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【東証上場ETF】NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】の評価・解説

投稿日:2022年2月17日 更新日:

米国株式の代表的指数、S&P500との連動を目指す東証上場の国内ETF NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】について解説します。

尚、類似のETFとして為替ヘッジを行うNEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジあり)連動型上場投信【2634】がありますが、ここで解説するのは為替ヘッジなしの方です。

[最終更新日:2022.2.17]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2022.1末時点の情報に基づき記載しています。

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NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】の基本情報

先ず、NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】の基本情報をまとめます。

運用会社野村アセットマネジメント
設定日2021年3月29日
上場日2021年3月31日
銘柄コード2633
運用形態インデックス型
ベンチマークS&P500
信託報酬(税込)0.099%以内
(2022.12.20までは0.077%)
実質コスト0.292%(*)
*信託報酬0.077%時
純資産総額 74.8億円(2022.1.31時点)
決算日(分配金)年2回(3月, 9月)
売買単位10口単位
マーケットメイク制度対象
iNAV対象
外国税額控除(二重課税調整)対象
つみたてNISA---
売買手数料無料の証券会社
*キャッシュバックを含む
SBI証券楽天証券

(*)2021.9.10時点の約半年分の初回決算より。

2021年3月末に設定・上場されたばかりの新しいETFです。

 

投資対象

ベンチマークはS&P500で米国株式に投資します。

S&P500は米国の大型株 約500銘柄から構成された時価総額加重平均型の指数で、米国株式の約80%をカバーします。米国株式を代表する指数と言っても良いでしょう。

 

投資銘柄

2022.1末時点の組入上位10銘柄です。

No.銘柄
[Ticker]
比率
1APPLE INC
[APPL]
6.6%
2MICROSOFT CORP
[MSFT]
5.7%
3AMAZON.COM INC
[AMZN]
3.1%
4ALPHABET INC-CL A
[GOOGL]
2.0%
5ALPHABET INC-CL C
[GOOG]
1.9%
6META PLATFORM INC
[FB]
1.8%
7TESLA INC
[TSLA]
1.7%
8BERKSHIRE HATHAWAY INC CL B
[BRK/B]
1.4%
9NVIDIA
[NVDA]
1.4%
10JOHNSON & JONSON
[JNJ]
1.1%

基本的には米国を代表する企業が上位を占めています。

設定当初はS&P500との連動を目指す米国籍ETF Vanguard VOOが上位に入っていましたが、現在では83位、0.24%のみです。

 

手数料(信託報酬、実質コストなど)

NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】信託報酬0.099%(税込)

但し、2022年12月20日までの1年間は0.077%になります。

*当初、2022年3月30日まででしたが、2022年12月20日までに延長されました。

実質コストは2021.9.10時の初回決算(約半年分)で0.292%(信託報酬0.077%時)。信託報酬以外のコストが非常に高くなっています。

一般に、信託報酬以外に指数商標使用料 0.04%、上場料 0.00825%、追加上場料 0.00825%(純資産の増加額に対して)などがかかりますが、それだけでは説明できないコストです。

 

国内上場 S&P500連動型ETF 信託報酬比較 

東証に上場するS&P500連動型ETFを信託報酬が低い順に下表にまとめます。

ETF 【コード】運用会社
信託報酬(*1)
NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信
【2558】
野村
AM
0.077%
2022.12.20まで
iシェアーズS&P500米国株ETF
【1655】
ブラック
ロック
0.0825%
(*3)
2023.6.21まで
MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
【2558】
三菱UFJ
国際
0.0858%
NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信
【2558】
野村
AM
0.099%
2022.12.21以降
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)
【1547】
日興
AM
0.1650%
(*2)
iシェアーズS&P500米国株ETF
【1655】
ブラック
ロック
0.1650%
(*3)
2023.6.22以降
<参考>(*4)
SPDR
S&P500ETF
【1557】
SSGA0.0945%
<非上場>
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
三菱UFJ
国際
0.0968%

(*1)信託報酬は、含まれる費用の範囲がETF、非上場のインデックスファンドで異なります。
ETFでは、信託報酬以外に上場費用、指数使用料などがかかります。
(*2)FOF。ETFの信託報酬0.066%に投資先ファンドの信託報酬0.099%を加えた値。
(*3)FOF。ETFの信託報酬に投資先ETF(IVV)経費率0.03%を加えた値。
(*4)SPDR 1557は米国籍ETF

NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】の信託報酬は2022.12.20までは最安値。

それ以降も比較的低コストの部類です。

 

マーケットメイク制度

東京証券取引所では2018年7月2日よりマーケットメイク制度を導入しました。

指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。

~東京証券取引所サイトより引用~

マーケットメイク制度の導入で流動性が上がり、より適正な価格で売買できるようになると期待できます。

NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】はマーケットメイク制度の対象銘柄です。

 

外国税額控除(二重課税調整措置)

本ETFは2020年より始まった外国税額控除(二重課税調整制度)の対象です。

国内籍ETFに外国税額控除が与える影響については下記記事をご覧ください。

 

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NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】の運用状況

市場価格と基準価額の乖離

ETFには実際に市場で売買する時の価格=市場価格、一般の投資信託同様、純資産総額を口数で割った真の価格=基準価額の二つの価格が存在します。

勿論、この二つの価格は同じである事が望ましいのですが実際には差=乖離が生じます。

この乖離はモーニングスターのサイトで調べる事が出来ます。(終値と基準価額の乖離)

2021年3月~2022年1月の11カ月の平均値(各月の乖離率の絶対値の平均)を他社のS&P500連動型ETFと比較します。

2021年3月~2022年1月の市場価格と基準価額の乖離
ETF乖離率
NEXT FUNDS S&P500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】0.096%
MAXIS米国株式(S&P500)上場投信【2558】0.102%
iシェアーズS&P500米国株ETF【1655】0.090%
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)【1547】0.115%

データ引用:モーニングスター

NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】の乖離率は他社のETFと遜色ありません。概ね問題ないレベルといって良いでしょう。

 

平均売買代金、平均売買高

2022年2月16日時点の直近90日の平均売買代金、平均売買高は、

平均売買代金:13,642万円

平均売買高 : 55,983口

これを他社のS&P500連動型ETFと比較します。

ETF平均売買代金
(万円)
平均売買高
(口)
NEXT FUNDS S&P500 指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】13,64255,983
MAXIS米国株式(S&P500)上場投信【2558】66,50143,946
iシェアーズS&P500米国株ETF【1655】142,5443,763,563
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)【1547】73,443128,197

データ引用 : 東証マネ部

*2558だけ基準価額が極端に高い為、口数が少なく見えています。

金額ベースで見て、NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】の売買高は他社ETFの1/5~1/10程度と未だ売れていません。

設定されて未だ1年未満ですので致し方ないでしょう。

 

純資産総額

74.8億円  (2022.1.31時点)

設定されて1年弱ですので、まだまだこれからです。

 

基準価額とベンチマークとの乖離

ETFでは先に示した市場価額と基準価額の乖離の他に、(非上場の)インデックスファンド同様、基準価額とベンチマークとの乖離も生じます。

そこで、NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】の基準価額騰落率を、S&P500をベンチマークとする他社ETF、及び(非上場の)インデックスファンドと比較してみます。

下図は2022.1末日時点の6カ月騰落率を、実質コスト(/2)に対してプロットしたものです。

*基準価額は分配金非課税再投資時
*○がETF、◇が(非上場)インデックスファンド
*米国ETF Vanguard VOOのデータもプロットします。VOOは分配金10%課税後再投資した場合の終値での円換算騰落率。(終値は米国Yahoo Finance、分配金は米国Vanguard社サイトより引用)

NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】の評価

*多くのファンドがコスト要因以外でのベンチマークとの乖離がないという前提で評価。

NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】の騰落率は、多くのETF、ファンドを結んだ図中点線から上方に位置しています。

これは、プラス側に乖離が生じているか、あるいは、初回決算では非常に高かった実質コストが、現時点では大幅に下がっている可能性も考えられます。

もう暫く様子を見ないと判断できません。

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まとめ

NEXT FUNDS S&P500指数(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2633】は、S&P500をベンチマークとし、超低コストで米国株式に投資できる東証上場ETFです。

そして、1年間の期間限定ながら最低水準の信託報酬。

未だ設定・上場から1年足らずで売買高も小さく、初回決算での高い実質コスト、あるいは基準価額とベンチマークとの乖離が生じている可能性も否定出来ませんが、今後に期待できるETFと言って良いでしょう。

*株式同様、その時の市場価格で売買したい、定期的に分配金が欲しい、分配金に対する外国税額控除に魅力を感じる方にはETFもお勧め出来ます。

 

販売会社

東証に上場するETFですので、証券会社を通して売買する事になります。

売買単位は10口単位で2.4万円程度(2022.2時点)で投資出来ます。

尚、通常、国内株式と同様の売買手数料がかかりますが、SBI証券楽天証券では、本ETFを取引手数料無料の対象銘柄としています。

公式サイト SBI証券楽天証券

 

S&P500との連動を目指す国内ETFの比較は下記ページをご覧ください。

 

 

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