2025年に登場した新しい国内株式の指数、読売株価指数/読売333との連動を目指す国内株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。
尚、読売333との連動を目指すETF(MAXIS読売333日本株上場投信【348A】)についても同時に評価します。
[最終更新日:2026.8.21]初版。
*本記事は原則2026年7月末日時点の情報に基づき記載しています。
先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。
さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離を確認します。
尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じ読売333といっても各社のベンチマークは配当込・除くと2種類有り、そのベンチマーク騰落率が異なるからです。
*尚、記事執筆時点で(ETFを除き)全ファンド配当込みになっています。
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見出し
読売株価指数/読売333とは? 日経平均株価、TOPIXと比較。
読売株価指数/読売333とは? 等ウェート型の国内株式指数
読売株価指数/読売333は読売新聞社が2025年3月24日に算出・公表を開始した国内株式を対象とした株価指数です。
最大の特徴は構成する株式を全て同じ比率、等ウェートで持つこと。
ここが時価総額加重型指数のTOPIX、平均株価指数である日経平均株価と大きく異なります。
大型株の影響が大きいTOPIX、値がさ株の影響が大きい日経平均株価に対して、構成銘柄全ての株価の変動を概ね均等に受ける指数という事になります。
構成銘柄数はその名の通り333銘柄、国内上場銘柄の1日平均売買残高上位500銘柄の中から浮動株時価総額上位333社を選びます。
定期入替は年1回、11月に行われます。
ウェート調整は年3回。
詳細は下記公式サイトをご覧下さい。
*以下、読売株価指数を読売333と表記します。
読売333と日経平均株価、TOPIXとのパフォーマンスの違い
読売333は新しい指数ですが、基準日は1985年11月29日と過去に遡及して算出されたデータがあります。
このデータをいろいろ解析して日経平均株価/TOIPIX等と比較したいところですが、残念ながら生データを入手できない為、ここでは評価出来ません。
ただ、運用会社、証券会社などより比較したレポートが公表されています。
例えば、三菱UFJアセットマネジメントだと1989年からのチャートを比較してありますので参考にして下さい。
直近1年間の読売333と日経平均株価、TOPIXとの比較
読売333を国内株式の代表的指数である日経平均株価、TOPIXと比較してみます。
といっても直近1年間の短期間のデータですので、あくまで参考までに!
*全てeMAXIS Slimシリーズの基準価額を使用。
*シャープレシオは無リスク資産のリターンを0として計算
2026年7月末日時点の1年間のリターン、リスク、シャープレシオです。(全て年率換算)
| リターン(年率) | リスク(年率) | シャプレシオ | |
| 読売333 | 40.9% | 18.0% | 2.27 |
| TOPIX | 38.9% | 17.8% | 2.19 |
| 日経平均株価 | 59.1% | 31.7% | 1.86 |
この1年間ではTOPIXを若干上回る好調な出だし!(ハイリスク・ハイリターンとなってしまった日経にはリターンで負けますが)
最初の読売333連動型インデックスファンドが設定されてから未だ1年強、この短期間で他の指数と比較してもあまり意味がありませんので、もう少し長期の運用実績が出たところで詳細に評価する事とします。
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読売333のNISAつみたて投資枠対象状況
読売333はNISA(つみたて投資枠)の指定インデックスですので、これとの連動を目指すインデックスファンドはNISAつみたて投資枠で投資・購入出来ます。
*上記ベンチマーク連動型インデックスファンドでも必ずしもNISA(つみたて投資枠)で購入出来るとは限りません。
次章で本記事で比較・対象とするファンドの一覧表を示しますが、ここにNISAつみたて投資枠対象ファンドにはつみたて投資枠とマークをつけてあります。
*つみたて投資枠の対象商品は、成長投資枠でも購入する事が出来ます。
(一部ファンドを除く。また金融機関によってはつみたて投資枠専用としている場合もあります)
比較した国内株式(読売333)インデックスファンド
比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、及び2026年7月末時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)
*信託報酬・実質コストは税込み
*つみたて投資枠はNISAつみたて投資枠対象ファンド(2026.7末時点)。
| ファンド | 信託報酬 (実質コスト) | 設定日 | 純資産総額 (億円) |
| つみたて投資枠 SBI読売333インデックス・ファンド | 0.1320% (---%) | 2026/4/30 | 44.4 |
| つみたて投資枠 たわらノーロード読売333 | 0.14278% (---%) | 2026/4/1 | 34.8 |
| つみたて投資枠 eMAXIS Slim国内株式(読売333) | 0.1430% (0.155%(*1)) | 2025/3/26 | 43.4 |
| Smart-i読売333インデックス | 0.1760% (---%) | 2026/9/8 | --- |
| つみたて日本株式(読売333) | 0.1980% (0.209%(*2)) | 2025/4/16 | 0.0 |
| ETF MAXIS読売333日本株上場投信【348A】 | 0.1320% (0.326%) | 2025/3/26 | 11.6 |
(*1)約400日分の初回決算(2026.4.27)の値を年率に換算
(*2)約70日分の初回決算(2025.6.25)の値を年率に換算
読売333連動型インデックスファンドは全部で5本(2026.9設定のSmart-i含む)、ETFが1本。
信託報酬最安値はSBI読売333インデックス・ファンド、設定から3カ月強の新しいファンドですが純資産総額でもトップです。
設定が最も古いのがeMAXIS Slim国内株式(読売333)。ETF 348Aと同時に設定されました。
実質コストはeMAXIS Slimが初回決算の値で0.155%。信託報酬以外のコストが0.012%と、TOPIXや日経(0.003~0.004%程度)より若干高くなっています。これが初回決算だからか、あるいは等ウェート指数によるものかは未だ分かりません。
*同じ三菱UFJアセットマネジメントが運用する「つみたて日本株式(読売333)」の信託報酬以外のコストは0.011%。これは僅か70日分の決算を年率に換算した値である事、及び、本ファンドは未だ販売会社がなく資金流入が全くない事から参考になりません。
SBI、たわらノーロード、Smart-iは未だ初回決算前で実質コストが不明。
ETF MAXIS読売333日本株上場投信【348A】、信託報酬はeMAXIS Slimより低いものの実質コストでは逆転、信託報酬以外のコストが0.194%と大きくなっています。
*本ETFをETF(348A)と略して表記する場合があります。
(注)ETFの信託報酬には一般的に上場に係る費用、指数使用料が含まれていません。よって、非上場ファンドよりも信託報酬以外のコストが高くなる傾向にあります。
*インデックスファンドの信託報酬・実質コスト・純資産総額は下記記事にまとめてあります。
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資金流出入額 [国内株式(読売333)インデックスファンド・人気ランキング]
2026年7月までの(1~7月)の概算の月次資金流出入額(*)7カ月合計、及び2025年合計を見てみます。
2026年の資金流出入額が大きい順にならべてあります。
*当初申込期間の資金流入は含まず
どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。
ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。
(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。
| 2026年(1~7月) | 2025年合計 | |||
| 順位 | ファンド | (億円) | 順位 | (億円) |
| 1 | たわらノーロード読売333 | 31.4 | --- | --- |
| 2 | eMAXIS Slim 国内株式(読売333) | 20.9 | 1 | 11.2 |
| 3 | SBI読売333インデックス・ファンド | 11.3 | --- | --- |
| 4 | (三菱)つみたて日本株式(読売333) | 0.0 | 2 | 0.0 |
| --- | Smart-i読売333インデックス | --- | --- | |
2025年は実質eMAXIS Slimだけ、2026年も設定日がファンドにより異なりますので今回の評価はあくまで参考値。
ただ、総じて読売333との連動を目指すインデックスファンドは、未だ大きな人気を集めるまでには至っていません。新しい指数ですので、これからの動向に注目!
尚、2026年1位のたわらノーロードですが、2026.7.1の1日だけで30億円集めており、個人の資金かは???
各ファンドの月次資金流出入額の比較
より詳細に比較する為、各ファンドの月次資金流出入額を比較します。
(たわらの7月の資金流入を除外し、SBIが設定された5月以降を見ると)eMAXIS SlimとSBIが概ね同等の流入額となっています。
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リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?ベンチマークとの乖離は?
2026年7月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。
*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果です。
*騰落率は全て分配金再投資時(分配金課税無)の基準価額より計算。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。
騰落率とコストの関係は、理想的には(配当課税を適切に考慮した)インデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。国内株式の場合、配当が出ると、それに課税される事無くファンド内に入りますので、配当込指数がインデックス騰落率となります。
ここではインデックス騰落率として読売333(配当込)を用います。
*データ引用:読売333ファクトシート
3カ月騰落率
設定されてから間もないファンドが多い事から先ずは2027年3月末日時点の3カ月騰落率を見てみます。
各ファンドの実質コスト(/4)に対してファンド騰落率をプロットしていますが、SBI、たわらノーロードは未だ実質コスト不明の為、信託報酬でプロットしてあります。
図中、茶色の点線がインデックス(配当込指数)騰落率。グレーの点線は傾き=-(1+インデックス騰落率)、切片=インデックス騰落率の直線です。ベンチマークとの乖離が無ければ、この線上にのる筈です。
全てのファンドが図中点線より大きくずれています。特にSBIが大きくマイナス側、たわらノーロードがプラス側に乖離しているよう見えます。
ただ、2ファンドとも設定されたばかり、しかも3か月という短期での評価ですので、この結果でファンドの優劣を判断するのは早計、もっと運用期間が長くなったところで再度評価する予定です。
1年騰落率
次に2026年7月末日時点の1年騰落率を見てみます。
ETFを含む3本とも全て三菱UFJアセットマネジメントが運用するファンドですが、概ね図中点線上にあります。
これはコスト要因以外でのベンチマークとの乖離がない事を意味します。
そして順当に低コストのeMAXIS Slimの騰落率が高くなっています。
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まとめ & おすすめの読売333インデックスファンド
以上、読売株価指数/読売333との連動を目指すインデックスファンドの評価・解説でした。
該当するインデックスファンドは5本(+ETF 1本)だけですが、その中で本サイトが選ぶおすすめファンドは、
1年以上の運用実績があり、ベンチマークとの乖離も小さい、
eMAXIS Slim国内株式(読売333)
SBI読売333インデックス・ファンド、たわらノーロード読売333は未だ設定から3カ月強、Smart-iはこれから設定ですので、今後の運用結果を見てから判断。
*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。
販売会社
eMAXIS Slim国内株式(読売333)は下記の金融機関で購入出来ます。
*尚、SBI読売333インデックス・ファンドはSBI証券のみの取扱いです。
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勿論、NISA(つみたて投資枠)対象のファンドです。
他のアセットクラスの最新の情報・結果は下記記事を参照して下さい。
米国株式(S&P500/CRSP USトータル・マーケット)インデックスファンド
国内株式(読売333)インデックスファンド (本記事)
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