ファンド比較、運用状況、決算

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド vs. 世界経済インデックスファンド。過去のリターン・リスクから徹底比較。

投稿日:2018年5月9日 更新日:

セゾン投信が運用・販売する「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」、及び、三井住友トラスト・アセットマネジメントが運用する「世界経済インデックスファンド」、これ一本で日本を含む全世界の株式・債券に投資出来るインデックス型バランスファンドの代表的存在と言ってもよいでしょう。

[最終更新日:2018年9月10日] セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの実質的な信託報酬引下げを反映。

両者とも、株式、債券の比率を50%ずつにし、日本・先進国・新興国の株式・債券に投資するという点で類似したバランスファンドです。(セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは新興国債券を含みません)

投資初心者が初めて購入するファンドとしてもお勧めでき、またベテラン投資家でも購入されている方の多い、この二つのファンドを徹底比較します。

以後、「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」をセゾンVGBF、「世界経済インデックスファンド」を世界経済IFと略して表記する場合があります。

(注)世界経済インデックスファンドには、他に株式シフト、債券シフトの3種類ありますが、ここで比較と対象とするのは、株式シフト、債券シフトではない、世界経済インデックスファンドです。

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セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、世界経済インデックスファンドの基本情報

*信託報酬などは税込み。

  セゾン・
バンガード
・グローバル
バランスファンド
世界経済
インデックス
ファンド
ファンド形式 ファンド・オブ
・ファンズ
ファミリー
ファンド
資産配分 株式50%:債券50%
国内・先進国・新興国
但し、新興国債券は無
株式50%:債券50%
国内・先進国・新興国
資産配分の
決定基準
時価総額 GDP(国民総生産)
信託報酬 0.60±0.02% 0.540%
実質コスト 0.596%(*1) 0.623%(*2)
信託財産留保額 0.1% 0.1%
純資産総額(*3) 1,574.6億円 554.2億円
設定日 2007年3月15日 2009年1月16日

(*1)2017年12月の決算報告書の値から2018.9.11からの実質的な信託報酬引下げ分を引いた値。
(*2)2018年1月の決算報告書より
(*3)2018年4月末日時点

実質コストで見ると、(2018.9.11からの)実質的な信託報酬引下げにより、僅かですがセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが低くなっています。ただ、両者とも0.6%程度で、最近の超低コストインデックスファンドと比較すると、高水準である事は否めません。

純資産総額はセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが、世界経済インデックスファンドの約3倍あります(詳細は後述)

肝心の資産配分ですが、両者とも株式:債券比率は50%と同じながら、新興国債券の有無、及び、資産配分の決定基準が時価総額かGDPかで異なります。

 

資産配分

先ず、大まかに国内・先進国・新興国株式・債券で資産配分を分類したのが下図になります。

*ここでは大まかに分類しますが、例えば同じ先進国株式といってもセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド世界経済インデックスファンドは投資対象・ベンチマークが異なります。詳細は後述。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、世界経済インデックスファンド

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは新興国債券を含みません。さらに新興国株式の比率も低くなっています。その分、先進国の比率が高くなっています。

新興国の比率をどう考えるか、これが、どちらのファンドにするか、選択基準の大きな要素と言ってもよいでしょう。

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの資産配分の詳細

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは各地域の株式・債券市場の時価総額を勘案して決定します。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

投資形態は、米国バンガード社の下記ETFに投資するFOFです。

資産クラス 投資ETF ベンチマーク
米国株 バンガード・U.S.500ストック・インデックス・ファンド S&P500
欧州株 バンガード・ヨーロピアン・ストック・インデックス・ファンド MSCI Europe Index
日本株 バンガード・ジャパン・ストック・インデックス・ファンド MSCI Japan Index
太平洋株 バンガード・パシフィック・エックスジャパン・ストック・インデックス・ファンド MSCI Pacific ex-Japan Index
新興国株 バンガード・エマージング・マーケット・ストック・インデックス・ファンド MSCI Emerging Markets Index
米国債 バンガード・U.S.・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド Bloomberg Barclays U.S. Government Float Adjusted Bond Index
欧州債 バンガード・ユーロ・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド Bloomberg Barclays Euro Government Float Adjusted Bond Index
日本債 バンガード・ジャパン・ガバメント・ボンド・インデックス・ファンド Bloomberg Barclays Japan Government Float Adjusted Bond Index

 

世界経済インデックスファンドの資産配分の詳細

世界経済インデックスファンドの基本組入比率は、地域別(日本、先進国、新興国)のGDP(国民総生産)総額の比率を参考に決定します。

世界経済インデックスファンド

投資形態はファミリーファンド、各マザーファンドはSMTインデックスシリーズと同じで、巨額の純資産総額を持っています。

各資産クラスのベンチマークを下表にまとめます。

資産クラス ベンチマーク
国内債券 NOMURA-BPI総合
国内株式 FTSE世界国債インデックス
外国債券 JPモルガン・ガバメント・ボンド・インデックス-エマージング・マーケッツ・グローバル・ディバーシファイド
外国株式 TOPIX
新興国債券 MSCIコクサイ
新興国株式 MSCIエマージング・マーケット・インデックス

 

資金流出入額 & 純資産総額

月次資金流出入額、及び純資産総額の推移を見てみます。(図中、棒グラフが月次資金流出入額、点線が純資産総額)

*月次資金流出入額は日々の純資産総額と騰落率から求めた概算値。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、世界経済インデックスファンド

現時点での純資産総額は、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド世界経済インデックスファンドの約3倍あります。設定日がセゾンVGBFの方が約2年早いですが、それを考慮してもセゾンVGBFの方がより大きな資産額となっています。

月次資金流出入額では、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは、セゾン投信の直販が中心という事もあり、ここ数年、10~20億円程度で比較的安定しています。
一方、世界経済インデックスファンドは月によって大きく変わります。2017年は1年で約250億円も資金流入がありましたが、これを除くと、殆どの月でセゾンVGBFの方が大きくなっています。

パフォーマンス比較 (運用実績)

*以下、年率リターン・リスクは月次データ(終値)より計算しています。またシャープレシオは、無リスク資産の収益率0としています。
*設定が遅い世界経済IFに合わせ2009年1月からのデータで比較します。
*基準価額は、各運用会社のサイトから入手。世界経済インデックスファンドは分配金再投資の価額に独自に変換しました、(セゾンVGFは配当実績無)

 

基準価額のチャート

世界経済インデックスファンドの設定日に合わせ、2009.1.16を基準(10,000)としたチャートを示します。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、世界経済インデックスファンド

チャートを見ると、前半は世界経済インデックスファンドが上回り、後半になってセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが盛り返しているように見えますが、細かいところまでは良く分かりません。そこで、年率リターンを計算して比較・評価していきます。

(注意)今回評価する期間は、リーマンショックが終わり、その後の好調な相場での結果である事に注意して下さい。

 

現在までのリターン・リスク

先ずは、世界経済インデックスファンドが設定された2009年1月からの現在(2018年4月末日)まで(9年3カ月)の運用実績を見てみます。

  セゾンVGBF 世界経済IF
年率リターン 8.91% 9.37%
年率リスク 11.25% 12.50%
シャープレシオ 0.79 0.75

*一般的にシャープレシオが大きいほど投資効率が良いとされています。

リターンは0.46%、世界経済インデックスファンドの方が勝っていますが、一方でリスクも大きく、シャープレシオで見ると、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドの方が若干上回っています。

新興国のリスクの高さが反映された結果だと思われます。

 

5年間の平均リターン

上述の現在までの運用成績は、現在の基準価額に大きく左右されますので、ファンドの比較として十分な評価方法とは言えません。

そこで、2009年1月から5年間、さらに2009年2月から5年間・・・2013年4月から5年間と、起点を1カ月ずつずらして計52区間の5年間運用成績を計算し、それのリターン、リスクの平均値をまとめます。

(注)ここでのリターン、リスク、シャープレシオは、各運用期間の平均をとったもので、一般的に使われるリターン、リスク、シャープレシオの値とは異なります。

5年間の運用成績の平均値 
  セゾンVGBF 世界経済IF
年率リターン 10.88% 9.75%
年率リスク 11.72% 12.76%
シャープレシオ 0.93 0.76

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドがリターン大、リスク小、シャープレシオ大と、良好な結果を示しています。

 

個々のアセットクラスとの比較

前章で計算した5年間のリターンの平均値、最大値、最小値を個々のアセットクラスと比較してみます。(下図)

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、世界経済インデックスファンド

リターンだけを追求するなら、国内・先進国株式、及び国内・先進国REITの方が平均値で上回っています。

ただ、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド世界経済インデックスファンドはリスク(=リターンのバラツキ、要は上図の棒の長さです)は十分抑えられ、かつリターンもそこそこの値を得られています。(そこそこといっても過去においては平均10%程度ですので十分大きなリターンです)

これこそが初心者にセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド世界経済インデックスファンドをお勧めする理由でもあります。

勿論、個々のアセットクラスを組み合わせて、同様のリターン、リスクになるようアセットアロケーションを組むことも出来ますが、よく分からない、面倒だという方には、1つのファンドだけで分散投資出来るセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド世界経済インデックスファンドは、うってつけのファンドと言っても良いでしょう。

 

まとめ

以上、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド世界経済インデックスファンドの運用成績を比較しました。

リターン、リスク、及びシャープレシオで見てきましたが、評価区間により結果が異なり、単純に優劣をつけられるものではありません。

もし、今後、新興国がより伸びていくと予想するなら世界経済インデックスファンド、そうでないならセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドという選択でも良いかと思います。

信託報酬は、個別のインデックスファンドを組み合わせるより割高になりますが、1本のファンドだけですませたいという方にはどちらもお勧めのファンドになります。

尚、以上は全て過去のデータであり将来のリターンを保証するものではありません。今回評価した区間では年率10%程度と素晴らしい成績を残していますが、今後もこのような成績が続くとは思わないでください。

 

購入方法

世界経済インデックスファンド

 

通常のファンド同様、SBI証券、楽天証券、マネックス証券などの主なネット証券で購入できます。

楽天証券では、楽天スーパーポイントでも購入できます。1ポイント=1円で100ポイントから購入できますので、100ポイントで世界経済インデックスファンドを購入すれば、まさに「100ポイントで世界を買える」事になるのです。

公式サイトSBI証券 楽天証券 マネックス証券

尚、ネット証券に抵抗がある方は、SMBC日興証券でも購入できます。(ダイレクトコース限定)

公式サイトSMBC日興証券

 

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

投資信託|セゾン投信

 

セゾン投信の直販で購入できます。

セゾン投信は、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドセゾン資産形成達人ファンドの2本しかありませんが、セゾン一本で行くという方にとっては逆にメリットとも言えるでしょう。

公式サイトセゾン投信

セゾン投信は「つみたてNISA」にも対応しています。
参考記事セゾン投信の「つみたてNISA」。セゾン・バンガード・グロバールバランスファンドとセゾン資産形成の達人ファンド。

個人型確定拠出年金では楽天証券iDeCoで購入できます。

公式サイト楽天証券 確定拠出年金(iDeCo)

 

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