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【インデックスファンド評価・解説】SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド (設定から1か月後の人気・運用成績は?)

投稿日:2019年10月31日 更新日:

米国の株式市場を代表する指数S&P500との連動を目指すインデックスファンドSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドについて解説します。

[最終更新日:2019.10.31]初版。

*本記事は原則2019年10月末日時点の情報に基づき記載しています。

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SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド(愛称:SBI・バンガード・S&P500)の基本情報

SBI・バンガードシリーズ(?)はSBIアセットマネジメントがバンガードとの共同ブランドファンドとして2019.8.27に発表されました。バンガードのETFに投資する事実上のFOFとなります。現時点ではS&P500との連動を目指すETF VOOに投資するSBI・バンガード・S&P500、1本のみのラインアップです。

今回解説するのはS&P500との連動を目指し米国株式に投資するSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

先ず、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの基本情報をまとめます。

運用会社SBIアセットマネジメント
設定日2019年9月26日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
*マザーファンドがバンガードETFに投資するので事実上FOF
ベンチマークS&P500(配当込み・除くは現時点では不明)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.0938% 
実質コスト(決算前)
純資産総額 34.55億円(2019.10.31時点)
(マザーファンド) 純資産総額 (決算前)
分配金実績
つみたてNISA対象商品
SBI証券ポイント還元年率0.02%
楽天証券ポイント還元年率(取扱無し)

投資対象

ベンチマークS&P500で米国株式に投資します。

S&P500は米国の大型株 約500銘柄から構成された時価総額加重平均型の指数で、米国株式の約80%をカバーします。米国株式を代表する指数と言っても良いでしょう。

米国株式の各指数の詳細な解説は下記記事をご覧ください。

ベンチマークが配当を含むか否か、含む場合、配当に対する源泉徴収税を考慮したネットか考慮しないグロスかは現時点ではわかりません。

*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[配当込]がありますが、実際の運用成績は(過去においては)変わっていません。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク、配当込、配当除くで実際の運用成績は異なるか?

 

マザーファンド

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドファミリーファンド方式でマザーファンドを介して米国株式に投資します。

実際の運用はマザーファンドを通してバンガード社のETF Vanguard・S&P500 ETF【VOO】に投資します。

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

画像引用:SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド 交付目論見書)

 

Vanguard・S&P500 ETF 【VOO】

Vanguard・S&P500 ETF【VOO】は米国を代表する大型株500銘柄から構成されるS&P500との連動を目指して運用するETFです。

経費率は0.03%と非常に低コスト。

保有する銘柄数は511(2019.9末時点)で組入銘柄上位10は下表の通り。

 銘柄TICKER比率
1Microsoft Corp.MSFT4.28%
2Apple Inc.AAPL3.84%
3Amazon.com Inc.AMZN2.91%
4Facebook Inc.FB1.73%
5Berkshire Hathaway Inc.BRK.B1.59%
6JPMorgan Chase & Co.JPM1.52%
7Alphabet Inc.GOOG1.49%
8Alphabet Inc.GOOGL1.47%
9Johnson & JohnsonJNJ1.38%
10Procter & Gamble Co.PG1.26%

データ引用:米国Vanguard社サイトより(2019/9/30)

マイクロソフト、アップル、アマゾンといった米国を代表する企業が上位を占めています。

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手数料(信託報酬、実質コストなど)

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド信託報酬は0.0638%(税込み)

これに投資先ETF VOOの経費率 0.03%を加えて、

実質的な信託報酬は0.0938%(税込み)

S&P500だけでなく米国株式を投資対象としたインデックスファンドの中では最低水準です。

実質コストは未だ設定されたばかりで不明。

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

 

他社 米国株式インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較

S&P500、及びベンチマークは異なりますが米国株式に投資する他社の低コスト・インデックスファンドと比較してみます。

*ファンド名下の[]内はベンチマーク。[CRSP US]はCRSP USトータル・マーケット・インデックスの略。
*信託報酬・実質コストは税込み表記。

 ファンド信託報酬実質コスト
1SBI・バンガードS&P500インデックス
[S&P500]
0.0938%(決算前)
2eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
[S&P500]
0.0968%0.180%
3楽天・全米株式インデックス・ファンド
[CRSP US]
0.1620%0.225%
4iFree S&P500・インデックス
[S&P500]
0.2475%0.299%
4iFree NYダウ・インデックス
[NYダウ]
0.2475%0.279%
4たわらノーロード NYダウ
[NYダウ]
0.2475%0.451%
-eMAXIS NYダウインデックス
[NYダウ]
0.6600%0.709%

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して、消費税8%から10%に換算した概算値です。

米国株式に投資するファンドでSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドが最も低い信託報酬(税込み)

同じS&P500との連動を目指すeMAXIS Slim米国株式(S&P500)とは僅差。
(税抜きではeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と同率です。SBI・バンガードは投資先ETFに消費税がかからない為、税込みでは若干有利となります)

楽天・全米株式インデックスiFree S&P500インデックスには大きな差をつけています。

 

SBI・バンガード・S&P500の配当に対する税制上の不利(三重課税)は無し。

米国ETFに投資する場合、所有する株式から出る配当の課税が現地国、米国、そして最終的には日本と三重課税になる事があります。

しかし、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは米国だけに投資するファンドですので、現地国=米国となり配当に対する税制上の不利は生じません。

国内から直接投資するeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と同じです。

 

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)

月次資金流出入額純資産総額からSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドの売れ行き・人気を見てみます。

米国株式で人気のあるeMAXIS Slim米国株式(S&P500)楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天バンガード)とも比較します。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。
(*)SBI・バンガード・S&P500の資金流入額には当初募集期間の金額は含まれません。

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは2019年9月26日設定(2019年9月12日より募集)と未だ新しいファンドですが、2019年10月で16億円と、eMAXIS Slim(20億)にも匹敵するような資金流入で早くも大きな人気を集めています。

しかも、後述するようにSBI証券 1社だけの販売でこれだけの資金流入です。

因みに楽天バンガードは30億と相対的にコストが高くなった10月でも未だ圧倒的な強さを見せています。

 

運用状況は?

インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

下図は2019年10月末日時点の実質コストに対する1ヶ月騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。但し、SBI・バンガード・S&P500だけは未だ実質コストがわかりませんので信託報酬でプロットしてあります。

そして、(管理人の主観を含みますが)配当課税を適切に考慮した真のベンチマークから決まるコストと騰落率の関係が図中グレーの点線です。このグレーの点線上にあればコスト要因以外でのベンチマークとの乖離がないと推測できます。

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

1ヶ月では各ファンド、コストと騰落率の相関があまり良くありませんが、その中でSBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは図中点線より下方に位置し、ベンチマークとのマイナス乖離、または実質コストが非常に大きくなっている可能性があります。但し、設定からまだ1ヶ月ですので今後は解消されていく事でしょう(保証は出来ませんが)

尚、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)は2019年11月12日に信託報酬を引下げてSBI・バンガード・S&P500と同一水準になりますが、上記グラフの騰落率は引下げ前の値です。

 

まとめ

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは、S&P500をベンチマークとするインデックスファンドの中ではeMAXIS Slim米国株式(S&P500)と並び信託報酬が低く、さらに他のベンチマークを含め米国株式インデックスファンドの中でも最低水準の信託報酬です。

設定から僅か1ヶ月余りにも関わらず早くも大きな人気を集めています。

さすがに未だ安定した運用とは言えませんが、今後徐々に解消していくと推測(期待?)します。ただ慎重を期す方は1期目の決算結果を待って判断されるのも良いでしょう。

米国株式を中心に投資したい方にとって、eMAXIS Slim米国株式(S&P500)楽天・全米株式インデックス・ファンドとともにお勧めできるファンドの一つです。

 

購入先

SBI・バンガード・S&P500インデックスファンドは下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券

現時点(2019.10.31)でSBI証券以外では購入できません。

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。

尚、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っている金融機関はありません。

 

 

ライバルとなるファンド

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

楽天・全米株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)

iFree S&P500インデックス

 

他の米国株式インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

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