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東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの評価・評判・人気 ~国内株式アクティブファンド~

投稿日:2022年1月28日 更新日:

国内株式を投資対象としたアクティブファンド東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンについて解説します。

[最終更新日:2022.1.28]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2021年12月末日時点の情報に基づき記載しています。

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東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの基本情報・概要

先ず、東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの基本情報をまとめます。

運用会社東京海上アセットマネジメント
投資対象国内株式
設定日2013年4月25日
信託期間2030年1月18日
運用形態アクティブファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマーク
参考指数TOPIX(配当込み)
購入時手数料上限3.3%
*主要ネット証券は無料
信託財産留保額
信託報酬(税込)1.584%
実質コスト1.639% (2021.7.19時点)
純資産総額 631億円 (2022.1.27時点)
分配金実績毎年年2回 (200~400円/1回)
つみたてNISA対象外
SBI証券ポイント還元年率0.10%
(対象投資信託1,000万円以上保有で0.20%)
楽天証券ポイント還元年率---%(*1)
松井証券ポイント
・現金還元(年率)
0.44%(ポイント)
/0.40%(現金)(*2)

(*1)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更
(*2)松井証券のポイント還元率は2022.1以降。ポイントでは現金還元の10%増量。

 

投資対象

国内の株式に投資します。

運用プロセスの概要は

  • 上場株式のうち経営者が実質的に主要な株主である銘柄
  • オーナー経営者に面談しオーナー企業の強みが発揮できるか調査
  • 候補企業のファンダメンタルズ分析

 

市場・規模別資産構成

市場・規模別比率です。(2021.12末時点)

市場比率
東証1部大型13.8%
中型46.9%
小型32.0%
東証二部・マザーズ3.5%
JASDAQ1.8%

オーナー企業が投資対象ですので、どうしても中小型株の比率が高くなります。

 

投資銘柄

現時点(2021.12末)で組入銘柄数は50と少なく、上位10銘柄は下表のようになります。

 銘柄業種比率
1SBSホールディングス陸運業3.8%
2朝日インテック精密機器3.5%
3セガサミーホールディングス機械3.3%
4キーエンス電気機器3.3%
5大塚商会情報・通信業3.1%
6カシオ計算機電気機器3.1%
7ユー・エス・エスサービス業3.0%
8リゾートトラストサービス業2.9%
9SMC機械2.8%
10フジシールインターナショナルその他製品2.8%

キーエンスなど大企業が含まれている一方、あまり馴染みのない企業もありますね。

尚、直近の決算時(2021.7)の情報では、オーナー企業という事でソフトバンクグループ、サイゼリヤ、ニトリホールディングス、楽天など良く知られた企業も含まれています。

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東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの運用状況・パフォーマンス (TOPIXと比較)

*以下、年率リターン・リスクは月次データ(終値)より計算。またシャープレシオは、無リスク資産の収益率0として計算。
*基準価額は各運用会社のサイトまたは投資信託協会より入手。分配金がある場合は、分配金再投資の価額に独自に変換。
*TOPIXは野村 NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投信【1306】のデータ使用。

基準価額のチャート

設定日の2013年4月25日を基準(=10,000)としたチャートをTOPIX(ETF:1306)とともに示します。分配金再投資の基準価額です。

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープン 基準価額チャート

チャートを見ると、設定から2015年ぐらいまでは概ねTOPIXと同じような動き、それ以降は、TOPIXを大きく上回っている事がわかります。

以下、運用成績を詳細に分析していきます。

 

設定来のリターン・リスク

設定月2013年4月末日から2021年12月末日までの8年8カ月のリターン、リスク、シャープレシオをTOPIX、及び人気のひふみ投信とも比較します。

 東京海上ジャパンオーナーズTOPIXひふみ投信
年率リターン19.08%8.54%13.75%
年率リスク16.76%15.16%14.87%
シャープレシオ1.140.560.92

*一般的にシャープレシオが大きいほど投資効率が良いとされています。

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンTOPIXをリターンで大きく上回り、リスクは若干増大するものの、シャープレシオでも圧勝です。

また、ひふみ投信に対しても勝っています。

 

5年間の運用成績(2013年4月~2020年11月)

上述の現時点までの運用成績は、ある特定期間のみの騰落率に大きく左右される事もあり、ファンドの比較・評価として十分とは言えません。

また、アクティブファンドの評価として重要な要素は、常にインデックスに対して勝ち続ける事が出来るかという点です。

そこで、2013年4月から5年間、さらに2013年5月から5年間・・・2016年12月から5年間と、起点(投資月)を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間のリターン、リスクを計算します。全部で45個(区間)のデータとなります。

この複数の5年間の(年率)リターンの平均、最大値、最小値をプロットしたのが下図。

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの評価

平均値で東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンが16%ポイント程上回っており、さらに全区間でTOPIXに負けていない事が分かります。

下表に平均値をまとめます。(ここでのリターン、リスク、シャープレシオは上記45データの平均値を示したもので、厳密な意味でのリスクやシャープレシオとは異なります。)

 東京海上ジャパンオーナーズTOPIX
年率リターン23.26%7.00%
年率リスク16.97%15.29%
シャープレシオ1.370.46

 

次に、投資開始月に対する5年間のリターン(年率)をプロットします。

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの評価

どの区間でも10ポイント以上の差をつけてTOPIXに勝っています。完勝と言って良いでしょう。

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1年間騰落率 年別比較

次に各年(1年毎)の1年騰落率(リターン)を比較します。

騰落率が高い方
東京海上ジャパンオーナーズTOPIX
2021年5.7%12.6%-6.9%pt
2020年15.4%7.3%8.1%pt
2019年33.9%18.0%16.0%pt
2018年5.8%-16.1%21.8%pt
2017年55.6%22.1%33.6%pt
2016年12.0%0.2%11.8%pt
2015年13.6%11.9%1.7%pt
2014年14.3%10.1%4.2%pt

2014年~2021年の8年間で、東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンは7勝1敗と圧勝、唯一2021年のみ負けています。

特に2016~2019年は10%pt以上の差をつけ、TOPIXが大きく下げた2018年もプラスの騰落率を維持しています。

 

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの人気 (資金流出入額)

月次資金流出入額純資産総額から東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンの人気・評判

(設定当初の一時期を除いて)殆ど売れていませんでしたが、2018年中盤より急激に資金流入が増え、それに伴い純資産総額も増加しました。ただ、2019年後半以降は月毎に資金流入・流出の差が激しくなっています。

そして2021年は再度大きな資金流入となっています。

純資産総額は2021年12月末時点で730億円、まずまずの資産額です。

尚、モーニングスターが選ぶFUNDS OF THE YEARで2016年国内株式中小型部門 優秀ファンド賞、2018年国内株式型部門 最優秀ファンド賞、2019年国内株式型部門 優秀ファンド賞を受賞しています。

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まとめ

国内株式、特に中小型株を中心に投資するアクティブファンドである東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンは、設定以来TOPIXを大きく上回る成績を残しています。人気のひふみ投信を凌駕するパフォーマンスです。

しかも、2021年こそ冴えない成績に終わりましたが、ほぼ全期間にわたって安定的に上回っている点も評価できます。

少なくとも今までの結果を見る限り、素晴らしいパフォーマンスをあげた国内株式アクティブファンドと言って良いでしょう。

[注意]ここで示したデータは全て過去のものであり、将来の成績を保証するものではありません。そして、これはアクティブファンド全般に言える事ですが、今までインデックスに勝っていたからと言って、今後も勝ち続ける事が出来るかどうかはわかりません。

 

販売会社

東京海上・ジャパン・オーナーズ株式オープンは下記ネット証券等で、購入時手数料無料で購入できます。

ポイント・現金還元という点では、信託報酬(販売会社取り分)の0.3%(税抜)を超える分を現金還元する松井証券が有利です(ポイントならさらに10%増量)。
一方、SBI証券や楽天証券はクレジットカードによる投資信託の積立が可能でポイント還元が受けられます。

SBI証券
投資信託保有で毎月Tポイント/Pontaポイント/dポイントがもらえます。さらにT or Pontaポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
三井住友カードで投信積立が出来ます。ポイント付与率0.5%(ゴールド、プラチナカードはさらに付与率アップ)。
*三井住友カード(NL)なら年会費永年無料。
公式サイト SBI証券三井住友カード(NL)

楽天証券
楽天ポイントで投資信託を購入出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があります。
公式サイト楽天証券楽天カード

マネックス証券
マネックスカード(クレジットカード)で投信積立が出来ます。投信積立での還元率1.1%。マネックスカードの発行はマネックス証券口座が必要。
公式サイトマネックス証券
参考記事マネックスカード(クレジットカード)での投信積立決済サービス

松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
また信託報酬に応じた現金・ポイント還元もあり、信託報酬販売会社取り分が高いファンドだと最も有利になります。
公式サイト松井証券

その他のネット証券
auカブコム証券等。

 

本サイトが注目している他の国内株式に投資するアクティブファンドは下記記事にまとめてあります。

 

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マネックス証券のクレジットカード投信積立

マネックス証券

マネックスカード(クレジットカード)での投信積立が2022.2.25より始まりました。投信積立でのポイント還元率は最高水準の1.1%

*マネックスカードの発行はマネックス証券の口座が必要です。

公式サイトマネックス証券

マネックス証券の口座はSBI新生銀行経由でも開設出来ます。

SBI新生銀行新規口座開設+エントリーで1,000円、1回3万円以上の入金で2,000円、最大3,000円がもらえます。

公式サイトSBI新生銀行

 
auカブコム証券のクレジットカード投信積立

auカブコム証券

au Payカード(クレジットカード)での投信積立が2022.3.28より始まりました。投信積立でのポイント還元率は1.0%

公式サイトauカブコム証券

 
無リスク資産の預け先として最適な銀行定期預金

UI銀行(東京きらぼしフィナンシャルグループ)

円定期1年/2年/3年 0.20%(税引前)
他行宛振込手数料も条件により一定回数無料になります。

公式サイトUI銀行
 

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