auアセットマネジメントが2018年10月24日より提供している個人型確定拠出年金「auのiDeCo」について解説します。
2022年10月下旬より商品ラインアップが5商品から22商品に拡充され、魅力的なiDeCoに生まれ変わりました。
[最終更新日:2023.8.21]eMAXIS Slim全世界株式・新興国株式の信託報酬引下げを反映。
[2023.4.28]全て最新の情報に更新。
eMAXIS Slimの2023.5.11の信託報酬引下げを反映。
本記事は原則2023.4時点の情報に基づき記載しています。
新規口座開設者限定のスタートアップ円定期預金、1年 年0.85%(税引前、2025.3.10までのキャンペーン金利)と好金利。
*3カ月 年1.20%(税引前)もあり さらに新規口座開設で1,500円、各種条件を満たすと最大31,000円がもらえます(要エントリー)。
見出し
auのiDeCoの手数料
無条件で運営管理機関手数料は無料です。
毎月の手数料合計は下表のようになります(税込、加入者の場合)。
国民年金連合会 | 105円 (拠出月のみ) |
資産管理機関 | 66円 |
運営管理機関 (au) | 無料 |
合計 | 171円 (拠出月) |
毎月拠出の場合、年間2,052円(税込)になります。
同じく運営管理機関手数料無料のSBI証券、マネックス証券、楽天証券などと同じです。
auのiDeCoの運用商品(商品ラインアップ)
商品ラインアップ
従来は投資信託4本、定期預金1本だけでしたが、2022年10月下旬より大幅に商品が拡充され22商品になりました。
インデックスファンド、アクティブファンド別に記載します。
表中(*1)が2022.10下旬に追加されたファンドです。
*インデックスファンドはそのベンチマークを掲載。
*信託報酬赤字は、現時点(2023.4時点で引下げ発表があったファンドを含む)でベンチマークが同一のファンドで最安値のファンド(期間限定、信託報酬に含まれる費用の範囲が異なるものは除外)。
アセットクラス | ベンチマーク | 商品名 | 信託報酬 |
国内債券 | NOMURA -BPI 総合指数 | iFree 日本債券インデックス(*1) | 0.132% (*2) |
国内株式 | TOPIX | iFree TOPIXインデックス(*1) | 0.154% |
日経225 | iFree 日経225インデックス(*1) | 0.154% | |
先進国債券 | FTSE世界国債 | eMAXIS Slim先進国債券インデックス(*1) | 0.154% |
先進国株式 | MSCI- KOKUSAI | eMAXIS Slim先進国株式インデックス(*1) | 0.09889% |
米国株式 | S&P500 | eMAXIS Slim米国株式(S&P500)(*1) | 0.09372% |
NASDAQ 100 | eMAXIS NASDAQ100インデックス(*1) | 0.440% | |
新興国債券 | GBI-EM | iFree 新興国債券インデックス(*1) | 0.242% |
新興国株式 | MSCI- EM | eMAXIS Slim新興国株式インデックス(*1) | 0.1518% |
全世界株式 | MSCI- ACWI | eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(*1) | 0.05775% |
国内リート | 東証REIT 指数 | eMAXIS Slim 国内リートインデックス(*1) | 0.187% |
先進国リート | S&P 先進国REIT | eMAXIS Slim 先進国リートインデックス(*1) | 0.220% |
バランス | --- | auスマート・ベーシック(安定) | 0.385% |
バランス | --- | auスマート・ベーシック(安定成長) | 0.385% |
元本確保型 | 三菱UFJ銀行確定拠出年金専用1年定期預金 | --- |
(*2)iFree日本債券は新発10年国債の利回りが1%以上になると信託報酬が0.242%になります。
アセットクラス | 商品名 | 信託報酬 |
国内債券 | ノーロード明治安田社債アクティブ(*1) | 0.2475% |
国内株式 | ひふみ年金(*1) | 0.836% |
外国株式 (除く日本) | 大和住銀DC海外株式アクティブファンド(*1) | 1.782% |
外国株式 (含む日本) | キャンピタル世界株式ファンド(DC年金つみたて専用)(*1) | 1.078% (実質: 1.085%程度) |
コモディティ | 三菱UFJ純金ファンド(愛称:ファインゴールド)(*1) | 0.55% (実質: 0.99%程度) |
バランス | auスマート・プライム(成長) | 1.1946~ 1.4462% |
バランス | auスマート・プライム(高成長) | 1.3384~ 1.5903% |
スポンサーリンク
auのiDeCo 注目、おすすめの商品
2022.10下旬の大幅な商品拡充で、主なアセットクラスの殆どをカバーし、さらに、各インデックスファンドは常に最低水準の運用コストを目指すeMAXIS Slimシリーズを中心とし、その信託報酬は概ね最低水準のレベルです。
その中でも管理人が注目、おすすめするのが下記商品。
*おすすめというのは必ず利益が出るという意味ではありません。投資ですので元本割れする可能性もあります。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
これ1本で、日本を含む先進国、新興国と全世界の株式に時価総額比で投資出来る便利なファンド。
投資信託の手数料にあたる信託報酬も最低水準で、非常に人気のあるファンドです。
iDeCoではマネックス証券iDeCo、松井証券 iDeCoに次いで3社目の取扱い。
管理人はマネックス証券iDeCoに加入し、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)のみに投資しています。
No.1 マネックス証券 個人型確定拠出年金(iDeCo)
選びやすいシンプルな商品ラインアップ。
インデックスファンドは常に最低水準の運用コストを目指すeMAXIS Slimを採用。
全世界株式に低コストで投資できるeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)をラインアップ。
アクティブファンドも魅力的な商品を採用。
年金と一時金の併給が可能など受給制度も充実。
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の詳細は下記ページをご覧下さい。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
米国株式中心に投資したい方、あるいは米国株式比率を増やしたい方に最適なファンドが、米国株式の代表的指数 S&P500との連動を目指すインデックスファンド、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)。
その運用の安定性、コストの低さから大きな人気を集め、純資産総額1兆円を超える巨大なファンドです。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の詳細は下記ページをご覧下さい。
尚、米国株式の中でも主にハイテク企業が多くを占めるNASDAQ100との連動を目指す、eMAXIS NASDAQ100インデックスにもauのiDeCoでは投資出来ます。
スポンサーリンク
指定の投資信託の運用残高に応じてポイントが貰える
下記4本の投資信託の運用残高に応じて下表のPontaポイント(年率)が付与されます。
(注)ポイントがもらえるのは下表の4本のファンドだけです。
au通信契約有無で還元率が異なります。
商品 | au通信契約あり | au通信契約なし |
auスマート・ベーシック(安定) | 0.04% | 0.02% |
auスマート・ベーシック(安定成長) | 0.04% | 0.02% |
auスマート・プライム(成長) | 0.10% | 0.05% |
auスマート・プライム(高成長) | 0.10% | 0.05% |
*ポイント還元率は年率
ポイントは毎月、1カ月分が付与されます。
対象となる4本ともファンド・オブ・ファンズのバランスファンドで、auスマート・ベーシックがインデックス、auスマート・プライムがアクティブファンドです。
各ファンドの詳細は下記記事を参照して下さい。
スマホ・アプリ「auのiDeCo」で資産管理
携帯会社のグループ会社らしく、iDeCoに対応したスマホ・アプリ「auのiDeCo」で、資料請求から運用状況の確認、積立額や節税額の確認やシミュレーション、運用商品の見直しが出来ます。
尚、記録関連業務はJIS&T(日本インベスター・ソリューション・テクノロジー株式会社)で、受取時に一時金、年金を併用する併給にも対応しています。
以上、auのiDeCoのご紹介でした。
当初5本でスタートしたauのiDeCoですが、2022年10月下旬の商品拡充で大幅にパワーアップし、主要ネット証券のiDeCoに比べても遜色な魅力的な商品ラインアップになりました。
iDeCoへの加入を検討している方にとって、有力な選択肢の一つとなる金融機関です。
公式サイトauのiDeCo
下記記事で、運営管理機関手数料無料のiDeCo、SBI証券、マネックス証券、楽天証券、松井証券、イオン銀行を詳細に比較してあります。