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【東証上場ETF評価・解説】MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信(2558)。米国株式に低コストで投資できる国内ETF。

投稿日:2020年3月13日 更新日:

MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信(2558)

 

東京証券取引所(東証)に上場する国内籍ETFで、米国株式に投資するMAXIS 米国株式(S&P500)上場投信について解説します。

[最終更新日:2020.3.13]初版。
本記事は2020.3.13時点の情報に基づき記載しています。

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【国内ETF】MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信(2558)の基本情報

MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信は、三菱UFJ国際投信が運用するETF「MAXIS(マクシス)シリーズ」の一つです。「MAXIS」には「最高(MAX)の品質」「お客様の投資の中心軸(AXIS)」という思いが込められているとの事。2020年2月時点で21本のETFがあります。

今回解説するのは、米国株式の代表的指数S&P500との連動を目指すETFMAXIS 米国株式(S&P500)上場投信

先ず、MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信の基本情報をまとめます。

運用会社三菱UFJ国際投信
設定日2020年1月8日
銘柄コード2558
運用形態インデックス型
投資形態ファミリーファンド
ベンチマークS&P500
信託報酬(税込)0.0858% 
実質コスト(決算前)
純資産総額 17.64億円(2020.3.12時点)
(マザーファンド)
純資産総額
364.4億円(2019.2.25時点)
決算日(分配金)年2回(6月8日, 12月8日)
売買単位1口単位
マーケットメイク制度対象
iNAVなし
外国税額控除(二重課税調整)対象
つみたてNISA---
売買手数料無料の証券会社SBI証券楽天証券

 

投資対象

ベンチマークS&P500で米国株式に投資します。

S&P500は、米国の大型株 約500銘柄から構成された時価総額加重平均型の指数で、米国株式の約80%をカバーします。米国株式を代表する指数と言っても良いでしょう。

 

マザーファンド

MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信は、ファミリーファンド方式で下記マザーファンドに投資します。

MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信(2558)

画像引用:MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信 交付目論見書

S&P500インデックスマザーファンドは、非上場のインデックスファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)マザーファンドでもあります。

即ち、MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信は、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)マザーファンドを共有し、そのままETF化したような商品と言えるでしょう。

 

投資銘柄

組入上位10銘柄は下表のようになります(2020.2末時点)

MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信(2558)

画像引用:MAXIS 米国株式(S&P500) 月次レポート(2020/2)

マイクロソフト、アップル、アマゾンといった、米国のみならず世界を代表する企業が組入上位を占めています。

 

手数料(信託報酬、実質コストなど)

MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信信託報酬0.0858%(税込)

実質コストは未だ決算前でわかりませんが、交付目論見書に明記してある分だけで、

上場料 0.00825% + 指数使用料 0.05% = 0.05825%、

信託報酬にこれらを加えて、

実質コスト0.1441%以上となります。

 

非上場のeMAXIS Slim米国株式(S&P500)とのコスト比較

非上場のインデックスファンド、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)とコストを比較します。

ファンド信託報酬実質コスト
MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信0.0858%0.1441%
以上
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)0.1144%0.180%

信託報酬はMAXIS 米国株式(S&P500)上場投信の方が低くなっていますが、信託報酬に含まれるコストの範囲が非上場・ETFで異なり、最終的には決算発表後の実質コストを比較しないと意味がありません。

初回決算が出た時点で本記事を更新します。

 

マーケットメイク制度

東京証券取引所では2018年7月2日よりマーケットメイク制度を導入しました。

指定を受けたマーケットメイカーは、気配提示義務を履行することで、インセンティブ(報酬)を得ることができます。マーケットメイカーが気配提示義務を履行することによって、対象のETFに対して、需給動向を踏まえた公正な価格で、十分な量の気配が提示されることになり、投資家の皆様が売買をしたいタイミングで、より良い価格で売買する環境を提供できるようになります。

~東京証券取引所サイトより引用~

マーケットメイク制度の導入で流動性が上がり、より適正な価格で売買できるようになると期待できます。

MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信はマーケットメイク制度の対象銘柄です。

 

外国税額控除(二重課税調整措置)

本ETFは2020年より始まった外国税額控除(二重課税調整制度)の対象となります(予定)

国内籍ETFに外国税額控除が与える影響については下記記事をご覧ください。

 

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MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信(2558)の運用状況

未だ運用開始から2カ月ですので参考程度に留めておいてください。ある程度運用実績が出た時点で更新します。

市場価格と基準価額の乖離

ETFには実際に市場で売買する時の価格=市場価格、一般の投資信託同様、純資産総額を口数で割った真の価格=基準価額の二つの価格が存在します。

勿論、この二つの価格は同じである事が望ましいのですが実際には差=乖離が生じます。

この乖離はモーニングスターのサイトで調べる事が出来ます。(終値と基準価額の乖離)

下表は2020年1月~2020年3月の各月の乖離率(単純平均)をまとめたものです。

 乖離率
2020年3月
(~3/12まで)
+0.03%
2020年2月+0.41%
2020年1月+0.76%

データ引用:モーニングスター

*2020年3月は単純平均では非常に小さい値に見えていますが、12日間(9営業日)で最大+7.07%、最小-4.37%と日次で見ると大きく乖離している日があります。

まだ運用開始から間もない事、そして、この3カ月は非常にボラティリティが大きい相場が続いていた事を考慮すると、マーケットメイク対象銘柄として先ず先ずの結果というところでしょうか。

 

平均売買代金、平均売買高

2020年3月12日時点の直近90日(*)の平均売買代金、平均売買高は、

*本ETFは設定から約2カ月の平均になります。

平均売買代金:6,380万円

平均売買高 : 6,699口

尚、3月にかけての急落相場で売買高が急上昇しており、あまり平均という意味では参考にならない数字です。

これをS&P500との連動を目指す他社国内ETFと比較します。(SPDR 1557は米国籍で情報がない為省略)

ETF
*()内は信託報酬
平均売買代金
(百万円)
平均売買高
(口)
MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
【2558】
(0.0858%)
6,3806,699
iシェアーズS&P500 米国株 ETF
【1655】
(0.1650%)
20,87989,183
上場インデックスファンド米国株式(S&P500)
【1547】
(0.1650%)
25,58170,887

データ引用 : 東証マネ部

信託報酬では他社を圧倒的に凌駕するMAXIS 米国株式(S&P500)上場投信ですが、売買代金、売買高は、他の2本に比べて小さく、未だ人気を集めるところまでには至っていません。

 

純資産総額

17.64億円  (2020.3.12時点)

まだまだこれからですね。

 

基準価額とベンチマークとの乖離

ETFでは先に示した市場価額と基準価額の他に、(非上場の)インデックスファンド同様、基準価額とベンチマークとの乖離も生じます。

この乖離は主にファンドのコストに起因するものと思われます。

そこで、MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信の基準価額騰落率を、S&P500をベンチマークとする他社ETF、及び(非上場の)インデックスファンドと比較してみます。

下図は直近2カ月の騰落率を、実質コスト(/6)に対してプロットしたものです。

尚、MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信の実質コストは未だわかりませんので、ここでは信託報酬+上場・指数料=0.1441%(/6)に対してプロットします。

MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信(2558)

2カ月と短期間という事もあり、各ETF、ファンドとも綺麗な相関にはなりませんが、

同じマザーファンドで運用するeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)に騰落率で負けている事から、現時点ではeMAXIS Slim以上のコスト(実質コスト)になっていると推測します。

ただ、ETFでは他の2本より高い騰落率を示しており、その低コストが騰落率にも反映されています。

 

まとめ

MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信は、S&P500をベンチマークとし、超低コストで米国株式に投資できるETFです。

まだ運用を開始してから日が浅い事もあり、評価を下すには十分なデータとは言えませんが、

S&P500連動型のETFとしては最も信託報酬が低く、まだ出来高、純資産総額、そして実質コストなどに課題はあるものの、(非上場の)インデックスファンドよりもETFが好みの方にとっては有力な選択肢の一つとなるでしょう。

*株式同様、その時の市場価格で売買したい、定期的に分配金が欲しい、分配金に対する外国税額控除に魅力を感じる方にはETFもお勧め出来ます。

 

販売会社

東証に上場するETFですので、証券会社を通して売買する事になります。

売買単位は1口単位で1万円前後で投資出来ます。

尚、通常、国内株式と同様の売買手数料がかかりますが、SBI証券楽天証券では、本ETFを取引手数料無料(キャッシュバック含む)の対象銘柄としています。

公式サイト SBI証券楽天証券

 

 

他のS&P500との連動を目指す国内ETFの比較は下記ページをご覧ください。

 

先進国株式に投資する国内ETFの比較は下記ページをご覧ください。

 

国内株式(TOPIX)に投資するETFについては下記記事をご覧ください。

 

国内REIT(東証REIT指数)に投資するETFについては下記記事をご覧ください。

 

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