アクティブファンド

レオスが運用する、ひふみ投信・ひふみプラス・ひふみ年金の評判とパフォーマンス。

投稿日:2018年2月9日 更新日:

レオス・キャピタルワークス株式会社が運用するひふみ投信(ひふみプラスひふみ年金)のパフォーマンスを調査します。

ひふみ投信は日本株式を中心に投資するアクティブ・ファンドです。

[最終更新日:2018.2.9] 最新の情報に更新するとともに、大幅に内容を変更・加筆しました。

ひふみ投信の特徴

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3つのひふみ

 

レオス・キャピタルワークス株式会社が運用そして販売しているひふみ投信。直販のファンドです。

直販以外でも、証券会社・銀行で購入できるひふみプラス

SBI証券などの個人型確定拠出年金(iDeCo)で購入できるひふみ年金があります。

三つのファンドども、同じマザーファンド(ひふみ投信マザーファンド)で運用しますので、基本的に販売形式、及び信託報酬の違いだけで、同じものと思って構わないでしょう。(後でデータを示しますが基準価額変動の若干の違いはあります。)

以後、パフォーマンス調査にはひふみ投信の基準価額を用います。

 

投資対象

目論見書上は国内外の株式を投資対象としていますが、主に日本の成長企業に投資します。

2017年6月より米国株式への投資を開始しましたが、その比率は低く、依然、国内株式が中心のファンドです。

*2017年6月月報によると、米国株式比率、当面は10%以内で、日本の超大型株の代替投資という側面が強いと記載されてます。

また、「守りながらふやす」をモットーとし、状況に応じて、株式・現金の比率を変化させ、最大で現金比率が50%となります。

 

最近の投資配分

2018年1月、2017年9月、2017年1月の「ひふみ投信マザーファンド」の投資配分を見てみます。

  2018.1 2017.9 2017.1
純資産
総額
(億円)
6789.5 3,876.5 1235.6
組入銘柄数  213 187 130
資産配分比率
国内株式 92.5% 89.6% 94.8%
海外株式 3.7% 3.0% 0%
現金等 3.8% 7.5% 5.2%
時価総額別比率
大型株 43.9% 33.9% ---
中小型株 47.4% 49.5% ---
超小型株 4.9% 9.1% ---
現金等 3.8% 7.5% ---

純資産総額の増加とともに、組入銘柄数が増え、さらに海外株式比率、大型株比率が高くなっています。

尚、海外株式は、2018年1月時点でアマゾンとマイクロソフトの2銘柄で、組入比率1位、2位を占めていますが、2社合わせても全体に対する比率は3.7%にとどまっています。

 

信託報酬などの費用 & 純資産総額

*信託報酬は税込み表示

  ひふみ投信 ひふみプラス ひふみ年金
設定日 2008年10月1日 2012年5月28日 2016年10月3日
購入時
手数料
(*1) (*1)
信託報酬 1.0584%(*2) 1.0584%(*3) 0.8208%
実質コスト 1.358%(*4) 1.357%(*4) 1.092%(*4)
信託財産
留保額
純資産総額
(億円)(*5)
1,253.3 5,112.7 104.9
マザーファンド
純資産総額
(億円)(*5)
6789.5
分配金実績
*資産形成という点では
分配金が無い方が有利です。

(*1)購入時手数料はSBI証券の場合。金融機関によっては必要になる事もあります(上限3.24%)。
(*2)後述する「資産形成応援団」により長期保有による実質的な信託報酬割引有り。

(*3)500億円を超える部分は0.9504%、1,000億円を超える部分は0.8424%となります。
(*4)実質コスト、マザーファンド純資産総額
は2017年10月2日決算時
(*5)ファンド純資産総額は2018年2月8日時点、マザーファンド純資産総額は2018年1月31日時点

3本のファンドを合わせて約6,500億円の巨大なファンドとなっています。1年前(2017.2.7)が1,200億円程度でしたので1年間で5倍以上の純資産総額となっています。人気の程がうかがえます。

信託報酬・実質コストは1%超とインデックスファンドに対して決して低いコストではありません。ただ、それ以上のパフォーマンスを残せばいいんです。

 

ひふみ投信 資産形成応援団

保有継続年数が5年以上で0.2%、10年以上で0.4%還元されます。(現金還元ではなく、新たなひふみ投信の買付)

信託報酬が、それぞれ0.2%、0.4%割引されるのと概ね等価です。

*あくまで5年、または10年以上継続保有した口数に対しての還元です。

ひふみプラスひふみ年金は対象外です。

 

ひふみ投信のパフォーマンス

ひふみ投信の過去の運用成績を調査します。

事実上、国内株式が主な投資対象ですので、TOPIX連動型のSMT TOPIXインデックスオープンと比較します。

ひふみ投信の基準価額はモーニングスター、SMTの基準価額は三井住友トラスト・アセットマンジメントのサイトから入手しました。

基準価額チャート

ひふみ投信が運用を開始した2008年10月1日を10,000として、SMT TOPIXと基準価額のチャートを比較します。

ひふみ投信

 

チャートを見ただけで、ひふみ投信がTOPIXを大きく上回っている事が分かります。

これを、もう少し詳細に調査、比較していきます。

*以下、(年率)リターン、(年率)リスク、シャープレシオという言葉が出てきますが、リターンは1年間に基準価額がどれだけ上がったか(あるいは下がったか)、リスクはリターンのバラツキ、そしてリターンをリスクで割った値がシャープレシオです。勿論、リターンが大きく、リスクは小さく、シャープレシオは大きい方が優れたファンドという事になります。

*リターン・リスクとも月次データより独自に計算。シャープレシオは無リスク資産の利回り0で計算。

設定から現時点(2018.1末)までの運用成績のまとめ

2008年10月末から2018年1月末までの運用成績をまとめます。直近9年3カ月の結果となります。

直近9.25年のリターン・リスク
(2008.10~2018.1)
  ひふみ投信 TOPIX(SMT)
年率
リターン
19.66% 10.27%
年率
リスク
14.21% 17.07%
シャープ
レシオ
1.38 0.60

ひふみ投信はリターンでTOPIXの倍、そしてリスクは小さく、シャープレシオも2倍以上大きくなっています。

 

5年間の運用成績 (2008年10月~2018年1月)

上述の現在までの運用成績は、現時点の基準価額に大きく左右され、ファンドの比較として十分な評価方法とは言えません。

そこで、2008年10月から5年間、さらに2008年11月から5年間・・・2013年2月から5年間と、起点(投資月)を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間のリターン、リスクを計算します。全部で53個(区間)のデータとなります。

この複数の5年間のリターンの平均、最大値、最小値をプロットしたのが下図。

ひふみ投信、ひふみプラス

下表に平均値をまとめます。(ここでのリターン、リスク、シャープレシオは上記53データの平均値を示したもので、厳密な意味でのリスクやシャープレシオとは異なります。)

5年間の平均リターン・リスク
(2008.10~2018.1)
  ひふみ投信 TOPIX(SMT)
年率
リターン
21.92% 13.47%
年率
リスク
15.05% 17.66%
シャープ
レシオ
1.46 0.76

複数の5年間での比較でも、その平均値でひふみ投信TOPIXを大きく上回っている事がわかります。リターンだけでなく、リスクも低く、シャープレシオが大きくなっています。

尚、この53区間でリターンはひふみ投信の全勝です。即ち、過去において5年間のリターンであれば、投資した時期がいつであっても、常にひふみ投信TOPIXを上回っていたという事です。

 

1年間騰落率 年度別比較

アクティブファンドの評価としてもう一つ重要な要素は、常にインデックスに対して勝ち続ける事が出来るかという点です。

そこで1年騰落率(リターン)を年度別に比較してみます。

年度別騰落率比較
  ひふみ投信 TOPIX
2017年 44.8% 21.8%
2016年 4.5% -0.1%
2015年 21.7% 11.6%
2014年 14.0% 9.9%
2013年 68.0% 53.8%
2012年 22.2% 20.3%
2011年 -1.3% -17.4%
2010年 1.9% 0.7%
2009年 10.2% 7.3%

2009年から2017年までの9年間でひふみ投信の全勝。

圧巻は2011年。TOPIXが-17%と大幅に下落したのに対し、ひふみ投信は-1%に収まっています。

 

JPX日経中小型株指数との比較

今では大型株の比率が高くなったとはいえ、依然、中小型株比率の高いファンドですので、JPX日経中小型株指数とも比較してみます。

参考記事JPX日経中小型株指数に連動するインデックスファンドってどうなの?

*JPX日経中小型株指数のデータは日経平均プロフィルより入手したデータを使用し、リターン・リスクなどの計算は、「しんたろう」が独自に行っております。JPX日経中小型株指数に関する著作権その他一切の知的財産権は東京証券取引所、及び日本経済新聞社にあります。

JPX日経中小型株指数(配当なし)との比較

先ずは、長期間のデータがあるJPX日経中小型株指数(配当なし)との比較。

2008年10月から2018年1月までの直近9年3カ月のデータです。

直近9.25年リターン・リスク(2008.10~2018.1)
  ひふみ投信 JPX日経中小型株指数
(配当無)
TOPIX
(SMT)
年率
リターン
19.66% 16.65% 10.27%
年率
リスク
14.21% 17.38% 17.07%
シャープ
レシオ
1.38 0.96 0.60

リターンの差が3.0%、ひふみ投信JPX日経中小型株指数(配当なし)より上回っていますが、配当が実際にどれだけあったのか分かりませんので、正確な優劣はつけられません。

ただ、少なくともひふみ投信が大きく負けていたという事はないと言えるでしょう。(概ね同等かひふみ投信の方がちょっと上かな?)

*JPX日経中小型株指数の方は、信託報酬等のコストが含まれていない点も注意。

 

JPX日経中小型株指数(配当込)との比較

JPX日経中小型株指数(配当込)は2016年8月からのデータしかありませんので、ここから2018年1月までの短期間での比較となります。
*配当込指数には、配当課税無の指数を使用。

直近1年5か月のリターン・リスク(2016.8~2018.1)
  ひふみ投信 JPX日経中小型株指数
(配当込)
TOPIX
(SMT)
年率
リターン
44.21% 42.00% 27.92%
年率
リスク
5.74% 6.38% 7.03%
シャープ
レシオ
7.70 6.58 3.97

リターンで2.2%、ひふみ投信が上回っています。

またリスクもひふみ投信が小さく、シャープレシオが大きくなっています。

 

パフォーマンスのまとめ

以上、ひふみ投信TOPIX、及びJPX日経中小型株指数と比較してきました。

TOPIXに対しては、リターン、リスク、シャープレシオともひふみ投信の圧勝です。しかも安定してTOPIXを上回っています。

JPX日経中小型株指数に対しては、配当有無の差があり明確は判断は出来ませんが、少なくともひふみ投信が大きく負けるような事はありません。

ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金の騰落率の違い

最も設定日が遅いひふみ年金に合わせ、2016年10月から2018年1月までの騰落率の違いを見てみます。

ひふみ3ファンドの騰落率の違い
(2016/10~2018/1)
  ひふみ
投信
ひふみ
プラス
ひふみ
年金
騰落率 41.26% 41.28% 40.85%

同じマザーファンドとはいえ、異なるファンドである事に違いありませんので、日々の現金比率の違いなどから、多少、騰落率が異なります。

 

ひふみ投信、ひふみプラス、ひふみ年金の購入方法

ひふみ投信

ひふみを長期にわたり投資しようと考えている方は、上記、資産形成応援団で実質的な信託報酬が割引となるひふみ投信を購入した方が良いでしょう。

ひふみ投信は、レオス・キャピタルに口座を開設し、そこで購入する事になります。

「つみたて購入」であれば、月1,000円から積み立てる事が出来ます。

勿論、「(従来型)NISA」や「つみたてNISA」で購入する事もできます。

公式サイトレオスのひふみ投信

ひふみプラス

ひふみプラスは多くの証券会社、銀行で取扱っています。

但し、一部金融機関では購入時手数料がかかるところがありますので、購入時手数料無料のネット証券をお勧めします。

つみたてNISA」対象ファンドです。

公式サイト SBI証券 楽天証券 マネックス証券松井証券GMOクリック証券

尚、ひふみプラスは基準価額が40,000円前後と非常に高くなっていますが、このように基準価額が高いと100円などの少額で積立てた場合、端数処理の関係でお得になる場合があります。詳しくは↓。
参考記事【投資信託積立】毎日積立、100円積立は端数を考慮すると、毎月積立てより有利になる場合もあります。

そして、この端数処理で有利になるのが松井証券です。

ネット証券選びに悩んでいる方は↓の記事を参照して下さい。
参考記事主要ネット証券(SBI証券、楽天証券、マネックス証券、松井証券)徹底比較。~初めて投資信託、ETFに投資する方へ~

ひふみ年金

個人型確定拠出年金(iDeCo)に加入する必要があります。

iDeCoひふみ年金の取扱いがあり、かつ運営管理機関手数料が無料になるのはSBI証券マネックス証券松井証券イオン銀行です。

公式サイトマネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCoSBI証券 iDeCoイオン銀行のiDeCo

 

 

以上、ひふみ投信ひふみプラスひふみ年金の解説でした。

インデックスファンドに比べ信託報酬は高いですが、TOPIXを十分上回るパフォーマンスを示しています。

勿論、これらは過去の結果であり、将来を保証するものではありません。

尚、海外株式にも投資を始めたとはいえ、まだ分散が十分とは言えませんので、ひふみ投信ひふみプラスひふみ年金に加え、先進国株式・新興国株式インデックスファンドなどにも投資する事で、より広く世界分散投資が可能になります。

*TOPIX連動型のインデックスファンドとしてSMT TOPIXの基準価額を使用しましたが、決してSMT TOPIXの運用成績が悪いという意味ではありません。あくまでベンチマークとなるTOPIXの代表として用いただけです。

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