米国株式の代表的指数 S&P500、そして、中小型株をも含めた指数CRSP USトータル・マーケット・インデックスとの連動を目指すインデックスファンドについて純資産総額、資金流出入額、運用成績(ベンチマークとの乖離)を調査します。
S&P500は米国の代表的な企業 大型株500銘柄からなる指数で米国株式の約80%をカバーします。そして、大型株だけでなく中・小型株を含めて米国株式のほぼ100%をカバーする指数がCRSP USトータル・マーケット・インデックスです。
尚、本記事では便宜上CRSP USトータル・マーケット・インデックスとの連動を目指すインデックスファンドを「全米株式」、または、本指数との連動を目指すファンドは米国バンガード社ETF VTIに投資する事実上のFoFである事から「VTI」と呼ぶ場合があります。
*原則1~3カ月毎に更新します。
[最終更新日:2022.4.6]2022.3末時点の情報に更新。
*本記事は原則2022年3月末日時点の情報に基づき記載しています。
ベンチマークとの乖離は、月報・運用報告書に記載されていますが、その値を他社のファンドと比較する事は出来ません。各社、同じベンチマークでも、配当込・除く、配当課税有無、円換算レートなどの影響でベンチマーク騰落率がファンドにより異なるからです。そこで、 本サイトでは騰落率とコストの関係からベンチマークとの乖離を評価していきます。
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見出し
比較した米国株式(S&P500、全米株式)インデックスファンドの信託報酬・純資産総額
比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、2022年3月末時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)
*DC専用ファンドは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)
*全て為替ヘッジ無。
*信託報酬・実質コストは税込み。
ファンド | 信託報酬 (実質コスト) | 設定日 | 純資産総額 (億円) |
S&P500 | |||
SBI・V・S&P500インデックス | 0.0938% (0.105%) | 2019/9/26 | 5,497 |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.0968% (0.123%) | 2018/7/3 | 11,651 |
SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) | 0.0968% (0.128%) | 2020/7/22 | 36.0 |
つみたて米国株式(S&P500) | 0.2200% (0.244%) | 2020/3/6 | 22.4 |
Smart-i S&P500インデックス | 0.2420% (1.003%) | 2020/7/29 | 43.0 |
iFree S&P500インデックス | 0.2475% (0.278%) | 2017/8/31 | 562.0 |
NZAM・ベータ S&P500 | 0.2640% (0.439%) | 2020/2/13 | 1.7 |
eMAXIS S&P500インデックス | 0.3300% (0.351%) | 2020/12/14 | 118.5 |
iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド | 0.4125% (0.431%) | 2013/9/3 | 116.3 |
SSGA米国株式インデックス・ファンド | 0.4950% (0.578%) | 2017/9/29 | 295.6 |
農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500 | 0.4950% (0.654%) | 2017/12/19 | 66.1 |
CRSP USトータル・マーケット・インデックス[全米株式] | |||
SBI・V・全米株式インデックス・ファンド | 0.0938% (決算前) | 2021/6/29 | 715.6 |
楽天・全米株式インデックス・ファンド | 0.1620% (0.187%) | 2017/9/29 | 5,551 |
最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。
米国株式の各指数について詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
S&P500連動型インデックスファンド
S&P500との連動を目指すインデックスファンドは、設定から4年近くのeMAXIS Slim米国株式(S&P500)が純資産総額でトップです。
2020.5.28には1,000億円、2021.7.2に5,000億円、そして2022.2.10には1兆円を突破しました。
尚、受益者還元型信託報酬により、500億、1,000億を超えた部分については上表記載の値より僅かながら低い信託報酬が適用されています。
3月末日時点の純資産総額は11,651億円で、今回比較する米国株式インデックスファンドの中で最も純資産総額の大きいファンドです。
また3期目決算を迎え実質コストも0.123%と非常に低くなっています。
そして、2019年9月26日に超低コストで設定されたSBI・V・S&P500インデックス・ファンド、設定から僅か1年3カ月後の2020.12.24に1,000億、2022.3.18には5,000億円を超えました。また初回決算が公表され実質コストでも最安値になりました。
2021年6月15日にSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドはSBI・V・S&P500インデックス・ファンドに名称が変更になり、新たに設定されたSBI・V・全米株式インデックス・ファンド、SBI・V・米国高配当株式インデックス・ファンドとともにSBI・Vシリーズとなりました。
Smart-i S&P500インデックス、2021年6月25日に初回決算を迎えましたが、実質コスト 1.003%(*)と非常に高くなっています。
*約11カ月の決算期間の値を1年に換算。
全米株式 [CRSP USトータル・マーケット・インデックス/VTI] 楽天・バンガード・ファンド/SBI・V ・全米株式インデックス・ファンド
米国バンガード社のETF VTIに投資し、CRSP USトータル・マーケット・インデックスとの連動を目指すインデックスファンドは楽天・バンガード・ファンドの一つ、楽天・全米株式インデックス・ファンド。
2020.5.27には1,000億円、2022.3.17には5,000億円を超えました。2020.5.29に純資産総額でeMAXIS Slim米国株式(S&P500)に抜かれるものの、依然、人気のあるファンドです。
そして、2021年6月29日に同じくVTIに投資するSBI・V・全米株式インデックス・ファンドが設定されました。
信託報酬では楽天・全米株式インデックス・ファンドが0.162%なのに対し、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドは0.0938%と圧倒的に低コストです。
設定から9カ月で純資産総額716億円と早くも大きな人気を集めています。
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資金流出入額 【米国株式 S&P500/全米株式(VTI)インデックスファンド・人気ランキング】
2022年1~3月の概算の月次資金流出入額(*)3カ月合計、及び2021年累計(1~12月)を見てみます。
2022年1~3月の資金流出入額が大きい順にならべてあります。
どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。
ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。
(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。
2022年1~3月 | 2021年累計 | |||
順位 | ファンド | (億円) | 順位 | (億円) |
1 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 1781.4 | 1 | 5354.6 |
2 | SBI・V・S&P500インデックス・ファンド | 735.7 | 2 | 2681.9 |
3 | 楽天・全米株式インデックス | 701.5 | 3 | 1994.0 |
4 | SBI・V・全米株式インデックス | 180.1 | 4 | 472.1 |
5 | iFree S&P500インデックス | 80.8 | 5 | 187.0 |
6 | SSGA米国株式インデックス・ファンド | 78.6 | 6 | 110.4 |
7 | eMAXIS S&P500インデックス | 58.4 | 7 | 48.9 |
8 | Smart-i S&P500インデックス | 11.0 | 9 | 23.4 |
9 | SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) | 8.5 | 10 | 20.7 |
10 | iシェアーズ米国株式インデックス・ファンド | 7.8 | 8 | 28.5 |
11 | つみたて米国株式(S&P500) | 6.6 | 11 | 11.6 |
12 | 農林中金<パートナーズ>つみたてNISA米国株式 S&P500 | 6.2 | 12 | 11.4 |
13 | NZAM・ベータ S&P500 | 0.3 | 13 | 0.7 |
*SBI・V・全米株式は当初申込期間中の運用会社の自己設定額を0と仮定。
人気のS&P500、全米株式などの米国株式ですが、
今回は直近3カ月、2021年とも上位は同じ順位で、
突出して多くの資金を集め断トツの1位がeMAXIS Slim米国株式(S&P500)、
そして、設定から9カ月のSBI・V・全米株式インデックス・ファンドが、SBI証券1社の取扱いながらも4位と早くも大きな人気を集めています。
5位以下のファンドはあまり大きな資金流入ではありません。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500) vs. SBI・V・S&P500/全米株式 vs. 楽天・全米株式(楽天バンガード) の比較
米国株式インデックスファンドで人気の3本、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)、楽天・全米株式インデックス・ファンド、SBI・V・S&P500インデックス、さらに今後大きな人気を集めるであろうSBI・V・全米株式インデックス・ファンドの資金流出入額を比較します。
4本とも2022年1~3月期、2021年累計で同一順位です。以下ランキング順にコメントします。
1位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
1位はS&P500との連動を目指すeMAXIS Slim米国株式(S&P500)。
毎月大きな資金流入がありますが、その人気は右肩上がり。直近5カ月では毎月500億円以上と巨額の資金を集めています。
2019年12月以降、楽天・全米株式インデックス・ファンドを抜いて1位の座をキープしています。
2位 SBI・V・S&P500インデックス
2019年9月に設定されたファンドですが、設定当初から大きな人気を集めているのがSBI・V・S&P500インデックス。
2020年6月に楽天・全米株式インデックス・ファンドを抜き2位になりました。
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)の約半分ですが十分巨額の資金流入です。
当初、販売会社がSBI証券 1社だけでしたが、2020.4以降、マネックス証券、岡三オンライン、auカブコム証券、SMBC日興証券(ダイレクトコース)、佐賀銀行と増えてきています。
後は楽天証券が取り扱えば、資金流入もますます大きくなると思いますが・・・。
3位 楽天・全米株式インデックス・ファンド (楽天・バンガード・ファンド)
設定来、人気を集めているのが楽天・バンガード・ファンドの一つである楽天・全米株式インデックス・ファンド、通称、楽天VTI。
設定当初からほぼ毎月10億以上、最近は100~300億(/月)程度の巨額の資金流入が続いています。
最近はeMAXIS SlimやSBI・V・S&P500の後塵を拝し、さらに2021.6には直接のライバルとなるSBI・V・全米株式インデックス・ファンドが登場しましたが、本ファンド自体の資金流入が減った訳ではありません。
4位 SBI・V・全米株式インデックス・ファンド
2021年6月29日設定の新しいファンドながら、最近は月40~100億程度、しかもSBI証券1社だけの販売でこれだけの資金流入です、
これから、どれだけ人気を集めるかに注目。
S&P500/全米株式のリターン比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?ベンチマークとの乖離は?
S&P500(VOO) / 全米株式(VTI)の騰落率(年率リターン)比較 ~ドルベースでの長期間の比較~
S&P500との連動を目指すバンガード社 ETF VOO、CRSP USトータル・マーケット・インデックスとの連動を目指すETF VTIの長期のパフォーマンスを比較します。(データ引用 : 米国バンガード社サイトより)
2022.2末日時点の直近10年間のドルベースでの年率リターン、リスク、シャープレシオです。
*ETFのリターンはNAVを使用
*シャープレシオは無リスク資産のリターン0で計算
インデックス(ETF) | 年率 リターン | 年率 リスク | シャープ レシオ |
S&P500 [VOO] | 14.55% | 13.23% | 1.10 |
CRSP USトータル・マーケット(全米株式) [VTI] | 14.22% | 13.67% | 1.04 |
この10年間では若干S&P500が勝っていますが、そう大きな差ではありません。ほぼ互角と言っても良いでしょう。
尚、各米国株式指数の詳細、パフォーマンス比較は下記記事をご覧ください。
参考記事米国株式(アメリカ株)インデックスファンド、そのベンチマーク(指数)を解説、比較。
S&P500 / 全米株式(VTI)の騰落率(年率リターン)比較 ~円ベースでの比較~
次に円ベースでのリターンを比較する為に実際のファンドのデータを見てみます。
*参考までに先進国株式(MSCI KOKUSAI、SMTグローバル株式)のデータも記載。
*1年以上の騰落率は年率で表記
[スマホの方は横にスクルールしてご覧ください]
インデックス (ファンド) | 3カ月 騰落率 | 6カ月 騰落率 | 1年 騰落率 | 3年 騰落率 | 5年 騰落率 |
S&P500 (iシェアーズ) | 2.3% | 15.6% | 28.9% | 22.7% | 17.3% |
CRSP USトータル・ マーケット[VTI] (楽天・全米株式) | 1.6% | 13.1% | 25.6% | 22.5% | --- |
MSCI KOKUSAI (SMT) | 8.0% | 13.4% | 25.0% | 19.9% | 14.5% |
直近3年では、
S&P500 >= CRPS USトータル・マーケット > 先進国株式
の順に騰落率が高くなっています。
ここ数年の米国株式の強さがわかります。勿論、今後もこの成績が続くかどうかはわかりませんが。
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ベンチマークとの乖離
S&P500、及び全米株式(VTI/CRSP)との連動を目指す各インデックスファンドのベンチマークとの乖離を調べます。
騰落率と実質コストの関係から乖離を評価します。
*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果。
*ベンチマーク値(S&P500/CRSP US Total Market Index)もプロット。米国S&P Dow Jones Indices社/CRSPサイトのデータを引用、さらに三菱UFJ銀行の為替レートを使って管理人が独自に円換算。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。(期中平均コストは基準価額の変動を考慮せず)
米国ETF Vanguard VOO/VTIのデータもプロットします。
*VOO/VTIは分配金10%課税後再投資した場合の終値での円換算騰落率。(終値は米国Yahoo Finance、分配金は米国Vanguard社サイトより引用)
騰落率とコストの関係は、理想的には配当課税を適切に考慮したインデックス(指数)騰落率(これを「真のインデックス」と定義)から決まる傾き、切片の直線になります。ただ、外国株式の場合、「真のインデックス」騰落率がわかりませんので、管理人の主観で図中グレーの点線を引き「真のインデックス」(推定値)をピンクの星印で示しています。
*S&P社は配当課税を考慮したネット指数も出していますが、配当課税は日本に対して適切なものではありません。経験上、「真のインデックス」は配当課税を考慮しないグロスとネットの中間にあると思われます。
(注)本評価では、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないであろうとの仮定・前提のもと、この「多くのファンド」から外れた騰落率を示すものを「乖離」と判定します。評価方法やインデックスの詳細については下記記事をご覧ください。
S&P500連動型インデックスファンドのベンチマークとの乖離
1年騰落率
2022.3末日時点の1年騰落率と実質コストの関係を見てみます。
S&P500連動型インデックスファンドはコストと騰落率の相関が弱い事が多いのですが、その中でも順当に低コストのeMAXIS Slimの騰落率が最も高くなっています。(勿論、VOOを除く)
尚、実質コストでも最安値となったSBI・V・S&P500インデックスですが、未だ若干のマイナス乖離が生じており、そのコストの低さが騰落率に反映されていないようです。
*あくまで図中グレーの点線は管理人の主観でひいたものです。SBI・Vがベンチマーク通りで、eMAXIS SlimやiFreeがプラス側に乖離しているという可能性も否定は出来ません。
3カ月騰落率
直近の運用状況を評価する為、2022.3末日時点の3カ月騰落率を見てみます。
3カ月と短期間の評価ですが、傾向は1年騰落率と変わらず、信託報酬・実質コスト最安値のSBI・V・S&P500インデックスよりeMAXIS Slimの騰落率が高くなっています。
SBI・V・S&P500インデックスのベンチマークとの乖離の原因を推定した結果は下記記事をご覧下さい。
CRSP USトータル・マーケット・インデックス連動型[全米株式/VTI]インデックスファンドのベンチマークとの乖離
CRSP USトータル・マーケット・インデックスとの連動を目指すインデックスファンドは、楽天・全米株式インデックス・ファンド、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの2本しかありません。しかもSBI・V・全米株式は設定されたばかりです。
そこで、主に投資先ETF バンガード VTIと比較する事でベンチマークとの乖離を評価します。
*VTIはベンチマークとの乖離がないという前提での評価
1年騰落率
先ずは1年騰落率。
楽天・全米株式インデックス・ファンドの評価です。
2本の騰落率は同一直線上にあり(*)、VTIに対して楽天・全米株式インデックス・ファンドはそのコストに応じた騰落率になっています。
即ち、楽天・全米株式インデックス・ファンドは、VTIに対してコスト要因以外での乖離はないという事です。
(*)単に2点を結んだ線ではありません。VTI騰落率から決まる傾き、切片の直線です。
3カ月騰落率
次に3カ月騰落率。
短期間ながら楽天・全米株式インデックス・ファンドに加え、SBI・V・全米株式インデックス・ファンドの評価も行います。
3カ月と超短期ながら、この期間ではSBI・V・全米株式、及び楽天・全米株式もVTIから決まる直線よりマイナス側に位置します。
これは、両ファンドともコスト要因以外でのベンチマークとの乖離が生じている可能性が高い事を示唆します。
(注意)以上の評価は、一部管理人の主観を含みます。
また1年と3カ月ではグラフのスケールが異なり、3カ月はより細かく乖離を判定しています。
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おすすめの米国株式(S&P500/全米株式(VTI)インデックスファンド(投資信託)は?
(注)「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。
S&P500
信託報酬最安値(税抜)で今最も売れている
そのコストの低さに応じた高い騰落率となっており、ベンチマークとの乖離がない安定した運用が魅力のファンドです。
勿論、信託報酬・実質コスト最安値のSBI・V・S&P500インデックスも有力な選択肢の一つです。バンガード社 ETF VOOに魅力を感じる方におすすめ。
CRSP USトータル・マーケット・インデックス連動型[全米株式/VTI]
CRSP USトータル・マーケット・インデックス、そしてVTIに気軽に投資できるファンド。
実績があるのは楽天・全米株式インデックス・ファンド。
初回決算では実質コストが高めでしたが、徐々に下がり4期目決算では「信託報酬以外のコスト」という点では問題なくなりました。そして小型株を含めて投資したい、そのベンチマークに拘りがあり米国ETF VTIへの直接投資の代わりとして、つみたてNISA等で購入したい方にはお勧め。
運用が始まったばかりのSBI・V・全米株式インデックス・ファンドも、その信託報酬の低さが魅力。ただ、未だ実績がありませんので、慎重を期す方は暫く待つのも良いでしょう。
販売会社
ここで取り上げた米国株式インデックスファンドは主に下記ネット証券を中心に販売されています。
*一部ファンドは「つみたてNISA」の対象外です。
*SBI・V・全米株式はSBI証券のみの取扱い、SVI・V・S&P500はSBI証券、マネックス証券、auカブコム証券で取扱い。
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)。*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。
公式サイトマネックス証券
また投資信託保有でTポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにT/Pontaポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト SBI証券
*三井住友カード(NL)なら年会費永年無料、三井住友カード ゴールド(NL)は年間100万円の利用で翌年以降の年会費永年無料。
公式サイト三井住友カード(NL)
公式サイト三井住友カード ゴールド(NL)
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.1%、au Payアプリ等の連携で最大0.20%になるのも魅力。
公式サイトauカブコム証券
また、2022年8月より楽天キャッシュ決済で投資信託積立が出来るようになります。楽天カードからチャージすると0.5%のポイント還元(2022.12買付分まではキャンペーンで+0.5% 計1.0%)。
楽天カード決済で5万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月10万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト楽天証券
公式サイト楽天カード
また、個人型確定拠出年金(iDeCo)では、楽天・全米株式インデックスファンドを楽天証券 iDeCo、
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)はマネックス証券 iDeCo、SBI証券 iDeCo(セレクトプラン)
、
そして、松井証券 iDeCoでは両方のファンドを取扱っています。
他のアセットクラスの最新の情報・結果は下記記事を参照して下さい。
米国株式(S&P500/CRSP USトータル・マーケット)インデックスファンド(本記事)
国内株式(JPX日経インデックス400)インデックスファンド