ファンド比較、運用状況、決算

【国内株式(日経平均株価)インデックスファンドの評価】2019-2020年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2020年1月9日 更新日:

日経平均株価

日経平均株価(日経225)との連動を目指す国内株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

*原則3~6カ月毎に更新します。

[最終更新日:2020.1.9]2019年12月末日時点の情報に更新

国内株式を代表する指数としてTOPIX、日経平均株価がありますが、両者の違い・比較については下記の記事をご覧ください。
参考記事【国内株式インデックスファンド】TOPIX、日経平均株価どちらを選ぶ? 過去の成績を徹底比較。

*本記事は原則2019年12月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じ日経平均株価といっても各社のベンチマークは配当込・除くと2種類有り、そのベンチマーク騰落率が異なるからです。
参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

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比較した国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、及び2019年12月末時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*信託報酬・実質コストは税込み(消費税10%)
*DC専用ファンドは参考値扱い

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して8%から10%に換算した概算値です。

日経平均株価インデックスファンド 信託報酬、実質コスト・純資産総額
ファンド信託報酬
(実質コスト)
設定日純資産総額(億円)
eMAXIS Slim国内株式(日経平均)0.1540%
(0.162%)
2018/2/227.7
<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド0.1540%
(0.158%)
2016/11/2173.6
iFree 日経225インデックス0.1540%
(0.162%)
2016/9/867.4
DCニッセイ日経225インデックスファンドA0.1859%
(0.198%)
2016/10/2151.0
野村つみたて日本株投信0.1870%
(0.194%)
2017/10/236.9
たわらノーロード日経2250.1870%
(0.193%)
2015/12/7167.0
i-SMT 日経225インデックス0.1870%
(0.194%)
2017/11/241.0
Smart-i 日経225インデックス0.1870%
(0.217%)
2017/8/2916.2(*1)
(三菱)つみたて日本株式(日経平均)0.1980%
(0.205%)
2017/8/1692.2
日経225インデックスe0.2090%
(0.217%)
2016/1/813.0
ニッセイ日経225インデックスファンド0.2750%
(0.281%)
2004/1/281,493.9
SMT 日経225インデックス・オープン0.4070%
(0.416%)
2010/7/30181.7
eMAXIS 日経225インデックス0.4400%
(0.448%)
2009/10/28224.5
野村インデックスファンド・日経225[Funds-i]0.4400%
(0.447%)
2010/11/26328.3
[日興]インデックスファンド225(日本株式)0.6820%
(0.684%)
2001/10/31132.9

(*1)Smart-iが16億近くあるのは、自己設定が6億と大きかった分も含まれます。

TOPIXと同様、野村アセットマネジメントが同社の確定拠出年金用ファンド(野村国内株式インデックスファンド・TOPIXなど)信託報酬引下げを2019年2月6日に発表したのを契機にeMAXIS Slim国内株式(日経平均)iFree 日経225インデックス<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスファンドと引下げが相次ぎ、現在この3本が同率で信託報酬最安値となっています。

eMAXIS Slimからインデックスeまでの概ね0.15~0.2%程度のグループと、設定時期が古いSMTeMAXISFunds-iなど0.4%程度のグループに2極化しています。

そして、信託報酬ではその中間にあたるニッセイ日経225インデックスファンド、圧倒的に純資産総額が大きくなっています。設定が古く運用実績の長いファンドですが、数年遅れで設定されたFunds-ieMAXISSMTに大きな差をつけています。

比較的設定が新しい低コストファンドの中ではたわらノーロードが167億と健闘しています。

*インデックスファンドの信託報酬・実質コスト・純資産総額は下記記事にまとめてあります。

 


資金流出入額 [国内株式(日経平均株価)インデックスファンド・人気ランキング]

2019年10~12月の概算の月次資金流出入額(*)3カ月合計、及び2019年1年間の累計を見てみます。

10~12月の資金流出入額が大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

2019年10~12月2019年累計
順位ファンド(億円)順位(億円)
1(三菱)つみたて日本株式(日経平均)15.7157.7
2野村つみたて日本株投信4.4419.1
3iFree 日経225インデックス1.6321.7
4eMAXIS Slim国内株式(日経平均)1.358.9
5<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド0.766.8
6たわらノーロード日経2250.1230.2
7i-SMT 日経225インデックス-0.38-0.3
8Smart-i 日経225インデックス-0.773.8
9日経225インデックスe-1.29-1.6
10インデックスファンド225(日本株式)-5.010-18.1
11eMAXIS 日経225インデックス-75.413-164.8
12野村インデックスファンド・日経225[Funds-i]-82.412-150.8
13ニッセイ日経225インデックスファンド-91.214-166.2
14SMT 日経225インデックス・オープン-104.011-143.2
参考DCニッセイ日経225インデックスファンドA2.2参考10.4

直近3カ月のトップ3は、

  1. つみたて日本株式(日経平均)
  2. 野村つみたて日本株投信
  3. iFree 日経225インデックス

となっています。

つみたて日本株式(日経平均)は年間でも1位、

一方、年間で2位のたわらノーロード日経225は、直近3カ月では6位と低迷しています。

iFreeを除く信託報酬最安値のeMAXIS Slim国内株式(日経平均)<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスファンドはあまり売れていません。

(以下、管理人の勝手な推測ですが、)

日経平均株価インデックスファンドの場合、ただ低コストというだけでなく、販売会社の多さが売れ行きに大きく影響しているように思えます。

そして、

銀行、店頭証券などで投資信託を購入される方は日経平均を好む、

一方、コストに厳しくネット証券を主に使用している層は、日経平均よりTOPIX、あるいは海外株式を好む

といった傾向があるのではと推測します。

また、日経平均株価インデックスファンドの場合、資金の出入が激しいというのも特徴です。ランキング下位のファンドは巨額の資金流出となっています。

 

たわらノーロード、iFree、<購入・換金手数料なし>ニッセイ、つみたて、eMAXIS Slimの月次資金流出入額の比較

主な低コストファンドのたわらノーロードiFree<購入・換金手数料なし>ニッセイ(三菱)つみたてeMAXIS Slim、この5本の月次資金流出入額の推移を見てみます。

国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

日経平均株価インデックスファンドは資金の出入が激しく、信託報酬最安値のeMAXIS Slim国内株式(日経平均)<購入・換金手数料なし>ニッセイインデックスファンドiFree 日経225インデックスですら資金流出の月があります。

その中で(三菱)つみたて日本株式が着実に資金を集めています(つみたてNISA専用として扱っている金融機関が多いからでしょう)

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リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか?ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2019年12月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から「しんたろう」が独自に計算した結果です。
*騰落率は全て分配金再投資時(分配金課税無)の基準価額より計算。

*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的には(配当課税を適切に考慮した)インデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。国内株式の場合、配当が出ると、それに課税される事無くファンド内に入りますので、配当込指数がインデックス騰落率となります。

ここではインデックス騰落率として日経平均トータルリターン・インデックスを用います。
*日経平均トータルリターン・インデックスに関する著作権ならびに「日経」および「指数」の表示に対する知的財産権、その他一切の権利はすべて日本経済新聞社に帰属しています。データは日経平均プロフィルより引用。

*図中、ニッセイ日経225インデックスファンドを「ニッセイ日経」、DCニッセイ日経225インデックスファンドAを「DCニッセイ」と表記します。

 

3カ月騰落率

先ずは2019年12月末日時点の3カ月騰落率を見てみます。各ファンドの実質コスト(/4)に対してファンド騰落率をプロットしています。

国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

*この評価の精度は概ね0.01%です。

図中、茶色の横線は配当込指数の値、配当込指数から決まる騰落率とコストの関係をグレーの点線で示しています。

日経平均株価の場合、騰落率に対するコスト依存性が弱い事が多く、今回もファンドにより結構ばらついています。

 

1年騰落率

次に2019年12月末日時点の1年騰落率です。

国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

1年になるとコストと騰落率の依存性が明確になり、1年騰落率では殆どのファンドがグレーの点線上にのっています。即ち、(コスト成分を除いた)ベンチマークとの乖離は無く、それぞれのコストに応じた騰落率になっているという事です。

*厳密にいうとSmart-iが若干下振れしているように見えます。

その中で期中コストが最も低いeMAXIS Slim国内株式(日経平均)が騰落率でも順当にトップとなっています。

 

まとめ & おすすめの日経平均株価インデックスファンド

設定から約2年で純資産総額が小さいという懸念はありますが、既に運用は安定しており、信託報酬最安値、その低コストに応じた高い騰落率を示している

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)

さらに、信託報酬で同率最安値の、

<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド

iFree 日経225インデックス

この3本なら大きな差はないでしょう。

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

 

eMAXIS Slim 国内株式(日経平均)は下記の金融機関で購入出来ます。

販売会社 SBI証券楽天証券 マネックス証券auカブコム証券SMBC日興証券(ダイレクトコース)松井証券岡三オンライン証券GMOクリック証券ジャパンネット銀行、岩井コスモ証券(ネット専用)、フィデリティ証券、東京スター銀行三菱UFJ国際投信ダイレクト(matttoco)、三菱UFJ銀行(インターネットバンキング専用)

現時点(2020.1)で、上記金融機関以外では購入出来ません。低い信託報酬(販売会社の利益が少ない)、かつ機動的な信託報酬の引下げに合意できる金融機関のみが取扱うという事でしょう。

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)

 

 

国内株式であればSMBC日興証券のキンカブ、日興フロッギーを利用して1銘柄500円からの買付・積立てが可能です(しかも100万円まで買付手数料無料)。TOPIXや日経平均株価といった既存のインデックスではなく、自分自身で広く分散したポートフォリオを作る事も可能です。詳細は下記記事を参照して下さい。

 

他のアセットクラスの最新の情報・結果は下記記事を参照して下さい。

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