資産形成期におけるインデックス投資、長期積立投資において、一般の投資信託(*)(インデックスファンド)の低コスト化が進んだ今、(分配金、及びその課税を考慮すると)必ずしも有利と言えなくなってきたETFですが、定期的に分配金が欲しい方、リアルタイムで取引したい方などにとって、まだ魅力的な商品である事には変わり有りません。
(*)ここではETFに対して非上場の投資信託を「一般の投資信託」、あるいは「インデックスファンド」と便宜上呼びます。
そこで、本記事では国内の不動産投信(J-REIT)に投資し東証REIT指数との連動を目指すETFを、そのコスト(実質コスト)、流動性、乖離などの点から比較・評価します。
[最終更新日:2023.3.9]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2023年2月末日時点の情報に基づき記載しています。
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見出し
東証REIT指数との連動を目指すETFの基本情報
現在、東証に上場している東証REIT指数との連動を目指すETFは10本あります。(東証REIT Core指数を除く)
その基本情報を下表にまとめます。(信託報酬は税込み)
ダイワ上場投信-東証REIT指数【1488】は2023.4.4より「iFreeETF 東証REIT指数」に名称が変更になります。
*本記事では原則変更後の名称(iFreeETF)または新・旧名称を併記します。
*信託報酬の低い順に記載。
*参考までに非上場の投資信託で信託報酬最安値のeMAXIS Slim 国内リートインデックスも記載します。
[スマホの方は横にスクロールしてご覧ください]
ETF 【コード】 (運用会社) | 信託報酬 | 売買単位 | 分配金 | |
1 | MAXIS Jリート 上場投信 【1597】 (三菱UFJ国際) | 0.1595% | 10 | 年4回 3,6,9,12月 |
2 | iシェアーズ・コア Jリート ETF 【1476】 (ブラックロック) | 0.1650% | 1 | 年4回 2,5,8,11月 |
3 | NEXT FUNDS 東証REIT指数 連動型上場投信 【1343】 (野村AM) | 0.1705% | 10 | 年4回 2,5,8,11月 |
iFreeETF 東証REIT指数 (ダイワ上場投信- 東証REIT指数) 【1488】 (大和投信) | 0.1705% | 10 | 年4回 3,6,9,12月 | |
One ETF 東証REIT指数 【2556】 (アセマネOne) | 0.1705% | 10 | 年4回 1,4,7,10月 | |
6 | SMDAM 東証REIT指数 上場投信 【1398】 (三井住友DS) | 0.2420% | 10 | 年4回 3,6,9,12月 |
7 | 上場インデックス ファンド Jリート (東証REIT指数) 隔月分配型(ミニ) 【2552】 (日興AM) | 0.2695% | 1 | 年6回 偶数月 |
東証REIT ETF 【2555】 (シンプレクス) | 0.2695% | 10 | 年4回 1,4,7,10月 | |
8 | NZAM 上場投信 東証REIT指数 【1595】 (農林中金AM) | 0.2728% | 10 | 年4回 1,4,7,10月 |
9 | 上場インデックス ファンド Jリート (東証REIT指数) 隔月分配型 【1345】 (日興AM) | 0.3300% | 100 | 年6回 奇数月 |
-- | eMAXIS Slim 国内リート インデックス (三菱UFJ国際) | 0.1870% | 100円 | --- |
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】の信託報酬が2020年2月13日より0.352%から0.1705%に引下げられました。
iShares・コア JリートETF【1476】の信託報酬が2022年2月10日より0.176%から0.165%に引下げられました。
MAXIS Jリート上場投信【1597】の信託報酬が2022年7月9日より0.275%から0.1595%に引下げられました。
信託報酬
信託報酬は0.1595%~0.3300%。
最安値はMAXIS Jリート上場投信【1597】 の0.1595%。2022.7.9の信託報酬引下げで最安値になりました。
2位が2022.2.10に信託報酬を引下げたiShares・コア JリートETF【1476】の0.1650%
そして、
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】
iFreeETF 東証REIT指数【1488】
One ETF 東証REIT指数【2556】
の3本が0.1705%で続きます。
現時点(2023.3)で(非上場の)インデックスファンドの信託報酬最安値は0.1870%ですので、これより若干低くなっています。
ただ、ETFとインデックスファンドでは信託報酬に含まれるコストの定義が異なりますので、詳細な比較は後述の実質コストを参照して下さい。
売買単位
積立投資や分配金再投資を考えると売買単位にも注目です。
現時点(2023.3)で各ETFとも市場価格は1,900円前後ですので、売買単位が10口であれば2万円程度で投資する事が出来ます。
iシェアーズ・コア JリートETF【1476】、上場インデックスファンド Jリート(ミニ)【2552】は1口単位ですので2,000円程度での投資が可能で、特に分配金を再投資する際には便利でしょう。
一方、上場インデックスファンド Jリート【1345】は100口単位。20万円程度必要となりますので毎月少額を積立てるような方には向いていません。
分配金支払頻度
分配金の支払いは、ETFにより年4回、6回のものがあります。これはお好みで選べば良いでしょう。
複数のETFを組合わせることで毎月分配とする事も出来ます。
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東証REIT指数連動型ETFの流動性、基準価額、市場価格の乖離。
売買したい時に適正な価格で取引出来るかがETFの重要なポイント。
純資産総額、出来高
純資産総額の大きさ、日々の売買代金(出来高)が流動性の一つの目安となります。
また純資産総額が大きければ繰上償還のリスクも減ります。
*設定の古い順に並べてあります。
*純資産総額は2023年2月末日時点、平均売買代金・平均売買高は2023.3.8時点の直近90日平均、スプレッドは2023.2.28時点(東証マネ部よりデータ引用)。
[スマホの方は横にスクロールしてご覧下さい]
ETF【コード】 | 設定日 | 純資産総額 (億円) | 平均売買代金 [万円] (平均売買高[口]) | スプレッド |
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型 上場投信【1343】 | 2008/9/17 | 4,548 | 85,357 (429,217口) | 0.05% |
上場インデックスファンド Jリート(東証REIT指数) 隔月分配型【1345】 | 2008/10/20 | 2,001 | 10,074 (53,778口) | 0.10% |
MAXIS Jリート 上場投信【1597】 | 2014/2/24 | 1,691 | 7,206 (37,976口) | 0.10% |
NZAM 上場投信 東証REIT指数【1595】 | 2014/3/6 | 1,862 | 9,840 (52,115口) | 0.10% |
SMDAM 東証REIT指数 上場投信【1398】 | 2015/3/24 | 1,033 | 1,925 (10,195口) | 0.13% |
iシェアーズ・ コア Jリート ETF【1476】 | 2015/10/19 | 3,088 | 33,597 (176,158口) | 0.06% |
iFreeETF 東証REIT指数 (ダイワ上場投信 -東証REIT指数)【1488】 | 2016/10/24 | 1,981 | 11,770 (61,597口) | 0.09% |
上場インデックスファンド Jリート(東証REIT指数) 隔月分配型(ミニ) 【2552】 | 2019/6/3 | 295 | 158 (798口) | 0.27% |
東証REIT ETF【2555】 | 2019/7/12 | 455 | 288 (1,520口) | 0.11% |
One ETF 東証REIT指数【2556】 | 2019/8/14 | 1,062 | 1,707 (9,015口) | 0.10% |
平均売買代金・売買高データ引用:東証マネ部
最も純資産総額が大きく、売買代金・出来高も多いのがNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】。スプレッドも小さくなっています。
純資産総額2位はiシェアーズ・コア JリートETF【1476】、売買代金・出来高も2位です。
極端に純資産、売買代金、出来高が少ないのが2019年に設定されたばかりの上場インデックスファンド Jリート(ミニ)【2552】、東証REIT ETF【2555】(シンプレクス)の2本。スプレッドも大きくなっています。
市場価格と基準価額の乖離
ETFには実際に市場で売買する時の価格=市場価格、一般の投資信託同様、純資産総額を口数で割った真の価格=基準価額の二つの価格が存在します。
勿論、この二つの価格は同じである方が望ましいのですが実際には差=乖離が生じます。
この乖離はモーニングスターのサイトで調べる事が出来ます。(終値と基準価額の乖離)
下表は2022年4月~2023年2月の各月の乖離率の平均値をまとめたものです。(乖離率の絶対値の平均)
ETF | 乖離率 2022.4~2023.2 |
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】 | 0.06% |
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型【1345】 | 0.05% |
MAXIS Jリート上場投信【1597】 | 0.09% |
NZAM 上場投信 東証REIT指数【1595】 | 0.06% |
SMDAM 東証REIT指数上場投信【1398】 | 0.07% |
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】 | 0.06% |
iFreeETF 東証REIT指数【1488】 (ダイワ上場投信-東証REIT指数) | 0.04% |
上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)【2552】 | 0.15% |
東証REIT ETF【2555】 | 0.09% |
One ETF 東証REIT指数【2556】 | 0.10% |
データ引用:モーニングスター
設定が新しく未だ売買高の小さい上場インデックスファンド Jリート(ミニ)【2552】、東証REIT ETF【2555】、One ETF 東証REIT指数【2556】、及びMAXIS Jリート上場投信【1597】 の乖離が大きくなっています。(MAXISは2022.12に大きな乖離を起しています)。
これ以外のETFは0.07%以内に入っており概ね問題のないレベルでしょう。
取引時間中の推定価値 [インディカティブNAV]
基準価額は市場が閉まった後、1日1回公表されます。
一方、一般の投資信託と異なり市場で取引されるETFは、それを組成する株式の値動きとともに取引時間中も刻々とその価値が変化します。
取引時間中の推定された基準価額をインディカティブNAV(iNAV)といいます。
ETFを売買する際、その時の市場価格がiNAVよりも高ければ割高、逆であれば割安という事になります。特に流動性の低いETFを売買する時はiNAVを参考にすると良いでしょう。
iNAVは東京証券取引所のサイトで見ることができます(外国株などの一部銘柄を除く)。
今回取り上げた東証REIT指数との連動を目指すETF10本は全てiNAV配信対象銘柄です。
マーケットメイク制度
東京証券取引所では2018年7月2日よりマーケットメイク制度を導入しました。
指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。
~東京証券取引所サイトより引用~
マーケットメイク制度の導入で流動性が上がり、より適正な価格で売買できるようになると期待できます。
今回取り上げた東証REIT指数との連動を目指すETFは10本全てマーケットメイク制度対象です。
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東証REIT指数連動型ETFの実質コスト
信託報酬の低さがETFの魅力の一つですが、一般の投資信託同様、信託報酬以外のコストがかかります(注)。信託報酬と、それ以外のコストの総和を実質コストと定義し、各ETFの実質コストを比較してみます。
(注)ETFの信託報酬には上場に係る費用、指数使用料が含まれていません。よってこれらも信託報酬以外のコストとして必ずかかります。
*実質コストは森村ヒロさんのこちらの記事を参考に計算しました。
*決算短信の損益計算書に記載されている営業費用を実質コストとしています。尚、直近1年分の決算結果から計算しています。
実質コストの低い順に記載します。
ETF【コード】 | 信託報酬 | 実質コスト | 信託報酬以外のコスト |
MAXIS Jリート上場投信【1597】(*2) | 0.1595% | 0.197% | 0.038% |
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】 | 0.1705% | 0.199% | 0.029% |
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】(*1) | 0.1650% | 0.201% | 0.036% |
iFreeETF 東証REIT指数【1488】 (ダイワ上場投信-東証REIT指数) | 0.1705% | 0.201% | 0.031% |
One ETF 東証REIT指数【2556】 | 0.1705% | 0.217% | 0.047% |
SMDAM 東証REIT指数上場投信【1398】 | 0.2420% | 0.283% | 0.041% |
NZAM 上場投信 東証REIT指数【1595】 | 0.2728% | 0.307% | 0.035% |
上場インデックスファンド Jリート (東証REIT指数)隔月分配型(ミニ)【2552】 | 0.2695% | 0.308% | 0.038% |
上場インデックスファンドJリート (東証REIT指数)隔月分配型【1345】 | 0.3300% | 0.365% | 0.035% |
東証REIT ETF【2555】 | 0.2695% | 0.444% | 0.175% |
eMAXIS Slim国内リート インデックス | 0.1870% | 0.191% | 0.004% |
(*1)iシェアーズ【1476】は信託報酬引下げ後の半期分の決算から実質コストを計算。
(*2)MAXIS【1597】は信託報酬引下げ前の半期分の決算から実質コストを計算し、これに信託報酬引下げ分を引いた値を記載。
実質コスト最安値は、順当に信託報酬最安値のMAXIS Jリート上場投信【1597】 、
僅差の2位がNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】。
iシェアーズ・コア JリートETF【1476】、iFreeETF 東証REIT指数【1488】も概ね同等の実質コスト。
信託報酬同率で3位のOne ETF 東証REIT指数【2556】は若干実質コストが高くなっています。
設定が新しい東証REIT ETF【2555】(シンプレクス)は信託報酬以外のコストが高くなっています。
尚、(非上場の)インデックスファンドで信託報酬最安値のeMAXIS Slim国内リートインデックスの実質コストは0.191%、ETF最安値(MAXIS 1597)の実質コストより若干低くなっています。
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東証REIT指数連動型ETFのベンチマークとの乖離、インデックスファンドとのリターンの比較。
実際の基準価額から過去のリターン、及び基準価額とベンチマークとの乖離を調べます。
基準価額は分配金非課税再投資時の価額で分配金課税は考慮していません。即ちNISA等の非課税口座で分配金を全額再投資したという前提でのリターンになります。
図中○はETF、◇が非上場のインデックスファンドです。
また、茶色の点線が配当込指数のリターン、グレーの点線が、傾き=-(1+ベンチマークの年率リターン)、切片=ベンチマークの年率リターンです。ベンチマークとの乖離がなければこの点線上に乗る筈です。
(注)ETFは配当を必ず分配金として出しますが、今回は分配金再投資基準価額でリターンを見ていますのでベンチマークも配当込指数と比較します。
*基準価額は各運用会社、または投資信託協会のサイトより引用。
*期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した信託報酬・実質コストを用います。
1年リターン
2023年2月末日時点の1年間のリターンを見てみます。
信託報酬とリターンの関係
先ずは信託報酬とリターンの関係を見てみます。
ETF、(非上場の)インデックスファンドとも概ねコストと騰落率には比較的強い相関があります。ただ、一部のETF・ファンドでは信託報酬では説明できない乖離が生じています。
また、図中グレーの点線に対して全体的にマイナス側に位置しています。
実質コストとリターンの関係
次に前章で求めた実質コストとリターンの関係を見てみます。
信託報酬でプロットした場合に比べ、よりコストと騰落率の相関が強くなり、かつ殆どのETFがグレーの点線上にのり、コスト要因以外でのベンチマークとの乖離がない運用になっている事がわかります。
信託報酬とのプロットでは大きくマイナス側に乖離しているように見えた東証REIT ETF【2555】(シンプレクス)も実質コストで見ると点線上にのります。
騰落率トップは実質コスト2位のNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】。(非上場の)インデックスファンドで信託報酬・実質コスト最安値のeMAXIS Slim国内リートインデックスと概ね同等の騰落率を示しています。
これに続くのがiFreeETF 東証REIT指数【1488】、iシェアーズ・コア JリートETF【1476】、MAXIS Jリート上場投信【1597】 、One ETF 東証REIT指数【2556】、NEXT FUNDSとの差は殆どありません。
尚、信託報酬・実質コスト最安値のMAXIS Jリート上場投信【1597】は信託報酬を引下げたのが2022.7.9で、上記1年の評価期間の内、約1/3は引下げ前のデータです。よって、今後はNEXT FUNDSと同等、または上回る騰落率になると推測されます。
(注)ここでの乖離はベンチマークと基準価額との乖離。上述の基準価額と市場価格との乖離と混同しないよう注意して下さい。
3年リターン
もっと長期のリターンという事で2023年2月末日時点の3年間のリターンを見てみます。(リターンは年率換算)
*信託報酬ではなく実質コストとの関係を見ていきます。
各ETFとも概ね実質コストに応じた騰落率となっています。
そして、NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】、iFreeETF 東証REIT指数【1488】、iシェアーズ・コア JリートETF【1476】、One ETF 東証REIT指数【2556】の騰落率が高くなっています。
3年騰落率では、MAXIS Jリート上場投信【1597】は信託報酬引下げの効果が殆ど寄与していませんので騰落率も低くなっていますが、1年騰落率同様、将来的には上記ファンドと同等、またはそれ以上の騰落率を示すと思われます。
リターン(騰落率)は分配金非課税での再投資の結果です。
繰り返しになりますが、前章のETF騰落率の結果は全て分配金を非課税で再投資した場合の結果である事に注意してください。
NISAなどの非課税口座を除き、実際は分配金が出ると、それに20.315%課税された後の配当金を再投資しますので上記リターンより低くなります。そして無分配のインデックスファンドの方が高いリターンになる事があります。
ETFは保有する銘柄から配当が出ると、それを分配金として必ず出さなければなりません。一方、(非上場の)インデックスファンドの多くが分配金を出さず、配当を非課税のままファンド内部で自動的に再投資してくれます。資産形成期においては分配金無し、配当に対する課税を繰延される無分配インデックスファンドの方が一般的には有利となります。
詳細は下記記事をご覧ください。
下記記事には配当控除を使ってETFが有利になる場合もあるとの記載がありますが、REIT ETFでは配当控除を使えませんので注意してください。
ETFの貸株
ETFの魅力の一つに貸株があります。
*貸株とは保有する株式(ETF含む)を証券会社に貸し出す事で金利を受け取るものです。貸株では貸出先の信用リスクを負う事になります。
適用金利(年) 0.10%
となっています。
ただ、一時的に金利が上がる場合もありますので、最新の金利は公式サイトでご確認下さい。
信託報酬・実質コストでインデックスファンドに優位性がなくなりつつあるETFですが、貸株により、実質的にさらに低いコストで投資できる事になります。
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まとめ & おすすめの国内リートETFは?
(注)「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ETFに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なETFの選択はご自身の判断で行ってください。
以上、Jリート(東証REIT指数)との連動を目指すETFの比較でした。
その中で管理人お勧めのETFは、
大きな純資産、高い流動性、低い信託報酬・実質コスト、そして、それに応じた高い騰落率を示している、
野村アセットマネジメントのNEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信【1343】。
そして2022.7.9に信託報酬が引き下げられ信託報酬・実質コスト最安値となった
MAXIS Jリート上場投信【1597】
また、信託報酬2位で1口単位と少額で投資できる、
iシェアーズ・コア Jリート ETF【1476】
などのETFがおすすめ!
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Jリート ETFは配当利回りも比較的高く、配当・分配金が欲しい方にとっては魅力的な商品です。
ただ、Jリート ETFは信託報酬もそう極端に低いわけではなく、さらに配当控除も使えません。コストの観点からはeMAXIS Slimなど低コストのインデックスファンドに対する優位性が大きいとは言えません。配当金が欲しいという方以外は(非上場)インデックスファンドへの投資も検討されては如何でしょうか?
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他の指数との連動を目指す国内(東証上場)ETFについては下記ページをご覧ください。
国内リート *本記事