ファンド紹介・解説

【インデックス型バランスファンド評価・解説】セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

投稿日:2020年2月7日 更新日:

1本のファンドで日本を含む全世界の株式・債券に分散投資できるインデックス型のバランスファンド、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドについて解説します。

1本のファンドで複数の資産クラス(例えば、国内株式・債券、先進国株式・債券など)に投資するファンドをバランスファンドと言います。個々の資産クラスのファンドを組合わせるよりコスト的には割高になる場合が多いですが、バランスファンドなら面倒なリバランスも不要で、ほったらかし投資が簡単に実践できます。

[2020.2.7]初版。本記事は原則2020.1末日時点の情報に基づいて記載しています。

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セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの基本情報

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、セゾン投信が運用するファンドで基本的にはセゾン投信の直販で購入・投資するファンドです。セゾン投信は、本ファンドとアクティブ型ファンド「セゾン資産形成の達人ファンド」の2本を運用・販売しています。

先ず、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの基本情報をまとめます。

*本ファンドをセゾン・グロバラと略して表記する場合があります。

運用会社セゾン投信
設定日2007年3月15日
運用形態インデックスファンド (*1)
投資形態ファンド・オブ・ファンズ
ベンチマーク---
参考指数合成指数
(MSCI ACWI + ブルームバーグ・バークレイズ・グローバル国債:G7インデックス)
購入時手数料
信託財産留保額0.1%
信託報酬(税込)0.61%+-0.02% 
実質コスト0.596%(*2)
純資産総額 2,034億円(2020.2.6時点)
(マザーファンド) 純資産総額 ---
分配金実績
つみたてNISA対象商品
SBI証券ポイント還元年率---
楽天証券ポイント還元年率---

(*1)本ファンドにはベンチマークがなく厳密な意味でのインデックスファンドではありませんが、本サイトでは便宜上インデックス型と分類します。
(*2)2019年12月決算より

 

投資対象

日本を含む全世界の株式、債券に投資します。(新興国債券を除く)

株式:債券の比率は50%:50%。

また、各地域への資産配分比率は時価総額を勘案して決定します。

具体的な資産配分は下図のようになります。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

 

投資形態は、米国バンガード社の下記ファンドに投資するFOFです。

資産クラス投資ETFベンチマーク
米国株バンガード・インスティテューショナル・インデックスファンドS&P500
欧州株バンガード・ヨーロピアン・ストック・インデックス・ファンドMSCI Europe Index
日本株バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンドMSCI Japan Index
太平洋株バンガード・パシフィック・エックスジャパン・ストック・インデックス・ファンド MSCI Pacific ex-Japan Index
新興国株バンガード・エマージング・マーケット・ストック・インデックス・ファンドMSCI Emerging Markets Index
米国債バンガード・U.S.・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンドBloomberg Barclays U.S. Government Float Adjusted Bond Index
欧州債バンガード・ユーロ・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド Bloomberg Barclays Euro Government Float Adjusted Bond Index
日本債バンガード・ジャパン・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンドBloomberg Barclays Japan Government Float Adjusted Bond Index

株式は米国、欧州、日本、太平洋地域、新興国、債券は米国、欧州、日本と計8本のバンガード社ファンドを組み合わせる事で、概ね時価総額比率となるよう全世界に投資します。

 

手数料(信託報酬、実質コストなど)

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド信託報酬0.506%(税込)

これに投資先ファンドの運用管理費用を加えた実質的な信託報酬は0.61±0.02%(税込)となります。

2019年12月の決算報告書によると、信託報酬以外のコストは0.01%以下、投資先ファンドの経費率0.09%とあり、これから

実質コスト0.596%(税込)

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、

信託財産留保額は0.1%です。

 

バランスファンドとしてのお得度 ~個々のファンドの組合せと比較~

バランスファンドは、その投資配分と同じになるよう個別のファンドを組合わせた場合に対し、コストが割高になるのが一般的です。

そこで、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと、現時点で最も低コストの単体インデックスファンドを概ね同等の資産配分で組み合わせた場合の信託報酬とを比較します。

個別のインデックスファンドでセゾン・グロバラ相当になるよう組み合わせた場合
資産クラス資産配分信託報酬最安値
国内株式3.6%0.1540%
(eMAXIS Slim
、ニッセイなど)

先進国株式39.8%0.10230%
(ニッセイ)
新興国株式5.9%0.2079%
(eMAXIS Slim
、ニッセイなど)

国内債券5.5%0.1320%
(eMAXIS Slim
、ニッセイなど)
先進国債券44.3%0.1540%
(eMAXIS Slim
、ニッセイ)

組合わせた場合の信託報酬0.134%

個々のインデックスファンドを組み合わせた場合、その信託報酬は0.134%

一方、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの信託報酬は約0.61%で、個別ファンドを組み合わせた場合より0.48%割高になります。

勿論、個別ファンドの組合せだと自分でリバランス(*)を行う手間がかかりますので、その手間賃として、この0.48%をどう考えるかは人それぞれでしょう。

(*)株式・債券比率、地域別比率を一定の比率に維持する為に、各資産クラスのファンドを売買する作業。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのパフォーマンス(リスク・リターン)

*比較対象として個別のインデクスファンド、及びそれらを合成した基準価額を用いますが、これらはSMTインデックス・オープンのデータを引用させて頂きました。

基準価額のチャート

先ずセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの設定来のチャートを示します。

同時に全世界株式、及び全世界債券のチャートも示します。(全世界株式・債券は、データがある2008/12時点をセゾン・グロバラの基準価額に合わせてプロット)

全世界株式とは現時点の時価総額比率で先進国:新興国:日本を81%:12%:7%の比率で合成、全世界債券とはセゾン・グロバラの現時点の債券の先進国:日本比率=89%:11%で合成したデータです。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

当然ですが、株式・債券に50%ずつ投資しているセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、全世界株式に騰落率で劣るもののボラティリティ(基準価額変動の大きさ・バラツキ)が小さく、一方で全世界債券よりは高い騰落率になっている事が分かります。

このように債券に投資する事で、株価下落時には債券がクッションとして働き、全体の値動きをマイルドにする事が出来ます。

 

リスク・リターン・シャープレシオ

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの2020.1末日時点の直近10年のリスク・リターン特性です。

リスクは小さくリターンは大きい方が望ましく、同じリスクに対してリターンが高い方が良い結果だったという事です。
また、リターン(*)をリスクで割った値をシャープレシオと呼び、この数字が大きいほど投資効率が良いという事になります。
*厳密にはリターンから無リスク資産のリターンを引いた値ですが、ここでは無リスク資産のリターンを0と仮定。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

 リターン(年率)リスク(年率)シャープレシオ
セゾン・グロバラ7.27%11.11%0.65
全世界株式11.24%17.27%0.65
全世界債券3.75%7.31%0.51

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドはリスク 11%と株式だけより6%低くなっています。

勿論、その分リターンも低くなりますがシャープレシオは同等。

株式のリスクは大きすぎるという方は、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドのように債券を資産の一部に組み込むと良いでしょう。

 

世界経済インデックスファンドとの比較

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと同様、全世界株式:全世界債券に50%ずつ投資するバランスファンドに世界経済インデックスファンドがあります。

上図には「世界経済IF」としてプロットしてありますが、概ねセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと同等のパフォーマンス、厳密には若干リスクが高く、リターンが低くなっています。

これは、(あくまで直近10年の成績が芳しくなかった)新興国比率が世界経済インデックスファンドの方が高かったからと推測されます。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと世界経済インデックスファンドの資産配分

時価総額比を参考に資産配分を決めるセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドに対し、世界経済インデックスファンドは各地域のGDP(国民総生産)比率を参考に資産配分を決めます。

その結果、下図のように新興国株式の比率が高く、

かつセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは投資しない新興国債券も含まれています。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド vs. 世界経済インデックスファンド

前章のパフォーマンス比較は、あくまで過去のデータですので、今後の新興国の伸びに期待して新興国比率を増やしたい方は世界経済インデックスファンドを選択すれば良いでしょう。

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セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの人気・評判

資金流出入額 & 純資産総額

月次資金流出入額純資産総額からセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

 

設定当初から人気を集め、ここ最近でも毎月5~15億円の安定した資金流入があります。

最近のインデックスファンドの低コスト化により、コスト的には若干割高感がありますが、それでも人気は衰える気配がありません。

それに伴い、純資産総額も2,000億円の大台を突破しました。この種のファンドとしては十分大きな純資産です。

 

まとめ

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは全世界の株式・債券に50%ずつ投資するバランスファンドです(新興国債券を除く)

債券を50%保有する事で、比較的マイルドな値動きを期待できます。

勿論、株式100%よりリターンは落ちますが、株式だけの高いリスクは負えない方にとっては良い資産配分と言えるでしょう。

ここ数年、インデックスファンドの低コスト化が急激に進み、コスト的には若干割高感が出てきたセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドですが、依然その人気は衰えず、安定した資金流入、大きな純資産を有するファンドです。

コストより、個別のファンドを組合わせる煩わさ、利便性を重視する方には有力な選択肢の一つとなるファンドです。

 

購入先

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、主にセゾン投信の直販で購入できます。

セゾン投信は、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドセゾン資産形成達人ファンドの2本しかありませんが、セゾン一本で行くという方にとっては逆にメリットとも言えるでしょう。また、多くの投資商品を取扱っている証券会社の口座開設に抵抗があるという方にも適しています。

また、セゾン投信では2020年春より、保有する投資信託を指定した口数(定口売却)、または金額(定額売却)で自動的に売却していく「定期売却サービス」を提供予定です。

公式サイトセゾン投信

セゾン投信は「つみたてNISA」にも対応しています。
参考記事セゾン投信の「つみたてNISA」。セゾン・バンガード・グロバールバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンド。

個人型確定拠出年金(iDeCo)では楽天証券SBI証券(セレクトプラン)で購入できます。

公式サイト楽天証券 iDeCoSBI証券 iDeCo

 

尚、比較の対象とした世界経済インデックスファンド、あるいはSMT世界経済インデックス・オープンの詳細は下記ページをご覧ください。

 

主なバランスファンドの一覧は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

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