ファンド比較、運用状況、決算

【新興国債券インデックスファンドの評価・比較】おすすめの投資信託は?人気ランキング、運用成績の比較(2022年版)。

投稿日:2022年1月19日 更新日:

主にJPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(*)との連動を目指す新興国債券インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

*ディバーシファイドと呼ぶ場合もあります。
*本文中ではGBI-EMと略して表記する場合があります。
*原則6カ月毎に更新します。

[最終更新日:2022.1.19]2021年12月末日時点の情報に更新

尚、為替ヘッジ有のファンドも(騰落率以外は)評価しますが、
eMAXISFunds-iのベンチマークはJPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス、
SMTはブルームバーグ・バークレイズ・US・エマージング・ソブリン・マキシマム・レイティング・インベストメント・グレイド・インデックスとなっています。

JPモルガンGBI-EMダイバーシファイドって何? 新興国ってどこの国?っていう方は下記の記事をご覧ください。
参考記事【外国債券インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? 

また、新興国債券の代表的なインデックスとして二つの指数があります。詳細は下記記事をご覧ください。
参考記事新興国債券インデックスファンドの二つのベンチマーク(GBI-EM、EMBI+)

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離を確認します。

*本記事は2021年12月末日時点の情報に基づき記載しています。

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比較した新興国債券インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2021年12月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*DC専用ファンドは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)

ファンド信託報酬
(実質コスト)
設定日純資産総額(億円)
為替ヘッジなし
iFree 新興国債券インデックス0.2420%
(0.343%)
2016/9/864.3
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド0.3740%
(0.486%)
2010/10/29132.6
(日興)インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)0.3740%
(0.670%)
2008/4/170.9
SMT新興国債券インデックス・オープン0.6600%
(0.758%)
2008/12/1588.9
eMAXIS 新興国債券インデックス0.6600%
(0.772%)
2010/9/1344.7
野村インデックスファンド・新興国債券[Funds-i]0.6600%
(0.759%)
2010/11/2610.3
為替ヘッジあり
野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型[Funds-i]0.6600%
(0.668%)
2010/11/2612.3
SMT米ドル建新興国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)0.6600%
(0.751%)
2013/12/274.5
eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)0.6600%
(0.738%)
2016/7/111.5

*参考データとして比較する三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンドは松井証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っています。

低コスト・インデックスファンド・シリーズの中で唯一新興国債券クラスに参入しているiFree 新興国債券インデックスが信託報酬では断トツの1位です。実質コストでみても勿論1位。

楽天証券iDeCoでも取扱っている(日興)インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)は、2020.10.1に信託報酬を0.572%から0.374%に大幅に引き下げました。ただ、信託報酬以外のコストが高く実質コストでは0.670%です。

純資産総額は設定が古いSMT、日興が大きくなっていますが、iFreeも設定から5年半で64億円ですので、この資産クラスとしては十分売れていると言って良いでしょう。

 

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。


資金流出入額 [新興国債券インデックスファンド 人気ランキング]

2021年下半期(7~12月)の概算の月次資金流出入額(*)6カ月合計、及び2021年1年間合計を見てみます。

2021年下半期の資金流出入額が大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

*為替ヘッジ有無を合わせてランキングにしています。

新興国債券インデックスファンド 資金流出入額
2021年7~12月2021年累計
順位ファンド(億円)順位(億円)
1SMT新興国債券インデックス・オープン10.8214.2
2iFree 新興国債券インデックス10.6118.7
3(日興)インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)3.637.4
4eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)1.843.5
5SMT米ドル建新興国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)0.05-0.2
6eMAXIS 新興国債券インデックス-0.18-17.1
7野村インデックスファンド・新興国債券-0.37-2.1
8野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型-0.66-0.8
参考三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド6.8参考17.2

2021年下半期で1位となったのが決して低コストとは言えないSMT新興国債券インデックス。

そして2位に信託報酬・実質コスト最安値のiFree 新興国債券インデックス。2021年合計では1位です。

*2021年下期の1位、2位の差は僅かで、資金流出入額が概算値である事から実際は逆転している可能性もあります。

3位がインデックスファンド海外新興国債券。確定拠出年金での資金流入も多いと推測します(16~18日の特定の1日に資金流入が多い日がある)

尚、当然ですが新興国債券クラスの資金流入額は総じて大きくありません。

 

リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離は?

2021年12月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。(為替ヘッジ無のみ)

*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的には(配当・利息課税を適切に考慮した)インデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。ただし、新興国債券の場合、利息源泉徴収税率(*1)を適切に考慮したインデックス騰落率はわかりません(*2)

(注)本評価では、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないであろうとの仮定・前提のもと、この「多くのファンド」から外れた騰落率を示すものを「乖離」と判定します。評価方法やインデックスの詳細については下記記事をご覧ください。

 

(*1)新興国債券では、下記引用記事によると利息に対する源泉徴収税率は概算で平均5%との事。
引用K-ZONE money : 投信フォーカス 取り戻せない「海外源泉徴収税」の実態を知る - 注目の投信 - 投資信託

(*2)各社のベンチマーク騰落率は一致していますが、このベンチマークは利息源泉徴収税を考慮していないグロスと思われます。(Funds-iの運用報告書にベンチマークは利金課税は考慮していないとの記載あり)
ここではSMT新興国債券インデックス・オープン月報記載のベンチマーク値をグロス値として用います。

(注)グラフ中のファンド名称は略称で記載しています。日興AMの「インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)」は"日興DC"と記載。

 

1年騰落率

1年間騰落率を実質コストに対してプロットします。

新興国債券インデックスファンドの騰落率(利回り)比較

図中茶色の点線がベンチマーク(グロス)騰落率。グレーの点線は傾き=-(1+真のインデックス騰落率)、切片=真のインデックス騰落率の直線です。ここで、真のインデックス騰落率とは利息源泉徴収税を適切に考慮したインデックスと定義し、その正確な値はわかりませんので、多くのファンドが乖離がないであろうとの仮定の下、管理人の主観で決めています。

そして真のインデックス騰落率(グレーの線のY切片、ピンクの星印)がベンチマーク騰落率(グロス)より下回っていますが、その差が利息源泉徴収税分だと推測します。

概ねコストと騰落率には良い相関があり、各ファンド、(コスト要因を除き)ベンチマークとの乖離がない運用となっています。

その中で信託報酬・実質コスト最安値のiFree 新興国債券インデックスが順当に騰落率でトップになっています。

*三菱UFJ DCとeMAXISは同じマザーファンドで運用。

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まとめ & おすすめファンド

以上、新興国債券インデックスファンドについて純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

信託報酬で他社を凌駕するiFree 新興国債券インデックスが資金流入額でも2021年年間1位、そして、そのコストに応じた高い騰落率となっています。

 

新興国債券インデックスのおすすめファンド

本サイトが選ぶ現時点でのおすすめファンドは、

信託報酬の圧倒的な低さ、資金流入も新興国債券クラスとしては多く、ベンチマークとの乖離が小さい安定した運用となっている、

iFree 新興国債券インデックス

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

販売会社

iFree 新興国債券インデックスは主にネット証券で取り扱っています。

マネックス証券 クレジットカード積立 最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではマネックスカード(クレジットカード)で投資信託が積立出来ます。ポイント還元率は最高水準の1.1%
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)

*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。

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SBI証券 クレジットカード積立 ポイント還元率0.5%~
SBI証券では三井住友カードで投資信託積立が出来ます。ポイント還元率はスタンダードカードで0.5%、ゴールドカードなら1.0%(プラチナカードなら2.0%)
また投資信託保有でTポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにT/Pontaポイントで投資信託を購入できます。

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*三井住友カード(NL)なら年会費永年無料、三井住友カード ゴールド(NL)は1年間だけでも年間100万円以上利用(一部取引は集計対象外)すれば翌年以降は利用額によらず年会費永年無料。

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auカブコム証券のクレジットカード積立 & auじぶん銀行との連携
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Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.1%、au Payアプリ等の連携で最大0.20%になるのも魅力。

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楽天証券 クレジットカード & 楽天キャシュ積立 
楽天証券では楽天カードで投資信託積立が出来ます。ただ信託報酬(販売会社分)が税込0.4%未満のファンドの還元率は0.2%に低下、0.4%以上のファンドの還元率は1.0%(2022.9買付分より)
また、2022年8月より楽天キャッシュ決済で投資信託積立が出来るようになります。楽天カードからチャージすると0.5%のポイント還元(2022.12買付分まではキャンペーンで+0.5% 計1.0%)。
楽天カード決済で5万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月10万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト楽天証券

公式サイト楽天カード

 

尚、新興国債券インデックスファンドはつみたてNISAでは購入できません。つみたてNISAで新興国債券に投資したい場合はバランスファンドを購入する事になります。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)iFree 新興国債券インデックスを取扱っているのは、マネックス証券 iDeCoSBI証券 iDeCo(セレクトプラン)です。

 

他のアセットクラスの最新の情報・結果は下記記事を参照して下さい。

先進国株式インデックスファンド

<為替ヘッジあり>先進国株式インデックスファンド

新興国株式インデックスファンド

米国株式(S&P500/CRSP USトータル・マーケット)インデックスファンド

米国株式(NYダウ)インデックスファンド

米国株式(NASDAQ100)インデックスファンド

全世界株式インデックスファンド

国内株式(TOPIX)インデックスファンド

国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

国内株式(JPX日経インデックス400)インデックスファンド

国内株式(JPX日経中小型株指数)インデックスファンド

先進国債券インデックスファンド

新興国債券インデックスファンド(本記事)

国内債券インデックスファンド

先進国REITインデックスファンド 

国内REITインデックスファンド

 

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