ファンド比較、運用状況、決算

【新興国株式インデックスファンドの評価】2019-2020年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

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MSCIエマージング・マーケット・インデックス

*地図上緑色の国がMSCI EMの投資国です。

主にMSCIエマージング・マーケット・インデックス(以下、MSCI EMと略して表記する場合があります)との連動を目指す新興国株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。(MSCI EMではありませんが、iFree楽天・バンガード新興国株式SBI・新興国株式、EXE-iも含みます)

*原則3カ月毎に更新します。

[最終更新日:2020.1.21]<購入・換金手数料なし>ニッセイの実質コストを最新情報に更新。
騰落率データにETF NEXT FUNDS【2520】追加。
[2020.1.7]2019年12月末日時点の情報に更新。

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MSCIエマージング・マーケット・インデックスって何? 新興国ってどこの国?っていう方は下記の記事をご覧ください。
参考記事【外国株式インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国?

*本記事は2019年12月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じMSCI EMといっても、各社のベンチマーク騰落率は異なるからです。
参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

 

新興国株式インデックスファンドの最近のニュース

News<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式 決算 実質コスト 0.698%(前期より0.933%低下)

 

News三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド 信託報酬引下げ(2019.12.26より)

 

Newsたわらノーロード新興国株式 決算 実質コスト 0.818% (前期より0.171%上昇)

 

比較した新興国株式インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2019年12月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*DC専用ファンドは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)
*信託報酬は税込み。実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して8%から10%に換算した概算値です。

ベンチマークがMSCIエマージング・マーケット・インデックス以外のファンド
ファンド信託報酬
(実質コスト)
設定日純資産総額(億円)
SBI・新興国株式インデックス・ファンド
0.1960%
(0.372%)
2017/12/629.7
eMAXIS Slim新興国株式インデックス0.2079%
(0.388%)
2017/7/31247.9
<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド0.2079%
(0.698%)
2017/10/1314.6
楽天・新興国株式インデックス・ファンド0.2520%
(0.450%)
2017/11/1712.6
i-SMT新興国株式インデックス0.3630%
(0.589%)
2018/1/120.5
つみたて新興国株式0.3740%
(0.569%)
2017/8/1639.2
たわらノーロード新興国株式0.3740%
(0.830%)
2016/3/1468.5
三井住友・DC新興国株式インデックスファンド0.3740%
(1.078%)
2011/4/1823.6
Smart-i 新興国株式0.3740%
(0.874%)
2017/8/297.8
三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド0.3740%
(0.551%)
2009/12/11233.4
iFree 新興国株式インデックス0.3740%
(0.700%)
2016/9/832.5
EXE-i 新興国株式ファンド(*1)0.3810%
(0.416%)
2013/5/13107.2
DIAM新興国株式インデックスファンド<DC年金>0.5995%
(0.939%)
2011/5/1769.9
インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式0.6050%
(0.936%)
2008/4/1196.2
eMAXIS 新興国株式インデックス0.6600%
(0.836%)
2009/10/28329.3
野村インデックスファンド・新興国株式[Funds-i]0.6600%
(0.820%)
2010/11/2650.1
SMT新興国株式インデックス・オープン0.6600%
(0.861%)
2008/12/15220.3

(*1)EXE-i新興国株式ファンドは厳密にはインデックスファンドではありません。

順調に純資産総額を伸ばしているのが圧倒的な信託報酬の低さで他社を凌駕するeMAXIS Slim、設定から僅か1年4カ月の2018.11に純資産総額100億円、2019.10に200億円を突破、既にたわらノーロードFunds-iを抜き、その差をさらに広げています。ここで評価するファンドの中で最も大きな純資産となっています。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式は2期目の決算を迎え、実質コスト0.698%と前期より-0.933%と大幅に下がりました。ただ、それでも未だ信託報酬以外のコストが高くなっています。

また、たわらノーロード新興国株式三井住友・DC新興国株式Smart-iも信託報酬以外のコストが高くなっています。

このように、特に新興国株式では信託報酬だけでなく実質コストにも注目する必要があります。

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。

資金流出入額 [新興国株式インデックスファンド 人気ランキング]

2019年10~12月の概算の月次資金流出入額(*)3カ月合計、及び2019年1年間の累計を見てみます。

10~12月の資金流出入額が大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

2019年10~12月2019年累計
順位ファンド(億円)順位(億円)
1eMAXIS Slim新興国株式23.61108.0
2インデックスファンド海外新興国(エマージング)株式6.9234.5
3つみたて新興国株式5.5322.5
4SBI・新興国株式インデックス・ファンド3.7415.3
5iFree 新興国株式インデックス1.669.1
6たわらノーロード新興国株式1.5511.9
7SMT新興国株式インデックス・オープン1.3112.3
8Smart-i 新興国株式1.2104.8
9<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド0.985.6
10三井住友・DC新興国株式インデックスファンド0.795.0
11i-SMT新興国株式インデックス0.0140.2
12EXE-i 新興国株式ファンド-0.277.3
13楽天・新興国株式インデックス-0.7121.4
14野村インデックスファンド・新興国株式[Funds-i]-1.6130.7
15eMAXIS 新興国株式インデックス-16.815-18.4
参考三菱UFJ DC新興国株式インデックスファンド3.7参考32.4
参考DIAM新興国株式インデックスファンド<DC年金>1.8参考16.5

2019年10~12月の1位はeMAXIS Slim新興国株式インデックス。2019年累計でも1位です。2017年7月31日に設定されて以来、月次資金流入額1位を維持しています。

MSCIエマージング・マーケット・インデックスだけでなく他の指数を含めて新興国株式インデックスファンドとしては敵なし、eMAXIS Slimの独壇場です。

尚、eMAXIS Slim、さらにつみたて新興国株式も好調な三菱UFJ国際投信ですが、これらファンドの親分的存在であるeMAXISは直近3カ月、2019年累計とも資金流出となっています。

2位が日興AMのインデックスファンド海外新興国(エマージング株式)楽天証券iDeCoに採用されているファンドで2019年累計でも2位です。

FOFで超低コストのSBI・新興国株式インデックス・ファンド(旧名称:EXE-iつみたて 新興国株式ファンド)、そう大きな額ではありませんが直近3カ月、年間とも4位と少しずつですが純資産を伸ばしています。

一方、比較的信託報酬が低いにも係わらずふるわないのがSmart-i<購入・換金手数料なし>ニッセイi-SMT

<購入・換金手数料なし>ニッセイ、2018年7月以降、eMAXIS Slimと同一信託報酬になりましたが資金流入は増えておらず1億(/3カ月)にも届きません。

i-SMT、信託報酬は十分低い部類ですが、その販売会社の少なさ等から資金流入は殆どありません。

ベンチマークは異なりますが、楽天・バンガード・ファンドの一つである楽天・新興国株式(VWO)も直近3カ月は資金流出と人気がありません。

尚、この3カ月の資金流入額は上記15本(参考ファンド除く)合計が28億、2019年7~9月の69億に対して大きく減っています。

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リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2019年12月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的にはインデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。ただ、外国株式の場合、配当課税を適切に考慮したインデックス騰落率がわかりませんので、管理人の主観で、図中グレーの点線を引いています。

(注)本評価では、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないであろうとの仮定・前提のもと、この「多くのファンド」から外れた騰落率を示すものを「乖離」と判定します。(同じマザーファンドで運用する三菱UFJのファンドが4本も含まれており、若干、評価の公平性に欠ける点をご承知おきください)

 

全ファンドの騰落率

先ずはベンチマークの違いを無視し、ここで比較の対象とした全ファンドの2019年12月末日時点の1年騰落率と実質コストの関係を見てみます。

○印がMSCI EM、◇がMSCI EM以外をベンチマークとするファンドです。

新興国株式インデックスファンド

直近1年で見るとFTSEをベンチマークとするSBI・新興国株式EXE-i楽天・新興国株式の騰落率が高くなっています。(FTSEは新興国に韓国を含みません)

ただ、同じFTSEでも、FTSE RAFIエマージンインデックスをベンチマークとするiFreeMSCI EMより低くなっています。

勿論、僅か1年だけの結果ですので、これをもって各ベンチマークの優劣をつけられるものではありません。あくまで参考データとしてみて下さい。

各インデックスの長期のパフォーマンスは下記記事をご覧ください。

 

MSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドの騰落率

次にMSCI EMとの連動を目指すインデックスファンドのみで、その騰落率と実質コストの関係から、ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を見ていきます。

*参考までにETF、NEXT FUNDS新興国株式・MSCIエマージング・マーケット・インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2520】も追加してあります。
[信託報酬 0.2052% 実質コスト 0.259% (2019.9決算時点)] 
ETFの騰落率は分配金(非課税)再投資時の基準価額(市場価格ではありません)より計算。

 

3カ月騰落率

2019年12月末日時点の3カ月騰落率です。この3カ月では+13.6~13.9%と大きく上昇しました。

実質コスト(/4)に対して3カ月騰落率をプロットします。

新興国株式インデックスファンド

新興国株式は、国内株式(TOPIX)や先進国株式などのようにコストと騰落率の関係があまり明確ではなく、どのファンドがベンチマーク通りの運用になっているか正確に判断する事が出来ません。
*図中、グレーの点線はあくまで管理人の主観でひいたものです。

eMAXIS Slim三菱つみたて等の三菱UFJ国際投信系の4本がマイナス側にシフトしていますが、他のファンドとどちらがベンチマークにより近いかは判断出来ません。

その中でも明らかに大きく乖離していると思われるのが三井住友・DCSmart-iの2本。

*<購入・換金手数料なし>ニッセイについては1年騰落率のところでコメント。

 

1年騰落率

次に2019年12月末日時点の1年騰落率を見てみます。

新興国株式インデックスファンド

1年になると騰落率とコストの関係が比較的明確になってきます。(それでも先進国株式のようにきれいな直線上にのりませんが)

ただ、i-SMTSMTの2本は若干プラス側に乖離している可能性があります(あくまで他のファンドがベンチマーク通りと仮定した場合)

今までマイナス側に乖離しているように見える事が多かったたわらノーロードは、最新の実質コストでプロットする事で同一直線上に乗るようになりました。

同じく、<購入・換金手数料なし>ニッセイも以前は大きくプラス側に乖離しているように見えたのですが、最新の実質コストでプロットする事で直線上にのるようになりました。即ち、コスト要因を除けばベンチマークとの乖離がない運用になっているという事です。

三井住友・DCは依然安定せず、マイナス側に乖離しているようです。

騰落率トップは、(上述のi-SMT、及びETFを除くと)信託報酬・実質コスト最安値のeMAXIS Slim、順当な結果です。

尚、参考データとして記載したETF、NEXT FUNDS新興国株式・MSCIエマージング・マーケット・インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2520】の騰落率が最も高くなっています。

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まとめ & 新興国株式おすすめファンド

以上、主にMSCIエマージング・マーケット・インデックスとの連動を目指す新興国株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

新興国株式インデックスファンドでは、そのベンチマークとしてMSCIエマージング・マーケット・インデックスが人気があり、超低コストのSBI・新興国株式楽天・新興国株式(楽天・バンガード)はあまり売れていません。

MSCI EMの中で圧倒的に人気を集めている=資金流入額が大きいのがeMAXIS Slim新興国株式インデックス

信託報酬で他社を圧倒し資金流入額も大きいeMAXIS Slim新興国株式インデックス、騰落率もそのコストの低さに応じて高くなっており、ベンチマークとの乖離が無い(と思われる)安定した運用になっています。

よって、本サイトが現時点で選ぶ新興国株式クラスのおすすめファンドは、

eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

尚、2018年7月より信託報酬でeMAXIS Slimに並んだ<購入・換金手数料なし>ニッセイ新興国株式インデックスファンド、2期目決算で実質コストが大幅に下がったとは言え、未だ高めであることに変わりありません。

 

eMAXIS Slim 新興国株式インデックスは下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券auカブコム証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)松井証券岡三オンライン証券GMOクリック証券、岩井コスモ証券(ネット専用)、フィデリティ証券、ほくほくTT証券、ジャパンネット銀行東京スター銀行、LINE証券、三菱UFJ国際投信ダイレクト(matttoco)、三菱UFJ銀行(インターネットバンキング専用)

現時点(2020.1)で上記金融機関以外では購入出来ません。低い信託報酬(販売会社の利益が少ない)、かつ機動的な信託報酬の引下げに合意できる金融機関のみが取扱うという事でしょう。

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのはマネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCo、それにSBI証券 iDeCo(セレクトプラン)のみとなります。

尚、ETFに興味のある方(分配金が欲しい方)は、NEXT FUNDS新興国株式・MSCIエマージング・マーケット・インデックス(為替ヘッジなし)連動型上場投信【2520】も魅力的な商品です。

 SBI証券楽天証券 では売買手数料無料で取引できます。

さらに2020年からの外国税額控除(二重課税調整制度)の対象予定商品にもなっており、分配金が出るからと言って必ずしも不利になるとは限りません。詳細は下記記事を参照して下さい。

 

 

他のアセットクラスの最新情報・結果は下記記事を参照して下さい。

先進国株式インデックスファンド

新興国株式インデックスファンド(本記事)

米国株式インデックスファンド

全世界株式インデックスファンド

国内株式(TOPIX)インデックスファンド

国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

国内株式(JPX日経インデックス400)インデックスファンド

国内株式(JPX日経中小型株指数)インデックスファンド

先進国債券インデックスファンド

新興国債券インデックスファンド

国内債券インデックスファンド

先進国REITインデックスファンド 

国内REITインデックスファンド

 

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