ファンド比較、運用状況、決算

【先進国債券インデックスファンド(為替ヘッジ有無)の評価】2020年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2020年5月15日 更新日:

FTSE世界国債インデックス

FTSE世界国債インデックスとの連動を目指す先進国債券インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

*先進国債券では多くの運用会社が為替ヘッジ有無の2商品を提供していますので両者について比較します。
*原則3~6カ月毎に更新します。

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[最終更新日:2020.5.15]2020年4月末日時点の情報に更新。

FTSE世界国債って何? 先進国ってどこの国?っていう方は下記の記事をご覧ください。
参考記事【外国債券インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? 

*本記事は原則2020年4月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じFTSE世界国債インデックスといっても、各社のベンチマーク騰落率は円換算レートの違いなどにより異なるからです。
参考記事各アセットクラスのインデックスファンドのベンチマーク(配当有無、配当込の場合グロス、ネット)、及びその騰落率のまとめ。

 

比較した先進国債券インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2020年4月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*信託報酬は税込み、実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかるとして消費税率10%に換算した概算値です。
*DC専用ファンドは参考値扱い。
(表中グレーの行のファンド)

ファンド信託報酬
(実質コスト)
設定日純資産総額(億円)
為替ヘッジなし
eMAXIS Slim先進国債券インデックス0.1540%
(0.170%)
2017/2/2791.8
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド0.1540%
(0.192%)
2013/12/10127.3
たわらノーロード先進国債券0.1870%
(0.202%)
2015/12/18134.3
Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)0.1870%
(0.226%)
2017/8/292.7
iFree 外国債券インデックス0.1980%
(0.232%)
2016/9/818.5
三井住友・DC外国債券インデックスファンド0.2310%
(0.266%)
2002/4/1655.9
SMTグローバル債券インデックス・オープン0.5500%
(0.577%)
2008/1/9188.9
外国債券インデックスe0.5500%
(0.569%)
2010/4/630.3
野村インデックスファンド・外国債券[Funds-i]0.6050%
(0.618%)
2010/11/2619.4
eMAXIS 先進国債券インデックス0.6600%
(0.675%)
2009/10/28109.6
インデックスファンド海外債券(ヘッジなし)0.7370%
(0.754%)
2001/10/1794.1
為替ヘッジあり
インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)0.1760%
(0.194%)
2002/12/1049.7
Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)0.1870%
(0.217%)
2017/8/295.8
たわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり>0.2200%
(0.233%)
2016/10/368.9
SMTグローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)0.5500%
(0.577%)
2013/12/2730.5
野村インデックスファンド・外国債券・為替ヘッジ型[Funds-i]0.6050%
(0.623%)
2013/9/129.9
eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)0.6600%
(0.675%)
2016/7/11.9
インデックスファンド海外債券(ヘッジあり)0.7370%
(0.755%)
2001/10/179.0

 

為替ヘッジなし先進国債券インデックスファンド

信託報酬最安値は2019年5月14日に信託報酬を引き下げたeMAXIS Slim先進国債券インデックス、これに対抗して2019年6月24日に引き下げた<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンドの2本。

そして、これに続く二番手グループが

となっています。

実質コストではeMAXIS Slim先進国債券インデックスが最も低くなっています。

尚、信託報酬は低いものの初回決算で実質コストが高かったSmart-i先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)ですが、2期目決算が公表され実質コスト0.457%(消費税8%)から0.226%(消費税10%)まで下がりました。

純資産総額1位は三井住友・DC外国債券インデックスファンド。設定が古く、かつ信託報酬も最安値では無いもののそこそこ低い事から、2位以下を大きく引き離してのトップです。

 

為替ヘッジあり先進国債券インデックスファンド

信託報酬1位はSmart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)。2019.2.26の信託報酬引下げで2位以下との差をさらに広げました。為替ヘッジ無と同様、2期目決算では実質コスト0.236%(消費税8%)から0.217%(消費税10%)に下がっています。ただ純資産総額は5.8億とまだ大きくありません。

純資産総額1位は、信託報酬2位のたわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり>。純資産2位のSMTグローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)との差は徐々に広がっています。

尚、参考データとして取り上げた信託報酬最安値のインデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)は、SBI証券個人型確定拠出年金(iDeCo)セレクトプランで取扱っています。

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。


資金流出入額 [先進国債券インデックスファンド 人気ランキング]

2020年年初来(1~4月)の概算の資金流出入額(*)4カ月合計、及び2019年1年間の累計を見てみます。

2020年の資金流出入額が大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

先進国債券インデックスファンド 資金流出入額
2020年1~4月2019年累計
順位ファンド(億円)順位(億円)
為替ヘッジなし
1たわらノーロード先進国債券21.2150.9
2eMAXIS Slim先進国債券インデックス20.5239.6
3SMTグローバル債券インデックス・オープン5.656.4
4<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国債券インデックスファンド5.0418.6
5三井住友・DC外国債券インデックスファンド5.0330.5
6Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジなし)1.171.5
7iFree 外国債券インデックス0.763.0
8野村インデックスファンド・外国債券[Funds-i]-0.481.1
9eMAXIS 先進国債券インデックス-1.911-30.6
10外国債券インデックスe-2.010-2.8
11インデックスファンド海外債券(ヘッジなし)-2.69-1.2
為替ヘッジあり
1たわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり>5.7125.4
2Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)0.824.3
3野村インデックスファンド・外国債券・為替ヘッジ型0.360.0
4eMAXIS 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)0.140.9
5SMTグローバル債券インデックス・オープン(為替ヘッジあり)-0.550.5
6インデックスファンド海外債券(ヘッジあり)-0.731.2
参考インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)3.9参考10.2

 

為替ヘッジなし先進国債券インデックスファンド

2020年年初来、2019年とも、

  1. たわらノーロード先進国債券
  2. eMAXIS Slim先進国債券インデックス

ただ2020年に入り、徐々に信託報酬最安値のeMAXIS Slimたわらノーロードに迫ってきており、両者の差は僅かです。

 

為替ヘッジあり先進国債券インデックスファンド

2020年年初来、2019年とも、

1位 たわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり>

2位以下に大差をつけており独り勝ちと言っても良いでしょう。

信託報酬最安値のSmart-iは2位につけてはいるものの、まだたわらノーロードとは大きな差があります。

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リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2020年4月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的にはインデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。

先進国債券の場合、利息に対する課税はほぼありませんので(*1)、外国株式のようにグロス・ネットを考慮する必要はありません。ただ為替レートの違いか各社のベンチマーク騰落率は異なります(*2)。ここではたわらノーロード月報記載のベンチマーク騰落率をインデックス騰落率とします。

(*1)引用: K-ZONE money : 投信フォーカス 取り戻せない「海外源泉徴収税」の実態を知る - 注目の投信 - 投資信託
(*2)為替ヘッジ無の場合。為替ヘッジ有では各社のベンチマーク騰落率は同じ値となっています。

(注)グラフ中のファンド名称は略称で記載しています。尚、日興AMの「インデックスファンド海外債券(ヘッジなし・あり)」は"日興"、DC専用の「インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)」は"日興DC"と記載します。

 

為替ヘッジなし先進国債券インデックスファンド

3カ月、及び1年騰落率と実質コストの関係を見てみます。

先進国債券インデックスファンド

先進国債券インデックスファンド

図中グレーの点線が(たわらノーロードの)インデックス騰落率から決まる直線ですが、3カ月、1年騰落率とも多くのファンドがプラス側に位置しています。利息収入がファンド資産に計上される日がベンチマークと異なるのでしょうか?よく分かりません。

そこで、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないだろうとの前提で管理人の主観で引いた線がグリーンの点線。これから外れるファンドを乖離が生じていると判定します。

3カ月ではインデックスe、SMT、三井住友・DCにプラス側への乖離が見られます。

一方、1年騰落率では、同一直線上に各ファンドほぼ乗っており、(コスト要因以外での)ベンチマークとの乖離がない運用になっていると思われます。

そして、もっとも騰落率が高いのは信託報酬・実質コストが低いeMAXIS Slim先進国債券。順当な結果です。

 

為替ヘッジあり先進国債券インデックスファンド

同様に3カ月・1年騰落率を見てみます。

*Smart-iの3カ月騰落率は1.86%と大きくマイナス側に乖離しており、下図にはプロットされていません。

先進国債券インデックスファンド(為替ヘッジ有)

先進国債券インデックスファンド(為替ヘッジ有)

為替ヘッジ有では、各ファンドの騰落率とコストの相関が悪くなります。

信託報酬最安値、そして2期目決算で実質コストでも最安値となったSmart-i、3カ月、1年騰落率とも大きくマイナス乖離しています。

また信託報酬・実質コスト2位のたわらノーロードも、Smart-iよりは小さいもののマイナス乖離が見られます。

 

まとめ & おすすめファンド

以上、先進国債券(FTSE世界国債)インデックスファンドについて純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

人気を集めている=資金流入額が大きいのは、為替ヘッジ有無ともたわらノーロード

 

先進国債券(為替ヘッジなし)のおすすめファンド

そもそも期待リターンが小さい債券クラスだけに、よりコストが重要となります。

そこで、本サイトが選ぶ現時点でのおすすめファンドは信託報酬・実質コスト最安値で、純資産総額もゆっくりとしたペースですが増えてきている

eMAXIS Slim先進国債券インデックス

 

先進国債券(為替ヘッジあり)のおすすめファンド

コストは最安値ではないものの比較的低く、資金流入・純資産が大きい

たわらノーロード先進国債券<為替ヘッジあり>

をお勧めとします。

今回は残念ながら大きなマイナス乖離が見られましたが、それでも、コストの低さで他ファンドより高い騰落率を示しています。

また、期待するファンドとしては、信託報酬最安値、そして実質コストでも最安値の、

Smart-i 先進国債券インデックス(為替ヘッジあり)

まだ資金流入、純資産総額が小さく、運用にも若干の不安を感じますが、純資産が増えていけば徐々に解消されていく事でしょう。

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

 

eMAXIS Slim先進国債券Smart-i先進国債券たわらノーロード 先進国債券は下記の金融機関で購入出来ます。

SBI証券
投資信託保有で毎月Tポイントがもらえます。さらにTポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
公式サイト SBI証券

楽天証券
投資信託保有で毎月楽天ポイントがもらえます。さらに楽天ポイントで投資信託を購入する事も出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです。
公式サイト楽天証券楽天カード

松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
公式サイト松井証券

その他のネット証券
マネックス証券岡三オンライン証券等。

尚、先進国債券インデックスファンドはつみたてNISAでは購入できません。つみたてNISAで先進国債券に投資したい場合はバランスファンドを購入する事になります。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)eMAXIS Slim先進国債券を取り扱っているのはマネックス証券iDeCo松井証券 iDeCoSBI証券 iDeCo(セレクトプラン)たわらノーロード 先進国債券(為替ヘッジ有無とも)を取扱っているのは楽天証券iDeCoイオン銀行iDeCoです。

マネックス証券 iDeCoでは為替ヘッジなしがeMAXIS Slim、為替ヘッジ有がたわらノーロードをラインアップしています。

 

 

他のアセットクラスの最新の情報・結果は↓の記事を参照して下さい。

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