資産形成期におけるインデックス投資、長期積立投資において、一般の投資信託(*)(インデックスファンド)の低コスト化が進んだ今、(分配金、及びその課税を考慮すると)必ずしも有利と言えなくなってきたETFですが、定期的に分配金が欲しい方、リアルタイムで取引したい方などにとって、まだ魅力的な商品である事には変わり有りません。
(*)ここではETFに対して非上場の投資信託を「一般の投資信託」、あるいは「インデックスファンド」と便宜上呼びます。
そこで、本記事では国内の不動産投信(J-REIT)に投資し東証REIT指数との連動を目指すETFを、そのコスト(実質コスト)、流動性、乖離などの点から比較・評価します。
[最終更新日:2020.3.24]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2020年2月末日時点の情報に基づき記載しています。
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見出し
東証REIT指数との連動を目指すETFの基本情報
現在、東証に上場している東証REIT指数との連動を目指すETFは10本あります。(東証REIT Core指数を除く)
その基本情報を下表にまとめます。(信託報酬は税込み)
*参考までに非上場の投資信託で信託報酬最安値のeMAXIS Slim 国内リートインデックスも記載します。
[スマホの方は横にスクロールしてご覧ください]
(*)略称とは本記事で使用する略称であり、公式な名称ではありません。
ETF 【コード】 | 運用会社 | 信託報酬 | 売買単位 | 分配金 | 略称(*) |
NEXT FUNDS 東証REIT指数 連動型上場投信 【1343】 | 野村 AM | 0.1705% | 10 | 年4回 2,5,8,11月 | 野村 1343 |
上場インデックス ファンド Jリート (東証REIT指数) 隔月分配型 【1345】 | 日興 AM | 0.3300% | 100 | 年6回 奇数月 | 日興 1345 |
MAXIS Jリート 上場投信 【1597】 | 三菱UFJ 国際 | 0.2750% | 10 | 年4回 3,6,9,12月 | MAXIS 1597 |
NZAM 上場投信 東証REIT指数 【1595】 | 農林中金 AM | 0.2728% | 10 | 年4回 1,4,7,10月 | NZAM 1595 |
SMDAM 東証REIT指数 上場投信 【1398】 | 三井住友 DS | 0.2420% | 10 | 年4回 3,6,9,12月 | SMDAM 1398 |
iシェアーズ・コア Jリート ETF 【1476】 | ブラック ロック | 0.1760% | 1 | 年4回 2,5,8,11月 | iShares 1476 |
ダイワ上場投信- 東証REIT指数 【1488】 | 大和 投信 | 0.1705% | 10 | 年4回 3,6,9,12月 | ダイワ 1488 |
上場インデックス ファンド Jリート (東証REIT指数) 隔月分配型(ミニ) 【2552】 | 日興 AM | 0.2695% | 1 | 年6回 偶数月 | 日興ミニ 2552 |
東証REIT ETF 【2555】 | シンプ レクス | 0.2695% | 10 | 年4回 1,4,7,10月 | シンプレクス 2555 |
One ETF 東証REIT指数 【2556】 | アセマネ One | 0.1705% | 10 | 年4回 1,4,7,10月 | One 2556 |
eMAXIS Slim 国内リート インデックス | 三菱UFJ 国際 | 0.1870% | 100円 | --- |
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】の信託報酬が2020年2月13日より0.352%から0.1705%に引下げられました。
信託報酬
信託報酬は0.1705%~0.3300%。
最安値は
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】
ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】
One ETF 東証REIT指数【2556】
の3本で0.1705%。
現時点(2020.3)で(非上場の)インデックスファンドの信託報酬最安値は0.1870%ですので、これより若干低くなっています。
ただ、ETFとインデックスファンドでは信託報酬に含まれるコストの定義が異なりますので、詳細な比較は後述の実質コストを参照して下さい。
売買単位
積立投資や分配金再投資を考えると売買単位にも注目です。
現時点(2020.3.24)で各ETFとも市場価格は1,400~1,600円程度ですので、売買単位が10口であれば2万円以内で投資する事が出来ます。
iシェアーズ・コア JリートETF【1476】、上場インデックスファンド Jリート(ミニ)【2552】は1口単位ですので2,000円以内での投資が可能で分配金再投資には便利でしょう。
一方、上場インデックスファンド Jリート【1345】は100口単位。20万円近く必要となりますので毎月少額を積立てるような方には向いていません。
分配金支払頻度
分配金の支払いは、ETFにより年4回、6回のものがあります。これはお好みで選べば良いでしょう。
複数のETFを組合わせることで毎月分配とする事も出来ます。
東証REIT指数連動型ETFの流動性、基準価額、市場価格の乖離。
売買したい時に適正な価格で取引出来るかがETFの重要なポイント。
純資産総額、出来高
純資産総額の大きさ、日々の売買代金(出来高)が流動性の一つの目安となります。
また純資産総額が大きければ繰上償還のリスクも減ります。
*純資産総額は2020年2月末日時点、平均売買代金・平均売買高は2020.3.23時点の直近90日平均(東証マネ部よりデータ引用)。
ETF【コード】 | 設定日 | 純資産総額 (億円) | 平均売買代金 [万円] (平均売買高[口]) |
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】 | 2008/9/17 | 3,480 | 95,483 (475,328口) |
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型【1345】 | 2008/10/20 | 2,581 | 21,773 (112,339口) |
MAXIS Jリート上場投信【1597】 | 2014/2/24 | 1,614 | 9,608 (46,316口) |
NZAM 上場投信 東証REIT指数【1595】 | 2014/3/6 | 2,075 | 8,584 (41,731口) |
SMDAM 東証REIT指数上場投信【1398】 | 2015/3/24 | 1,023 | 6,594 (31,059口) |
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】 | 2015/10/19 | 2,533 | 33,650 (161,338口) |
ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】 | 2016/10/24 | 1,208 | 8,056 (39,762口) |
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)【2552】 | 2019/6/3 | 59 | 106 (508口) |
東証REIT ETF【2555】 | 2019/7/12 | 96 | 162 (941口) |
One ETF 東証REIT指数【2556】 | 2019/8/14 | 231 | 25 (130口) |
平均売買代金・売買高データ引用:東証マネ部
最も純資産総額が大きく、売買代金・出来高も多いのがNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】。
売買代金・出来高ではiシェアーズ・コア JリートETF【1476】が2位につけています。
極端に純資産、売買代金、出来高が少ないのが2019年に設定されたばかりの上場インデックスファンド Jリート(ミニ)【2552】、東証REIT ETF【2555】(シンプレクス)、One ETF 東証REIT指数【2556】の3本。
市場価格と基準価額の乖離
ETFには実際に市場で売買する時の価格=市場価格、一般の投資信託同様、純資産総額を口数で割った真の価格=基準価額の二つの価格が存在します。
勿論、この二つの価格は同じである方が望ましいのですが実際には差=乖離が生じます。
この乖離はモーニングスターのサイトで調べる事が出来ます。(終値と基準価額の乖離)
下表は2019年4月~2020年2月の各月の乖離率の平均値をまとめたものです。(乖離率の絶対値の平均)
*2019年設定のETFは設定月より
ETF | 乖離率 (2019.4~2020.2平均) |
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】 | 0.03% |
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型【1345】 | 0.05% |
MAXIS Jリート上場投信【1597】 | 0.04% |
NZAM 上場投信 東証REIT指数【1595】 | 0.06% |
SMDAM 東証REIT指数上場投信【1398】 | 0.05% |
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】 | 0.05% |
ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】 | 0.05% |
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)【2552】 | 0.24% |
東証REIT ETF【2555】 | 0.22% |
One ETF 東証REIT指数【2556】 | 0.46% |
データ引用:モーニングスター
(2019年設定のETFを除き)各ETF、0.03~0.06%程度の乖離におさまっており、その中で最も小さいのがNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】。
一方、2019年に設定されたばかりの上場インデックスファンド Jリート(ミニ)【2552】、東証REIT ETF【2555】(シンプレクス)、One ETF 東証REIT指数【2556】の3本は出来高の少なさも影響してか、0.24~0.46%と大きな乖離を起こしています。
取引時間中の推定価値 [インディカティブNAV]
基準価額は市場が閉まった後、1日1回公表されます。
一方、一般の投資信託と異なり市場で取引されるETFは、それを組成する株式の値動きとともに取引時間中も刻々とその価値が変化します。
取引時間中の推定された基準価額をインディカティブNAV(iNAV)といいます。
ETFを売買する際、その時の市場価格がiNAVよりも高ければ割高、逆であれば割安という事になります。特に流動性の低いETFを売買する時はiNAVを参考にすると良いでしょう。
iNAVは東京証券取引所のサイトで見ることができます(外国株などの一部銘柄を除く)。
今回取り上げた東証REIT指数との連動を目指すETF10本は全てiNAV配信対象銘柄です。
マーケットメイク制度
東京証券取引所では2018年7月2日よりマーケットメイク制度を導入しました。
指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。
~東京証券取引所サイトより引用~
マーケットメイク制度の導入で流動性が上がり、より適正な価格で売買できるようになると期待できます。
今回取り上げた東証REIT指数との連動を目指すETFでは、東証REIT ETF【2555】(シンプレクス)以外の9本はマーケットメイク制度対象です。
東証REIT指数連動型ETFの実質コスト
信託報酬の低さがETFの魅力の一つですが、一般の投資信託同様、信託報酬以外のコストがかかります(注)。信託報酬と、それ以外のコストの総和を実質コストと定義し、各ETFの実質コストを比較してみます。
(注)ETFの信託報酬には上場に係る費用、指数使用料が含まれていません。よってこれらも信託報酬以外のコストとして必ずかかります。
*実質コストは森村ヒロさんのこちらの記事を参考に計算しました。
*決算短信の損益計算書に記載されている営業費用を実質コストとしています。尚、直近1年分の決算結果から計算しています。
*信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定し、決算期間を消費税増税前後で按分し、消費税率10%換算で表記。
実質コストの低い順に記載します。
ETF【コード】 | 信託報酬 | 実質コスト | 信託報酬以外のコスト |
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】 | 0.1705% | 0.200%(*1) | 0.029% |
ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】 | 0.1705% | 0.205% | 0.034% |
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】 | 0.1760% | 0.219% | 0.043% |
One ETF 東証REIT指数【2556】 | 0.1705% | 0.233%(*2) | 0.062% |
SMDAM 東証REIT指数上場投信【1398】 | 0.2420% | 0.284% | 0.042% |
NZAM 上場投信 東証REIT指数【1595】 | 0.2728% | 0.309% | 0.037% |
MAXIS Jリート上場投信【1597】 | 0.2750% | 0.315% | 0.040% |
上場インデックスファンドJリート (東証REIT指数)隔月分配型【1345】 | 0.3300% | 0.367% | 0.037% |
上場インデックスファンド Jリート (東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)【2552】 | 0.2695% | 0.370%(*3) | 0.101% |
東証REIT ETF【2555】 | 0.2695% | 0.642%(*4) | 0.373% |
eMAXIS Slim国内リート インデックス | 0.1870% | 0.192%(*5) | 0.005% |
(*1)野村1343は信託報酬引下げ前の実質コストから、信託報酬引下げ分を引いて記載。
(*2)One ETFは約5カ月の決算期間から年率換算。
(*3)上場インデクスファンド(ミニ)は約6カ月の決算期間から年率換算。
(*4)シンプレクス東証REITはは約3カ月の決算期間から年率換算。
(*5)eMAXIS Slimは決算前の為、eMAXISと信託報酬以外のコストを同じと仮定した推定値。
実質コスト最安値は、信託報酬最安値でもあるNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】。
同じく信託報酬最安値のダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】も概ね同等の実質コスト、
ただ、信託報酬同率で最安値のOne ETF 東証REIT指数【2556】は若干実質コストが高くなっており、信託報酬が高いiシェアーズ・コア JリートETF【1476】に実質コストでは負けています。
設定が新しい上場インデックスファンド Jリート(ミニ)【2552】、東証REIT ETF【2555】(シンプレクス)も信託報酬以外のコストが高くなっています。(決算期間が1年未満である事も影響している可能性はありますが)
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東証REIT指数連動型ETFのベンチマークとの乖離、インデックスファンドとのリターンの比較。
実際の基準価額から過去のリターン、及び基準価額とベンチマークとの乖離を調べます。
基準価額は分配金再投資時の価額で分配金課税は考慮していません。即ちNISA等の非課税口座で分配金を全額再投資したという前提でのリターンになります。
図中○はETF、◇が非上場のインデックスファンドです。
また、茶色の点線が配当込指数のリターン、グレーの点線が、傾き=-(1+ベンチマークの年率リターン)、切片=ベンチマークの年率リターンです。ベンチマークとの乖離がなければこの点線上に乗る筈です。
(注)ETFは配当を必ず分配金として出しますので、そのベンチマークは配当除く指数です。ただ、今回は分配金再投資基準価額でリターンを見ていますので、ベンチマークも配当込指数と比較します。
*基準価額は各運用会社のサイトより引用。
1年リターン
2020年2月末日時点の1年間のリターンを見てみます。
*運用実績が1年に満たない日興ミニ2552、シンプレクス2555、One2556のデータはありません。
信託報酬とリターンの関係
先ずは信託報酬とリターンの関係を見てみます。
コストと騰落率には比較的強い相関がありますが、ベンチーマークの値から決まるグレーの点線より若干マイナス側にプロットされています。
実質コストとリターンの関係
次に前章で求めた実質コストとリターンの関係を見てみます。
信託報酬でプロットした場合に比べ、よりコストと騰落率の相関が強くなり、かつ殆どのETFがグレーの点線上にのり、コスト要因以外でのベンチマークとの乖離がない運用になっている事がわかります。
結構バラツキが大きいインデックスファンドとは対照的です。
ただ、SMDAM 東証REIT指数上場投信【1398】は若干マイナス側に乖離しています。
騰落率トップは信託報酬最安値のダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】。
これに続くのがiシェアーズ・コア JリートETF【1476】。
(注)ここでの乖離はベンチマークと基準価額との乖離。上述の基準価額と市場価格との乖離と混同しないよう注意して下さい。
3年リターン
もっと長期のリターンという事で2020年2月末日時点の3年間のリターンを見てみます。(リターンは年率換算)
*信託報酬ではなく実質コストとの関係を見ていきます。
各ETFとも概ね実質コストに応じた騰落率となっています。
そして1年同様、ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】、iシェアーズ・コア JリートETF【1476】の騰落率が高くなっています。
注意信託報酬・実質コスト最安値のNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】の1年・3年騰落率が低いのは、信託報酬引下げ日が2020年2月13日で、上記評価期間では、引下げの効果が殆ど反映されていないからです。
6カ月騰落率
1年未満の運用実績しかないETFも含めて評価する為、6カ月騰落率も見てみます。
実質コストが高い上場インデックスファンド Jリート(ミニ)【2552】、東証REIT ETF【2555】(シンプレクス)は騰落率でも低くなっています。
尚、東証REIT ETF【2555】(シンプレクス)はグレーの点線上にのっていません。これはベンチマークとの乖離が生じているか、あるいは、僅か3カ月の決算期間から実質コストを算出している関係上、実質コストに大きな誤差が生じている可能性もあります。
リターン(騰落率)は分配金非課税での再投資の結果です。
繰り返しになりますが、前章のETF騰落率の結果は全て分配金を非課税で再投資した場合の結果である事に注意してください。
NISAなどの非課税口座を除き、実際は分配金が出ると、それに20.315%課税された後の配当金を再投資しますので上記リターンより低くなります。そして無分配のインデックスファンドの方が高いリターンになる事があります。
ETFは保有する銘柄から配当が出ると、それを分配金として必ず出さなければなりません。一方、(非上場の)インデックスファンドの多くが分配金を出さず、配当を非課税のままファンド内部で自動的に再投資してくれます。資産形成期においては分配金無し、配当に対する課税を繰延される無分配インデックスファンドの方が一般的には有利となります。
詳細は下記記事をご覧ください。
下記記事には配当控除を使ってETFが有利になる場合もあるとの記載がありますが、REIT ETFでは配当控除を使えませんので注意してください。
まとめ & おすすめのETFは?
(注)「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ETFに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なETFの選択はご自身の判断で行ってください。
以上、Jリート(東証REIT指数)との連動を目指すETFの比較でした。
その中で管理人お勧めのETFは、
大きな純資産、高い流動性、信託報酬・実質コストとも最安値、そして(信託報酬を引下げたばかりで、まだ実際の結果には反映されていませんが、)今後は騰落率でもトップになるであろう
野村アセットマネジメントのNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】。
下図は、2020年2月末日時点の1年騰落率で、引下げ後の信託報酬だったら騰落率がどうなっていたかを計算した結果です。当然、野村【1343】が騰落率トップになります。
次点としては、
ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】
若干、NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】に負ける点もありますが、そう大きな差ではありません。
そして、より少ない金額で投資したい方にお勧めなのが
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】
上記2本とコスト、騰落率とも大きく変わりませんし、なにより1口単位で購入出来るのが便利です。
国内リートETFが無料で買える証券会社
勿論、ETFに投資する場合は、株式売買手数料の安い(無料)証券会社を選択する事は言うまでもありません。
主要ネット証券では国内ETFの一部を無料で売買できるサービスを実施しています。
ETF【コード】 | SBI証券 | 楽天証券 | auカブコム |
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】 | 無料 | 無料 | 無料 |
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型【1345】 | --- | --- | 無料 |
MAXIS Jリート上場投信【1597】 | 無料 | 無料 | 無料 |
NZAM 上場投信 東証REIT指数【1595】 | --- | --- | --- |
SMDAM 東証REIT指数上場投信【1398】 | --- | --- | 無料 |
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】 | 無料 | 無料 | 無料 |
ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】 | --- | --- | --- |
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)【2552】 | --- | --- | --- |
東証REIT ETF【2555】 | --- | --- | --- |
One ETF 東証REIT指数【2556】 | --- | --- | --- |
本サイトがおすすめとした下記2本は、SBI証券、楽天証券、auカブコム証券で売買手数料無料で取引できます。
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】
また、SBI証券、楽天証券では1日の約定金額100万円までは株式売買手数料が無料となります(料金プランによる)。
SMBC日興証券では、独自の「キンカブ」で100円からETFの購入、積立が可能です。しかも購入時は手数料がかかりません(100万円まで)。
*東証REIT指数ETFで購入出来るのは[1343][1345]のみ。
公式サイトSMBC日興証券
尚、Jリート ETFでは信託報酬もそう極端に低いわけではなく、さらに配当控除も使えません。
コストの観点からはeMAXIS Slimなど低コストのインデックスファンドに対する優位性が大きいとは言えません。配当金が欲しいという方以外はインデックスファンドへの投資も検討されては如何でしょうか?
Jリートインデックスファンドの最新の情報・運用状況は下記記事をご覧ください。
他の指数との連動を目指す国内(東証上場)ETFについては下記ページをご覧ください。
国内リート *本記事