ファンド紹介・解説

eMAXIS Slim新興国株式インデックスの評価・評判・人気。~新興国株式インデックスファンド人気No.1~

投稿日:2021年12月16日 更新日:

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

純資産総額 500億円突破(2021.1.14)

新興国の株式に投資するインデックスファンドeMAXIS Slim 新興国株式インデックスについて解説します。

[最終更新日:2022.6.27]実質コストを最新の値に更新。
[2021.12.16]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2021年11月末日時点の情報に基づき記載しています。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの基本情報

eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をコンセプトとした三菱UFJ国際投信が運用するインデックスファンドで、「他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、今も、そしてこれからも業界最低水準を目指し続ける」と公表しています。実際、設定から既に数回の信託報酬引下げを行い、常に最低水準の座を維持しています。

今回解説するのは新興国の株式に投資するeMAXIS Slim 新興国株式インデックス

先ず、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの基本情報をまとめます。

運用会社三菱UFJ国際投信
設定日2017年7月31日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマークMSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込み・ネット)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.1870% 以下
実質コスト0.363%(*1)
純資産総額 750.5億円(2021.12.15時点)
(マザーファンド) 純資産総額 2,191億円(2021.5.12時点)
分配金実績
つみたてNISA対象商品
SBI証券ポイント還元年率0.05%
楽天証券ポイント還元年率---%(*2)
マネックス証券ポイント還元年率0.030%

(*1)実質コストは2022.4.25決算より
(*2)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更

 

投資対象

ベンチマークMSCI エマージング・マーケット・インデックス[配当込み・ネット]で新興国の株式に投資します。

ネットとは配当に対する源泉徴収税を考慮した指数ですが、その税率が日本に対して適切に考慮されているかは定かではありません。

*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[税引前配当込/グロス]、[税引後配当込/ネット]の3種類ありますが、ベンチマークの配当除く・含むは運用成績に直接関係するものではありません(少なくとも過去においては)。但し、運用報告書などに記載されているベンチマークとの乖離を見る時は注意が必要です。詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク(除く配当/プライス、配当込/グロス・ネット)と乖離の評価方法。

 

マザーファンド

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスファミリーファンド方式でマザーファンドを介して新興国株式に投資します。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

「新興国株式インデックスマザーファンド」はeMAXIS 新興国株式インデックス、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)つみたて新興国株式など多くのファンドで使われており、純資産総額2,191億円(2021.5.12時点)と新興国株式としては十分大きな純資産を有しています。

 

投資国

投資する国、比率は下図のようになります。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

画像引用:eMAXIS Slim新興国株式 月次レポート(2021/11)

1位がケイマン諸島となっていますが、これは事実上中国企業で、香港と合わせて中国の占める割合が全体の30%以上になります。

2位が台湾の14%、3位 韓国12%と続きます。

投資国の詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事【外国株式インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? 

 

投資銘柄

投資している銘柄は合計1,387、ベンチマークとしているMSCI エマージング・マーケット・インデックスの構成銘柄数が1,421(2021.11時点)ですので、その殆どを保有している事になります。

組入上位10位は下表。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

画像引用:eMAXIS Slim新興国株式 月次レポート(2021/11)

投資国比率1位の中国から5銘柄、インドから3銘柄が入っています。

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手数料(信託報酬、実質コストなど)

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの最大の魅力は何と言っても信託報酬の低さ。

新興国株式インデックスファンドとしては最低水準の0.1870%(税込)

実質コスト0.363%(税込、2022.4決算より)

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

 

受益者還元型信託報酬

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは下表のように純資産総額に応じて信託報酬率が変わる受益者還元型信託報酬を採用しています。

純資産総額信託報酬(税込)
500億円未満の部分0.1870%
500億円以上1,000億円未満の部分0.18645%
1,000億円以上の部分0.1859%

設定から3年半の2021年1月14日に純資産総額500億円を突破し、受益者還元型信託報酬が適用されています。

*今後の市場状況によっては再度下回る可能性もありますが。

純資産総額に対する信託報酬率を下図に示します。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 受益者還元型信託報酬

2021年11月末日時点の純資産総額に対する信託報酬は0.1868%と若干ですが低くなっています。

尚、eMAXIS Slimシリーズで500億円を突破したのは、eMAXIS Slim先進国株式インデックス(既に2000億円突破)eMAXIS Slim米国株式(S&P500)(既に8000億円突破)eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)(既に1000億円突破)eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)(既に3000億円突破)についで5本目です。その後、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)も突破しています(既に1000億円突破)

 

他社 新興国株式インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較

他社の(低コスト)新興国株式インデックスファンドと信託報酬・実質コストを比較します。

尚、下表中、SBI・新興国株式インデックス・ファンド楽天・新興国株式インデックス・ファンドiFree新興国株式インデックス以外のファンドは、eMAXIS Slim 新興国株式と同様、ベンチマークがMSCI エマージング・マーケット・インデックスです。

(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。

*[]内は各ファンドのベンチマーク

 ファンド信託報酬実質コスト
1SBI・新興国株式インデックス・ファンド
[FTSEエマージング]
0.1760%0.189%
2eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
[MSCI EM]
0.1870%0.363%
2My SMT(i-SMT) 新興国株式インデックス
[MSCI EM]
0.1870%0.387%
4<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックス
[MSCI EM]
0.2079%0.553%
5楽天・新興国株式インデックス・ファンド
[FTSEエマージング・オールキャップ]
0.2120%0.293%
6(三菱UFJ)つみたて新興国株式
[MSCI EM]
0.3740%0.553%
6たわらノーロード新興国株式
[MSCI EM]
0.3740%1.129%
6三井住友・DC新興国株式インデックス
[MSCI EM]
0.3740%0.609%
6Smart-i新興国株式インデックス
[MSCI EM]
0.3740%0.660%
6iFree 新興国株式インデックス
[FTSE RAFIエマージング]
0.3740%0.755%

MSCI エマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとするファンドの中ではeMAXIS Slim 新興国株式インデックスが単独最安値、

2位の<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式との差は信託報酬で0.02%ですが、実質コストになると0.19%もの差があり、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスのコストが圧倒的に低くなっています。

(注)i-SMTは2022.7.21に名称をMy SMTに変更し、同時に信託報酬を引下げ、eMAXIS Slimと同一水準になります。

また、ベンチマークは異なりますが、新興国株式インデックスファンドの中で最安値のSBI・新興国株式インデックス・ファンドとも概ね同等の信託報酬です。

税抜きの信託報酬ではeMAXIS Slim新興国株式インデックスSBI新興国株式インデックスは全く同じですが、税込みではeMAXIS Slimが若干高くなります。

  • eMAXIS Slim新興国株式インデックス
    (税抜き) 0.170% (SBIと同じ)
    (税込み) 0.170% x 1.1 = 0.187% (SBIよりも若干高い)
  • SBI・新興国インデックス・ファンド
    (税抜き) 0.06% + ETF 0.11% =0.170%
    (税込み) 0.06% x 1.1 + ETF 0.11% = 0.176% (米国ETFには国内消費税がかからない為) 

 

信託報酬の変更履歴

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは業界最低水準の信託報酬を目指し続けるというコンセプト通り、既に設定から複数回の信託報酬引下げを行っています。

eMAXIS Slim新興国株式インデックスの信託報酬変更履歴
引下げ日信託報酬(税込)備考
2017/7/31
 0.36720%新規設定
2017/11/100.36612%ニッセイ新興国株式の引下げに対抗
2017/12/130.20520%SBI・新興国株式[雪だるま](旧名称:EXE-iつみたて)に対抗
2018/7/250.20412%ニッセイ新興国株式の引下げに対抗
2019/10/10.2079%消費税増税(8%-->10%)
2020/9/250.1870%SBI・新興国株式に対抗

2017/12/13、2020/9/25の信託報酬引下げはベンチマークが異なるSBI・新興国株式インデックス・ファンド(旧名称:EXE-i つみたて新興国株式ファンド)に対抗したものです。新興国株式という大きな括りの中であれば、ベンチマークが異なっていても「他社類似ファンド」とみなし、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、それにも対抗し信託報酬最低水準を目指すという事になります。

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eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)

月次資金流出入額純資産総額からeMAXIS Slim 新興国株式インデックスの売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの人気・評判

2018~2020年は概ね毎月5~15億円、2021年は15~30億円と安定した大きな資金流入が続いています。そして純資産総額も設定から僅か4年強で700億を超えました。

新興国株式インデックスファンドの中では最も売れているファンドです。

 

運用状況は?

インデックスファンドではベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

*ベンチマークは同じMSCI エマージング・マーケット・インデックスでも配当込・除くなどファンドにより異なりますが、実際の運用は両者で変わらない事から、配当込で配当課税を適切に考慮したインデックスを、ここではベンチマークと定義します。

下図は2021年11月末日時点の実質コストに対する1年騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの評価

グラフの左側(コストが低い)、上側(騰落率が高い)にあり、そしてグレーの点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。
*多くのファンドがコスト起因以外でのベンチマークとの乖離はないだろうという前提、かつ管理人の主観が入った評価。

新興国株式インデックスファンドの場合、コストと騰落率の相関があまりよくなく、SMT/i-SMTのグループと日興の騰落率が高くなっています。

ただ、ベンチマーク値との関係から、eMAXIS Slim、及び図中点線上にあるファンドが、よりベンチマークに近い運用になっていると推測されます。

そして、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、その低いコストに応じた高い騰落率になっている事がわかります。

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスの分配金

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは分配金を出した実績はありません。

これから資産を築いていこうとする資産形成期においては分配金を出さない投資信託の方が有利です。
分配金を出すか否かは運用会社が決定しますが、本ファンドは「信託財産の成長を優先とし、原則として分配を抑制する」方針です。
勿論、保有する株式から出た配当はファンドの資産となり、基準価額の上昇につながります。

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まとめ

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは、他社を圧倒的に凌駕する低い信託報酬、さらに他社類似ファンドが引下げを行っても、(今までの実績では)即座にそれに対抗した引下げを行うなど、将来にわたってコスト面で優位にたつであろうファンドです。

そして、資金流入も大きく純資産総額は順調に増えており、今、新興国株式の中で最も売れているファンドです。

信託報酬で同率となる<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンドは未だ実質コストが高く、新興国株式インデックスファンド、特にMSCI エマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとするインデックスファンドの中では、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスが最もお勧めできるファンドと言えるでしょう。

ベンチマークとの乖離(連動性)という点も問題なく、安定した運用となっています。

尚、三菱UFJ国際投信が運用するeMAXIS 新興国株式インデックス(Slimがつかない)つみたて新興国株式(つみたてんとうシリーズ)は、eMAXIS Slim 新興国株式インデックスと同じマザーファンドで運用する姉妹ファンドですので、この中ではコストが圧倒的に低いeMAXIS Slimを強くお勧めします。

 

販売会社

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは下記の金融機関で購入出来ます。

*主にネット証券、ネット取引での取扱いとなります。

SBI証券
投資信託保有で毎月Tポイント/Pontaポイント/dポイントがもらえます。さらにT or Pontaポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
(つみたてNISAでも購入可能)
三井住友カードで投信積立が出来ます。ポイント付与率0.5%(ゴールド、プラチナカードはさらに付与率アップ)。
*三井住友カード(NL)なら年会費永年無料。
公式サイト SBI証券三井住友カード(NL)

楽天証券
楽天ポイントで投資信託を購入出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があります。
(つみたてNISAでも購入可能)
公式サイト楽天証券楽天カード

マネックス証券
(つみたてNISAでも購入可能)
マネックスカード(クレジットカード)で投信積立が出来ます。投信積立での還元率1.1%。マネックスカードの発行はマネックス証券口座が必要。
公式サイトマネックス証券
参考記事マネックスカード(クレジットカード)での投信積立決済サービス

LINE証券
LINE証券は、LINE Payからの入出金が可能で、100円から投資信託が購入出来るスマホ証券
公式サイトLINE証券

松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
(つみたてNISAでも購入可能、但しリバランス積立はつみたてNISAでは非対応)
公式サイト松井証券

その他のネット証券
auカブコム証券岡三オンラインGMOクリック証券等。

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのは、マネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCoSBI証券 iDeCo(セレクトプラン)のみとなります。

 

ライバルとなるファンド

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス    *本記事

SBI・新興国株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま) 

楽天・新興国株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)

つみたて新興国株式

iFree新興国株式インデックス

 

他の新興国株式インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

eMAXIS Slimシリーズの他のファンドの評価・解説は下記記事をご覧ください。

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス *本記事

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

eMAXIS Slim 国内リートインデックス

eMAXIS Slim 先進国リートインデックス

eMAXIS Slim 先進国債券インデックス

 

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マネックス証券のクレジットカード投信積立

マネックス証券

マネックスカード(クレジットカード)での投信積立が2022.2.25より始まりました。投信積立でのポイント還元率は最高水準の1.1%

*マネックスカードの発行はマネックス証券の口座が必要です。

公式サイトマネックス証券

マネックス証券の口座は新生銀行経由でも開設出来ます。新生銀行口座を新規に開設すると取引条件に応じて最大8,000ポイントがプレゼント!

公式サイト新生銀行

 
auカブコム証券のクレジットカード投信積立

auカブコム証券

au Payカード(クレジットカード)での投信積立が2022.3.28より始まりました。投信積立でのポイント還元率は1.0%

公式サイトauカブコム証券

 
無リスク資産の預け先として最適な銀行定期預金

UI銀行(東京きらぼしフィナンシャルグループ)

円定期1年/2年 0.20%(税引前、2022.10.1時点)
他行宛振込手数料も条件により一定回数無料になります。

公式サイトUI銀行
 

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