ファンド比較、運用状況、決算

【国内株式(日経平均株価、日経225)インデックスファンドの評価・比較】おすすめの投資信託は?人気ランキング、運用成績の比較(2023年版)。

投稿日:2023年1月6日 更新日:

日経平均株価

日経平均株価(日経225)との連動を目指す国内株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

*原則6カ月毎に更新します。

[最終更新日:2023.1.6]2022年12月末時点の情報に更新。

国内株式を代表する指数としてTOPIX、日経平均株価がありますが、両者の違い・比較については下記の記事をご覧ください。
参考記事【国内株式インデックスファンド】TOPIX、日経平均株価どちらを選ぶ? 過去の成績を徹底比較。

*本記事は原則2022年12月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じ日経平均株価といっても各社のベンチマークは配当込・除くと2種類有り、そのベンチマーク騰落率が異なるからです。

 

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比較した国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、及び2022年12月末時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*信託報酬・実質コストは税込表記。
*DC専用ファンドは参考値扱い

日経平均株価インデックスファンド 信託報酬、実質コスト・純資産総額
ファンド信託報酬
(実質コスト)
設定日純資産総額
(億円)
PayPay投信 日経225インデックス0.1430%
(0.426%)
2021/3/88.2
eMAXIS Slim国内株式(日経平均)0.1540%
(0.159%)
2018/2/2270.5
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド0.1540%
(0.157%)
2016/11/21419.3
iFree 日経225インデックス0.1540%
(0.161%)
2016/9/8392.7
My SMT(i-SMT) 日経225インデックス(*)0.1540%
(0.163%)
2017/11/2475.4
SMBC・DCインデックスファンド(日経225)0.1540%
(0.164%)
2020/7/2224.5
NZAM・ベータ・日経2250.1760%
(0.184%)
2020/2/131.6
DCニッセイ日経225インデックスファンドA0.1859%
(0.193%)
2016/10/21109.0
野村つみたて日本株投信0.1870%
(0.193%)
2017/10/2111.0
たわらノーロード日経2250.1870%
(0.189%)
2015/12/7750.0
Smart-i 日経225インデックス0.1870%
(0.206%)
2017/8/2954.2
(三菱)つみたて日本株式(日経平均)0.1980%
(0.203%)
2017/8/16482.0
日経225インデックスe0.2090%
(0.217%)
2016/1/814.4
東京海上日経225インデックスファンド0.2475%
(0.263%)
2016/1/871.0
[日興]インデックスファンド225(日本株式)0.2530%
(0.257%)
2001/10/31169.6
ニッセイ日経225インデックスファンド0.2750%
(0.279%)
2004/1/282,006
SMT 日経225インデックス・オープン0.4070%
(0.415%)
2010/7/30377.1
eMAXIS 日経225インデックス0.4400%
(0.446%)
2009/10/28495.7
野村インデックスファンド・日経225[Funds-i]0.4400%
(0.446%)
2010/11/26639.6

(*)i-SMT 日経225インデックスは2022.7.21以降、My SMTに名称を変更するとともに、信託報酬を引下げました。表中の信託報酬、実質コストは引下げ後の値

信託報酬最安値は2021年3月8日に設定されたPayPay投信 日経225インデックス。但し、初回決算では信託報酬以外のコストが非常に高くなっています。

そして、2位グループにeMAXIS Slim国内株式(日経平均)iFree 日経225インデックス<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスファンドSMBC・DCインデックスファンド(日経225)、My SMT 日経225インデックス(2022.7.21の信託報酬引下げ後)の5本が同率で続きます。

「常に最低水準の運用コストを目指す」eMAXIS Slimですが、PayPay投信 日経225インデックスの設定から2年近く経つも、まだ対抗する引下げの発表はありません。

日経平均株価連動型のインデックスファンドは多くありますが、PayPay投信、eMAXIS Slimからインデックスeまでの概ね0.14~0.2%程度のグループと、設定時期が古いSMT、eMAXIS、Funds-iなど0.4%程度のグループに2極化しています。

そして、信託報酬ではその中間にあたるニッセイ日経225インデックスファンド、圧倒的に純資産総額が大きくなっています。設定が古く運用実績の長いファンドですが、数年遅れで設定されたFunds-i、eMAXIS、SMTに大きな差をつけています。

比較的設定が新しい低コストファンドの中ではたわらノーロードが750億と健闘しています。

 

*インデックスファンドの信託報酬・実質コスト・純資産総額は下記ページにまとめてあります。

 

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資金流出入額 [国内株式(日経平均株価)インデックスファンド・人気ランキング]

2022年下半期(6~12月)の概算の月次資金流出入額(*)6カ月合計、及び2022年1年間合計を見てみます。

2022年下半期の資金流出入額が大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

国内株式(日経平均株価)インデックスファンド 資金流出入額
2022年7~12月2022年合計
順位ファンド(億円)順位(億円)
1たわらノーロード日経22598.71228.6
2(三菱)つみたて日本株式(日経平均)80.82158.8
3My SMT 日経225インデックス68.0972.1
4iFree 日経225インデックス64.46133.5
5<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド62.45135.2
6eMAXIS Slim国内株式(日経平均)51.28100.8
7ニッセイ日経225インデックスファンド50.13152.0
8野村インデックスファンド・日経225[Funds-i]42.24142.5
9eMAXIS 日経225インデックス35.27126.0
10野村つみたて日本株投信12.81125.4
11Smart-i 日経225インデックス12.31221.6
12SMBC・DCインデックスファンド(日経225)8.51414.2
13東京海上・日経225インデックスファンド7.61513.4
14インデックスファンド225(日本株式)4.31314.3
15PayPay投信 日経225インデックス2.8164.9
16NZAM・ベータ 日経2250.9181.1
17日経225インデックスe0.4171.3
18SMT 日経225インデックス・オープン-36.51057.1
参考DCニッセイ日経225インデックスファンドA6.9参考17.8

2022年下半期の上位3ファンドは、

1位 たわらノーロード日経225

2位  つみたて日本株式(日経平均)

*1、2位は2022年年間でも同一順位です。

3位 My SMT 日経225インデックス

他のアセットクラスでは圧倒的な強さを見せるeMAXIS SlimシリーズのeMAXIS Slim国内株式(日経平均)が2022年下半期6位、2022年年間8位に沈んでいるなど、日経平均株価インデックスファンドの場合、ただ低コストというだけでなく、販売会社の多さが売れ行きに大きく影響しているように思えます。

そして、短期的な売買が多いのか資金流出入は安定せず、大きな額の資金流入・流出を繰り返しているというのも日経平均株価インデックスファンドの特徴です。

(以下、管理人の勝手な推測ですが、)

銀行、店頭証券などで投資信託を購入される方は日経平均を好む、

一方、コストに厳しくネット証券を主に使用している層は、日経平均よりTOPIX、あるいは海外株式を好む

といった傾向があるのではと推測します。

 

たわらノーロード、iFree、<購入・換金手数料なし>ニッセイ、つみたて、eMAXIS Slimの月次資金流出入額の比較

主な低コストファンドのたわらノーロード、iFree、<購入・換金手数料なし>ニッセイ、(三菱)つみたて、eMAXIS Slim、My SMT、この6本の月次資金流出入額の推移を見てみます。

国内株式(日経平均株価)インデックスファンドの人気・評判

日経平均株価インデックスファンドは資金の出入が激しく、低コストのeMAXIS Slim国内株式(日経平均)<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスファンドiFree 日経225インデックスですら資金流出の月があります。

その中で、前述のようにたわらノーロードが多くの資金を集めています。

また流入額が比較的安定しているのは(三菱)つみたて日本株式(つみたてNISA専用として扱っている金融機関が多いからでしょう)

My SMTは2022.7末の信託報酬引下げ後、急激に資金流入を増やしています(その分、多額の資金流出の月もありますが)

 

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リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?ベンチマークとの乖離は?

2022年12月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果です。
*騰落率は全て分配金再投資時(分配金課税無)の基準価額より計算。

*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的には(配当課税を適切に考慮した)インデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。国内株式の場合、配当が出ると、それに課税される事無くファンド内に入りますので、配当込指数がインデックス騰落率となります。

ここではインデックス騰落率として日経平均トータルリターン・インデックスを用います。
*日経平均トータルリターン・インデックスに関する著作権ならびに「日経」および「指数」の表示に対する知的財産権、その他一切の権利はすべて日本経済新聞社に帰属しています。データは日経平均プロフィルより引用。

*図中、ニッセイ日経225インデックスファンドを「ニッセイ日経」、DCニッセイ日経225インデックスファンドAを「DCニッセイ」と表記します。

 

6カ月騰落率

先ずは2022年12月末日時点の6カ月騰落率を見てみます。各ファンドの実質コスト(/2)に対してファンド騰落率をプロットしています。

国内株式(日経平均株価)インデックスファンドの評価・リターン比較

*この評価の精度は概ね0.01%です。

図中、茶色の横線は配当込指数の値、配当込指数から決まる騰落率とコストの関係をグレーの点線で示しています。

このグレーの点線よりマイナス側に位置するファンドが多くあります。配当が指数、ファンド資産に組み入れる時期が異なるのでしょうか???(良く分かりません)

そこで、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないだろうとの前提で管理人の主観で引いたのが水色の点線。

この水色の点線を基準にすると、NZAM、東京海上、日興が若干プラス側に乖離しているように見えます。

また、Smart-iは大きくマイナス側に乖離しています。

信託報酬最安値のPayPay投信は、その実質コストの高さから騰落率も他の低コストファンドより低くなっています。

 

1年騰落率

次に2022年12月末日時点の1年騰落率です。

国内株式(日経平均株価)インデックスファンドの評価・リターン比較

6カ月同様、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないだろうとの前提で水色の点線を引いています。

概ね6カ月と同様の結果です。

この水色の点線上にあるファンドが(コスト要因以外での)ベンチマークとの乖離がないとし、これらのファンドの中で比較すると、eMAXIS Slim<購入・換金手数料なし>ニッセイiFreeなど低コストのファンドが順当に騰落率も高くなっています、

 

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まとめ & おすすめの日経平均株価インデックスファンド

設定から5年弱で純資産は未だそう大きくはありませんが、運用は既に安定しており(と推測)(実質コストの高いPayPay投信を除くと)信託報酬最安値、そして、その低いコストに応じた高い騰落率を示している、

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

さらに、信託報酬で同率の、

iFree 日経225インデックス

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド

この3本なら大きな差はないでしょう。

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は下記の金融機関で購入出来ます。

マネックス証券 クレジットカード積立 最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではマネックスカード(クレジットカード)で投資信託が積立出来ます。ポイント還元率は最高水準の1.1%
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。

公式サイトマネックス証券

 

SBI証券 クレジットカード積立 ポイント付与率0.5%~
SBI証券では三井住友カードで投資信託積立が出来ます。ポイント付与率はスタンダードカードで0.5%、ゴールドカードなら1.0%
また投資信託保有でTポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにT/Pontaポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト SBI証券

*三井住友カード(NL)なら年会費永年無料、三井住友カード ゴールド(NL)は1年間だけでも年間100万円以上利用(一部取引は集計対象外 ※対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。)すれば翌年以降は利用額によらず年会費永年無料。

公式サイト三井住友カード(NL)

公式サイト三井住友カード ゴールド(NL)

 

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Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
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楽天証券 クレジットカード & 楽天キャシュ積立 
楽天証券では楽天カードで投資信託積立が出来ます。ただ信託報酬(販売会社分)が税込0.4%未満のファンドの還元率は0.2%に低下、0.4%以上のファンドの還元率は1.0%(2022.9買付分より)
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。楽天カードから楽天キャッシュへチャージすると0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で5万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月10万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト楽天証券

公式サイト楽天カード

 

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。

 

 

頻繁に売買したい方、(非上場)投資信託よりETFを検討されては如何ですか? 日経平均株価との連動を目指すETFの詳細は下記ページをご覧ください。

 

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国内REITインデックスファンド

8資産・6資産・4資産均等型バランスファンド

 

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マネックス証券のクレジットカード投信積立

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マネックスカード(クレジットカード)での投信積立が2022.2.25より始まりました。投信積立でのポイント還元率は最高水準の1.1%

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au Payカード(クレジットカード)での投信積立が2022.3.28より始まりました。投信積立でのポイント還元率は1.0%

公式サイトauカブコム証券

 
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