先進国債券に投資し、FTSE世界国債インデックス(除く日本)との連動を目指すインデックスファンド、たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>について解説します。
[最終更新日:2024.7.24]全て最新の情報に更新
本記事は原則2024.6末日時点の情報に基づき記載しています。
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見出し
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>の基本情報
たわらノーロードシリーズは、アセットマネジメントOneが運用するインデックスファンド・シリーズです。親しみのある、分かりやすい、コツコツと蓄えるといったコンセプトから、「豊か、蓄える」というイメージがある、穀物を包み保存する"たわら"とネーミングしたとの事。 (アセットマネジメントOne公式サイトより抜粋・編集して引用)
今回解説するのは先進国債券に投資するたわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>。
*本記事は為替ヘッジありの先進国債券です。たわらノーロードには為替ヘッジを行わないたわらノーロード先進国債券もありますが、これについては下記記事を参照して下さい。
先ずたわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>の基本情報をまとめます。
運用会社 | アセットマネジメントOne |
設定日 | 2016年10月3日 |
運用形態 | インデックスファンド |
投資形態 | ファミリーファンド |
ベンチマーク | FTSE世界国債インデックス(除く日本) |
購入時手数料 | 無 |
信託財産留保額 | 無 |
信託報酬(税込) | 0.2200% |
実質コスト | 0.252%(*1) |
純資産総額 | 158.2億円(2024.6.28時点) |
(マザーファンド) 純資産総額 | 1,013億円(2023.6.22時点) |
分配金実績 | 無 |
NISA(つみたて投資枠) | --- |
NISA(成長投資枠) | 対象 |
SBI証券ポイント還元年率 | 0.05% |
楽天証券ポイント還元年率 | ---%(*2) |
マネックス証券ポイント還元年率 | 0.03% |
松井証券ポイント還元年率 | 0.0875% |
(*1)実質コストは2023.10.12決算より
(*2)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更(一部ファンドを除く)。
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投資対象
ベンチマークはFTSE世界国債インデックス(除く日本)で先進国の債券に投資します。
*FTSE世界国債インデックス(除く日本)は日本を除く24カ国(2024.11組入のポルトガルを含む)から構成される先進国債券の時価総額加重型指数です。
マザーファンド
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>はファミリーファンド方式で、下記マザーファンドに投資します。
画像引用:たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>交付目論見書
為替フルヘッジ外国債券パッシブ・ファンド・マザーファンドは、純資産総額1,013億円(2023.6時点)。
投資国
投資国・通貨構成比率は下記のようになります。
画像引用:たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>月次レポート(2024.06)
米国が約半分、その他は中国、欧州などが占めます。
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手数料(信託報酬、実質コストなど)
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>の信託報酬は0.2200%(税込)。
為替ヘッジ無のたわらノーロード先進国債券の信託報酬が0.1870%ですので、0.033%ポイント高くなっています。
実質コストは0.252%。
勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。
他社先進国債券インデックスファンド(為替ヘッジ有)との信託報酬・実質コスト比較
FTSE世界国債インデックス(除く日本)をベンチマークとする他社の低コスト・インデックスファンド(為替ヘッジ有)と信託報酬・実質コストを比較します。
(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。
ファンド | 信託報酬 | 実質コスト | |
---|---|---|---|
1 | Smart-i先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) | 0.1870% | 0.221% |
2 | たわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり> | 0.2200% | 0.252% |
3 | (日興)インデックスファンド海外債券(ヘッジあり) | 0.4730% | 0.499% |
4 | SMTグローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり) | 0.5500% | 0.586% |
5 | Funds-i 外国債券・為替ヘッジ型 | 0.6050% | 0.621% |
6 | eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり) | 0.6600% | 0.676% |
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>の信託報酬は、Smart-i先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)に次いで2位。Smart-iとの差は信託報酬で0.033%ポイント。
尚、3位以降とは大きな差がついており、為替ヘッジ有の先進国債券インデックスファンドは、たわらノーロードとSmart-iの2強と言っても良いでしょう。
eMAXIS Slim、<購入・換金手数料なし>ニッセイ、iFreeなどの低コスト・インデックスファンドシリーズが為替ヘッジ有先進国債券に参入していない事もあり、低コスト競争は激しくありません。
信託報酬の変更履歴
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>は未だ信託報酬引下げの実績はありません。
引下げ日 | 信託報酬(税込) | 備考 |
2016/10/3 | 0.2160% | 新規設定 |
2019/10/1 | 0.2200% | 消費税増税(8%-->10%) |
??? | ??? | ??? |
せめて最安値のSmart-iに対抗した信託報酬引下げを期待したいところです。
為替ヘッジ
本ファンドは名称の通り、為替ヘッジを行います。
為替ヘッジを行う事で、為替変動のリスクを除外できますが、一方で為替ヘッジにはコストもかかります。
*このコストは信託報酬や実質コストには見えてきません。
先進国債券クラスでは、為替ヘッジ有無の両方がラインアップされていますが、この両者の違い、特性は下記記事を参考にして下さい。
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たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>の運用状況(評価・人気)
資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)
月次資金流出入額、純資産総額からたわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>の売れ行き・人気を見てみます。
(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値。
低コストの為替ヘッジ有先進国債券インデックスファンドでは最も売れているファンドで(管理人調べ(*))、毎月1~6億程度の資金流入が比較的安定して続いています。
(*)2024年上期ではSmart-iの方が売れていますが、Smart-iは個人とは思えない巨額の資金流入が1日だけあり、これを除いた場合。
純資産総額も158億円(2024.6末時点)と、このクラスとしては大きな資産額です。
運用状況は?
インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。
下図は2024年6月末日時点の実質コストに対する1年、及び3年騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。
*3年騰落率は年率で記載
グレーの点線は、コストが0の時ベンチマーク騰落率と一致し、ベンチマーク騰落率から決まるコストと騰落率の関係を示す直線です。
グラフの左側(コストが低い)、上側(騰落率が高い)にあり、そしてグレーの点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。
直近1年の評価では、たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>はグレーの点線よりマイナス側にあり、コスト要因以外(*)でのベンチマークに対する乖離が生じた可能性があります。
(*)ここでのコストには為替ヘッジにかかるコストは含みません。
この影響もあり3年騰落率でも若干マイナス側への乖離が見られます。
*2020.3に大きなマイナス乖離を起こした事がありますが、これ以降2022年までは安定していたのですが・・・
この乖離、そしてコストの差でSmart-iよりも騰落率が低くなっています。
それでもコストの高い多くのファンドよりは高い騰落率を示しています。
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>の分配金
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>は分配金を出した実績はありません。
これから資産を築いていこうとする資産形成期においては分配金を出さない投資信託の方が有利です。
分配金を出すか否かは運用会社が決定しますが、多くのインデックスファンドが分配金を出さない、無分配としています。
勿論、保有する債券から出た利息はファンドの資産となり、基準価額の上昇につながります。
新規口座開設者限定のスタートアップ円定期預金、3カ月 年1.2%(税引前)、1年 年0.65%(税引前)と好金利。
さらに新規口座開設で1,500円、各種条件を満たすと最大31,000円がもらえます(要エントリー)。
東京スター銀行 新規口座開設優遇プラン スターワン円定期預金
インターネット限定新規口座開設者優遇プラン スターワン円定期預金、1年 年0.60%(税引前)と好金利。
公式サイト東京スター銀行まとめ
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>は、為替ヘッジ有先進国債券インデックスファンドの中で、最安値ではないものの比較的低コストで、最も売れているファンドの一つです。
今期の評価では若干のマナイス乖離が見られましたが、それでも多くのファンドより高い騰落率で、
為替ヘッジ有の先進国債券に投資したい方にとって有力な選択肢となるファンド、
ライバルとして信託報酬で勝るSmart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)がありますが、この2本で迷うところです。
販売会社
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり>は下記の金融機関等で購入出来ます。
(dカードGOLDでNISA口座なら月10万円までクレカ積立還元率1.1%)
*dカード、マネックスカードとも通常ショッピング時は1.0%。
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)。
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。
公式サイトマネックス証券
また投資信託保有でVポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにV/Pontaポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト SBI証券
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.21%、au Payアプリ等の連携で最大0.31%になるのも魅力。
公式サイトauカブコム証券
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト楽天証券
公式サイト楽天カード
個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのは楽天証券 iDeCoなど。
尚、先進国債券インデックスファンドは、指定インデックスではない為、NISA(つみたて投資枠)では購入できませんが、NISA(成長投資枠)では購入する事が出来ます。
NISA(つみたて投資枠)で先進国債券に投資したい方はバランスファンドを購入する事になります。
*為替ヘッジ有の先進国債券を組み込んだバランスファンドはそう多くありませんが。
ライバルとなるファンド
たわらノーロード 先進国債券<為替ヘッジあり> (本記事)
他の先進国債券インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。
インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。