三菱UFJ国際投信は同社が運用するeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬を引き下げると発表しました。
これは同じS&P500との連動を目指し、2019年9月26日に新規設定されたSBI・バンガード・S&P500インデックスファンドに対抗したものです
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eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 信託報酬引下げ
信託報酬引下げ日
2019年11月12日より
引下げ後の信託報酬
下表のように引き下げられます。(税抜き、税込み消費税10%の2通りで記載)
*参考までにSBI・バンガード・S&P500インデックスファンドの信託報酬も記載します。
[スマホの方は横にスクロールしてご覧ください]
現状 | 改定後 | ||
税抜き | 税込み (10%) | ||
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.1650% (税抜 0.15%) | 0.088% | 0.0968% |
[参考] SBI・バンガード ・S&P500 | --- | 0.088% | 0.0938% |
*eMAXIS Slimは税抜きで競合ファンドに対抗してきました。競合ファンドが米国ETFに投資するFOFの場合、米国ETFに国内消費税がかからない為、税込みではeMAXIS Slimの方が若干高くなります。
受益者還元型信託報酬
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は下表のように純資産総額に応じて信託報酬率が変わる受益者還元型信託報酬を採用していますが、当然これも引下げとなります。
*税込表記 (消費税10%)
純資産総額 | 現状 | 改定後 |
500億円未満の部分 | 0.165% | 0.0968% |
500億円以上1,000億円未満の部分 | 0.1595% | 0.09625% |
1,000億円以上の部分 | 0.154% | 0.0957% |
尚、従来は500億円毎に0.005%(税抜き)ずつ下げていましたが、今回から0.0005%となりました。
信託報酬引下げも限界に近くなってきたと推測します。
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他社米国株式インデックスファンドとの信託報酬比較
他社の米国株式を投資対象とする低コスト・インデックスファンドと信託報酬を比較します。
*信託報酬は投資先ETF経費率を含む実質的な信託報酬(税込み, 消費税10%)
ファンド | ベンチマーク | 信託報酬 |
SBI・バンガード・S&P500インデックスファンド | S&P500 | 0.0938% |
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) | S&P500 | 0.0968% |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | CRSP USトータル・マーケット・インデックス | 0.162% |
(参考) eMAXSIS Slim先進国株式インデックス | MSCI KOKUSAI | 0.10989% |
今回信託報酬を引き下げたeMAXIS Slim米国株式(S&P500)は、SBI・バンガード・S&P500インデックスと概ね同等で税込みでも0.1%を下回る信託報酬となります。
また、ベンチマークは異なりますが楽天・全米株式インデックス・ファンドとは大きな差をつける事になります。
以上、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、信託報酬引下げのニュースでした。
今回の引下げ率は41%、eMAXIS Slim新興国株式インデックスの44%(2017年12月13日、税抜き 0.339%-->0.19%)、eMAXIS Slim先進国株式インデックスの42%(2018年1月30日、税抜き 0.189%-->0.1095%)と同レベルの大きな引下げとなります。
このような大胆な引き下げにも迅速に対応してくれるのがeMAXIS Slimシリーズの大きな魅力です。(今回はちょっと時間がかかりましたが)
一方、上記大幅な引き下げのトリガーとなったのは全てSBIアセットマネジメントのファンドという事も付け加えておきます。
尚、同時にeMAXIS Slim全世界株式 3本の信託報酬引下げも発表されました。
主なインデックスファンド一覧は下記ページをご覧ください。(今回の改定も反映済)
米国株式(S&P500、CRSP USトータル・マーケット・インデックス)インデックスファンドの最新の人気・運用状況は下記ページをご覧下さい。