ファンド比較、運用状況、決算

【先進国株式インデックスファンドの評価】2020年人気(資金流出入額)ランキング、運用成績の比較。

投稿日:2020年7月2日 更新日:

MSCIコクサイ

*地図上青色の国がMSCI KOKUSAIの投資国です。

MSCI Kokusai(コクサイ)との連動を目指す先進国株式インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

尚、ベンチマークは異なりますがSBI・先進国株式インデックスファンド(旧名称: EXE-iつみたて先進国株式ファンド)も比較の対象とします(運用成績以外)。

*原則3カ月毎に更新します。

スポンサーリンク

[最終更新日:2020.7.2]2020年6月末日時点の情報に更新。

MSCI Kokusaiって何? 先進国ってどこの国?っていう方は下記の記事をご覧ください。(上記地図上の青色の国が投資対象国です)
参考記事【外国株式インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国?

*本記事は2020年6月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じMSCI Kokusaiといっても、各社のベンチマーク騰落率は異なるからです。そこで、 本サイトでは騰落率とコストの関係からベンチマークとの乖離を評価していきます。
参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

 

比較した先進国株式インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2020年6月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*DC専用ファンドは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)
*全て為替ヘッジ無。
*信託報酬は税込み。実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して8%から10%に換算した概算値です。

ファンド信託報酬
(実質コスト)
設定日純資産総額
(億円)
野村スリーゼロ先進国株式投信
*野村證券「つみたてNISA」でのみ販売
0%
(決算前)
2020/3/160.4
SBI・先進国株式インデックス(雪だるま)0.10220%
(0.202%)
2018/1/1223.7
eMAXIS Slim先進国株式インデックス0.10230%
(0.175%)
2017/2/271050.4
<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド0.10230%
(0.164%)
2013/12/101732.0
たわらノーロード先進国株式0.10989%
(0.159%)
2015/12/18557.4
DCニッセイ外国株式インデックス0.1540%
(0.220%)
2015/3/31345.8
三井住友・DC外国株式インデックスファンドS0.1760%
(0.252%)
2004/11/30974.6
iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)0.2090%
(0.255%)
2016/9/843.1
i-SMT グローバル株式インデックス0.2090%
(0.257%)
2017/11/241.9
つみたて先進国株式0.2200%
(0.295%)
2017/8/16137.1
Smart-i 先進国株式インデックス0.220%
(0.393%)
2017/8/2936.5
外国株式インデックスe0.5500%
(0.582%)
2010/4/6147.0
SMTグローバル株式インデックス・オープン0.550%
(0.592%)
2008/1/9712.2
野村インデックスファンド・外国株式[Funds-i]0.6050%
(0.640%)
2010/11/26152.2
eMAXIS 先進国株式インデックス0.6600%
(0.726%)
2009/10/28408.6
インデックスファンド海外株式(ヘッジ無)0.9240%
(0.996%)
2001/10/17112.3

純資産総額1位は<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド、1,730億あります。

また常に最低水準の信託報酬を目指すeMAXIS Slim 先進国株式インデックスは、純資産総額でたわらノーロードを2018.2.1に、親分的存在であるeMAXISをも2019.3.4に抜き去りました。そして設定から僅か2年5カ月の2019.7.8に純資産総額500億円、2020.6.2には1,000億円を突破。
尚、500億円、1000億円を超えたということで、受益者還元型信託報酬により500億円、1000億円超の部分については税込み0.1006%、0.09889%とさらに低い信託報酬が適用されています。

一方、i-SMTは未だ2億に届かず、Smart-iも36億と苦戦しています。

信託報酬最安値は(ベンチマークは異なりますが)SBI・先進国株式インデックス・ファンド

MSCI Kokusai連動型ではeMAXIS Slim 先進国株式インデックス<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式の2本が同率で最安値。

この2本に続くのがたわらノーロード先進国株式

実質コストではたわらノーロード先進国株式が最安値です。

*信託報酬が2030年まで0%の野村スリーゼロ先進国株式投信が新規設定されましたが、野村證券「つみたてNISA」専用ファンドの為、ここでは参考ファンドとします。

 

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。


スポンサーリンク

資金流出入額 [先進国株式インデックスファンド 人気ランキング]

2020年4~6月の概算の月次資金流出入額(*)3カ月合計、及び2020年累計(6月までの6カ月間)を見てみます。

4~6月の資金流出入額が大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

2020年4~6月2020年累計
順位ファンド(億円)順位(億円)
1eMAXIS Slim先進国株式インデックス158.61347.2
2<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド144.92310.7
3たわらノーロード先進国株式66.23123.1
4つみたて先進国株式26.3456.5
5SMTグローバル株式インデックス・オープン13.7532.4
6野村インデックスファンド・外国株式8.5629.4
7Smart-i 先進国株式インデックス7.8815.6
8iFree 外国株式インデックス(為替ヘッジなし)6.2912.1
9SBI・先進国株式インデックス(雪だるま)4.6107.2
10i-SMT グローバル株式インデックス0.2120.5
11インデックスファンド海外株式(ヘッジ無)0.1112.6
12外国株式インデックスe-1.513-7.4
13eMAXIS 先進国株式インデックス-2.8716.0
参考野村スリーゼロ先進国株式投信0.4参考0.4
参考三井住友・DC外国株式インデックスファンドS50.5参考73.4
参考DCニッセイ外国株式インデックス29.8参考59.2

2020年4-6月は、上表の13本(参考ファンドを除く)で3カ月間合計が433億、株価が急落した2020年1-3月が513億でしたが、それにつづき依然高水準の資金流入が続いています。

そして、その中で最も売れたのがeMAXIS Slim先進国株式インデックス

1位のeMAXIS Slim、2位の<購入・換金手数料なし>ニッセイ、3位のたわらノーロード先進国株式、この3本で全体の資金流入の85%を占めています。

尚、1~3位の3本は2020年年間ランキングでも同一順位です。

(eMAXIS Slim、<購入・換金手数料なし>ニッセイ、たわらノーロードの詳細な比較は次章参照)

4位にはeMAXIS Slimと同じ三菱UFJ国際投信のつみたて先進国株式が入っています。

比較的低コストにも関わらず苦戦しているのがSmart-i 先進国株式インデックスi-SMT グローバル株式iFree 外国株式、そして超低コストのSBI・先進国株式(旧名称: EXE-iつみたて)も伸びていません。

 

eMAXIS Slim先進国株式、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式、たわらノーロード先進国株式の月次資金流出入額の比較

(MSCI Kokusaiをベンチマークとするインデックスファンドで)信託報酬の低さで他を寄せ付けないeMAXIS Slim先進国株式<購入・換金手数料なし>ニッセイたわらノーロード先進国株式、この3本の月次資金流出入額の推移を見てみます。

先進国株式インデックスファンド

2017年は<購入・換金手数料なし>ニッセイに全く歯が立たなかったeMAXIS Slimですが、2017年12月末に驚異的な信託報酬引下げを発表し、これを契機に2018年1月から急速に資金流入が増えています。

その後、両者、毎月激しい競争を繰り広げていましたが、2019年はeMAXIS Slimが圧倒的に優勢、2020年に入り<購入・換金手数料なし>ニッセイも人気を回復しており、4月、5月は僅差ながらeMAXIS Slimを上回りました。今後、どこまでeMAXIS Slimに迫れるか注目です。

そして2019.10.1から信託報酬を大幅に引き下げ、上記2本と対等に勝負できるようになってたわらノーロード先進国株式、10月から特に大きく増えたという事はありませんが、比較的毎月安定した資金流入があります。

スポンサーリンク

リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2020年6月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。(期中平均コストは基準価額の変動を考慮せず)

騰落率とコストの関係は、理想的にはインデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。ただ、外国株式の場合、配当課税を適切に考慮したインデックス騰落率がわかりませんので、管理人の主観で、図中グレーの点線を引いています。

(注)本評価では、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないであろうとの仮定・前提のもと、この「多くのファンド」から外れた騰落率を示すものを「乖離」と判定します。

 

3カ月騰落率

先ずは、2020年6月末日時点の3カ月騰落率を見てみます。この3カ月では約-22%と急落しています。

実質コスト/4に対して3カ月騰落率をプロットします。

先進国株式インデックスファンド

概ね各ファンド、実質コストに応じた騰落率となっており、騰落率トップは(参考データながら)信託報酬ゼロの野村スリーゼロ

尚、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式、及びDCニッセイはプラス側に乖離を起こしているように見えます。これは2020.6.1の一日だけで他のファンドに比べて日次騰落率が約0.1%pt上回った事によるものです。

また、三井住友・DC日興DCもプラス側に乖離しているように見えます。

参考ファンドの野村スリーゼロ、及び乖離が発生しているファンドを除くと、騰落率トップは順当にeMAXIS Slim先進国株式

*本評価の精度は±0.01%程度(基準価額1円の変動)です。

 

1年騰落率

次に2020年6月末日時点の1年騰落率です。

先進国株式インデックスファンド

1年になるとコストと騰落率が綺麗な相関を示します。(3カ月同様、日興DCがプラス側に乖離しているように見えます)

これは、各ファンド、ベンチマークに対してコスト要因以外での乖離がない安定した運用であった事を意味します。

そしてコスト最低水準のeMAXIS Slim先進国株式<購入・換金手数料なし>ニッセイが騰落率でも順当にトップとなっています。(ただニッセイは前述のプラス乖離の影響も若干受けています)

尚、実質コストでは最も低いたわらノーロード先進国株式、0.10989%への大幅な信託報酬引下げから9カ月、上図評価期間の平均信託報酬が0.1368%ですので、1年騰落率では引下げの効果が完全には反映されていません。今後の結果に注目です。

スポンサーリンク

まとめ & 先進国株式インデックスファンドのおすすめファンド

以上、先進国株式(MSCI Kokusai)インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

信託報酬最安値で圧倒的に人気を集めている=資金流入額が大きいのが信託報酬最安値のeMAXIS Slim先進国株式インデックス

同率の<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドも、eMAXIS Slimに肉薄する大きな資金流入があります。

そして2019年10月から上記2本に信託報酬で概ね並び、実質コストでは最安値となったたわらノーロード先進国株式、資金流入が大幅に増えるようなことはありませんでしたが、安定した資金流入があります。

他を凌駕する信託報酬からいって、先進国株式はこの3強の争いとなるでしょう。

この3本なら大きな差はないと思いますが、将来も信託報酬で優位にたつであろう安心感、資金流入額の多さ、過去の運用の安定性から見て、

本サイトが現時点で選ぶおすすめファンドは、

eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

ベンチマークも配当込に変わり、これを気にしていた方も安心して購入出来ます。

そして期待できるファンドとしては、

たわらノーロード先進国株式

信託報酬ではeMAXIS Slimに若干差をつけられましたが、実質コストでは最安値だけに、今後の運用成績に期待できます。

勿論、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドも選んでも大差ないでしょう。

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

 

販売会社

eMAXIS Slim 先進国株式インデックスは主にネット証券で取り扱っています。

SBI証券
投資信託保有で毎月Tポイントがもらえます。さらにTポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
(つみたてNISAでも購入可能)
公式サイト SBI証券

楽天証券
投資信託保有で毎月楽天スーパーポイントがもらえます。さらに楽天スーパーポイントで投資信託を購入する事も出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです。
(つみたてNISAでも購入可能)
公式サイト楽天証券楽天カード

SMBC日興証券(ダイレクトコース)
大手店頭証券で唯一eMAXIS Slimシリーズを取扱い(ダイレクトコースのみ)。
国内株式を定額(100円~)、買付手数料無料(100万円以下)で買付・積立出来、さらにdポイントも使えるキンカブ・日興フロッギーも魅力の証券会社。
(つみたてNISAでも購入可能)
公式サイトSMBC日興証券

松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
(つみたてNISAでも購入可能、但しリバランス積立はつみたてNISAでは非対応)
公式サイト松井証券

その他のネット証券
マネックス証券auカブコム証券岡三オンライン証券GMOクリック証券等。

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります。またつみたてNISAでしか購入できない金融機関もあります)

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのはマネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCo、それにSBI証券 iDeCo(セレクトプラン)のみとなります。

 

 

 

他のアセットクラスの最新の情報・結果は下記記事を参照して下さい。

先進国株式インデックスファンド(本記事)

新興国株式インデックスファンド

米国株式インデックスファンド

全世界株式インデックスファンド

国内株式(TOPIX)インデックスファンド

国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

国内株式(JPX日経インデックス400)インデックスファンド

国内株式(JPX日経中小型株指数)インデックスファンド

先進国債券インデックスファンド

新興国債券インデックスファンド

国内債券インデックスファンド

先進国REITインデックスファンド 

国内REITインデックスファンド

 

スポンサーリンク

応援お願いします。
にほんブログ村 投資ブログ 資産運用へにほんブログ村 株ブログ 投資信託へにほんブログ村 その他生活ブログ 家計管理・貯蓄へ

-ファンド比較、運用状況、決算

Copyright© しんたろうのお金のはなし , 2020 All Rights Reserved.