ファンド比較、運用状況、決算

【新興国債券インデックスファンドの評価】2020年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

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主にJPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス・エマージング・マーケッツ・グローバル・ダイバーシファイド(*)との連動を目指す新興国債券インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

*ディバーシファイドと呼ぶ場合もあります。
*本文中ではGBI-EMと略して表記する場合があります。
*原則6カ月毎に更新します。

[最終更新日:2020.7.28]2020年6月末日時点の情報に更新

尚、為替ヘッジ有のファンドも(騰落率以外は)評価しますが、
eMAXISFunds-iのベンチマークはJPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス、
SMTはブルームバーグ・バークレイズ・US・エマージング・ソブリン・マキシマム・レイティング・インベストメント・グレイド・インデックスとなっています。

JPモルガンGBI-EMダイバーシファイドって何? 新興国ってどこの国?っていう方は下記の記事をご覧ください。
参考記事【外国債券インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? 

また、新興国債券の代表的なインデックスとして二つの指数があります。詳細は下記記事をご覧ください。
参考記事新興国債券インデックスファンドの二つのベンチマーク(GBI-EM、EMBI+)

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

*本記事は2020年6月末日時点の情報に基づき記載しています。

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比較した新興国債券インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2020年6月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*DC専用ファンドは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)

ファンド信託報酬
(実質コスト)
設定日純資産総額(億円)
為替ヘッジなし
iFree 新興国債券インデックス0.2420%
(0.400%)
2016/9/838.2
三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド0.3740%
(0.474%)
2010/10/29103.3
(日興)インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)0.5720%
(0.919%)
2008/4/155.8
SMT新興国債券インデックス・オープン0.6600%
(0.766%)
2008/12/1569.4
eMAXIS 新興国債券インデックス0.6600%
(0.758%)
2010/9/1355.9
野村インデックスファンド・新興国債券[Funds-i]0.6600%
(0.781%)
2010/11/2612.0
為替ヘッジあり
野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型[Funds-i]0.6600%
(0.681%)
2010/11/2613.6
SMT米ドル建新興国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)0.6600%
(0.754%)
2013/12/275.0
eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)0.6600%
(0.744%)
2016/7/16.8

*参考データとして比較する三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンドSBI証券(オリジナルプラン)松井証券イオン銀行個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っています。

低コスト・インデックスファンド・シリーズの中で唯一新興国債券クラスに参入しているiFree 新興国債券インデックスが信託報酬では断トツの1位です。信託報酬以外のコストが若干高くなってはいるものの実質コストでみても1位となっています。

純資産総額は設定が古いSMTeMAXIS日興が大きくなっていますが、iFreeも設定から4年弱で38億円ですので、この資産クラスとしては十分売れていると言って良いでしょう。

楽天証券iDeCoでも取扱っている(日興)インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)は信託報酬以外のコストが高く実質コストでは0.919%となっています。

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。


資金流出入額 [新興国債券インデックスファンド 人気ランキング]

2020年上期(1~6月)の概算の月次資金流出入額(*)6カ月合計、及び2019年1年間の累計を見てみます。

2020年上期の資金流出入額が大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

*為替ヘッジ有無を合わせてランキングにしています。

新興国債券インデックスファンド 資金流出入額
2020年1~6月2019年累計
順位ファンド(億円)順位(億円)
1iFree 新興国債券インデックス5.1210.1
2(日興)インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)3.2110.9
3SMT新興国債券インデックス・オープン1.860.2
4eMAXIS 新興国債券インデックス(為替ヘッジあり)1.441.5
5eMAXIS 新興国債券インデックス0.88-4.0
6野村インデックスファンド・新興国債券0.432.5
7SMT米ドル建新興国債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)0.050.7
8野村インデックスファンド・新興国債券・為替ヘッジ型-11.27-1.3
参考三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンド26.2参考21.4

(参考データとして示したDC専用の三菱UFJ DC新興国債券インデックスファンドが最も売れていますが、2020年の資金流入の殆どを年始の1日で集めています。)

2020年上半期で1位となったのが信託報酬・実質コスト最安値のiFree 新興国債券インデックス。2019年累計でも2位です。

2位がインデックスファンド海外新興国債券。確定拠出年金での資金流入も多いと推測します(16~18日の特定の1日に資金流入が多い日がある)

この上位2ファンドが資金流入全体の多くを占めています。

また、当然ですが新興国債券クラスの資金流入額は総じて大きくありません。

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リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2020年6月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。(為替ヘッジ無のみ)

*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的には(配当・利息課税を適切に考慮した)インデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。ただし、新興国債券の場合、利息源泉徴収税率(*1)を適切に考慮したインデックス騰落率はわかりません(*2)

(注)本評価では、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないであろうとの仮定・前提のもと、この「多くのファンド」から外れた騰落率を示すものを「乖離」と判定します。

(*1)新興国債券では、下記引用記事によると利息に対する源泉徴収税率は概算で平均5%との事。
引用K-ZONE money : 投信フォーカス 取り戻せない「海外源泉徴収税」の実態を知る - 注目の投信 - 投資信託

(*2)各社のベンチマーク騰落率は一致していますが、このベンチマークは利息源泉徴収税を考慮していないグロスと思われます。(Funds-iの運用報告書にベンチマークは利金課税は考慮していないとの記載あり)

(注)グラフ中のファンド名称は略称で記載しています。日興AMの「インデックスファンド海外新興国(エマージング)債券(1年決算型)」は"日興DC"と記載。

 

1年騰落率

1年間騰落率を実質コストに対してプロットします。

新興国債券インデックスファンド

図中茶色の点線がベンチマーク(グロス)騰落率。グレーの点線は傾き=-(1+真のインデックス騰落率)、切片=真のインデックス騰落率の直線です。ここで、真のインデックス騰落率とは利息源泉徴収税を適切に考慮したインデックスと定義し、その正確な値はわかりませんので、多くのファンドが乖離がないであろうとの仮定の下、管理人の主観で決めています。

そして真のインデックス騰落率(グレーの線のY切片、ピンクの星印)がベンチマーク騰落率(グロス)より下回っていますが、その差が利息源泉徴収税分だと推測します。

概ねコストと騰落率には良い相関があり、各ファンド、(コスト要因を除き)ベンチマークとの乖離がない運用となっています。

ただ、Funds-iが若干プラス側に、SMTがマイナス側に乖離しているように見えます。

その中で信託報酬・実質コスト最安値のiFree 新興国債券インデックスが順当に騰落率でトップとなっています。

*三菱UFJ DCとeMAXISは同じマザーファンドで運用。

 

まとめ & おすすめファンド

以上、新興国債券インデックスファンドについて純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

信託報酬で他社を凌駕するiFree 新興国債券インデックスが資金流入額でも1位、そして、そのコストに応じた高い騰落率となっています。

 

新興国債券インデックスのおすすめファンド

本サイトが選ぶ現時点でのおすすめファンドは、

信託報酬の圧倒的な低さ、資金流入も新興国債券クラスとしては多く、ベンチマークとの乖離が少ない安定した運用となっている、

iFree 新興国債券インデックス

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

販売会社

iFree 新興国債券インデックスは主にネット証券で取り扱っています。

SBI証券
投資信託保有で毎月Tポイントがもらえます。さらにTポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト SBI証券

楽天証券
投資信託保有で毎月楽天ポイントがもらえます。さらに楽天ポイントで投資信託を購入する事も出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです。
公式サイト楽天証券楽天カード

松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
公式サイト
松井証券

その他のネット証券
マネックス証券auカブコム証券岡三オンライン証券GMOクリック証券等。

尚、新興国債券インデックスファンドはつみたてNISAでは購入できません。つみたてNISAで新興国債券に投資したい場合はバランスファンドを購入する事になります。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)iFree 新興国債券インデックスを取扱っているのは、マネックス証券 iDeCoSBI証券 iDeCo(セレクトプラン)です。

 

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