*上の地図は概ね先進国(青)、新興国(緑)、日本(赤)の投資国を示していますが、現在、ロシアは除外されています。
1本のファンドで、日本を含む全世界の株式に投資するインデックスファンド、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)について解説します。
[最終更新日:2023.12.12]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2023年11月末日時点の情報に基づき記載しています。
見出し
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の基本情報
eMAXIS Slim(イーマクシス スリム)シリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」をコンセプトとした三菱UFJアセットマネジメントが運用するインデックスファンドで、「他社類似ファンドの運用コストに注意を払い、機動的に信託報酬を引き下げることによって、今も、そしてこれからも業界最低水準を目指し続ける」と公表しています。実際、設定から既に数回の信託報酬引下げを行い、常に最低水準の座を維持しています。
本記事で解説するのは、1本のファンドで日本を含む全世界の株式に投資するeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)。
先ず、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の基本情報をまとめます。
運用会社 | 三菱UFJアセットマネジメント |
設定日 | 2018年4月3日 |
運用形態 | インデックスファンド |
投資形態 | ファミリーファンド |
ベンチマーク | [先進国株式] MSCI KOKUSAI (配当込) [新興国株式] MSCI エマージング・マーケット・インデックス(配当込) [国内株式] TOPIX(配当込) |
購入時手数料 | 無 |
信託財産留保額 | 無 |
信託報酬(税込) | 0.05775%(*1) |
実質コスト | 0.132%(*2) |
純資産総額 | 95.5億円(2023.11.30時点) |
(マザーファンド) 純資産総額 | [先進国株式]24,218億円(2023.5.12時点) [新興国株式]4,196億円(2023.5.12時点) [日本株式] 8,549億円(2023.3.27時点) |
分配金実績 | 無 |
NISA(つみたて投資枠) | 対象商品 |
NISA(成長投資枠) | 対象商品 |
SBI証券ポイント還元年率 | 0.0175% |
楽天証券ポイント還元年率 | ---%(*3) |
マネックス証券ポイント還元年率 | 0.0175%(*4) |
松井証券ポイント還元年率 | 0.0175% |
(*1)信託報酬は2023.9.8引下げ後の値。
(*2)実質コストは2023.4.25決算の値に上記信託報酬引下げ分を引いた値。
(*3)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更(一部ファンドを除く)。
(*4)2023.11.1よりポイント付与対象に。
投資対象
日本、先進国、新興国の株式に1/3ずつ均等に投資します。
eMAXIS Slimシリーズには全世界の株式に投資するファンドとして、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)もありますが、この2本は時価総額比率で投資配分が変動するのに対し、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は常に1/3ずつの固定比率です。
*それぞれの地域内の各銘柄に対する投資配分は時価総額比率です。
ベンチマークは、国内株式がTOPIX、先進国株式がMSCI KOKUSAI、新興国株式がMSCIエマージング・マーケット・インデックスです。
2019年7月1日よりベンチマークが「除く配当」から「配当込み」に変更となりました。
*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[税引前配当込/グロス]、[税引後配当込/ネット]の3種類ありますが、ベンチマークの配当除く・含むは運用成績に直接関係するものではありません(少なくとも過去においては)。但し、運用報告書などに記載されているベンチマークとの乖離を見る時は注意が必要です。詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク(除く配当/プライス、配当込/グロス・ネット)と乖離の評価方法。
マザーファンド
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は、ファミリーファンド方式で、下記マザーファンドに投資します。
画像引用:eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)交付目論見書
TOPIXインデックスマザーファンド、外国株式インデックスマザーファンド、新興国株式インデックスマザーファンドは、それぞれ、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)、eMAXIS Slim先進国株式インデックス、eMAXIS Slim新興国株式インデックスと同じマザーファンドで既に大きな純資産総額を有します。
投資地域別比率
前述のように国内株式、先進国株式、新興国株式の比率は1/3ずつです。
参考までにeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)の投資配分比率(2023.11末日時点)と比較します。
地域 | 3地域均等型 | オール・カントリー | 除く日本 |
国内株式 | 33.3% | 5.5% | --- |
先進国株式 | 33.3% | 84.0% | 88.8% |
新興国株式 | 33.3% | 10.4% | 11.1% |
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投資国比率 (eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と比較)
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の組入上位10カ国は下表のようになります(2023.11末時点)。参考までにeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)も記載します。
3地域均等型 | オール・カントリー | |
1 | 日本(32.8%) | アメリカ(60.4%) |
2 | アメリカ(23.8%) | 日本(5.5%) |
3 | ケイマン諸島(5.2%) | イギリス(3.5%) |
4 | インド(5.0%) | フランス(2.8%) |
5 | 台湾(4.9%) | カナダ(2.7%) |
6 | 韓国(4.0%) | スイス(2.3%) |
7 | 中国(3.4%) | ドイツ(2.0%) |
8 | ブラジル(1.8%) | ケイマン諸島(1.7%) |
9 | イギリス(1.4%) | オーストラリア(1.7%) |
10 | サウジアラビア(1.3%) | インド(1.6%) |
データ引用:eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型、オール・カントリー)月次レポート(2023/11)
*ケイマン諸島の殆どが中国企業と思われます。
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)のトップは当然ですが1/3を投資している日本。それにアメリカが続きます。3位以降は新興国が多くを占めています。
一方のeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)はアメリカが半分以上、それ以外も先進国が上位を占めています。
詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事【外国株式インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国?
投資銘柄
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は4,763銘柄に投資しています(2023.11末時点)。
組入上位10銘柄もeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と比較します。
3地域均等型 | オール・カントリー | |
1 | TSMC[台湾](2.1%) | APPLE[米国](4.5%) |
2 | APPLE[米国](1.8%) | MICROSOFT[米国](4.0%) |
3 | MICROSOFT[米国](1.6%) | AMAZON[米国](2.0%) |
4 | トヨタ[日本](1.5%) | NVIDIA[米国](1.8%) |
5 | TENCENT[ケイマン](1.3%) | ALPHABET A[米国](1.5%) |
6 | SAMSUNG[韓国](1.3%) | META [米国](1.1%) |
7 | ソニー[日本](0.9%) | TESLA[米国](1.0%) |
8 | AMAZON[米国](0.8%) | ALPHABET C[米国](0.8%) |
9 | 三菱UFJ FG[日本](0.8%) | UNITEDHEALTH[米国](0.7%) |
10 | ALIBABA[ケイマン](0.7%) | ELI LILLY[米国](0.7%) |
データ引用:eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型、オール・カントリー)月次レポート(2023/11)
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)は組入銘柄上位10位中全てが米国企業なのに対し、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は台湾・米国・日本・中国・韓国に分散されています。
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手数料(信託報酬、実質コストなど)
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の最大の魅力は何と言っても信託報酬の低さ。
全世界株式インデックスファンドとしては最低水準の0.05775%(税込)。
これは、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)と同じ信託報酬です。
実質コストは5期目決算(+2023.5.11/9.8の信託報酬引下げ分を引いた値)で0.132%、それぞれのマザーファンドが既存のもので巨額の純資産を有するだけに信託報酬以外のコストも問題のないレベルです。
勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。
受益者還元型信託報酬
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は下表のように純資産総額に応じて信託報酬率が変わる受益者還元型信託報酬を採用しています。
*受益者還元型信託報酬の体系も2023.9.8に変更になり下表は変更後の値です。
純資産総額 | 信託報酬(税込) |
2,500億円未満の部分 | 0.05775% |
2,500億円以上5,000億円未満の部分 | 0.05764% |
5,000億円以上の部分 | 0.05753% |
2023.11末時点で純資産総額100億弱ですので、2,500億円到達はまだまだ先になる事でしょう。
他社 全世界株式インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較
ベンチマークは異なりますが、全世界の株式に投資する他社のインデックスファンドと比較してみます。
(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。
*ファンド名下の[]内はベンチマーク。[FTSE GACI]はFTSE Global All Cap Index、[MSCI ACWI]はMSCI All Country World Indexの略。
[合成指数]は先進国:新興国:国内を1/3ずつ均等に配分(ニッセイGDP型を除く)。
ファンド | 信託報酬 | 実質コスト | |
---|---|---|---|
1 | 楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド [MSCI ACWI] | 0.05610% | 0.196% |
2 | eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) [MSCI ACWI] | 0.05775% | 0.113% |
2 | eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) [MSCI ACWI 除く日本] | 0.05775% | 0.116% |
2 | eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) [合成指数] | 0.05775% | 0.139% |
2 | はじめてのNISA・全世界株式インデックス [MSCI ACWI] | 0.05775% | --- |
2' | Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式) [MSCI ACWI] | 0.05775% (上限0.08775%) | 0.139% |
7 | PayPay投資信託インデックス世界株式 [FTSE GACI] | 0.0910% | 1.422% |
8 | SBI・全世界株式インデックス・ファンド [FTSE GACI] | 0.1022% | 0.112% |
9 | たわらノーロード 全世界株式 [MSCI ACWI] | 0.1133% | 0.187% |
10 | Smart-i Select 全世界株式 [MSCI ACWI] | 0.1144% | 0.181% |
10 | Smart-i Select 全世界株式(除く日本) [MSCI ACWI 除く日本] | 0.1144% | 0.183% |
10 | <購入・換金手数料なし> ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット) [合成指数] | 0.1144% | 0.257% |
13 | SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド [FTSE GACI] | 0.1338% | 0.151% |
14 | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド [FTSE GACI] | 0.192% | 0.214% |
15 | つみたて全世界株式 [MSCI ACWI] | 0.198% | 0.261% |
16 | 野村つみたて外国株投信 [MSCI ACWI 除く日本] | 0.2090% | 0.231% |
17 | 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株 [MSCI ACWI 除く日本] | 0.2750% | 0.349% |
--- | ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式) [合成指数] | 0.3546% | 0.493% |
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の直接のライバルは同じ3地域に均等に投資するニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式)【愛称:ファンドパック3】となりますが、信託報酬、実質コストでeMAXIS Slimが大きく勝っています。
また、MSCI ACWIやFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスをベンチマークとする全世界株式インデックスファンドと比較しても、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)等と並び最低水準の信託報酬です。
*信託報酬だけで見れば楽天・オールカントリー株式インデックスが最安値ですが、未だ運用実績が殆どなく実質コストもわかりません。
個別のインデックスファンドとの組合せと、どちらがお得か?
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の信託報酬は0.05775%(税込)。
一方、eMAXIS Slim先進国株式[0.09889%]、eMAXIS Slim新興国株式[0.1518%]、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)[0.1430%]を同じ比率で組み合わせた場合の信託報酬は0.131%となります。
個別のファンドを組み合せるよりコスト的には約0.07%ポイントもお得な全世界株式インデックスファンドです。
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は、個別のインデックスファンドでは比較的信託報酬の高い新興国株式が1/3も含まれているのにもかかわらず、他のeMAXIS Slim全世界株式と同じ信託報酬という点でコスト的に優位性があります。
信託報酬の変更履歴
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は設定から4回、信託報酬引下げの実績があります。
引下げ日 | 信託報酬(税込) | 備考 |
2018/4/3 | 0.15336% | 新規設定(SBI・全世界株式に対抗した設定) |
2019/8/9 | 0.1296% | たわらノーロード全世界株式に対抗 |
2019/10/1 | 0.1320% | 消費税増税(8%-->10%) |
2019/11/12 | 0.1144% | SBI・全世界株式に対抗 |
2023/5/11 | 0.1133% | たわらノーロード全世界株式に対抗 |
2023/9/8 | 0.05775% | はじめてのNISA、Tracersに対抗 |
新規設定時の信託報酬は他のeMAXIS Slim全世界株式インデックスファンドと同じ、そして、これはSBI・全世界株式インデックス・ファンドに対抗したものです。(税抜きでの信託報酬が同じ)
その後、eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)と同じベンチマークのたわらノーロード全世界株式が低い信託報酬で設定され、さらにベンチマークは異なりますがSBI・全世界株式インデックス・ファンドの信託報酬引下げ、たわらノーロード全世界株式の引下げ、それぞれに対抗して3回信託報酬の引下げを行いました。
そして、はじめてのNISA全世界株式(オール・カントリー)等に対抗し2023.9.8に4回目、しかも大幅な引下げを実施します。
このように細かいベンチマークの差異によらず、概ね同じ地域の同じ資産クラスに投資するファンドであれば「類似ファンド」とみなし、これに対抗して引き下げてくれるところがeMAXIS Slimシリーズの魅力でもあります。(勿論、保証は出来ませんが)
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3地域均等型の過去のパフォーマンス(リターン・リスク)
そもそも国内、先進国、新興国株式を1/3ずつ均等に配分するアセットアロケーションってどうなんでしょう?
eMAXIS(Slimではない方)の個々のインデックスファンドを組み合わせて3地域均等型の合成データを作成し、過去のパフォーマンスを検証してみました。
下図は2023.11末時点の14年間のリスク・リターン特性です。
*オールカントリー、除く日本の地域別比率は時価総額比で変動しますが、ここではオールカントリーは国内:先進国:新興国=6%:83%:11%、除く日本は先進国:新興国=88%:12%の固定比率で計算してありますので実際のファンドのデータとは異なります。
*オールカントリーの国内株式部分のベンチマークはMSCIジャパンですが、ここではTOPIXで代用しています。
オール・カントリー、全世界株式(除く日本)は概ね同等のパフォーマンスですが、これらに対して3地域均等型はリターンが大きく劣後しています。これは、この14年間でパフォーマンスが最も悪かった新興国株式を多く含んでいる事に起因します。
ただ、リスクは3地域均等型が若干低くなっています。
勿論、これは過去のデータですので将来どうなるかはわかりません。
三菱UFJ国際投信の公式サイト(ブロガーミーティング資料)では、もっと長期のデータで3地域均等型が勝っている事、及び、イボットソンの結果から3地域均等型が効率的フロンティア上にあり最適な組み合わせの一つというデータが記載されています。(2023.11時点では資料へのリンクがなくなっているような・・・)
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eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の運用状況
資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)
月次資金流出入額、純資産総額からeMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の売れ行き・人気を見てみます。
(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。
毎月の資金流入額が1~2億前後で、あまり売れていません。(ただ、もっと売れていないファンドはたくさん有ります)
純資産総額も96億程度(2023.11末時点)。
資金流出入額、他のeMAXIS Slim全世界株式との比較
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)と資金流出入額を比較します。
今、最も人気・勢いがあるのはeMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)も安定した資金流入が続いています。
一方、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は、この2本に大きな差をつけられており、これらと比較すると人気がありません(毎月1~2億前後ですのでグラフでは殆どわかりません)。
運用状況は?
インデックスファンドではベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。
下図は、2023年11月末日時点の実質コストに対する1年騰落率をプロットしたものです。
資産配分が同じニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式)もプロットしてあります。
*eMXIS Slim、eMAXIS、たわらノーロード、SMTの先進国、新興国、国内を同じ比率で組み合わせた場合もプロットしてあります。
コストに大きな差があるニッセイ・インデックス・パッケージ(内外・株式)と比較し、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は、順当にその低いコストに応じた高い騰落率となっています。
尚、個々のファンドの組合せより騰落率が低くなっていますが、これは1/3の資産配分へのリバランスのタイミングなどが関係しているのでしょう。
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まとめ
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は全世界の株式に投資するインデックスファンドの中で最低水準の信託報酬です。
時価総額比率の資産配分ではなく国内、先進国、新興国の3資産に均等に投資するという珍しい資産配分の為、まだ人気があるとは言えませんが、国内、新興国株式の比率を時価総額比率より高めたいと考えている方にとっては有力な選択肢の一つとなるファンドです。
また、新興国株式を多く含みながらも他のeMAXIS Slim全世界株式と同一の信託報酬で、コスト的にはお得なファンドでもあります。本ファンドとeMAXIS Slim先進国株式やeMAXIS Slim米国株式(S&P500)とを組み合わせるポートフォリオも考えられるでしょう。
販売会社
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は下記の金融機関で購入出来ます。
*主にネット証券、ネット取引での取扱いとなります。
(dカードGOLDでNISA口座なら月10万円までクレカ積立還元率1.1%)
*dカード、マネックスカードとも通常ショッピング時は1.0%。
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)。
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。
公式サイトマネックス証券
また投資信託保有でVポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにV/Pontaポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト SBI証券
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.21%、au Payアプリ等の連携で最大0.31%になるのも魅力。
公式サイトauカブコム証券
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト楽天証券
公式サイト楽天カード
またMATSUI Bank(住信SBIネット銀行マツイ支店)の口座開設すれば普通預金金利 年0.31%になるのも魅力。
公式サイト松井証券
勿論、つみたてNISA、NISA(つみたて投資枠)対象のファンドです。
ライバルとなるファンド
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) *本記事
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス全世界株式
他の全世界株式インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。
インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。
eMAXIS Slimシリーズの他のファンドの評価・解説は下記記事をご覧ください。
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) *本記事