ファンド比較、運用状況、決算

【国内債券インデックスファンドの評価・比較】おすすめの投資信託は?人気ランキング、運用成績の比較(2023年版)。

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NOMURA-BPI総合との連動を目指す国内債券インデックスファンドについて純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

*原則6カ月毎に更新します。

[最終更新日:2022.1.14]2022年12月末日時点の情報に更新

*本記事は2022年12月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離を確認します。

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比較した国内債券インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2022年12月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*信託報酬、実質コストは税込み。
*DC専用ファンドは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)

ファンド信託報酬
(実質コスト)
設定日純資産総額(億円)
My SMT国内債券インデックス0.1100%
(決算前)
2022/3/271.1
eMAXIS Slim国内債券インデックス0.1320%
(0.135%)
2017/2/27171.8
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド0.1320%
(0.133%)
2015/1/2981.4
iFree 日本債券インデックス0.1320%
(0.137%)
2016/9/845.1
Smart-i 国内債券インデックス0.1320%
(0.141%)
2017/8/2919.4
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)0.1320%
(0.135%)
2012/10/29499.3
たわらノーロード国内債券0.1540%
(0.155%)
2015/12/18215.0
三井住友・日本債券インデックス・ファンド0.1760%
(0.179%)
2002/1/4720.8
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド0.3850%
(0.389%)
2009/2/227.4
SMT国内債券インデックス・オープン0.4070%
(0.413%)
2008/1/9280.1
日本債券インデックスe0.4070%
(0.413%)
2010/4/614.0
野村インデックスファンド・国内債券[Funds-i]0.4400%
(0.442%)
2010/11/2623.3
eMAXIS 国内債券インデックス0.4400%
(0.443%)
2009/10/2886.8
(日興)インデックスファンド日本債券0.4950%
(0.499%)
2001/10/1782.5

*参考データとして比較する三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)は、マネックス証券松井証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っています。

信託報酬最安値は2022.3.29に設定されたばかりのMy SMT 国内債券インデックスの0.110%。ただし、現時点(2023.1.14)で販売会社は三井住友信託銀行のみです。

これに続くのがeMAXIS Slim国内債券インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド、iFree日本債券インデックスファンド、Smart-i国内債券インデックスファンドの4本。

Smart-iが先に信託報酬引下げを発表したものの、すぐにeMAXIS Slim、iFree、<購入・換金手数料なし>ニッセイも対抗し、現時点では同率で4本が並んでいます。

実質コストではSmart-i以外の3本がほぼ同等。

Smart-iの信託報酬以外のコスト、次第に下がってきてはいますが、まだ若干高めです。

純資産総額トップは三井住友・日本債券インデックス・ファンド。ここで取り上げたファンドの中では日興インデックスに次いで古く、その純資産総額721億円と2位以下を大きく引き離してのトップです。

 

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。


 

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資金流出入額 [国内債券インデックスファンド 人気ランキング]

2022年下半期(7~12月)の概算の月次資金流出入額(*)6カ月合計、及び2022年1年間合計を見てみます。

2022年下半期の資金流出入額が大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

国内債券インデックスファンド 資金流出入額
2022年下期(7~12月)2022年累計
順位ファンド(億円)順位(億円)
1eMAXIS Slim国内債券インデックス15.7123.0
2たわらノーロード国内債券11.5222.6
3Smart-i 国内債券インデックス2.845.4
4SMT国内債券インデックス・オープン1.5314.7
5MySMT 国内債券インデックス1.261.1
6eMAXIS 国内債券インデックス-0.170.2
7野村インデックスファンド・国内債券[Funds-i]-0.511-2.9
8三菱UFJ 国内債券インデックスファンド-0.510-2.6
9iFree 日本債券インデックス-0.952.3
10<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド-0.98-0.1
11日本債券インデックスe-1.09-1.3
12インデックスファンド日本債券-1.712-4.5
13三井住友・日本債券インデックス・ファンド-2.613-8.6
参考三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)17.6参考35.4

2022年下期のトップは信託報酬同率最安値(販売会社が限られるMy SMTを除く)のeMAXIS Slim。

2022年年間でも順当に1位です。

そして、2位がたわらノーロード。

この2本以外は殆ど売れていません(年間ではSMTも売れています)

 

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リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2022年12月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的には(配当・利息課税を適切に考慮した)インデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。

国内債券の場合、利息が出てもそれに課税される事無くファンドの資産となりますので、指数がそのままインデックス騰落率となります。(ここではたわらノーロード月報記載の値をインデックス騰落率として使用します)

 

6カ月・1年騰落率

6カ月、及び1年間の騰落率を実質コストに対してプロットします。

国内債券インデックスファンドの比較、リターン(利回り)比較

国内債券インデックスファンドの比較、リターン(利回り)比較

図中、茶色の点線がインデックス騰落率。グレーの点線は傾き=-(1+インデックス騰落率)、切片=インデックス騰落率の直線です。ベンチマークとの乖離が無ければ、この線上にのる筈です。

6カ月、1年とも、殆どのファンドが、それぞれの実質コストに応じた騰落率となっており、コスト要因以外でのベンチマークとの乖離がない運用になっています。

そして、順当にeMAXIS Slim、iFree、<購入・換金手数料なし>ニッセイ、Smart-iの騰落率が高くなっています(DC専用ファンドを除く)

ただ、(日興)インデックスファンド日本債券がプラス側に乖離しているように見えます。

 

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まとめ & おすすめファンド

以上、国内債券インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

(販売会社が限られるMy SMTを除き)信託報酬最安値は4本が同率で並んでいますが、その中で、2022年に売れたのはeMAXIS Slim、

iFree、Smart-i、<購入・換金手数料なし>ニッセイはあまり売れていません。

そして、ベンチマークとの乖離はこの4本のファンドとも問題ありません。

 

国内債券インデックスのおすすめファンド

本サイトが選ぶ現時点でのおすすめファンドは、

期待リターンが低い国内債券だけにコストを最重要視し、(販売会社が限られるMy SMTを除き)信託報酬最安値で将来にわたってその座を維持するであろう

eMAXIS Slim 国内債券インデックス

ベンチマークとの乖離もなく、その低いコストに応じた高い騰落率を示しています。また、資金流入も比較的多く純資産も順調に増えています。

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

 

販売会社

eMAXIS Slim 国内債券インデックスは主にネット証券で取り扱っています。

マネックス証券 クレジットカード積立 最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではマネックスカード(クレジットカード)で投資信託が積立出来ます。ポイント還元率は最高水準の1.1%
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。

公式サイトマネックス証券

 

SBI証券 クレジットカード積立 ポイント付与率0.5%~
SBI証券では三井住友カードで投資信託積立が出来ます。ポイント付与率はスタンダードカードで0.5%、ゴールドカードなら1.0%
また投資信託保有でTポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにT/Pontaポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト SBI証券

*三井住友カード(NL)なら年会費永年無料、三井住友カード ゴールド(NL)は1年間だけでも年間100万円以上利用(一部取引は集計対象外 ※対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。)すれば翌年以降は利用額によらず年会費永年無料。

公式サイト三井住友カード(NL)

公式サイト三井住友カード ゴールド(NL)

 

auカブコム証券のクレジットカード積立 & auじぶん銀行との連携
auカブコム証券はau Payカードで投資信託積立が出来ます。Pontaポイント還元率は1.0%
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.1%、au Payアプリ等の連携で最大0.20%になるのも魅力。

公式サイトauカブコム証券

 

楽天証券 クレジットカード & 楽天キャシュ積立 
楽天証券では楽天カードで投資信託積立が出来ます。ただ信託報酬(販売会社分)が税込0.4%未満のファンドの還元率は0.2%に低下、0.4%以上のファンドの還元率は1.0%(2022.9買付分より)
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。楽天カードから楽天キャッシュへチャージすると0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で5万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月10万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト楽天証券

公式サイト楽天カード

 

尚、国内債券インデックスファンドはつみたてNISAでは購入できません。つみたてNISAで国内債券に投資したい場合はバランスファンドを購入する事になります。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で信託報酬最安値の三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)を取扱っているのは、マネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCoです。

 

 

他のアセットクラスの最新の情報・結果は下記記事を参照して下さい。

先進国株式インデックスファンド

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8資産・6資産・4資産均等型バランスファンド

 

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マネックス証券のクレジットカード投信積立

マネックス証券

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マネックス証券の口座はSBI新生銀行経由でも開設出来ます。

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auカブコム証券のクレジットカード投信積立

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