三菱UFJアセットマネジメントは同社が運用するeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 全米株式の信託報酬を引き下げると発表しました。
これは、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドに対抗したものと思われます。
*全米株式は米国株式(S&P500)に合わせて引き下げたと推測。
新規口座開設者限定のスタートアップ円定期預金、1年 年0.85%(税引前、2025.3.10までのキャンペーン金利)と好金利。
*3カ月 年1.20%(税引前)もあり さらに新規口座開設で1,500円、各種条件を満たすと最大31,000円がもらえます(要エントリー)。
見出し
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 全米株式 信託報酬引下げ
信託報酬引下げ日
2025年1月25日より
引下げ後の信託報酬
下表のように引き下げられます。(税込み、受益者還元型信託報酬適用前で記載)
現状 | 改定後 | |
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) | 0.09372% | 0.08140% |
eMAXIS Slim 全米株式 |
税込で0.01232(税抜 0.0112)ポイントの引下げです。
受益者還元型信託報酬
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 全米株式の下表のように純資産総額に応じて信託報酬率が変わる受益者還元型信託報酬を採用していますが、当然これも引下げとなります。
*税込表記
eMAXIS Slim米国株式(S&P500)
純資産総額 | 現状 | 改定後 |
(旧)5,000億円未満の部分 (改定後)1兆円未満の部分 | 0.09372% | 0.08140% |
(旧)5,000億円以上1兆円未満の部分 (改定後)1兆円以上3兆円未満の部分 | 0.09306% | 0.07700% |
(旧)1兆円以上の部分 (改定後)3兆円以上5兆円未満の部分 | 0.0924% | 0.07590% |
(旧)---- (改定後)5兆円以上10兆円未満の部分 | ---% | 0.07579% |
(旧)--- (改定後)10兆円以上の部分 | ---% | 0.07568% |
[参考]2024.12.9時点の純資産総額は61,648億円と6兆を超えています。
これを純資産総額に対してプロットしたのが下図。
2024.11末時点の純資産総額6.0兆円を2025.1.25以降の信託報酬で計算すると0.0772%。
概ね楽天・プラスの信託報酬と同じになります。
eMAXIS Slim全米株式
純資産総額 | 現状 | 改定後 |
2,500億円未満の部分 | 0.09372% | 0.0814% |
2,500億円以上5,000億円未満の部分 | 0.09361% | 0.0803% |
(旧)5,000億円以上の部分 (改定後)5,000億円以上1兆円未満の部分 | 0.09350% | 0.0792% |
(旧)--- (改定後)1兆円以上の部分 | ---% | 0.0770% |
[参考]2024.12.9時点の純資産総額は157.6億円ですので、2,500億円突破はまだまだ先になると思われます。
スポンサーリンク
楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド、SBI・V・S&P500などの他社S&P500連動型インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較
引下げ後のeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の信託報酬・実質コストを楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンド、たわらノーロードS&P500、SBI・V・S&P500インデックスなどの他社ファンドと比較します。
*下表ではeMAXIS Slimの受益者還元型信託報酬は考慮せず
ファンド [設定日] | 信託報酬 | 実質コスト | |
---|---|---|---|
--- | つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス [2023.11.17] | [2026.5.7まで] 0.0586% | --- |
1 | ステート・ストリートS&P500インデックス・オープン [2024.1.11] | 0.0748% | --- |
2 | 楽天・S&P500インデックス・ファンド [2023.10.27] | 0.0770% | 0.101% |
3 | eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) [2018.7.3] | 0.8140% | 0.092% |
4 | つみたてiシェアーズ 米国株式(S&P500)インデックス [2023.11.17] | [2026.5.8以降] 0.09072% | --- |
5 | たわらノーロードS&P500 [2023.3.30] | 0.09372% | 0.149% |
5 | はじめてのNISA米国株式(S&P500) [2023.7.10] | 0.09372% | 0.214% |
7 | SBI・V・S&P500インデックス [2019.9.26] | 0.0938% | 0.106% |
7 | iシェアーズ米国株式(S&P500)インデックス [2013.9.3] | 0.0938% | 0.099% |
9 | SMBC・DCインデックスファンド(S&P500) [2020.7.22] | 0.0968% | 0.152% |
9 | My SMT S&P500インデックス [2022.3.29] | 0.0968% | 0.228% |
11 | iFree S&P500・インデックス [2017.8.31] | 0.198% | 0.213% |
12 | つみたて米国株式(S&P500) [2020.3.6] | 0.2200% | 0.235% |
12 | NZAM・ベータ・S&P500 [2020.2.13] | 0.2200% | 0.287% |
14 | Smart-i S&P500インデックス [2020.7.29] | 0.242% | 0.308% |
15 | eMAXIS S&P500インデックス [2020.12.14] | 0.330% | 0.345% |
引下げ後でも信託報酬は最安値のステート・ストリートS&P500インデックス・オープン <ライトS&P500>、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドよりは若干高くなりますが、実質コストではeMAXIS Slimが0.092%と、楽天の0.101%より安く(現時点で実質コストが判明しているファンドの中では)最安値となります。
さらに総経費率でも、楽天・プラス・S&P500インデックス・ファンドの0.09%に対して、eMAXIS Slimも0.09%と同率になります。
尚、前述の受益者還元型信託報酬を考慮すると、
(2024.11末時点の純資産総額6.0兆円に対して)
- 信託報酬 0.0772%
- 実質コスト 0.088%
- 総経費率 0.08%
となり、信託報酬は楽天・プラスと同等、実質コスト、総経費率は勿論最安値になります。
*実質コスト、総経費率とも直近の決算結果の値から信託報酬引下げ分を引いた値。
以上、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、eMAXIS Slim 全米株式信託報酬引下げのニュースでした。
米国株式(S&P500、CRSP USトータル・マーケット・インデックス)インデックスファンドの最新の人気・運用状況は下記ページをご覧下さい。
主なインデックスファンド一覧は下記ページをご覧ください。(今回の改定も近日中に反映予定)