米国株式、NASDAQ(ナスダック)上場銘柄のうち時価総額上位100(除く金融)から構成されるNASDAQ100指数との連動を目指すインデックスファンド、<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドについて解説します。
[最終更新日:2023.6.22]初版。
*本記事は原則2023.5末日時点の情報に基づき記載しています。
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<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドの基本情報
本記事で解説するのは、米国株式 NASDAQ100との連動を目指して運用する<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド。
先ず、<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドの基本情報をまとめます。
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント株式会社 |
設定日 | 2023年3月31日 |
運用形態 | インデックスファンド |
投資形態 | ファミリーファンド |
ベンチマーク | NASDAQ100(配当込み・ネット?) |
購入時手数料 | 無 |
信託財産留保額 | 無 |
信託報酬(税込) | 0.2035% |
実質コスト | ---%(初回決算前)(*1) |
純資産総額 | 22.9億円(2023.5.31時点) |
(マザーファンド) 純資産総額 | ---億円(---時点) |
分配金実績 | 無 |
つみたてNISA | 対象外 |
SBI証券ポイント還元年率 | 0.05% |
楽天証券ポイント還元年率 | ---%(*2) |
マネックス証券ポイント還元年率 | 0.030% |
(*1)実質コストは2023.9決算が公表されてから記載します。
(*2)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更。
投資対象
ベンチマークはNASDAQ100[配当込み・ネット?]で、米国NASDAQ市場に上場している金融を除いた上位100銘柄の株式に投資します。
ネットとは配当課税を考慮した指数ですが、その税率が日本に対して適切かどうかは定かではありません。
*ネットと思われるeMAXIS NASDAQ100インデックスとベンチマーク騰落率が一致している事から本ファンドもネットと推測。
*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[税引前配当込/グロス]、[税引後配当込/ネット]の3種類ありますが、ベンチマークの配当除く・含むは運用成績に直接関係するものではありません(少なくとも過去においては)。但し、運用報告書などに記載されているベンチマークとの乖離を見る時は注意が必要です。詳細は下記記事を参照して下さい。
マザーファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドはファミリーファンド方式でマザーファンドを介して米国株式に投資します。
画像引用:<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド 交付目論見書
「ニッセイNASDAQ100インデックスマザーファンド」は信託契約締結日が2023年3月28日で、<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドの設定と同時に新設されたマザーファンドと思われます。
投資銘柄
投資している銘柄は下表のようになります。(組入上位10銘柄)
画像引用:<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド 月次レポート(2023/5)
設定されて間もないファンドですが、上位10銘柄を見る限り、ETFに投資するのでなく直接、現物株を保有しているようです。
手数料(信託報酬、実質コストなど)
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドの信託報酬は0.2035%(税込)。
運用を開始したばかりですので、未だ実質コストはわかりません。
勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。
他社 NASADAQ100インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較
他社のNASDAQ100インデックスファンドと信託報酬・実質コストを比較します。
尚、ファンド名の下に設定日を記載しています。
(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。
ファンド [設定日] | 信託報酬 [実質コスト] | 純資産総額 (億円) [2023.7末時点] | |
---|---|---|---|
1 | PayPay投信NASDAQ100インデックス [2021.6.29] | 0.2024% [0.702%] | 13.3 |
2 | <購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックス [2023.3.31] | 0.2035% [---%] | 96.9 |
3 | SBI・インベスコQQQ・NASDAQ100インデックス [2023.8.23] | 0.2388% [---%] | --- |
4 | eMAXIS NASDAQ100インデックス [2021.1.29] | 0.4400% [0.465%] | 746.5 |
4 | NZAM・ベータNASDAQ100 [2020.3.12] | 0.4400% [0.622%] | 26.1 |
6 | インデックスファンドNASDAQ100(アメリカ株式) [2020.8.31] | 0.4840% [0.584%] | 723.3 |
7 | iFreeNEXT NASDAQ100インデックス [2018.8.31] | 0.4950% [0.519%] | 725.9 |
NASDAQ100をベンチマークとするファンドでは、<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドの信託報酬は、2位以下に大きな差をつけての1位。
信託報酬の変更履歴
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは、設定されたばかりですので信託報酬を引下げた実績はありません。
引下げ日 | 信託報酬(税込) | 備考 |
2023/3/31 | 0.2035% | 新規設定。 |
??? | ??? |
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<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドの運用状況(評価・人気)
資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)
月次資金流出入額、純資産総額から<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドの売れ行き・人気を見てみます。
(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。
3月末に設定されて、4月、5月とも10億/月の資金流入。
この2か月、ライバルファンドは資金流出に転じている事も考慮すると、既に人気を集めていると言っても良いでしょう。
純資産総額も設定から2か月で23億円。
運用状況は?
インデックスファンドではベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。
*ベンチマークは同じNASDAQ100でも配当込・除くなどファンドにより異なりますが、実際の運用は両者で変わらない事から、配当込で配当課税を適切に考慮したインデックスを、ここではベンチマークと定義します。
1カ月騰落率
下図は2023年4月、及び5月末日時点の実質コスト(/12)に対する1カ月騰落率を複数のファンド(ETFを含む)でプロットしたものです。
*<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは実質コストが未だ分からないので信託報酬でプロット
米国ETF Invesco QQQ/QQQMのデータもプロットします。
*QQQ/QQQMは分配金10%課税後再投資した場合の終値での円換算騰落率。(終値は米国Yahoo Finance、分配金は米国Invesco社サイト、為替レートは三菱UFJ銀行公表のTTMを引用)
グレーの点線が、傾き=-(1+ベンチマークの騰落率)、切片=ベンチマークの騰落率です。ベンチマークとの乖離がなければこの点線上に乗る筈です。
*配当込みで米国源泉徴収税率を適切に考慮したベンチマークの正確な値は分かりませんので、多くのファンドがコスト要因以外での乖離がないであろうとの仮定の下、管理人の主観で決めています。
*図中△は東証ETF、◇は米国ETF QQQ/QQQM
2023年4月
2023年5月
*基本的にはグラフの左側(コストが低い)、上側(騰落率が高い)にあり、そしてグレーの点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。
2023年4月は設定日直後という事もあって、<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは図中点線よりプラス側への乖離が見られます。
しかし、2023年5月は概ね他のファンド・ETFと同一直線上にのっており、乖離のない運用になっています。
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは実質コストではなく信託報酬でプロットしてありますので、この結果は信託報酬以外のコストがそう大きくなっていないという事をも意味します。
先ずは順調な出だしと言って良いでしょう。
*プラス解離とコスト増大がちょうど釣り合って、たまたま乖離がないように見えたという可能性も否定はできませんが。
日次騰落率のeMAXISとの比較
日次騰落率をeMAXIS NASDAQ100インデックスと比較します。
下図は日々の騰落率のeMAXISとの差をプロットしたものです。
*同時にiFreeNEXT NASDAQ100インデックスもプロットしてあります。
*基準価額10,000円で1円の差が0.01%ですので、0.01%以内の差は誤差といって良いでしょう。
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンド、さすがに設定直後の1日だけは+0.025%を超える日がありましたが、この日以外はそう大きな差ではなく、eMAXIS、及びiFreeNEXTの日次騰落率とほぼ同一といって良いでしょう。
ただ、如何せん未だ2カ月だけの運用結果しかありません。この短期間でファンドの優劣を評価するのは早計、あくまで参考として見て下さい。
今後も継続して評価、本記事をアップデートしていきます。
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドの分配金
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは未だ設定・運用が開始されたばかりですが、今後、分配金を出す可能性は低いと推測します。
これから資産を築いていこうとする資産形成期においては分配金を出さない投資信託の方が有利です。
分配金を出すか否かは運用会社が決定しますが、多くのインデックスファンドが分配金を出さない、無分配としています。
勿論、保有する株式から出た配当はファンドの資産となり、基準価額の上昇につながります。
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まとめ
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは、NASDAQ100との連動を目指すインデックスファンドで、圧倒的に低い信託報酬で設定されました。
NASDAQ100連動型インデックスファンドには今まで超低コストのファンドがなかっただけに、注目・期待を集めているファンドです。
まだ設定されたばかりで2カ月間の実績しかありませんが、運用結果を含めて先ず先ずの出だしと言って良いでしょう。
ただ、マザーファンドを含めて新規設定のファンドで、一般的に設定直後は信託報酬以外のコストが大きくなったり、ベンチマークとの乖離が生じる事もありますので、慎重を期す方は初回決算まで待つのもよいでしょう。
いずれにせよ、NASDAQ100連動型インデックスファンドとして最も期待できるファンドです。
販売会社
<購入・換金手数料なし>ニッセイNASDAQ100インデックスファンドは下記の金融機関で購入出来ます。
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尚、NASDAQ100はつみたてNISAの指定インデックスではない為、つみたてNISAでは購入できません。
他のNASDAQ100インデックスファンド、及び東証上場ETF、さらに米国ETF QQQとの比較は下記記事を参照して下さい。
インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。