国内株式を投資対象としたアクティブファンド、東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンについて解説します。
[最終更新日:2024.11.19]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2024年10月末日時点の情報に基づき記載しています。
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見出し
東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの基本情報・概要
先ず、東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの基本情報をまとめます。
運用会社 | 東京海上アセットマネジメント |
投資対象 | 国内株式 |
設定日 | 2013年4月25日 |
信託期間 | 2044年1月18日 |
運用形態 | アクティブファンド |
投資形態 | ファミリーファンド |
ベンチマーク | 無 |
参考指数 | TOPIX(配当込み) |
購入時手数料 | 上限3.3% *主要ネット証券は無料 |
信託財産留保額 | 無 |
信託報酬(税込) | 1.584% |
実質コスト | 1.647%(*1) (2024.7.18時点) |
純資産総額 | 585億円 (2024.10.31時点) |
分配金実績 | 毎年年2回 (200~400円/1回) |
NISA(つみたて投資枠) | 対象外 |
NISA(成長投資枠) | 対象 |
SBI証券ポイント還元年率 | 0.10% (対象投資信託1,000万円以上保有で0.20%) |
楽天証券ポイント還元年率 | ---%(*2) |
マネックス証券ポイント還元年率 | 0.08% |
松井証券ポイント還元年率 | 0.70% |
(*1)実質コストは2024.1.18、2024.7.18の2回分の決算(決算期間:半年)の合計
(*2)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更(一部ファンドを除く)。
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投資対象
国内の株式に投資します。
運用プロセスの概要は
- 上場株式のうち経営者が実質的に主要な株主である銘柄
- オーナー経営者に面談しオーナー企業の強みが発揮できるか調査
- 候補企業のファンダメンタルズ分析
市場・規模別資産構成
市場比率です。(2024.10末時点)
市場 | 比率 |
プライム市場 | 86.5% |
スタンダード市場 | 2.3% |
グロース市場 | 6.7% |
その他 | 2.4% |
投資銘柄
現時点(2024.10末)で組入銘柄数は80と少なく、上位10銘柄は下表のようになります。
銘柄 | 業種 | 比率 | |
1 | メイコー | 電気機器 | 4.0% |
2 | SBSホールディングス | 陸運業 | 4.0% |
3 | カナモト | サービス業 | 3.8% |
4 | クスリのアオキホールディングス | 小売業 | 3.5% |
5 | ニデック | 電気機器 | 3.5% |
6 | リンナイ | 金属製品 | 3.4% |
7 | エフピコ | 化学 | 3.4% |
8 | ダイセキ | サービス業 | 3.4% |
9 | シップヘルスケアホールディングス | 卸売業 | 3.2% |
10 | リログループ | サービス業 | 3.1% |
尚、直近の決算時(2024.7)の情報では、オーナー企業という事でソフトバンクグループ、キーエンス、サイゼリヤ、ニトリホールディングス、ファーストリテイリングなど良く知られた企業も含まれています。
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東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの運用状況・パフォーマンス (TOPIXと比較)
*以下、年率リターン・リスクは月次データ(終値)より計算。またシャープレシオは、無リスク資産の収益率0として計算。
*基準価額は各運用会社のサイトまたは投資信託協会より入手。分配金がある場合は、分配金再投資の価額に独自に変換。
*TOPIXは野村 NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信【1306】のデータ使用。
基準価額のチャート
設定日の2013年4月25日を基準(=10,000)としたチャートをTOPIX(ETF:1306)とともに示します。分配金再投資の基準価額です。
チャートを見ると、設定から2015年ぐらいまでは概ねTOPIXと同じような動き、それ以降はTOPIXを大きく上回っている事がわかります。
以下、運用成績を詳細に分析していきます。
設定来のリターン・リスク
設定月2013年4月末日から2024年10月末日までの11年6カ月のリターン、リスク、シャープレシオをTOPIX、及び人気のひふみ投信とも比較します。
東京海上ジャパンオーナーズ | TOPIX | ひふみ投信 | |
年率リターン | 14.70% | 9.88% | 11.45% |
年率リスク | 15.80% | 14.34% | 14.41% |
シャープレシオ | 0.93 | 0.69 | 0.79 |
*一般的にシャープレシオが大きいほど投資効率が良いとされています。
東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンはTOPIXをリターンで大きく上回り、リスクは若干増大するものの、シャープレシオでも圧勝です。
また、ひふみ投信に対しても勝っています。
5年間の運用成績(2013年4月~2024年10月) ~ローリングリターン~
上述の現時点までの運用成績は、ある特定期間のみの騰落率に大きく左右される事もあり、ファンドの比較・評価として十分とは言えません。
また、アクティブファンドの評価として重要な要素は、常にインデックスに対して勝ち続ける事が出来るかという点です。
そこで、2013年4月から5年間、さらに2013年5月から5年間・・・2019年10月から5年間と、起点(投資月)を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間のリターン、リスクを計算します。全部で79個(区間)のデータとなります。
この複数の5年間の(年率)リターンの平均、最大値、最小値をプロットしたのが下図。
平均値で東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンが10%ポイント程上回っており、さらに最大値、最小値ともにTOPIXに負けていない事が分かります。
下表に平均値をまとめます。(ここでのリターン、リスク、シャープレシオは上記62データの平均値を示したもので、厳密な意味でのリスクやシャープレシオとは異なります。)
東京海上ジャパンオーナーズ | TOPIX | |
年率リターン | 17.84% | 7.76% |
年率リスク | 16.87% | 15.00% |
シャープレシオ | 1.06 | 0.52 |
次に、投資月に対する5年間のリターン(年率)をプロットします。
79区間で東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンが63勝16敗と圧勝。
ただし以前はTOPIXに大きく勝っていたのですが、最近(投資月2018年7月以降)は負けが続いており、16敗は全て直近の結果です。
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1年間騰落率 年別比較
次に各年(1年毎)の1年騰落率(リターン)を比較します。
*2024年は10月までの10カ月騰落率
騰落率が高い方 |
年 | 東京海上ジャパンオーナーズ | TOPIX | 差 |
2024年 (10月まで) | 8.5% | 16.3% | -7.8%pt |
2023年 | 11.6% | 28.2% | -16.6%pt |
2022年 | -12.0% | -2.5% | -9.4%pt |
2021年 | 5.7% | 12.6% | -6.9%pt |
2020年 | 15.4% | 7.3% | 8.1%pt |
2019年 | 33.9% | 18.0% | 16.0%pt |
2018年 | 5.8% | -16.1% | 21.8%pt |
2017年 | 55.6% | 22.1% | 33.6%pt |
2016年 | 12.0% | 0.2% | 11.8%pt |
2015年 | 13.6% | 11.9% | 1.7%pt |
2014年 | 14.3% | 10.1% | 4.2%pt |
2014年~2020年までの7年間で、東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンは7勝0敗と圧勝、多くの年で10%pt以上の差をつけています。
ただし、2021年以降、負けが続いています。
東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの人気 (資金流出入額)
月次資金流出入額、純資産総額から東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの売れ行き・人気を見てみます。
(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。
(設定当初の一時期を除いて)殆ど売れていませんでしたが、2018年中盤より急激に資金流入が増え、それに伴い純資産総額も増加しました。ただ、2019年後半以降は月毎に資金流入・流出の差が激しくなり、さらに2023年以降は大きな資金流出が続いています。
やはり、最近のパフォーマンスの悪化が資金流出につながったものと推測。
純資産総額は2024年10月末時点で585億円とまずまずの資産額ですが、ピーク時は800億近くあっただけに、最近は大きく減少しています。
新規口座開設者限定のスタートアップ円定期預金、3カ月 年1.2%(税引前)、1年 年0.65%(税引前)と好金利。
さらに新規口座開設で1,500円、各種条件を満たすと最大31,000円がもらえます(要エントリー)。
東京スター銀行 新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金
インターネット限定新規口座開設者優遇プラン スターワン円定期預金、1年 年0.60%(税引前)と好金利。
公式サイト東京スター銀行まとめ
国内株式に投資するアクティブファンドである東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンは、設定以来TOPIXを大きく上回る成績を残しています。人気のひふみ投信を凌駕するパフォーマンスです。
ただ、最近は冴えない成績が続き、2021年以降TOPIXに騰落率で負けており、これに伴い資金流出に転じています。
今後巻き返すことが出来るかに注目。
販売会社
東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンは下記ネット証券等で、購入時手数料無料で購入できます。
ポイント還元という点では松井証券が有利です。
一方、マネックス証券、SBI証券、auカブコム証券、楽天証券はクレジットカードによる投資信託の積立が可能でポイント還元が受けられます。
(dカードGOLDでNISA口座なら月10万円までクレカ積立還元率1.1%)
*dカード、マネックスカードとも通常ショッピング時は1.0%。
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)。
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。
公式サイトマネックス証券
また投資信託保有でVポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにV/Pontaポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト SBI証券
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
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公式サイトauカブコム証券
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト楽天証券
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