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【インデックス型バランスファンド評価・解説】野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)

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1本のファンドで国内外の債券、株式、リートに分散投資できるインデックス型のバランスファンド、野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型【愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型】について解説します。

1本のファンドで複数の資産クラス(例えば、国内株式・債券、先進国株式・債券など)に投資するファンドをバランスファンドと言います。個々の資産クラスのファンドを組合わせるよりコスト的には割高になる場合が多いですが、バランスファンドなら面倒なリバランスも不要で、ほったらかし投資が簡単に実践できます。

[2020.2.8]初版。本記事は原則2020.1末日時点の情報に基づいて記載しています。

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野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)の基本情報

Funds-iシリーズは野村アセットマネジメントが運用するインデックスファンドで、今では25本のファンドを有し、殆どのアセットクラスのファンドがラインアップされています。
ただ、設定が古い事もあり、同じ野村アセットマネジメントが運用する野村つみたてシリーズより信託報酬が高めに設定されています。

今回解説するのは、国内・先進国・新興国の債券・株式・リートの7資産(新興国株式・リートを除く)に投資する野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型【愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型】

Funds-iシリーズの中でも2番目に純資産が大きいファンドです。

*以下、ファンド名を「Funds-i 内外7資産バランス」、または「Funds-i 内外7資産」と略して表記する場合があります。

先ず、Funds-i 内外7資産バランスの基本情報をまとめます。

運用会社野村アセットマネジメント
設定日2013年9月12日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマーク合成指数(後述)
購入時手数料最大2.2%
*主要ネット証券では無料
信託財産留保額0.2%
信託報酬(税込)0.5500% 
実質コスト0.616%(*)
純資産総額 144.3億円(2020.2.7時点)
(マザーファンド) 純資産総額 ---
分配金実績
つみたてNISA対象商品
SBI証券ポイント還元年率0.10%
(対象投資信託1,000万円以上保有で0.20%)
楽天証券ポイント還元年率0.048%

(*)2019年9月6日決算時点

投資対象

国内債券、国内株式、国内リート、先進国債券、先進国株式、先進国リート、新興国債券の7資産に投資し、

株式、債券、REITの配分比率は1/3ずつとなっています。

また、外国資産は全て為替ヘッジを行っている点が本ファンドの大きな特徴です。

野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型【愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型】

*新興国株式を除き何故7資産にしたかですが、恐らく、本ファンドは外貨建て資産を全て為替ヘッジするのが特徴ですが、新興国の為替ヘッジが難しい、コストが高い等の理由と推測。
尚、新興国債券は米ドル建ての債券ですので容易に為替ヘッジが出来ます。

 

ベンチマーク

各投資対象はインデックス運用を行い、ベンチマークは下表のようになります。

 資産クラスベンチマーク
国内債券NOMURA BPI総合
国内株式TOPIX
先進国債券FTSE世界国債インデックス(除く日本)
為替ヘッジあり
新興国債券JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス
為替ヘッジあり
先進国株式MSCI Kokusai
為替ヘッジあり
国内リート東証REIT指数[配当込]
先進国リートS&P先進国リートインデックス(除く日本)[配当込]
為替ヘッジあり

いずれも、それぞれの資産クラスで一般的なベンチマークです。

また、各マザーファンド野村インデックスファンド【Funds-i】シリーズの個々のファンドと同じです。

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手数料(信託報酬、実質コストなど)

Funds-i 内外7資産バランス信託報酬0.5500%(税込)

実質コスト0.616%(税込)

*本ファンドは外貨建て資産に全て為替ヘッジを行っていますが、為替ヘッジにはコストがかかります。そして、そのコストは信託報酬や実質コストに含まれていません。

購入時手数料は金融機関により最大2.2%かかりますが、主要ネット証券では無料(ノーロード)で購入出来ます。

信託財産留保額は0.2%です。

*信託財産留保額は売却時にかかる費用を自ら負担し、他のファンド保有者(受益者)に迷惑をかけない為の費用です。徴収された費用はファンドの資産となり、販売会社や運用会社の利益となるものではありません。(料率が適正かどうかは分かりませんが)。

 

バランスファンドとしてのお得度 ~個々のファンドの組合せと比較~

バランスファンドは、その投資配分と同じになるよう個別のファンドを組合わせた場合に対し、コストが割高になるのが一般的です。

そこで、Funds-i 内外7資産バランスと現時点で最も低コストの単体インデックスファンドを組み合わせた場合の信託報酬とを比較します。

 
資産クラス資産配分信託報酬最安値
国内債券1/90.1320%
(eMAXIS Slim
,ニッセイなど)
国内株式1/60.1540%
(eMAXIS Slim
,ニッセイなど)

先進国債券
(為替ヘッジ)
1/90.1870%
(Smart-i)
新興国債券
(為替ヘッジ)
1/90.6600%
(Funds-iなど)
先進国株式
(為替ヘッジ)
1/60.2090%
(iFree)
国内リート1/60.1870%
(eMAXIS Slim
,Smart-i)
先進国リート
(為替ヘッジ)
1/60.3850%
(たわら)
組合わせた場合の信託報酬0.265%

個々のインデックスファンドを組み合わせてFunds-i 内外7資産バランスと同等の資産配分にした場合、その信託報酬は0.265%

一方、Funds-i 内外7資産バランスの信託報酬は0.5500%で、個別ファンドを組み合わせた場合より0.285%割高になります。

勿論、個別ファンドの組合せだと自分でリバランス(*)を行う手間がかかりますので、その手間賃として、この差をどう考えるかは人それぞれでしょう。

(*)株式・債券比率、地域別比率を一定の比率に維持する為に、各資産クラスのファンドを売買する作業。

 

野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)のパフォーマンス(運用実績)

Funds-i 内外7資産バランスの過去の運用実績を見てみます。

尚、比較対象として、個別のインデックスファンド、及び個別のインデックスファンドを複数の資産配分で組み合わせた合成データ、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド(セゾン・グロバラと略して表記する場合があります)を用います。

*インデックスファンドは全てFunds-iのデータを引用。

*合成データとして8資産均等型6資産均等型4資産均等型、さらにFunds-i 内外7資産バランスで為替ヘッジを行わなかった場合等を作成し、比較します。

セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドは全世界の株式・債券に50%ずつ投資するファンドです(新興国債券、リートは無、為替ヘッジも無)。詳細は下記記事を参照して下さい。

 

8資産均等型Funds-i 内外7資産バランスに新興国株式を加えた8資産に1/8ずつ均等に投資するファンドです(為替ヘッジなし)。詳細は下記記事を参照して下さい。

 

6資産均等型Funds-i 内外7資産バランスから新興国債券を除いた6資産に1/6ずつ均等に投資、4資産均等型は国内・先進国の債券・株式に1/4ずつ均等に投資するファンドです(いずれも為替ヘッジはなし)。6資産/4資産均等型バランスファンドの詳細は下記記事を参照して下さい。

 

尚、新興国債券については為替ヘッジ有無でベンチマークが異なります(為替ヘッジ無は現地通貨建て、ヘッジ有は米ドル建て)。詳細は下記記事をご覧ください。

 

 

基準価額のデータ

Funds-i 内外7資産バランスの設定来の基準価額のデータです。

参考までに8資産均等型セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドも記載します。

野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型【愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型】

いずれも2013年以降、順調に基準価額が上がっていますが、8資産均等型セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドが大きく上げた2015年、逆に大きく下げた2016年でも、Funds-i 内外7資産バランスの基準価額に大きな変動はなく、ボラティリティが小さいと推測されます。

以下、詳細に比較していきます。

 

リスク・リターン特性

2020.1末日時点のリスク・リターン特性です。

設定が2013年9月ですので、直近6年間で比較します。

リスクは小さくリターンは大きい方が望ましく、同じリスクに対してリターンが高い方が良いパフォーマンスという事です。
また、リターン(*)をリスクで割った値をシャープレシオと呼び、この数字が大きいほど投資効率が良いという事になります。
*厳密にはリターンから無リスク資産のリターンを引いた値ですが、ここでは無リスク資産のリターンを0と仮定。

野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型【愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型】

債券・株式両方を含むバランスファンドは、当然、そのリターン、リスクとも株式、債券の概ね中間の値をとりますが、その中でも、Funds-i 内外7資産バランスはリスクに対してリターンが大きい良好な成績を残しています。

8資産均等型4資産均等型セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドより明らかに優れ、6資産均等型と概ね同等に見えます。

 

リスク・リターン・シャープレシオの詳細比較

リスク・リターン・シャープレシオを具体的に比較します。

また、為替ヘッジ有無でも比較します。(為替ヘッジ有でも新興国株式だけは為替ヘッジ無)

尚、実際のファンドのデータと個々のファンドから合成して作成したデータを区別する為、合成データには末尾に「Sim」と付けてあります。

[スマホの方は横にスクロールしてご覧ください]

ファンド為替
ヘッジ
リターン
(年率)
リスク
(年率)
シャープ
レシオ
Funds-i 内外7資産
バランス
6.80%6.08%1.12
セゾン・グロバラ5.72%9.67%0.59
Funds-i 内外7資産
バランス(Sim)
6.92%6.08%1.14
7.21%8.41%0.86
8資産均等型(Sim)6.25%6.34%0.99
6.37%8.51%0.75
6資産均等型(Sim)6.73%5.84%1.15
7.21%7.89%0.91
4資産均等型(Sim)5.34%5.71%0.93
5.54%8.16%0.68

*実際のFunds-i 内外7資産バランスと合成データ(Sim)とで概ね一致している事から、この合成データでの評価でも問題ないと言えます。

Funds-i 内外7資産バランスのシャープレシオは最も高い部類で、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドを大きく上回っています。

また、これは主に為替ヘッジでリスクを抑えた効果に起因するものである事がわかります。勿論、為替ヘッジでリターンも小さくはなりますが。

尚、総じて為替ヘッジを行った方がシャープレシオとしては良くなる傾向にあるのですが、その中で最も高い数字を示したのが6資産均等型の為替ヘッジあり。Funds-i 内外7資産バランスを若干上回る成績を残しています。
*6資産均等型で為替ヘッジ有の商品は管理人が知る限り実際には存在しません。

 

以上、Funds-i 内外7資産バランスのパフォーマンス評価でした。

(注)あくまで過去の成績、しかも6年と短期間のデータであり、将来のパフォーマンスを保証するものではない事に注意して下さい。

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野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型(愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型)の人気・評判

資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)

月次資金流出入額純資産総額からFunds-i 内外7資産バランスの売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。

野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型【愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型】

設定当初はあまり売れていなかったのですが、2019年の後半に入り急激に資金流入が増えています。

純資産総額は144億円(2020.2.7時点)、設定から6年という事を考えると決して大きくはないですが、2019年後半の人気が今後も続けば、純資産も大きく増えていく事でしょう。

 

まとめ

野村インデックスファンド・内外7資産バランス・為替ヘッジ型【愛称:Funds-i 内外7資産バランス・為替ヘッジ型】は国内外の債券・株式・リートに投資するバランスファンドで、外貨建て資産に全て為替ヘッジを行う点が大きな特徴のファンドです。

過去においては、為替ヘッジによりリスクを抑えているにもかかわらず、リターンも比較的好調で、人気のセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド8資産均等型を上回る実績を残しています。

難点は信託報酬が高い事。

近年、インデックスファンドの信託報酬は急激に低コスト化が進んでいますが、それに比べ本ファンドは相対的に割高に見えます。

それでも、コストより利便性をとるという方、為替ヘッジを行いたい方、そして資産配分がご自身の理想とするアセットアロケーションに近い方には、選択肢の一つとなるファンドでしょう。

 

販売会社

Funds-i 内外7資産バランスは下記の金融機関なら購入時手数料無料で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券新生銀行 等。

ネット証券3社なら投資信託保有でポイントが貯まります。

また、新生銀行で積立を行うと、ステージが上がりATM手数料無料、他行宛て振込手数料無料等の優遇を受ける事が出来ます。

楽天証券なら楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです(上限5万円/月)。さらに、そのポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト楽天カード

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。

*新生銀行では「つみたてNISA」では購入出来ません。もっと信託報酬の低いファンドがラインアップされています。

 

主なバランスファンドの一覧・比較は下記記事を参照して下さい。

 

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