ファンド紹介・解説

たわらノーロード バランス(8資産均等型)の評価・評判・人気。~インデックス型バランスファンド~

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たわらノーロード バランス(8資産均等型)

*上の地図は投資国を表していますが、現在、ロシアは投資国から除外されています。

1本のファンドで国内外の債券、株式、リートに分散投資できるインデックス型のバランスファンド、たわらノーロード バランス(8資産均等型)について解説します。

1本のファンドで複数の資産クラス(例えば、国内株式・債券、先進国株式・債券など)に投資するファンドをバランスファンドと言います。個々の資産クラスのファンドを組合わせるよりコスト的には割高になる場合が多いですが、バランスファンドなら面倒なリバランスも不要で、ほったらかし投資が簡単に実践できます。

[最終更新日:2022.4.13]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2022.3末日時点の情報に基づき記載しています。

たわらノーロード バランス(8資産均等型)の基本情報

たわらノーロードシリーズは、アセットマネジメントOneが運用するインデックスファンド・シリーズです。親しみのある、分かりやすい、コツコツと蓄えるといったコンセプトから、「豊か、蓄える」というイメージがある、穀物を包み保存する"たわら"とネーミングしたとの事。  (アセットマネジメントOne公式サイトより抜粋・編集して引用)

今回解説するのは、国内・先進国・新興国の債券・株式・リートに均等に投資(新興国リートを除く)するたわらノーロード バランス(8資産均等型)

先ず、たわらノーロード バランス(8資産均等型)の基本情報をまとめます。

運用会社アセットマネジメントOne
設定日2017年7月28日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマーク合成ベンチマーク(後述)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.1540%
実質コスト0.290%(*1)
純資産総額 295.4億円(2022.3.31時点)
(マザーファンド) 純資産総額 --- 
分配金実績
つみたてNISA対象商品
SBI証券ポイント還元年率0.05%
楽天証券ポイント還元年率---%(*2)
マネックス証券ポイント還元年率0.03%

(*1)実質コストは2021.10.12決算結果より。
(*2)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更

 

投資対象

国内債券、国内株式、先進国債券、先進国株式、新興国債券、新興国株式、国内リート、先進国リートの8資産に均等に投資します。

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

 

ベンチマーク

各投資対象はインデックス運用を行い、ベンチマークは下表のようになります。

 資産クラスベンチマーク
国内債券NOMURA BPI総合
国内株式TOPIX[配当込]
先進国債券FTSE世界国債インデックス(除く日本)
先進国株式MSCI Kokusai[配当込]
新興国債券JPモルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス
新興国株式MSCIエマージング・マーケット・インデックス[配当込]
国内REIT
東証REIT指数(配当込)
先進国REIT
S&P先進国REIT指数(除く日本、配当込)

新興国債券以外は、それぞれの資産クラスで一般的なベンチマークです。

また、各マザーファンドたわらノーロードの個々のファンドと同じで巨額の純資産を持っています。

 

新興国債券のベンチマーク ~JP・モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス~

8資産均等型は多くの運用会社から運用・販売されていますが、たわらノーロード バランス(8資産均等型)の特徴は、新興国債券のベンチマークがJP・モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラスである事。(以下、EMBI+と略して表記する場合があります)
*さらに、S&PもしくはMoody'sの外貨建て長期格付けがBB-格もしくはBa3格以上という制限がつきます。

JP・モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス米ドル建ての債券から構成されるインデックスです。

*EMBI+は為替ヘッジ有りの新興国債券インデックスファンドとして、eMAXISやSMTに用いられています。

同じ8資産均等型でも、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)つみたて8資産バランス、iFree 8資産バランス、SMT 8資産インデックスバランス・オープンは、現地通貨建てのJPモルガンGBI-EMグローバル・ダイバーシファイド(以下、GBI-EMと略して表記する場合があります)をベンチマークとしています。

*<購入・換金手数料なし>ニッセイ・インデックスバランスファンド(8資産均等型)はたわらノーロードと同様、新興国債券のベンチマークがEMBI+(除くB格以下)です。但し、B格以下の除外がたわらノーロードと全く同じかは定かではありません。

二つのパフォーマンスを比較するために、各インデックスをベンチマークとする新興国債券インデックスファンド、

  • DIAM新興国債券インデックスファンド<為替ヘッジなし>(ファンドラップ) 【EMBI+】
  • eMAXIS先進国債券インデックス 【GBI-EM】

のリターン・リスクを見てみます。

*DIAM新興国債券の設定が2015/10と未だ新しく、僅か6年の比較である事をご承知おきください。

新興国債券 直近6年間のパフォーマンス (2022.3時点)
ファンドベンチマークリターン
(年率)
リスク
(年率)
シャープ
レシオ
DIAM 新興国債券EMBI+1.84%8.07%0.23
eMAXIS 新興国債券GBI-EM
1.56%10.21%0.15

リターン、リスクともにEMBI+の方が上回っていますが、特筆すべきはEMBI+のリスクの小ささ。

不安定な新興国通貨より米ドル建ての方がリスクは小さくなるという結果です。(ただ僅か6年のデータである事、また米ドル建でもドル・円の為替リスクはある事に注意)

 

新興国債券の二つのインデックスの違いの詳細は下記記事をご覧ください。

 

投資国(通貨)

投資資産の組入上位10通貨は下図のようになります。これが、概ね、投資国比率と思って良いでしょう。

但し、前述のように新興国債券(12.5%)が米ドル建てで、これがアメリカ・ドルに含まれていますので、米国比率は38.7%から12.5%を引いた26%程度と思われます。

*さらに中国株式などの一部もアメリカドルに含まれています。

たわらノーロード バランス(8資産均等型)

画像引用:たわらノーロードバランス(8資産均等型) 月次レポート(2022/03)

 

手数料(信託報酬、実質コストなど)

たわらノーロード バランス(8資産均等型)の最大の魅力は、何と言っても信託報酬の低さ。

8資産均等型バランスファンドでは最低水準の0.1540%(税込)

実質コスト0.290%(税込、2021.10決算時点)

やや信託報酬以外のコストが高めになっています。

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

 

バランスファンドとしてのお得度 ~個々のファンドの組合せより低コスト~

バランスファンドは、その投資配分と同じになるよう個別のファンドを組合わせた場合に対しコストが割高になるのが一般的です。

そこで、たわらノーロード バランス(8資産均等型)と、現時点で最も低コストの単体インデックスファンドを組み合わせた場合の信託報酬とを比較します。

個別のインデックスファンドで8資産均等型に組み合わせた場合
資産クラス資産配分信託報酬最安値
国内債券12.5%0.1320%
(eMAXIS Slim)
国内株式12.5%0.1540%
(eMAXIS Slim)
先進国債券12.5%0.1540%
(eMAXIS Slim)
先進国株式12.5%0.1023%
(eMAXIS Slim)
新興国債券12.5%0.2420%
(iFree)
新興国株式12.5%0.1870%
(eMAXIS Slim)
国内リート12.5%0.1870%
(eMAXIS Slim)
先進国リート12.5%0.2200%
(eMAXIS Slim)
組合わせた場合の信託報酬0.172%

*新興国債券はEMBI+をベンチマークとする一般販売されているファンドがない為、GBI-EMをベンチマークとするファンドで代用。

個々のインデックスファンドを組み合わせて8資産均等型にした場合、その信託報酬は0.172%

一方、たわらノーロード バランス(8資産均等型)の信託報酬は0.1540%ですので、組み合わせた場合より低いコストとなります。

コスト的には最もお得度の高いバランスファンドになります。

 

他社 8資産均等型インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較

8資産均等型は多くの運用会社から運用、販売されています。そこで他社の8資産均等型と信託報酬・実質コストを比較します。

(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。

 ファンド信託報酬実質コスト
1eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)0.1540%0.208%
1たわらノーロード バランス(8資産均等型)0.1540%0.290%
3<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスバランスファンド(8資産均等型)0.1749%0.255%
4iFree 8資産バランス0.2420%0.319%
4(三菱UFJ)つみたて8資産均等バランス0.2420%0.297%
6eMAXIS バランス(8資産均等型)0.5500%0.600%
6SMT 8資産インデックスバランス・オープン0.5500%0.604%

*信託財産留保額 eMAXISバランス 0.15%、SMT 8資産インデックスバランス・オープン 0.10%。これ以外のファンドは無。
*たわらノーロード、<購入・換金手数料なし>ニッセイは新興国債券が、iFreeは新興国株式のベンチマークが異なります。

信託報酬はたわらノーロードバランスeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)と並び同率で最安値。

但し、実質コストでは負けています。

 

信託報酬の変更履歴

たわらノーロード バランス(8資産均等型)は過去に1回、信託報酬を引下げた実績があります。

引下げ日信託報酬(税込)備考
2017/7/28
 0.2376%新規設定。
設定時はeMAXIS Slimとならび最安値
2019/10/10.154%eMAXIS Slimに対抗。(消費税増税込み)

設定時はeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)と並び同率最安値。

その後、eMAXIS Slimが複数回の引下げを実施した為、徐々に差が広がっていましたが、2019年10月に大幅な引き下げを実施し、再度同率最安値となりました。

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たわらノーロード バランス(8資産均等型)の運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)

月次資金流出入額純資産総額からたわらノーロード バランス(8資産均等型)の売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。

たわらノーロード バランス(8資産均等型)の人気・評判

設定当初は殆ど売れていませんでしたが、徐々に資金流入が増えて、2020年には毎月5億前後、2021年以降は10億前後の資金流入があります。

純資産総額も徐々に増え、現時点(2022.3.31)で295億。

さすがに8資産均等型で最も売れているeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)には大きく水をあけられていますが、バランスファンドとしては先ずますの資金流入でしょう。

 

運用状況は?

インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じたリターンになる筈です。

ただし、複数の資産に投資するバランスファンドの場合、その評価は簡単ではありません。

さらに、たわらノーロードの場合、他の8資産均等型と新興国債券のベンチマークが異なる為、単純に他社ファンドと比較する事も出来ません。
*<購入・換金手数料なし>ニッセイとは類似していますが全く同じという確証は無。

そこで、eMAXISの個別のインデックスファンド、及び新興国債券部分だけDIAM新興国債券を利用して8資産均等にした合成データと比較します。
*図中 eMAXIS合成(債券DIAM)としてプロット。

下図は、実質コストに対する2022年3月末日時点の直近3年間のリターンを複数のファンドでプロットしたものです。(リターンは年率換算値)

*3年間の間に信託報酬の改定があったファンドは、その期間に応じて平均した値を使用。

たわらノーロード バランス(8資産均等型)の評価

グラフの左側(コストが低い)、上側(リターンが高い)にあり、そして点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。
*多くのファンドがコスト起因以外でのベンチマークとの乖離はないだろうという前提で評価。

たわらノーロードは、今回評価した期間では、新興国債券のベンチマークが異なるeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)等と概ね同等の騰落率を示しています。

勿論、これはたまたまであって、評価期間によっては大きく異なる場合も有り得ます。また、わずか3年間の結果だけでベンチマークの優劣をつけられるものではありませんので、今後、どちらのリターンが高くなるかは分かりません。

*iFreeのリターンが低いのは新興国株式のベンチマークが異なる為です。

さて、今回検証するたわらノーロード バランス(8資産均等型)、個別インデックスファンドの組合せ「eMAXIS合成(債券DIAM)」に対し0.2%ポイントほど下方に位置しています。これは、各アセットクラスの構成比率、リバランスのタイミング等の微妙な違いに起因するものと推測します。

基本配分は各アセットクラス12.5%ずつですが、2022.3末時点の月報では11.6~13.1%とアセットクラスにより異なっており、この程度の乖離は致し方ないと思われます。

 

たわらノーロード バランス(8資産均等型)の分配金

たわらノーロード バランス(8資産均等型)は分配金を出した実績はありません。

これから資産を築いていこうとする資産形成期においては分配金を出さない投資信託の方が有利です。
分配金を出すか否かは運用会社が決定しますが、多くのインデックスファンドが分配金を出さない、無分配としています。
勿論、保有する株式から出た配当はファンドの資産となり、基準価額の上昇につながります。

 

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まとめ

たわらノーロード バランス(8資産均等型)は8資産に均等に投資するバランスファンドの中でeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)と並び信託報酬最安値。

人気・資金流入はeMAXIS Slimバランス(8資産均等型)には大きく負けるものの、そこそこ人気があるファンドです。

また、他の多くの8資産均等型とは新興国債券が米ドル建てという点で違いがあり、

新興国債券での新興国通貨のリスクよりも、米ドル建てを好まれる方には有力な選択肢の一つとなるファンドです。

 

販売会社

たわらノーロード バランス(8資産均等型)は多くの証券会社、銀行、信用金庫等で購入出来ます。

ただ、下記のネット証券であれば、たわらノーロード バランス(8資産均等型)だけでなく、eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)も取り扱っています。

マネックス証券 クレジットカード積立 最高水準のポイント還元率1.1%
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また、2022年8月より楽天キャッシュ決済で投資信託積立が出来るようになります。楽天カードからチャージすると0.5%のポイント還元(2022.12買付分まではキャンペーンで+0.5% 計1.0%)。
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さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。

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勿論、つみたてNISA対象のファンドです。

 

 

他の8資産均等型との比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

主なバランスファンドの一覧は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

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