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楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】の評価・評判。

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楽天投信投資顧問が運用する楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】、米国株式、債券にレバレッジをかけて投資するアクティブファンドです。

(注)株式はパッシブ運用を行っていますが、レバレッジを行っている債券にはベンチマークがない事、さらにファンド自体にもベンチマークがない事から本サイトではアクティブファンドと分類します。

その楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】のパフォーマンスを評価します。

注意本記事では過去のデータの検証(バックテスト)として米国株式・米国債券の代わりに、先進国株式(MSCI KOKUSAI)、先進国債券(FTSE世界国債インデックス)のデータを用いますが、楽天・レバレッジバランス・ファンドの投資国・比率とは大きく異なる点をご承知おきください。

[最終更新日:2020.4.22]初版。
本記事は原則2020年3月末日時点の情報に基づき記載しています。

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楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】の基本情報

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】の基本情報をまとめます。

運用会社楽天投信投資顧問
設定日2019年11月5日
運用形態アクティブファンド
投資形態ファミリーファンド
*但しマザーファンドの米国株式部分は米国ETFに投資するFOF
ベンチマーク
参考指数
購入時手数料上限3.3%(販売会社が独自に設定)
*主要ネット証券は無料(ノーロード)
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.4945%
*投資先ETF経費率含む
実質コスト決算前
純資産総額 35.64億円(2020.4.21時点)
マザーファンド 純資産総額 決算前
分配金実績
つみたてNISA対象外
個人型確定拠出年金(iDeCo)---
SBI証券ポイント還元年率0.10%
(対象投資信託1,000万円以上保有で0.20%)
楽天証券ポイント還元年率0.048%

 

信託報酬・実質コスト

信託報酬は、ファンドの信託報酬 0.4675%に投資先ETF VTIの経費率 0.03% (x0.9)を加えた0.4945%(税込)となります。

*後述するように米国株式として90%をバンガード社ETF VTIに投資する事から、VTIの経費率x0.9がプラスされます。

超低コストのインデックスファンドには敵いませんが、3.6倍のレバレッジをかけるファンドですので、0.4945%/3.6 = 0.137%と考えれば十分低コストです。

実質コストは未だ初回決算前でわかりません。

 

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】の運用方針、投資対象、特徴。

投資対象 & 3.6倍レバレッジ

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】は米国株式、米国債券の2資産に投資するバランスファンドです。

通常のバランスファンドと異なり、3.6倍のレバレッジをかけ、資産配分は下図のようになります(合計360%)。

レバレッジとは投資資金に対し、その資金以上の取引を行う事を言います。本ファンドでは3.6倍のレバレッジをかけ1の資金に対し3.6の投資を行う事が出来ます。その分、大きなリターンを得る事も出来ますが、当然リスクも高くなります。

 

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】

米国株式:米国債券に1:3の比率で投資します。

そして、これに3.6倍のレバレッジをかけ米国株式 90% : 米国債券 270%の配分比率となります。

各資産クラスは、それぞれ下表のような投資対象に投資します。

資産クラス投資対象
米国株式バンガード・トータル・ストック・マーケットETF 【VTI】
経費率: 0.03% 
*ベンチマーク:CRPS USトータル・マーケット・インデックス
米国債券米国国債先物取引
(5年国債先物、10年国債先物がほぼ同比率。2020.3時点)

米国株式として投資しているバンガード社 ETF VTIは、楽天・全米株式インデックス・ファンド[楽天・バンガード・ファンド(全米株式)]が投資しているETFと同じです。

 

実際の運用 ~債券先物取引で債券のみにレバレッジ~

実際の運用では、米国株式 90%を現物で保有し、残り10%の一部を証拠金とし米国債券(先物)に投資します。

これを楽天投信では「スリーシックスティ(360)運用」と呼んでいます。

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】

画像引用:楽天・米国レバレッジバランス・ファンド 交付目論見書

決して株式・債券両方にレバレッジをかけるわけではありません。レバレッジをかけるのは債券のみです。

楽天・全米株式インデックス・ファンドに米国債券先物が追加されたバランスファンドと思って良いでしょう。

尚、レバレッジでは次第に減価していく事が問題となりますが、この減価は価額変動が大きいほど(ボラティリティ大)顕著になります。

本ファンドでは、株式ではなくボラティリティの小さい債券だけにレバレッジをかけますので、この減価の影響も比較的抑えられると思われます。

*レバレッジによる減価については類似ファンドのグローバル3倍3分法ファンドで解説・検証してあります。

 

米国債券は先物取引で為替ヘッジ

楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの特徴は、単に債券先物取引でレバレッジをかけるというだけでなく、米国債券の先物取引で事実上の為替ヘッジが出来る事です。

[注]現物投資の為替ヘッジ(多くの商品がある為替ヘッジ有先進国債券インデックスファンドなど)は金利差相当分のコストがかかります。一方で先物取引でも先物価格に金利相当分が上乗せされており、さらにロールオーバーのコストもかかります。結果的にどちらが為替ヘッジコストとして有利になるかは管理人は把握しておりません。

米国国債先物取引では、買建額全体ではなく、米ドル建て証拠金部分(含む評価損益)のみに為替リスクがかかります。米ドル建て証拠金の純資産総額に対する比率は比較的小さいため、為替リスクは限定的と考えられます。

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド 販売用資料2020年1月より引用。

要は元本に相当する部分は為替の影響を受けず、事実上、為替ヘッジ有の米国債券になっているという事です。

当然、米国株式は為替の影響を受けますが、為替リスクがファンドの純資産を超える事はありません。

 

為替ヘッジ外国債券のメリットは株式と逆相関になる事。

外国債券に為替ヘッジがかかる事で、為替変動のリスクを抑える事が出来ますが、もう一つの重要なポイントは為替ヘッジ有の外国債券は株式と負の相関係数を持つことです。

[注]類似の商品であるグローバル3倍3分法ファンドはこの点を積極的にアピールしていますが、楽天・米国レバレッジバランス・ファンドでは特に言及していません。ただし、管理人が先進国債券・株式で調査した結果などから、先進国の半分を占める米国債券・株式においても同様の結果になると推測します。
先進国債券・株式の為替ヘッジと相関係数についての詳細は下記ページをご覧ください。

資産配分に債券を含める目的は、株価下落時のクッションとしての役割を債券に期待するからです。クッションとなるには株式・債券の相関係数が小さい事が重要で、為替ヘッジ有の米国債券は、より有効なクッションになると思われます。

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楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】のパフォーマンス評価

楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの設定日は2019年11月15日と未だ評価に値する十分な運用期間がありません。

そこで、楽天・米国レバレッジバランス・ファンドだけでなく、先進国債券・株式での過去のデータを使った検証なども交えて、そのパフォーマンスを推測します。

 

楽天投信投資顧問によるバックテスト

先ずは楽天投信投資顧問によるバックテストの結果です。

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド 販売用資料2020年1月より引用。

米国株式のみの場合と比較し、楽天・米国レバレッジバランス・ファンドに相当する「当戦略」では、概ね同じリスクながら高いリターンを上げている事がわかります。

当然、運用効率(シャープレシオ)でも勝り、最大下落幅も低く抑えられています。

 

基準価額のチャート

次に楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの設定日からのチャートです。

同時に米国株式のみに投資する楽天・全米株式インデックス・ファンド[楽天・バンガード・ファンド(全米株式)](以降、楽天VTIと略して表記)のチャートもプロットします。(楽天・米国レバレッジファンドの設定日を10,000として規格化してプロット)

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】

短い期間ではありますが、

設定から2020年2月までの株価上昇期においては、楽天・米国レバレッジバランス・ファンド楽天VTIとほぼ同等のリターンながらボラティリティが小さく、

2020年3月以降の急落期は、楽天VTIより下落率が小さくなっています。

2020年3月末日時点の4カ月のデータを下表にまとめます。
*リスクは短期間の為未評価。

 楽天・米国レバレッジバランス・ファンド楽天VTI
リターン-2.24%-18.47%
最大draw down-25.2%-35.6%

設定から短い期間ではありますが、先ずはバックテスト通りの良好なパフォーマンスをあげていると言って良いでしょう。

 

疑似的な楽天・米国レバレッジバランス・ファンドでの(過去の)長期運用成績の評価 [先進国債券・株式で検証] 

前章で示したように、設定から素晴らしいパフォーマンスを示している楽天・米国レバレッジバランス・ファンドですが、未だ僅か数ヵ月のデータしかありません。

そこで、本章では先進国株式(MSCI Kokusai)・先進国債券(FTSE世界国債)のインデックスファンドの基準価額から疑似的な楽天・米国レバレッジバランス・ファンドとなるよう合成データを作成し、過去の長期のパフォーマンスを検証します。

*本来は米国株式・米国債券で評価すべきですが、長期のデータを入手できなかった為、先進国で代用。よって正確には疑似的な楽天・先進国レバレッジバランス・ファンドとなります。
先進国でも米国が半分以上を占めますので傾向としては大きな違いはないでしょう。

レバレッジの有無、先進国債券の為替ヘッジ有無を含めて比較します。

レバレッジ無は先進国株式:債券を25%:75%で合成したデータ、

レバレッジ有は先進国債券に27倍のレバレッジをかけた基準価額を作成し、これを10%、先進国株式を90%とした合成データです。

使用した基準価額は日興アセットマネジメントの下記インデックスファンド。

  • インデックスファンド海外株式(ヘッジなし)
  • インデックスファンド海外債券(ヘッジあり)1年決算型
  • インデックスファンド海外債券(ヘッジなし)1年決算型

 

10年のリスク・リターン特性

2020年3月末日時点の10年間のパフォーマンスで比較します。

下記の条件で比較しています。

名称条件
先進国株式為替ヘッジ無
先進国債券為替ヘッジ無
先進国債券
(H)
為替ヘッジ有
債券H無、
レバ無
債券ヘッジ無、レバレッジ無、
債券:株式=75%:25%
債券H有、
レバ無
債券ヘッジ有、レバレッジ無、
債券:株式=75%:25%
債券H無、
レバ有
債券ヘッジ無、レバレッジ有、
債券:株式=270%:90%
債券H有、
レバ有
債券ヘッジ有、レバレッジ有、
債券:株式=270%:90%
*楽天・米国レバレッジバランス・ファンドに最も近い条件

 

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】

 

先ず、レバレッジ無だと、為替ヘッジ有無とも先進国債券に対して若干リターンが上昇するのみに留まります。

一方、レバレッジ有だと、大きくリターンが上昇し、先進国株式の倍程度になります。

しかも、為替ヘッジ有では、リスクが先進国株式と変わりません。

この為替ヘッジ有・レバレッジ有が楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの目指すところです。

尚、為替ヘッジ無だとリターンは上がりますが、リスクも大きく上昇しており、あまり意味がありません。

以上の結果を下表にまとめます。

*シャープレシオ(運用効率)は無リスク資産のリターンを0として計算。

名称年率
リターン
年率
リスク
シャープ
レシオ
先進国株式8.1%18.3%0.44
先進国債券3.8%8.2%0.46
先進国債券
(H)
2.5%3.6%0.71
債券H無、
レバ無
5.1%9.7%0.51
債券H有、
レバ無
4.4%4.2%1.04
債券H無、
レバ有
13.5%35.7%0.38
楽天・米国レバレッジバランス・ファンドに近い条件
債券H有、
レバ有
15.4%15.4%1.00

楽天・米国レバレッジバランス・ファンドに最も近い条件である、「債券H有、レバ有」は高いリターン、先進国株式と同程度のリスク、そして高いシャープレシオ(運用効率)を示しています。

 

以上、本章では、米国ではなく、先進国債券・株式で代用し、楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの過去のパフォーマンスを検証しました。

米国、先進国という違いはありますが、概ね同等の結果を楽天・米国レバレッジバランス・ファンドでも期待できると推測します。

注意勿論、以上は疑似的かつ過去のデータであり将来のパフォーマンスを保証するものでは無いことに注意してください。

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】の人気・評判

資金流出入額・純資産総額

月次資金流出入額純資産総額から楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの人気・評判を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】

 

設定から5カ月余り、2020年2月には15億を超える大きな資金を集めましたが、株価が急落した2020年3月は資金流出となってしまいました。

純資産総額は36億円(2020.4.21時点)、

爆発的な人気とはいきませんが、そこそこの売れ行きといったところでしょうか。

 

日興 グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)との資金流出入額の比較

レバレッジ型バランスファンドの先駆け的存在でもある日興 グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)と資金流出入額を比較してみます。

楽天・米国レバレッジバランス・ファンド【愛称:USA360】

大きな人気を集めているグローバル3倍3分法ファンドとは桁が違います。

ただ、グローバル3倍3分法ファンドもここ数カ月は徐々に資金流入額を減らしているようです。

 

まとめ & 購入先

以上、楽天・米国レバレッジバランス・ファンドの投資方針、特徴、仕組み、そして過去のパフォーマンスの評価・解説でした。

過去においては非常に優れたパフォーマンスを残しており、その仕組み的にも非常に興味深いファンドです。

さらにレバレッジをかけるファンドとしては信託報酬も十分低く設定されています。

先ず、債券をご自身のアセットアロケーションに組み込むかどうかを検討され、

株式・債券=1:3の資産配分に納得される方、

そして先進国や全世界ではなく、米国に集中投資したい方にとっては十分検討する価値のあるファンドだと考えます。

ただ、レバレッジをかけている以上、大きなリスクもあるファンドで、特に株・債券同時安となった場合、大きな損失を被る可能性もあります。

例えば、1,000万円の投資余力がある方なら、その1/(3.6)にあたる278万円を本ファンドに投資し、残りを定期預金個人向け国債などの無リスク資産においておくような使い方も考えられるかと思います。

 

尚、米国だけでなく全世界に投資したい方、株式・債券だけでなくリートも加えたい方はグローバル3倍3分法ファンドを検討してみては如何でしょう?

 

販売会社

楽天・米国レバレッジバランス・ファンドは下記の金融機関で購入出来ます。

SBI証券
投資信託保有で毎月Tポイントがもらえます。さらにTポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト SBI証券

楽天証券
投資信託保有で毎月楽天スーパーポイントがもらえます。さらに楽天スーパーポイントで投資信託を購入する事も出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです。
公式サイト楽天証券楽天カード

松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
公式サイト松井証券

その他のネット証券
マネックス証券岡三オンライン証券等。

尚、本ファンドはつみたてNISAの対象外です。非課税で投資したい方は一般NISAを選択して下さい。

 

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