アクティブファンド

レオス・キャピタルワークス「ひふみワールド」「ひふみワールド+」の評価・評判。

投稿日:2020年8月22日 更新日:

大きな人気を誇るひふみ投信(ひふみプラス、ひふみ年金)を運用するレオス・キャピタルワークスが、(日本を除く)全世界の株式に投資するアクティブファンドとして2019年10月8日に設定したひふみワールド、2019年12月13日に設定したひふみワールド+について解説します。

[最終更新日:2020.11.3]純資産総額、「最新の騰落率」を2020.10末時点の情報に更新。
[2020.8.22]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2020.7末日時点の情報に基づき記載しています。

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ひふみワールド、ひふみワールド+の基本情報

先ずひふみワールドひふみワールド+の基本情報をまとめます。

ひふみワールドひふみワールド+は、前者がレオス・キャピタルワークスでの直販、後者が一般の金融機関で販売という違いがありますが、運用自体は基本的に同じものと考えて良いでしょう。(同じマザーファンドに投資します。)

 ひふみワールドひふみワールド+
運用会社レオス・キャピタルワークス
設定日2019年10月8日2019年12月13日
信託期間無期限
運用形態アクティブファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマーク
参考指数
購入時手数料上限3.3%
*主要ネット証券は無料
信託財産留保額
信託報酬(税込)1.6280%
実質コスト2.560%(*1)2.518%(*2)
純資産総額
(2020.10.30時点)
161.6億円740.0億円
マザーファンド 純資産総額
(2020.2.17時点)
645.02億円
分配金実績
つみたてNISA対象外
個人型確定拠出年金(iDeCo)------
SBI証券ポイント還元年率---0.10%
(対象投資信託1,000万円以上保有で0.20%)
楽天証券ポイント還元年率0.048%

(*1)2020.2.17決算時点。約4カ月分の決算結果を年率に換算。
(*2)2020.2.17決算時点。約2カ月分の決算結果を年率に換算。

 

信託報酬

投資信託を保有する時にかかる手数料とも言うべき信託報酬(*)1.48%(税抜き)/1.6280%(税込み)

(*)別途支払うのではなく日々の基準価額から自動的に差し引かれます。

 

実質コスト

投資信託には信託報酬以外にも手数料がかかり、信託報酬に「その他の手数料」を加えた実質コスト(年率・税込)は、

ひふみワールド    2.560%

ひふみワールド+  2.518%

いずれも4カ月、または2カ月の決算結果を年率に換算した概算値ではありますが、やはりアクティブファンドだけあって決して安いコストではありません。

 

ひふみワールドの信託報酬実質的な値引き ~資産形成応援団~

ひふみワールドでは、保有期間に応じて実質的な信託報酬が値引きされる「資産形成応援団」というシステムを採用しています。
*ひふみワールド+は対象外

ひふみワールド

*画像引用:ひふみワールド公式サイトより

保有期間が5年以上で0.10%(税抜き)、10年以上で0.25%(税抜き)、信託報酬を還元するサービスです。

実際には現金が還元されるのではなく、還元分で新たにひふみワールドが買付されます。

 

ひふみワールド+ 純資産総額に応じて信託報酬が低くなる

ひふみワールド+では、純資産総額に応じて信託報酬が低くなるシステムが採用されています。

純資産総額信託報酬
(税抜き)
5,000億円まで1.480%
5,000億円を超える部分1.380%
1兆円を超える部分1.230%

5,000億円を超えると(税抜き)0.1%、1兆円を超えるとさらに0.15%、信託報酬が低くなります。

ただ、あくまで5,000億円、1兆円を超えた部分についてのみ、引き下げられら信託報酬が適用されます。

 

ひふみワールド、ひふみワールド+の運用方針、投資対象

運用方針

1.世界の成長企業に投資
~日本を除く世界各国の株式等を主要対象として、成長性が高いと判断される銘柄を中心に選別して投資。

2.「守りながら増やす」運用。
~組入銘柄の株価水準が割高と判断した時、保有株式を一部売却、また市場価値が割安と考えらえる銘柄が無くなっていると判断した時には買付を行わず好機を待つ場合があります。
このような場合には株式比率が低くなり、最大50%未満を現金で保有する事があります。

3.「顔が見える運用」
~ファンドマネージャーやアナリストの顔が見える運用。
運用レポート、セミナー、動画配信などの情報を積極的に行っています。

ひふみワールド 公式サイトより一部抜粋・編集して引用。

基本的にはひふみ投信(ひふみプラス、ひふみ年金)と同じで、国内株式中心に投資するひふみ投信の全世界株式版という位置づけになります。

 

資産配分比率(現金比率)

市況によって現金比率を変えていくのがひふみワールドの特徴でもあります。

下図は各月月末時点の現金比率をプロットしたものです。

ひふみワールド

データ引用:ひふみワールド 月次報告書

新型コロナウイルスの株価への影響が懸念された2020年2月/3月は20%以上を現金としています。

*2019.10は設定当初という事もあり現金比率が高かったのでしょう。

 

投資国

日本を除く全世界の株式に投資し、投資国比率は下表のようになります(現金等を除く)

参考までにMSCI ACWI(除く日本)の国別比率も記載します。

投資国比率 2020.7末時点
ひふみワールドMSCI ACWI
(除く日本)
米国62.3%62.0%
中国7.0%5.5%
フランス4.8%3.1%
スウェーデン2.6%---%
イギリス2.5%4.0%
アイルランド2.2%---%
ドイツ2.2%---%
その他16.4%---%

データ引用:ひふみワールド 月次報告書2019.12

MSCI ACWI(除く日本)と同様、米国1位、中国2位で、その比率もそう変わりません。

 

投資銘柄

2020年7月末時点の銘柄総数は99銘柄、組入上位10銘柄は下表のようになります。

1~10位でも1.7~2.2%ですので、99銘柄の中で特定の銘柄に集中せず広く分散していると推測します。 

 銘柄組入れ
比率
1BJ'S WHOLESALE CLUB HOLDINGS, INC.米国2.22%
2ACCENTURE PLC-CL Aアイルランド2.21%
3QUALCOMM INCORPORATED米国1.96%
4CADENCE DESIGN SYSTEMS, INC.米国1.91%
5XILINX, INC.米国1.90%
6TEXAS INSTRUMENTS INCORPORATED米国1.86%
7SITEONE LANDSCAPE SUPPLY, INC.米国1.77%
8VIVENDI S.A. フランス1.76%
9VEEVA SYSTEMS INC.米国1.76%
10NVIDIA CORPORATION米国1.74%

データ引用:ひふみワールド 月次報告書2020.07

半導体関連企業が5銘柄入っています。

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ひふみワールド & ひふみワールド+のパフォーマンス

ひふみワールドは設定から未だ僅か10ヶ月です。この短期間の成績でファンドの優劣を判断出来るものではありません。

あくまで参考値としてご覧ください。

*ひふみワールド+も概ね同等のパフォーマンスと思って問題ないでしょう。

*ひふみワールドの基準価額は投資信託協会より入手。
*MSCI ACWI(除く日本)はeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)、MSCI ACWIはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)の基準価額を使用。

 

基準価額のチャート

ひふみワールドの設定日2019年10月8日を基準(10,000)としてMSCI ACWI(除く日本)と比較した基準価額のチャートを示します。

MSCI ACWI(除く日本)は日本を除く全世界の株式を対象としたインデックスで、ひふみワールドの比較対象としては最適かと思います。

*ひふみワールドにはベンチマーク、参考指数ともにありません。

ひふみワールド チャート

ひふみワールドMSCI ACWI(除く日本)と類似した動きを示していますが、設定当初はMSCI ACWI(除く日本)に大きく負けていました。(右肩上がりの相場で現金比率の高さが悪影響となったかな?)

しかし、2020年2~3月のコロナ・ショックで株価が急落した際、ひふみワールドの方が下落率が小さく、さらに、その後の回復もひふみワールドが上回っており、現時点ではMSCI ACWI(除く日本)に勝っているという結果です。

 

騰落率

現時点(2020.7.31)での3カ月、年初来(7カ月)、設定来(約9ヶ月+α)の騰落率をまとめます。

 ひふみワールドMSCI ACWI(除く日本)
3ヶ月騰落率17.2%10.7%
年初来
(7ヶ月騰落率)
4.8%-5.6%
設定来14.5%6.8%

全ての期間でひふみワールドMSCI ACWI(除く日本)に勝っており、出だしは順調といったところでしょう。

 

「ひふみワールド」と「ひふみ投信」の組合せの全世界株式なら?

次に、ひふみ投信ひふみワールドを日本:その他の国の時価総額比で組み合わせて全世界株式にした場合と、(日本を含む)MSCI ACWIを比較します。

ひふみ投信は一部外国株を含みますが、これを無視し、ひふみワールドひふみ投信 = 93% : 7%で組み合わせた結果です。

前章と同じく現時点(2020.7.31)での3カ月、年初来(7カ月)、設定来(約9ヶ月+α)の騰落率です。

 ひふみワールド
+ひふみ投信
MSCI ACWI(含む日本)
3ヶ月騰落率16.7%10.1%
年初来
(7ヶ月騰落率)
4.6%-6.0%
設定来14.3%6.0%

ひふみ投信の配分比率は僅か7%ですのでひふみワールド単体と結果は大きく変わらず、(日本を含む)MSCI ACWIに勝っています。

 

以上、設定から9ヶ月余りのひふみワールドの成績でした。

繰り返しになりますが、僅か9ヶ月でファンドの優劣を判断するのは早計です。

ある程度運用期間が経ったところで、再度評価したいと考えています。

 

最新の騰落率 ~2020年10月末日時点~

最新の騰落率をMSCI ACWI(除く日本)(eMAXIS Slim全世界株式(除く日本))と比較します。

*3年・5年騰落率は年率表記。

[表をクリックすると拡大します]

ひふみワールド 利回り

ここに示した全期間でMSCI ACWI(除く日本)を大きく上回る成績を残しています。

 

ひふみワールド、ひふみワールド+の人気・評判

月次資金流出入額純資産総額からひふみワールドひふみワールド+の売れ行き・人気を見てみます。

*資金流出入額は純資産総額の増減に基準価額の騰落率を考慮して計算した概算値です。(当初募集期間の流入資金は除く)

ひふみワールド

ひふみワールド 資金流出入額&純資産総額

ひふみワールド、設定当初は毎月10億程度の資金流入が続いていましたが、2020年5月以降大幅に減少し、6月は資金流出となっています。

純資産総額は152億円(2020.8.21時点)

 

ひふみワールド+

ひふみワールド+ 資金流出入額&純資産総額

*資金流出入額には当初募集期間の流入分は含まれていません。

ひふみワールドから2カ月遅れで運用を開始したひふみワールド+、設定開始日には当初募集分250億(自己資金が含まれているかは不明)からスタートし、設定翌月の2020年1月にも150億と多くの資金を集めています。

しかし、2020年2月以降は減少傾向にあり、2020年7月は資金流出に転じてしまいました。

純資産総額は650億円(2020.8.21時点)

ひふみワールドよりひふみワールド+の方が売れています。

 

まとめ

以上、ひふみワールドひふみワールド+についての解説でした。

まだ設定されたばかりで、優劣をつけるのは早計ですが、コロナショック(2020年2~3月)後の運用は順調で、MSCI ACWI(除く日本)を上回るパフォーマンスを残しています。

ただ資金流出入という点では、最近は厳しい状況が続いています。未だ安定した大きな人気を集めるところまでには至っていません。

 

販売会社

ひふみワールド

ひふみワールドはレオス・キャピタルワークスの直販のみです。(証券会社、銀行等では購入できません)

レオスでは1,000円から買付が可能です。

長期で保有すると、前述のように資産形成応援団で実質的な信託報酬が割引となります。

公式サイトレオスのひふみ投信

 

ひふみワールド+

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