ファンド比較、運用状況、決算

【国内リート(J-REIT)インデックスファンドの評価】2020年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:

東証REIT指数との連動を目指す国内リートインデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

*原則3~6カ月毎に更新します。

[最終更新日:2020.7.23]2020年6月末日時点の情報に更新

先ず、各ファンドの純資産総額、及び月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

*本記事は2020年6月末日時点の情報に基づき記載しています。

スポンサーリンク

比較した国内リート(J-REIT)インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2020年6月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*DC専用ファンド、ETFは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して8%から10%に換算した概算値です。

ファンド信託報酬
(実質コスト)
設定日純資産総額(億円)
NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信[ETF:1343]0.1705%
(0.195%)
2008/9/173,181
ダイワ上場投信-東証REIT指数[ETF:1488]0.1705%
(0.202%)
2016/10/241,210
eMAXIS Slim国内リートインデックス0.1870%
(0.198%)
2019/10/3122.3
Smart-i Jリートインデックス0.1870%
(0.204%)
2017/8/2925.9
NZAM・ベータ 日本REIT0.2640%
(決算前)
2020/3/120.1
たわらノーロード国内リート0.2750%
(0.280%)
2015/12/1876.7
<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド0.2750%
(0.277%)
2013/6/28116.9
三井住友・DC日本リートインデックスファンド0.2750%
(0.378%)
2016/9/2326.3
DCニッセイJ-REITインデックスファンドA0.2750%
(0.283%)
2016/10/2137.2
iFree J-REITインデックス0.3190%
(0.325%)
2016/9/83.6
eMAXIS 国内リートインデックス0.4400%
(0.446%)
2009/10/28136.9
野村インデックスファンド・J-REIT[Funds-i]0.4400%
(0.445%)
2010/11/2670.1
SMT J-REITインデックス・オープン0.4400%
(0.449%)
2008/1/9259.4

*参考データとして比較するDCニッセイJ-REITインデックスファンドAは、SBI証券(オリジナルプラン)マネックス証券個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っています。

信託報酬最安値はSmart-i JリートインデックスeMAXIS Slim国内リートインデックス。3位以下を大きく引き離しての同率トップです。

Smart-i Jリートインデックスは初回決算では実質コストが0.358%(消費税8%)と信託報酬以外のコストが非常に高くなっていましたが、2回目決算で0.228%(消費税10%)、3回目決算では0.204%(消費税10%)まで下がり実質コストとしても問題なくなりました。

ただ、信託報酬同率首位のeMAXIS Slim国内リートインデックスが初回決算を迎え、(半年程度の決算期間を年率に換算した参考値ながら)実質コスト0.198%と、若干Smart-i より勝っています。

また純資産総額も設定が2年遅れのeMAXIS SlimSmart-i に迫り、間もなく追い越す勢いです。

尚、農林中金全共連アセットマネジメントからNZAM・ベータ 日本REITが新規設定されました。信託報酬はSmart-ieMAXIS Slimには負けるものの3位と比較的低コストです。

純資産総額トップはSMT J-REITインデックス・オープン。設定から10年以上の歴史あるファンドです。

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。


資金流出入額 [国内リート(J-REIT)インデックスファンド 人気ランキング]

2020年上期(1~6月)の概算の月次資金流出入額(*)6カ月合計、及び2019年1年間の累計を見てみます。

2020年上期の資金流出入額が大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

国内リートインデックスファンド 資金流出入額
2020年1~6月2019年累計
順位ファンド(億円)順位(億円)
1SMT J-REITインデックス・オープン30.6160.3
2eMAXIS Slim国内リートインデックス18.585.3
3eMAXIS 国内リートインデックス8.4428.7
4三井住友・DC日本リートインデックスファンド3.9614.8
5たわらノーロード国内リート3.8244.0
6野村インデックスファンド・J-REIT[Funds-i]1.0713.4
7Smart-i Jリートインデックス0.4522.1
8NZAM・ベータ 日本REIT0.0------
9iFree J-REITインデックス-0.491.0
10<購入・換金手数料なし>ニッセイJリートインデックスファンド-2.4332.2
参考DCニッセイJ-REITインデックスファンドA-1.2参考30.6

2020年上期の1位はSMT J-REITインデックス・オープン。2019年も1位です。

長い運用実績はあるものの、今となっては決して低コストとは言えないファンドです。国内リートに多く投資する層は、(低コストファンドを取り扱っている)ネット証券より店頭証券・銀行などで購入・投資している方が多いのではと推測します。

2位に入ったのが信託報酬・実質コスト最安値のeMAXIS Slim国内リートインデックス

一方、同率で信託報酬最安値のSmart-i Jリートインデックスは7位とふるいません。

スポンサーリンク

リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2020年6月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。
*ETFの騰落率は分配金再投資時で分配金の課税は考慮していません。

騰落率とコストの関係は、理想的にはベンチマーク騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。

国内リートの場合、配当が出ると、それに課税される事無くファンドの資産となりますので、配当込指数がベンチマーク騰落率となります。
*配当込み指数は日本取引所グループより引用。

図中茶色の点線が配当込指数。グレーの点線は傾き=-(1+ベンチマーク騰落率)、切片=ベンチマーク騰落率の直線です。コスト要因以外でのベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)が無ければ、この線上にのる筈です。

(注)ETF 1343は2020.2.13に現在の信託報酬に引下げを行ったばかりですので、下記騰落率には引下げ分が殆ど反映されていません。

 

3カ月騰落率

実質コスト(/4)に対して3カ月騰落率をプロットします。

国内リートインデックスファンド

多くのファンドがベンチマーク騰落率から決まる直線上(図中グレーの点線)にあり(厳密には若干マイナス側)、概ね、コスト要因以外のベンチマークとの乖離がない運用になっています。

但し、三井三友・DCは大きくプラス乖離、iFreeは若干マイナス乖離になっていると思われます。

 

6カ月騰落率

次に6カ月騰落率です。実質コスト(/2)に対してプロットします。

国内リートインデックスファンド

Smart-ieMAXIS Slimたわらノーロードが大きなマイナス乖離、<購入・換金手数料なし>ニッセイがプラス乖離を起こしています。

これは主にボラティリティーが大きく資金の出入りも激しかった2020年3月に各ファンド、大きな乖離を起こした事によるものです。

 

1年騰落率

次に1年騰落率です。

*eMAXIS Slimは未だ1年のデータがありません。

国内リートインデックスファンド

1年になると騰落率とコストの相関がかなり強くなってきます。(これは、コスト要因以外でのベンチマークとの乖離が小さくなっていることを意味します)

ただ、それでも、たわらノーロードが大きなマイナス乖離、<購入・換金手数料なし>ニッセイDCニッセイFunds-iが大きなプラス乖離を起こしています。

 

まとめ & おすすめファンド

以上、国内REIT(リート)インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

信託報酬最安値はSmart-i JリートインデックスeMAXIS Slim国内リートインデックスの2本。

最も売れているのは古参のSMT J-REITインデックス・オープン

そして、ファンドによっては(コスト要因以外での)ベンチマークとの大きな乖離を起こしています。

 

国内リート(J-REIT)インデックスのおすすめファンド

本サイトが選ぶ現時点でのおすすめファンドは、

信託報酬・実質コスト最安値で、資金流入も多く純資産総額も順調に伸びている

eMAXIS Slim国内リートインデックス

2020年3月に大きなマイナス乖離を起こした事は残念ですが、その後は安定した運用になっており、コスト、資金流入額などと総合的に判断しました。

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

 

販売会社

eMAXIS Slim国内リートインデックスは主にネット証券で取り扱っています。

SBI証券
投資信託保有で毎月Tポイントがもらえます。さらにTポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト SBI証券

楽天証券
投資信託保有で毎月楽天ポイントがもらえます。さらに楽天ポイントで投資信託を購入する事も出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです。
公式サイト楽天証券楽天カード

SMBC日興証券(ダイレクトコース)
大手店頭証券で唯一eMAXIS Slimシリーズを取扱い(ダイレクトコースのみ)。
国内株式を定額(100円~)、買付手数料無料(100万円以下)で買付・積立出来、さらにdポイントも使えるキンカブ・日興フロッギーも魅力の証券会社。
公式サイトSMBC日興証券

松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
公式サイト松井証券

その他のネット証券
マネックス証券auカブコム証券岡三オンライン証券等。

尚、国内リート・インデックスファンドはつみたてNISAでは購入できません。つみたてNISAで国内リートに投資したい場合はバランスファンドを購入する事になります。

また、eMAXIS Slim国内リートは未だ個人型確定拠出年金(iDeCo)での取扱いはありません。

 

国内リートではETFも充実しています。東証REIT指数との連動を目指すETFについては下記記事を参照して下さい。

 

他のアセットクラスの最新の情報・結果は下記記事を参照して下さい。

先進国株式インデックスファンド

新興国株式インデックスファンド

米国株式インデックスファンド

全世界株式インデックスファンド

国内株式(TOPIX)インデックスファンド

国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

国内株式(JPX日経インデックス400)インデックスファンド

国内株式(JPX日経中小型株指数)インデックスファンド

先進国債券インデックスファンド

新興国債券インデックスファンド

国内債券インデックスファンド

先進国REITインデックスファンド 

国内REITインデックスファンド (本記事)

 

スポンサーリンク

応援お願いします。
にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へにほんブログ村 株ブログ 投資信託へにほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄へ

-ファンド比較、運用状況、決算

Copyright© しんたろうのお金のはなし , 2020 All Rights Reserved.