスファンドがお勧め。

*厳密には無分配と明確に謳っているファンドはありません。おそらくインデックファンドの多くが分配金を出さないだろうと推測。

 

販売会社

インベスコ世界厳選株式オープンは多くの金融機関で扱っていますが、金融機関によっては最大3.3%の購入時手数料を取られます。

但し、下記ネット証券であれば購入時手数料無料で購入出来ます。

また、本ファンドのように決して低いとは言えない信託報酬の場合、投資信託保有で大きなポイント還元がある松井証券がおすすめです。

 

マネックス証券 クレジットカード積立 最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではdカードやマネックスカード(クレジットカード)で投資信託が積立出来ます。ポイント還元率は月5万円までの投信積立では最高水準の1.1%(5~10万円部分の還元率は下がります)
(dカードGOLDでNISA口座なら月10万円までクレカ積立還元率1.1%)
*dカード、マネックスカードとも通常ショッピング時は1.0%
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。

公式サイトマネックス証券

 

SBI証券 三井住友カードでのクレジットカード積立
SBI証券では三井住友カードで投資信託積立が出来ます。ポイント付与率はカード利用実績に応じてスタンダードカードで最大0.5%、ゴールドカードなら最大1.0%
また投資信託保有でVポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにV/Pontaポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト SBI証券

 

三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)のクレジットカード積立 & auじぶん銀行との連携
三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)はau Payカードで投資信託積立が出来ます。Pontaポイント還元率は0.5%(ゴールドカードは1.0%)
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.31%、au Payアプリ等の連携で最大0.41%になるのも魅力。

公式サイト三菱UFJ eスマート証券(旧:auカブコム証券)

 

楽天証券 クレジットカード & 楽天キャシュ積立 
楽天証券では楽天カードで投資信託積立が出来ます。信託報酬(販売会社分)が税込0.4%未満のファンドの還元率は0.5%(ゴールド、プレミアム、ブラックなら還元率アップ)、0.4%以上のファンドの還元率は1.0%(ブラックなら2.0%)
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト楽天証券

公式サイト楽天カード

 

松井証券 投信保有での最高水準のポイント還元
松井証券は、投資信託保有による最高水準のポイント還元率が魅力。
またMATSUI Bank(住信SBIネット銀行マツイ支店)の口座開設すれば普通預金金利 年0.41%になるのも魅力。

公式サイト松井証券

*これらは全て過去のデータですので、将来のリターンを保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

 

 

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