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【インデックスファンド評価・解説】SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

投稿日:2019年9月22日 更新日:

1本のファンドで、日本を含む全世界の株式に投資するインデックスファンドSBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]について解説します。

[最終更新日:2019.10.16]ライバルのeMAXIS Slimの信託報酬引下げを反映。
[2019.10.2]SBI証券ポイント還元率 0.03-->0.02%に変更。
[2019.9.23]2019.9.26からの信託報酬引下げを受けて全て最新情報に更新。
消費税10%表記に変更。
*本記事は基本的に2019年8月末日時点の情報に基づき記載しています。

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SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]の基本情報

(愛称)雪だるまシリーズは、SBIアセットマネッジメントが運用する(事実上)FOFの超低コスト・インデックスファンドで、当初「EXE-i つみたて」という名称で設定・販売されました。現在、今回紹介する全世界株式の他、先進国株式、新興国株式の3本がラインアップされています。

今回解説するのは1本のファンドで日本を含む全世界の株式に投資するSBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

*設定当初はEXE-iつみたてグローバル(中小型含む)株式ファンドという名称でしたが、2018.9に現在の名称に変更になりました。

先ず、SBI・全世界株式インデックス・ファンドの基本情報をまとめます。

運用会社SBIアセットマネジメント
設定日2017年12月6日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
*マザーファンドがETFに投資するので事実上FOF
ベンチマークFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(配当込・ネット)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.1102%
(投資先ETF経費率 0.042%含む)
実質コスト0.306%
純資産総額 35.72億円(2019.9.20時点)
(マザーファンド) 純資産総額 14.57億円(2018.11.12時点)
分配金実績
つみたてNISA対象商品
SBI証券ポイント還元年率0.02%
楽天証券ポイント還元年率0.048%

 

投資対象

ベンチマークFTSEグローバル・オールキャップ・インデックス[配当込み・ネット]で、中・小型株を含む全世界の株式に広く投資します。

ネットとは配当に対する源泉徴収税を考慮した指数の事です。(その源泉徴収税率が日本に対して適切なものなのかは定かではありません)
但し、投資先ETFの分配金に対する米国課税は考慮されていません。

(注)配当込・ネットは、同じベンチマークを採用し、月報などに記載のベンチマーク騰落率が一致する楽天・全世界株式インデックス・ファンドについて楽天投信投資顧問に確認した結果です。公表された情報ではない為、その真偽を保証するものではありません。

実際の運用はマザーファンドを通して米国Charles Schwab、及びState Street Global Advisorsの3本のETFに投資します。

 

投資先ETF

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは、下記3本のETFに投資する事で全世界の株式をカバーします。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド[愛称:雪だるま(全世界株式)]

画像引用:SBI・全世界株式インデックス・ファンド交付目論見書

ETF投資対象経費率資産配分
シュワブ U.S.ブロードマーケットETF
[SCHB]
米国株式0.03%54.8%
SPDR ポートフォリオ・ワールド(除く米国)ETF
[SPDW
先進国株式(除く米国)0.04%34.9%
SPDR ポートフォリオ・エマージングマーケッツETF
[SPEM
新興国株式0.11%9.9%

*資産配分は2019.8月次レポートより

(交付目論見上は)上記3本のETF経費率合計が約0.042%となります。

尚、各地域の時価総額比率に応じて各ETFの配分比率は変化します。言い換えれば、3本のETFの配分比率をコントロールしてベンチマーク通りの運用を目指します。ここが1本のETFだけで全世界の株式に投資する楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天バンガード)との大きな違いとなります。

 

投資国比率

組入上位10カ国は下表のようになります(2019.8末時点)

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)

画像引用:SBI・全世界株式インデックス・ファンド月次レポート(2019/8)

トップはアメリカで54%、全体の半分以上です。2位が日本。

新興国では中国が1位で2.7%です。

詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事【外国株式インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? 

 

投資銘柄

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは3本のETF合計で約5,900銘柄に投資しています(各ETFの公式サイトより)

尚、ベンチマークは約8,000銘柄ですので、ベンチマークを構成する約73%の銘柄を保有している事になります。

組入上位10銘柄は下表のように9銘柄を米国企業が占めています。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)

画像引用:SBI・全世界株式インデックス・ファンド月次レポート(2019/8)

ただ組入比率トップのマイクロソフトでさえ2.0%ですので、広く分散されている事が分かります。

 

手数料(信託報酬、実質コストなど)

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの最大の魅力は何と言っても信託報酬の低さ。

信託報酬0.0682%に投資先ETF経費率0.042%を加えた実質的な信託報酬は楽天・全世界株式インデックス・ファンドより低い0.1102%(税込)

実質コストは初回決算で0.306%

まだ1期目の決算という事もあり信託報酬以外のコストが高くなっています。2期目決算(決算日2019.11.12、公表は2020.1~2ごろ)で下がるかに注目です。

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して、消費税8%から10%に換算した概算値です。

 

他社 類似ファンド(全世界株式インデックスファンド)との信託報酬・実質コスト比較

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとするファンドはSBI・全世界株式インデックス・ファンド以外に楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天バンガード)があります。

また、小型株は含みませんが、同じく全世界株式(日本を含む)を投資対象としたMSCI ACWI(All Country World Index)をベンチマークとするeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)等を含めて信託報酬・実質コストを比較します。

さらに、eMAXIS Slimシリーズの個別のファンド(TOPIX、先進国株式、新興国株式)を7%:81%:12%の比率で組み合わせた場合も参考までに記載します。

*ファンド名下の[]内はベンチマーク。[FTSE]はFTSE Global All Cap Index、[MSCI]はMSCI All Country World Indexの略。

 ファンド信託報酬実質コスト
1SBI・全世界株式インデックス・ファンド
[FTSE]
0.1102%0.306%
2eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
[MSCI]
0.1144%0.216%
-個別ファンドの組合せ0.1247%---
3たわらノーロード 全世界株式
[MSCI]
0.1320%(決算前)
4楽天・全世界株式インデックス・ファンド
[FTSE]
0.2220%0.311%
5ステート・ストリート
全世界株式インデックス
[MSCI]
0.5280%0.619%

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して消費税8%から10%に換算した概算値です。

2019.9.26より信託報酬を大幅に引き下げたSBI・全世界株式インデックス・ファンドは信託報酬でトップ、個別ファンドの組合せより低くなっています。

ただ、ベンチマークは異なりますが、2019.11.12にSBI・全世界株式に対抗して信託報酬を引下げたeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)とは概ね同じ信託報酬ながら実質コストでは逆転されています。

また、直接のライバルとなる楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天バンガード)には信託報酬で0.11%と大きな差をつけていますが、これも実質コストでは殆ど差がありません。

 

信託報酬の変更履歴

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは一度信託報酬を引下げた実績があります。

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの信託報酬変更履歴
引下げ日信託報酬(税込)備考
2017/12/6
 0.1500%新規設定
2019/9/260.1090%eMAXIS Slim全世界株式に対抗、より低い信託報酬へ。
2019/10/1
 0.1102%消費税増税(8%-->10%)

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SBI・全世界株式インデックス・ファンドの運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (人気は?)

月次資金流出入額純資産総額からSBI・全世界株式インデックス・ファンドの売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)

概ね毎月1~2億程度の資金流入があります。決して大きな額ではありませんが、そこそこ売れています。また、2019年に入り増加傾向にあるようにも見えます。

2019年9月26日の大幅な信託報酬引下げで、今後どれだけ伸ばすことが出来るかに注目です。

 

楽天・バンガード(全世界株式)やeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と比較

ライバルとなる楽天・全世界株式インデックス・ファンドeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と資金流出入額を比較してみます。

全世界株式インデックスファンド

全世界株式インデックスファンドで最も人気のある楽天・全世界株式インデックス・ファンドeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)に比較すると大きく負けています。

信託報酬引下げで、今後差が縮まると予測しますが・・・

 

SBI・全世界株式インデックス・ファンドの運用状況は? (ベンチマークとの乖離)

インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

 

月次レポートで見るベンチマークとの乖離

2019年7月末日、8月末日時点の月次レポートでのファンド騰落率とベンチマーク騰落率の比較です。

2019年7月月次レポート

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)

2019年8月月次レポート

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(雪だるま)

画像引用:SBI・全世界株式インデックス・ファンド月次レポート(2019/7,8)

1年騰落率で2019年7月が-0.77%、8月が-0.32%と大きなマイナス乖離を起こしています。

但し、月次レポート記載のベンチマークはETFの分配金に対する米国配当課税は考慮されていませんし、必ずしもこの乖離の全てがコスト・運用に起因するものではありません。

*下記記事に米国配当課税による乖離について具体的に計算した結果があります(楽天・全世界株式の場合)。

そこで、同じベンチマークの楽天・全世界株式インデックス・ファンド騰落率を比較してみます。

 

楽天・バンガード(全世界株式)との騰落率比較

信託報酬で勝っているSBI・全世界株式インデックス・ファンドは、その分、騰落率も高くならないといけません。

*高い騰落率がベンチマークからの上方乖離というケースもありますが、月報記載の値ではSBI、楽天ともに大きくベンチマークからマイナス乖離を起こしていますので、その可能性は少ないでしょう。

下図は2019年8月末日時点の実質コストに対する1年騰落率をプロットしたものです。

楽天・バンガード・ファンド(全世界株式)

SBI・全世界株式インデックス・ファンド楽天・全世界株式インデックス・ファンドに騰落率で負けています。これは、この期間の実質コストが楽天・全世界株式インデックス・ファンドの方が低かったのが大きな要因でしょう。(2019.9.26からの信託報酬引下げ分は上記期間に含まれず)

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは2019年9月26日から大幅に信託報酬を引下げましたので、これに加え信託報酬以外のコストも低くなれば、今後、騰落率でも楽天・全世界株式インデックス・ファンドに勝る可能性もあります。

 

まとめ

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは1本のファンドだけで全世界の株式に、しかも低コストで投資できるファンドです。

 

懸念点

  • 3本のETFの組合せでベンチマーク通りの運用が出来るか?
    ETFへの資産配分の調整、そして、それぞれのETFも乖離を起こしますので、その影響も受けます。
  • 直接のライバルとなる楽天・全世界株式インデックス・ファンドに対して資金流入額で劣っている。
  • ベンチマークからの乖離という点で現時点では未だ運用が安定していない。(楽天・全世界株式も同様)
  • 1期目決算では信託報酬以外のコスト(実質コスト)が未だ高い。

 

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)とどちらを選ぶ

現時点ではSBI・全世界株式楽天・全世界株式、優劣をつけられません。

今後、信託報酬以外のコストも下がり、これがパフォーマンスに反映されると思う方は信託報酬で圧倒的に優位に立つSBI・全世界株式インデックス・ファンド

信託報酬はやや高くなりますが1本のETFでのシンプルな運用、そして人気のVTに魅力を感じる方は楽天・全世界株式インデックス・ファンド

を選択すれば良いでしょう。

*両者とも米国ETFを介して全世界株式に投資する事による三重課税の問題があります。三重課税については下記ページで詳細に解説してあります。

 

尚、小型株は含まれませんが、同じく全世界の株式に投資するeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)も魅力的な商品です。三重課税をも考慮するとコスト的には最も優位に立つファンドです。

 

購入先

SBI・全世界株式インデックス・ファンドは下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券カブドットコム証券松井証券岡三オンライン証券など。

楽天証券なら楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです(上限5万円/月)。さらに、そのポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト楽天カード

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのは、SBI証券 iDeCo(セレクトプラン)のみとなります。

 

 

 

ライバルとなるファンド

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)  

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)  *本記事

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)

 

他の全世界株式インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

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