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アクティブファンド

三井住友・配当フォーカスオープンのパフォーマンス評価・評判・人気 ~高配当に着目した国内株式アクティブファンド~

投稿日:2024年2月22日 更新日:

三井住友DSアセットマネジメントが運用し、20年近い長期の運用実績を誇る三井住友・配当フォーカスオープン、国内株式に投資するアクティブファンドです。

その三井住友・配当フォーカスオープンのパフォーマンスを、国内株式の代表的指数で本ファンドの参考指数となっているTOPIX、及び日経平均高配当株50指数との比較も含めて評価します。

[最終更新日:2024.2.22]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2024年1月末日時点の情報に基づき記載しています。

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三井住友・配当フォーカスオープンの基本情報

先ず、三井住友・配当フォーカスオープンの基本情報をまとめます。

運用会社三井住友DSアセットマネジメント
設定日2004年6月22日
信託期間無期限
運用形態アクティブファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマーク
参考指数TOPIX(配当込)
購入時手数料上限1.65%(販売会社が独自に設定)
*主要ネット証券は無料(ノーロード)
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.924%
実質コスト0.957%(2023.1.25決算時点)
純資産総額 93.5億円(2024.1.31時点)
マザーファンド 純資産総額 59.5億円(2023.1.25時点)
分配金実績(50~740円/年)
NISA(つみたて投資枠)対象外
NISA(成長投資枠)対象
SBI証券ポイント還元年率0.10%
(対象投資信託1,000万円以上保有で0.20%)
楽天証券ポイント還元年率---%(*1)
マネックス証券ポイント還元年率0.080%
松井証券ポイント還元年率0.40%

(*1)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更(一部ファンドを除く)

三井住友・配当フォーカスオープンは設定が2004年と古く長い運用実績を誇るファンドです。

信託報酬は0.924%とアクティブファンドだけあって低くはありませんが、アクティブファンドの中ではそう高い部類でもないでしょう。

 

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三井住友・配当フォーカスオープンの運用方針、投資対象

運用方針

1.配当に着目して銘柄選択

2.東証上場企業から配当性向や予想配当利回りに着目して組入銘柄候補群を抽出

3.組入候補銘柄群の中から、
・70%を配当政策と予想配当利回りの総合評価が相対的に高い銘柄
・30%を委託会社が独自の手法を用いて算出した投資魅力度の高い銘柄
に投資します。

三井住友・配当フォーカスオープン 交付目論見書(2023/10)より抜粋して引用。

ベンチマークはありません。参考指数はTOPIX(配当込)となっています。

 

投資対象

2024年1月末時点の銘柄総数は95銘柄、組入上位10銘柄は下記のようになります。

三井住友・配当フォーカスオープンの保有銘柄

画像引用:三井住友・配当フォーカスオープン マンスリーレポート(2024/1)

上位10銘柄で見ると結構知名度の高い企業が並んでいます。

ファンドの予想配当利回りは3.4%、これはTOPIXの2.2%を大きく上回り(2024.1時点)、名称通り高配当銘柄にフォーカスしたファンドである事がわかります。

 

*以下、本記事では日経平均高配当株50指数との比較等を示しますが、日経平均高配当株50指数の指数に関する著作権ならびに「日経」および「指数」の表示に対する知的財産権、その他一切の権利はすべて日本経済新聞社に帰属しています。

三井住友・配当フォーカスオープンの分配金利回り ~TOPIX、日経平均高配当株50指数と比較~

分配金利回り

高配当株に投資するファンドですので、分配金を目的として投資する方も多いかと思います。

そこで、三井住友・配当フォーカスオープンの分配金利回りをTOPIX、日経平均高配当株50指数の利回りとともに示します。

尚、TOPIXの分配金利回りは、同指数との連動を目指すETF NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投資信託【1306】、日経平均高配当株50指数は NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信【1489】の利回りを用います。

*分配金利回りは各年の1/31時点の基準価額に対する直近1年の分配金合計額から計算。
*ファンドの分配金は運用会社が決定するもので、その利回りは保有する銘柄の配当利回りを直接反映するものではありません。

三井住友・配当フォーカスオープンの分配金利回り

三井住友・配当フォーカスオープンの分配金は概ね2~3.5%程度と十分高く、設定当初の数年を除きTOPIXを上回っています。ただ日経平均高配当株50指数連動型ETFには負けています。

(注意)分配金を多く出すという事はその分基準価額の低下につながりますので、分配金利回りが高い=優れたファドというわけではありません。

 

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三井住友・配当フォーカスオープンのパフォーマンス (TOPIX、日経平均高配当株50指数と比較)

*年率リターン・リスクは月次データ(終値)より計算。またシャープレシオは、無リスク資産の収益率0としています。
*基準価額は各運用会社や投資信託協会のサイトより入手。分配金がある場合は、分配金再投資の価額に独自に変換。
*TOPIXは野村 NEXT FUNDS TOPIX連動型上場投資信託【1306】のデータ使用。
*日経平均高配当株50指数は指数値(トータルリターン、配当非課税)を使用。指数に関する情報は日経平均プロフィルより入手した値を元に管理人が加工して記載。

 

基準価額のチャート

三井住友・配当フォーカスオープンの設定月2004年6月末日を基準(10,000)としてTOPIX(ETF:1306)、日経平均高配当株50指数(トータルリターン)と比較した基準価額のチャート(いずれも分配金再投資時の基準価額、月次データ)を示します。

尚、前述のように三井住友・配当フォーカスオープンの参考指数はTOPIX(配当込)です。日経平均高配当株50指数は本ファンドのベンチマーク、参考指数でもありませんが、国内高配当株に注目した指数である事から比較対象とします。

三井住友・配当フォーカスオープン基準価額チャート(TOPIX、日経平均高配当株50指数との比較)

チャートを見る限り、三井住友・配当フォーカスオープンは設定から2012年頃までは参考指数のTOPIXと概ね同等、2012年以降はTOPIXを大きく上回る成績(アウトパフォーム)を残しているように見えます。

ただ、日経平均高配当株50指数には負けています。

以下、運用成績を詳細に分析していきます。

 

設定来の運用実績(リターン・リスク)

設定日月末の2004.6から2024.1までの19年7カ月間のリターン・リスクを見てみます(全て年率換算で表記)

 三井住友・配当フォーカスTOPIX日経平均高配当株
50指数 
年率リターン7.87%5.98%10.25% 
年率リスク14.96%16.83%17.34% 
シャープレシオ0.530.360.59 

*一般的にシャープレシオが大きいほど投資効率が良いとされています。(シャープレシオは無リスク資産のリターンを0として計算)

三井住友・配当フォーカスオープンTOPIXをリターンで2ポイント近く上回り、リスクも小さく、シャープレシオでも大きく勝っています。

ただ、日経平均高配当株50指数にはリターン、シャープレシオで負けています。それでもリスクでは勝っています(リスクが小さい)

 

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5年間/10年間の運用成績(2004年6月~2024年1月) ~ローリングリターン~

上述の現時点までの運用成績は、ある一期間の基準価額の暴騰・暴落に大きく左右され、ファンドの比較・評価として十分とは言えません。

また、アクティブファンドの評価として重要な要素は、常にインデックスに対して勝ち続ける事が出来るかという点です。

そこで、2004年6月から5年間(または10年間)、さらに2004年7月から5年間(10年間)・・・2014年1月から5年間(10年間)・・・2019年1月から5年間と起点(投資月)を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間または10年間の年率リターン、リスクを計算します。5年間の場合全部で176個(区間)、10年では116個(区間)のデータとなります。

この複数の5年間/10年間のリターンの平均、最大値、最小値をプロットしたのが下図。

三井住友・配当フォーカスオープンの評価(TOPIX、日経平均高配当株50指数との比較)

三井住友・配当フォーカスオープンは平均値・最大値・最小値ともTOPIXを上回り、さらに日経平均高配当株50指数をも平均値、最大値で上回っています。

下表に5/10年間のリターン、リスクの平均値をまとめます。(ここでのリターン、リスク、シャープレシオは176/116区間の平均値を示したもので、厳密な意味でのリスクやシャープレシオとは異なります。)

 三井住友・配当フォーカスTOPIX日経平均高配当株
50指数  
5年間 
年率リターン6.85%4.78%6.53% 
年率リスク15.57%17.36%17.63% 
シャープレシオ0.440.280.37 
10年間 
年率リターン8.95%6.56%8.18% 
年率リスク15.73%17.39%17.54% 
シャープレシオ0.570.380.47 

5年間、10年間とも三井住友・配当フォーカスオープンはリターンでTOPIX、日経平均高配当株50指数を上回り、かつリスクは小さく、シャープレシオでも勝っています。

 

投資期間10年の場合を例にとり、投資月に対するリターンをプロットしてみます。

三井住友・配当フォーカスオープンの評価(TOPIX、日経平均高配当株50指数との比較)

ほぼ全ての期間(いつ投資するかによらず)三井住友・配当フォーカスオープンはリターンでTOPIXを上回っています。116区間で112勝4敗です。さらに、日経平均高配当株50指数に対しても75勝41敗と圧勝です。

尚、投資期間5年間の場合、176区間のうち三井住友・配当フォーカスオープンTOPIXに対し147勝29敗、日経平均高配当株50指数に対して109勝67敗と大きく勝ち越しています。

 

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1年間騰落率 年別比較

次に各年(1年毎)の1年騰落率(リターン)を比較します。

騰落率 1位
騰落率 2位
騰落率 3位

*スマホの方は横にスクロールしてご覧ください。

三井住友・配当
フォーカスオープン
TOPIX日経平均高配当株
50指数
順位騰落率順位騰落率順位騰落率
2023年232.9%328.2%140.6%
2022年27.9%3-2.5%124.6%
2021年213.4%312.6%128.2%
2020年2-3.7%17.3%3-9.7%
2019年118.3%218.0%310.5%
2018年1-15.3%2-16.1%3-17.1%
2017年132.4%322.1%222.1%
2016年25.4%30.2%110.7%
2015年128.4%311.9%216.7%
2014年28.9%110.1%37.5%
2013年154.8%254.1%346.6%
2012年319.0%120.6%219.6%
2011年2-14.7%3-17.0%1-14.1%
2010年22.3%30.9%14.9%
2009年25.7%17.4%30.7%
2008年2-36.7%3-40.5%1-33.3%
2007年3-11.9%2-11.1%1-1.9%
2006年31.8%22.9%114.3%
2005年341.7%245.2%160.1%

2005年~2023年の19年間で三井住友・配当フォーカスオープンTOPIXに12勝7敗と勝ち越しています。特に2015以降は好調な成績を残しています。

また、設定当初はTOPIXとの差が比較的小さかったのですが、ここ数年は10ポイント以上の差がついている年も数回あります。

日経平均高配当株50指数とは8勝8敗の五分。設定当初の数年、及び直近3年で負けています。

 

三井住友・配当フォーカスオープンの人気・評判

月次資金流出入額純資産総額から三井住友・配当フォーカスオープンの売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。

三井住友・配当フォーカスオープンの人気・評判

2019年以降暫くの期間、資金流出入額は少額で、かつ流出の月も多く見られました。純資産総額も横ばいから若干減少傾向。

しかし、2023年から資金流入が増え始め、新NISAが始まった2024年1月には11億もの資金流入がありました。これに伴い純資産総額も急増、ただ、それでも2024.1末時点で98億円です。

 

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まとめ

以上、三井住友・配当フォーカスオープンとTOPIX、及び日経平均高配当株50指数のパフォーマンスを比較してきましたが、高配当(高い分配金利回り)は言うまでもなく、トータルリターンでも三井住友・配当フォーカスオープンがTOPIXに大きく勝っています。そしてリスクもTOPIXより低くなっています。

日経平均高配当株50指数に対しても、評価期間・方法によっては上回っています。特にリスクの小ささが特徴です。

ただ、最近は資金流入が増えてきたとはいえ、2022年までは成績のわりに人気がないのが懸念。

 

販売会社

三井住友・配当フォーカスオープンは下記のネット証券で購入時手数料無料で購入する事が出来ます。

*本ファンドは2024年から始まった新NISA「成長投資枠」で購入出来ます。

ポイント還元という点では松井証券が有利です。
一方、マネックス証券、SBI証券、auカブコム証券、楽天証券はクレジットカードによる投資信託の積立が可能でポイント還元が受けられます。

マネックス証券 クレジットカード積立 最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではdカードやマネックスカード(クレジットカード)で投資信託が積立出来ます。ポイント還元率は月5万円までの投信積立では最高水準の1.1%(5~10万円部分の還元率は下がります)
(dカードGOLDでNISA口座なら月10万円までクレカ積立還元率1.1%)
*dカード、マネックスカードとも通常ショッピング時は1.0%
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。

公式サイトマネックス証券

 

SBI証券 三井住友カードでのクレジットカード積立
SBI証券では三井住友カードで投資信託積立が出来ます。ポイント付与率はスタンダードカードで最大0.5%、ゴールドカードなら最大1.0%(2024.11買付分からはカード利用実績に応じた付与率に変更)
また投資信託保有でVポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにV/Pontaポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト SBI証券

 

auカブコム証券のクレジットカード積立 & auじぶん銀行との連携
auカブコム証券はau Payカードで投資信託積立が出来ます。Pontaポイント還元率は1.0%(月10万円まで)。
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.21%、au Payアプリ等の連携で最大0.31%になるのも魅力。

公式サイトauカブコム証券

 

楽天証券 クレジットカード & 楽天キャシュ積立 
楽天証券では楽天カードで投資信託積立が出来ます。信託報酬(販売会社分)が税込0.4%未満のファンドの還元率は0.5%(ゴールド、プレミアム、ブラックなら還元率アップ)、0.4%以上のファンドの還元率は1.0%(ブラックなら2.0%)
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト楽天証券

公式サイト楽天カード

 

松井証券 投信保有での最高水準のポイント還元
松井証券は、投資信託保有による最高水準のポイント還元率が魅力。
またMATSUI Bank(住信SBIネット銀行マツイ支店)の口座開設すれば普通預金金利 年0.31%になるのも魅力。

公式サイト松井証券

*これらは全て過去のデータですので、将来のリターンを保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

本ファンドと類似、ライバルとなるであろうファンド(ETF含む)
*ファンド名をクリックすると解説記事にとびます。

ファンド運用形態信託報酬
Tracers日経平均高配当株50インデックス(奇数月分配型)インデックス0.10725%
NEXT FUNDS 日経平均高配当株50指数連動型上場投信【1489】インデックス
[ETF]
0.308%
日経平均高配当利回り株ファンドアクティブ0.693%
SBI日本高配当株式(分配)ファンドアクティブ0.099%
三井住友・配当フォースオープン(本記事)アクティブ0.924%

 

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