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ファンド比較、運用状況、決算

【全世界株式インデックスファンドの評価・比較】おすすめの投資信託は?人気ランキング、運用成績の比較(2024年版)。

投稿日:2024年1月8日 更新日:

MSCI All Country World Index(MSCI ACWI)構成国

*地図上青色(先進国)、緑色(新興国)の国がMSCI ACWIの投資国です。

全世界の株式に投資するインデックスファンドについて純資産総額、資金流出入額、運用成績(ベンチマークとの乖離)を調査します。

*原則3カ月毎に更新します。

[最終更新日:2024.1.8]全て最新の情報に更新。

*本記事は2023年12月末日時点の情報に基づき記載しています。

MSCI ACWIって何? 全世界ってどこの国?っていう方は下記の記事をご覧ください。
参考記事【外国株式インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? 

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドによりコスト(信託報酬)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離を確認します。

尚、ベンチマークとの乖離、各社、決算時の運用報告書や月報に記載されていますが、これを信じてはいけません。同じベンチマークでも、各社のベンチマーク騰落率は異なるからです。そこで、 本サイトでは騰落率とコストの関係からベンチマークとの乖離を評価していきます。

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見出し

全世界株式インデックスファンドのNISAつみたて投資枠対象状況

多くの全世界株式がベンチマークとしているMSCI All Country World Index(ACWI)、除く日本、そしてFTSE Global All Cap IndexはNISA(つみたて投資枠)の指定インデックスですので、これらとの連動を目指すインデックスファンドはNISAつみたて投資枠で投資・購入出来ます。

*上記ベンチマーク連動型インデックスファンドでも必ずしもNISA(つみたて投資枠)で購入出来るとは限りません。

次章で本記事で比較・対象とするファンドの一覧表を示しますが、ここにNISAつみたて投資枠対象ファンドにはつみたて投資枠とマークをつけてあります。

*つみたて投資枠の対象商品は、成長投資枠でも購入する事が出来ます。
(一部ファンドを除く。また金融機関によってはつみたて投資枠専用としている場合もあります)
*下表はつみたて投資枠対象の全世界株式インデックスファンド全てを含んでいるとは限りません。

 

比較した全世界株式インデックスファンドの信託報酬・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、2023年12月末時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*信託報酬、実質コストは税込み。
*つみたて投資枠はNISAつみたて投資枠対象ファンド(2023.12末時点)。

ファンド信託報酬
(実質コスト)
設定日純資産総額
(億円)
MSCI ACWI(除く日本)
つみたて投資枠
eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
0.05775%
(0.116%)
2018/3/193,583
つみたて投資枠
Smart-i Select全世界株式インデックス(除く日本)
0.1144%
(0.226%)
2022/4/275.8
つみたて投資枠
野村つみたて外国株投信
0.2090%
(0.238%)
2017/10/21,145
つみたて投資枠
三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド
0.2750%
(0.361%)
2011/4/181,882
つみたて投資枠
eMAXIS 全世界株式インデックス
0.6600%
(0.717%)
2010/7/20362
MSCI ACWI(含む日本)
つみたて投資枠
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド
0.05610%
(---%)
2023/10/2791.6
つみたて投資枠
eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)
0.05775%
(0.111%)
2018/10/3118,206
つみたて投資枠
はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)
0.05775%
(---%)
2023/7/1015.0
つみたて投資枠
Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)(*)
0.05775%
(---%)
2023/4/2621.4
ステート・ストリート全世界株式インデックス0.0748%
(---%)
2024/1/11---
つみたて投資枠
たわらノーロード全世界株式
0.1133%
(0.187%)
2019/7/22122.3
つみたて投資枠
Smart-i Select全世界株式インデックス
0.1144%
(0.219%)
2022/4/2712.9
つみたて投資枠
つみたて全世界株式
0.1980%
(0.254%)
2020/3/642.4
つみたて投資枠
SSGA 全世界株式インデックス・ファンド
0.5280%
(0.595%)
2017/9/8171.2
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
つみたて投資枠
PayPay投資信託インデックス世界株式
0.0983%
(---%)
2023/6/280.7
つみたて投資枠
SBI・全世界株式インデックス・ファンド
0.1102%
(0.123%)
2017/12/61,564
つみたて投資枠
SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド
0.1338%
(0.163%)
2022/1/31335
つみたて投資枠
楽天・全世界株式インデックス・ファンド
0.192%
(0.217%)
2017/9/293,904
先進国・新興国・国内株式均等型 (3地域均等型)
つみたて投資枠
eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)
0.05775%
(0.132%)
2018/4/399.9
つみたて投資枠
ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)
0.3564%
(0.493%)
2017/11/170.9
先進国・新興国・国内株式 GDP比率
つみたて投資枠
<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)
0.1144%
(0.273%)
2020/6/2918.5

(*)Tracersは他のファンドと信託報酬に含まれる費用の範囲が異なり、他社基準だと最大0.08775%になると思われます。

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。

 

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MSCI All country World Index(ACWI) 除く日本

信託報酬最安値、そして純資産総額トップはeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)[以下eMAXIS Slim]

運用期間が長い三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド[以下、三井住友・DC]を2021.4.9に抜き去りました

尚、eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は2021.11.1に純資産総額1,000億円、2023.5.19には受益者還元型信託報酬が適用される2,500億円を突破、僅かですが上表記載の信託報酬より低くなっています。

(設定時は)信託報酬同率最安値で2022.4.27に設定されたSmart-i Select全世界株式インデックス(除く日本)、純資産は6億弱に留まっています。

野村つみたて外国株投信[以下、野村つみたて](後述するように)安定した資金流入で順調に純資産を増やしています。

 

MSCI All country World Index(ACWI) *含む日本

2018.10.31に設定された日本を含むACWIとの連動を目指すeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、2022.4.5に受益者還元型信託報酬が適用される純資産総額5,000億円を突破、そして設定から4年半の2023.4.14には1兆円の大台を超えました。
今、全世界株式インデックスファンドの中で最も勢いのあるファンドです。

信託報酬最安値は2023.12.1に引き下げた楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドの0.0561%。

そしてeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)、2023.7.10に設定されたはじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)、2023.4.26に設定されたTracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)の3本が0.05775%で続きます。

ただし、Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)は信託報酬に含まれる費用の範囲が他のファンドと異なり(指数使用料などが含まれていない)、実際は上限0.08775%になると推測されます。

この4本に続くのが2019.7.22に設定されたたわらノーロード 全世界株式、2022.4.7設定のSmart-i Select全世界株式インデックス。ただし、たわらノーロード、Smart-iとも純資産はあまり伸びていません。

尚、2024.1.11には信託報酬0.0748%でステート・ストリート全世界株式インデックス・オープンが新規設定されます。

 

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

共に(事実上)FOFの運用形態をとる楽天・全世界株式インデックス・ファンド[以下、楽天・VT]SBI・全世界株式インデックス・ファンド[以下、SBI雪だるま]SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド[以下、SBI・V]、そして2023.6.8に設定されたばかりのPayPay投資信託インデックス世界株式と4本ありますが、純資産総額では楽天・VTが圧倒的に大きくなっています。

設定から6年弱の2023.6には3,000億を超え、ここで比較した全世界株式インデックスファンドの中で、前述のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)に次いで2番目に純資産総額が大きいファンドです。

コストで優位に立つのが(設定されたばかりのPayPayを除くと)SBI雪だるま、投資先ETF経費率含む信託報酬が0.1102%、実質コストは0.123%。

これにSBI・Vの信託報酬/実質コスト 0.1338%/0.163%、楽天・VTの0.195%/0.220%と続きます。この2本はバンガード社ETF VTに主に投資しますが、楽天・VTはVTに加え、VTI/VXUSにも投資しています。

2023.6.28に信託報酬最安値で設定されたPayPay投資信託インデックス世界株式、実質コストがどうなるかに注目。

 

先進国・新興国・国内株式均等型(3地域均等型) & GDP比率型

先進国株式、新興国株式、国内株式に均等に1/3ずつ配分する3地域均等型、eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)[以下、eMAXIS Slim3地域]の登場で一躍注目を集めましたが、設定から5年半強経過するも純資産総額は99億。

それより前に設定されたニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)【愛称:ファンドパック3】[以下、ニッセイPKG3]は、さらに少ない0.9億しかありません。

また、各地域のGDP総額比率で資産配分を決める<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)、設定から約3年半が経過しましたが、純資産総額は未だ18億です。

 

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資金流出入額 【全世界株式インデックスファンド・人気ランキング】

2023年10~12月の概算の月次資金流出入額(*)3カ月合計、及び2023年累計(1~12月)を見てみます。

2023年10~12月の資金流出入額が大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

全世界株式インデックスファンド資金流出入額
2023年10~12月2023年累計
(1~12月)
順位ファンド(億円)順位(億円)
1eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)2,63917,363
2eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)291.421,006
3楽天・全世界株式インデックス・ファンド240.83918.2
4SBI・全世界株式インデックス・ファンド110.64475.4
5楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド(*)90.5890.5
6三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド61.55313.0
7野村つみたて外国株投信49.26228.5
8SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド27.07106.5
9たわらノーロード全世界株式23.71066.6
10eMAXIS 全世界株式インデックス22.5971.7
11つみたて全世界株式19.71229.6
12SSGA 全世界株式インデックス・ファンド9.91137.8
13eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)8.71321.5
14はじめてのNISA全世界株式(オール・カントリー)6.11514.4
15Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)3.21419.6
16Smart-i Select全世界株式インデックス3.1167.9
17<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)0.7173.9
18Smart-i Select全世界株式インデックス(除く日本)0.7182.3
19PayPay投資信託インデックス世界株式0.2190.7
20ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)0.0200.1

(*)楽天・オールカントリー株式は2023.10.27設定ですので、約2カ月分の資金流入です。

2023年10~12月期のトップはeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)。2位以下に大きな差をつけ圧倒的な1位。2021年以降1位をキープし、全世界株式の中では敵なし、独壇場と言ってもよいでしょう。

2位は eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

3位が楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・VT)。本ファンドも十分大きな資金流入なのですが、1位のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)との差が広がってきているように思えます。

4位 SBI・全世界株式インデックス・ファンド

ここまでは2023年合計と同一順位です。

そして5位には2023.10.27設定で約2カ月しか経っていないにも関わらず楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドが入っています。

6位 三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド

一方、人気がないのがeMAXIS Slimやニッセイの3地域均等型。

設定から4年半弱が経過したたわらノーロード全世界株式も苦戦しています。

また、各地域のGDP総額比率で資産配分を決める<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)もあまり売れていません。

以下、月次資金流出入額を各ベンチマーク毎に詳細に見ていきます。

 

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MSCI ACWI(除く日本) ~eMAXIS Slim 全世界(除く日本)、野村つみたて外国株投信など~

全世界株式インデックスファンド(除く日本)の人気・評判

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)の設定以降、eMAXIS Slim、野村つみたて、三井住友・DCの三つ巴の争いとなっています。

その中で確定拠出年金からと思われる安定した資金流入がある三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド(図には記載されていませんが)2019年までは若干リード。(三井住友・DCは毎月12~15日の中の1日だけで、その月の殆どの資金を集めています。)

しかし、2020年以降、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)が大きく資金流入を伸ばし、一躍トップに躍り出てきました。現在では完全にトップの座を維持、最近は50億(/月)を超える巨額の資金流入があります。

野村つみたて外国株投信は上記2本に流入額では負けるものの、積立専用としている金融機関が多い事もあり安定した資金流入が続いています。

 

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス & MSCI ACWI ~楽天・VT、 SBI雪だるま、SBI・V、eMAXIS Slimオール・カントリー、楽天オール・カントリー~

FTSEグローバル・オールキャップ、MSCI ACWI、小型株を含むか否かで異なりますが、ともに時価総額比率で日本を含む全世界の株式に投資する5本を比較します。

*SBI・全世界株式インデックス・ファンドをSBI雪だるま、SBI・V・全世界株式インデックス・ファンドをSBI・Vと表記。
*eMAXIS Slimの資金流入額が圧倒的に多く、他のファンドの値が良く分からないので、eMAXIS Slimを除いたグラフも掲載します。

全世界株式インデックスファンドの人気・評判全世界株式インデックスファンドの人気・評判

2019年最も売れた楽天・全世界株式(楽天・VT)、2021年後半以降は、ほぼ毎月50億を超える資金を集めています。

ただ、2019年末よりeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)が伸びてきて、最近では楽天・VTを大きく上回り資金流入額で圧倒的なトップ、今、最も売れている全世界株式インデックスファンドです。

楽天・VTと同じ(事実上の)FOFでより信託報酬の低いSBI・全世界株式(雪だるま)楽天・VTには及びませんが、それでも20~50億/月なので十分売れています。

2022年2月から加わったSBI・V・全世界株式インデックス・ファンド、販売会社の少なさもあり未だSBI雪だるまにも負けていますが、今後、どれだけ人気を集めるかに注目です。

そして、2023年10月末に設定された楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、楽天証券1社のみの取り扱いながら早くも大きな人気を集めています。

 

MSCI ACWI  ~Tracers(トレカン)、はじめてのNISA(はじカン/ノムカン?)、楽天・オールカントリー(ラクカン?)、eMAXIS Slim(オルカン)のライバルとなるのは?~ 

MSCI ACWIとの連動を目指し超々低コストのeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド、そして信託報酬は多少高くなるものの設定から約4年半が経過したたわらノーロード全世界株式の資金流入額を比較します。

*eMAXIS Slim(オルカン)は前述のように毎月数百億と巨額の資金を集めており、他のファンドとの差が大きい為下図では割愛します。

全世界株式インデックスファンドの人気・評判(オルカン、トレカン、はじカン、ラクカン)

Slimオルカンを除くと設定後トップにたったのが楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド

そして、販売会社も多いたわらノーロード全世界株式が続きます。

はじめてのNISA(はじカン/ノムカン?)Tracers(トレカン)はいずれも数億レベル、しかも減少傾向にあります(2023.8.18にオルカンが対抗引下げを発表した影響があるのかな?)

今のところ、4本ともeMAXIS Slim 全世界株式(オルカン)の牙城を崩すのは厳しそうです。

 

3地域均等型 ~eMAXIS Slim 3地域均等型 vs. ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)~ & ニッセイ世界株式GDP型バスケット

全世界株式インデックスファンドの人気・評判

eMAXIS Slim3地域の圧勝。といっても1.5億前後の月が殆どで人気はありません(2023年末以降増加傾向にある?)

ニッセイ・ファンドパック3は全くと言っていいほど売れていません。

<購入・換金手数料なし>ニッセイ世界株式ファンド(GDP型バスケット)も設定直後をピークに0.5億(/月)以下に留まっています。

 

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リターンの比較。信託報酬が騰落率に反映されているか?ベンチマークとの乖離は?

2023年12月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果。
*ベンチマーク値(MSCI ACWI グロス/ネット)もプロット。米国MSCI社サイトのデータを引用、さらに三菱UFJ銀行の為替レートを使って管理人が独自に円換算。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。(期中平均コストは基準価額の変動を考慮せず)

騰落率とコストの関係は、理想的には配当課税を適切に考慮したインデックス(指数)騰落率(これを「真のインデックス」と定義)から決まる傾き、切片の直線になります。ただ、外国株式の場合、「真のインデックス」騰落率がわかりませんので、管理人の主観で図中グレーの点線を引いています。
*MSCI社は配当課税を考慮したネット指数も出していますが、配当課税は日本に対して適切なものではありません。経験上、「真のインデックス」は配当課税を考慮しないグロスとネットの中間にあると思われます。

(注)本評価では、多くのファンドがベンチマークとの乖離がないであろうとの仮定・前提のもと、この「多くのファンド」から外れた騰落率を示すものを「乖離」と判定します。評価方法やインデックスの詳細については下記記事をご覧ください。

 

全世界株式インデックスファンドの騰落率

それぞれベンチマークは異なりますが、これを無視し全てのファンドを一緒にプロットします。

2023年12月末時点の1年騰落率です。

全世界株式インデックスファンドの評価・リターン比較

直近1年で見ると、

 MSCI ACWI(除く日本) >= MSCI ACWI > FTSE グローバル・オールキャップ・インデックス   >>>   3地域均等型 

の順に騰落率が高くなっています。

新興国だけが先進国・日本に大きく劣後した事で3地域均等型の騰落率が低くなっています。

(注)あくまで評価した期間の騰落率であって、この短期間のデータを持ってファンドやベンチマークの優劣をつけるものではありません。

 

MSCI ACWI(除く日本) ~eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)など~

MSCI ACWI(除く日本)をベンチマークとするファンドだけでプロットしてみます。

参考までにeMAXIS Slim、たわらノーロード、SMT、eMAXIS、Funds-iの個々のインデックスファンドを先進国株式:新興国株式=87.5%:12.5%で組み合わせた場合の騰落率もプロットしてあります。
*先進国、新興国の1年騰落率に比率をかけて算出

2023年12月末日時点の1年騰落率です。

全世界株式(除く日本)インデックスファンドの評価・リターン比較

概ね5ファンドとも同一直線上にのっており、さらに個別ファンドの組合せとも概ね一致する事から、(コスト要因以外の)ベンチマークとの乖離がない安定した運用になっていると考えられます。
*5本と言っても、内2本は三菱UFJ国際投信の同じマザーファンドで運用するファンドですが。

そして、コスト最安値のeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)が順当に騰落率でもトップです。

尚、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)は2023.9.8に信託報酬を大幅に引き下げましたが、上記評価期間には(引下げ後の期間が)1/3程度しか含まれていませんので、今後は他ファンドとの騰落率の差がさらに大きくなる事でしょう。

 

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス ~楽天・VT vs. SBI雪だるま~

2023年12月末日時点の1年騰落率です。(参考までにMSCI ACWIとの連動を目指すファンドもプロット)

尚、米国ETF Vanguard VTのデータもプロットします。
*VTは分配金10%課税後再投資した場合の終値での円換算騰落率。(終値は米国Yahoo Finance、分配金は米国Vanguard社サイトより引用)

全世界株式(楽天/SBI VT)インデックスファンドの評価・リターン比較

バンガード社ETF VTを基準に考えると、SBI・全世界株式(雪だるま)SBI・V・全世界株式インデックス・ファンド楽天・全世界株式(楽天・VT)の3本とも若干マイナス側に、コスト以外の要因で乖離しています。(VTと言えどもベンチマークに対して乖離が生じる場合があります)

勿論、たまたま、この1年間騰落率がこのようになっただけで、評価期間によっては、ファンドにより大きく乖離する場合もあります。

 

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(日本を含む)MSCI ACWI ~eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)など~

(日本を含む)MSCI ACWIをベンチマークとするファンドの2023年12月末日時点の1年騰落率です。

*運用期間1年未満のはじめてのNISA、Tracers、楽天オルカン等はデータがありません。

参考までにeMAXIS Slim、たわらノーロード、SMT、eMAXISの個々のインデックスファンドを先進国株式:新興国株式:国内株式=82.7%:11.6%:5.5%で組み合わせた場合の騰落率もプロットしてあります。ただし、国内株式だけは全てMSCI JAPANの指数値を用いています。
*先進国、新興国、日本のそれぞれの1年騰落率に比率をかけて算出

全世界株式(オールカントリー)インデックスファンドの評価・リターン比較

5ファンドとも概ね(コスト要因以外での)ベンチマークとの乖離がない運用になっています。

そして、騰落率トップは、順当にコスト最安値のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

個別ファンドの組合せとも概ね一致しています。

尚、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は2023.9.8に信託報酬を大幅に引き下げましたが、上記評価期間には(引下げ後の期間が)1/3程度しか含まれていませんので、今後は他ファンドとの騰落率の差がさらに大きくな/る事でしょう。

 

3地域均等型 ~eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) vs. ニッセイ・インデックスパッケージ(内外・株式)~

先進国、新興国、国内株式に1/3ずつ均等に投資する3地域均等型の騰落率です。

参考までにeMAXIS Slim、たわらノーロード、SMT、eMAXISの個々のインデックスファンドを先進国株式、新興国株式、国内株式(TOPIX)で均等に組み合わせた場合の騰落率もプロットしてあります。
*先進国、新興国、日本の日次騰落率から毎日1/3になるような比率で合成した基準価額から算出。

2023年12月末日時点の1年騰落率です。

全世界株式(3地域均等型)インデックスファンドの評価・リターン比較

コストで優位に立つeMAXIS Slim 3地域均等型の騰落率が順当に高くなっています。

尚、eMAXIS Slim 3地域均等型は2023.9.8に信託報酬を大幅に引き下げましたが、上記評価期間には(引下げ後の期間が)1/3程度しか含まれていませんので、今後はニッセイとの騰落率の差がさらに大きくなる事でしょう。

3地域均等型の場合、毎回、個別ファンドの組合せの結果と一致せず、その差も大きくなっていますが、これはリバランスのタイミングの影響を受けやすいからと推測。

 

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まとめ & おすすめの全世界株式インデックスファンド(投資信託)は?

MSCI All Coutry World Index(ACWI) 除く日本

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

信託報酬最安値で資金流入も順調です。運用も安定しており、信託報酬の低さに応じた高い騰落率になっています。

 

MSCI All Coutry World Index(ACWI) 含む日本

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

運用も安定し、毎月大きな資金流入があります。

全世界株式インデックスファンドの中で今最も人気があるファンドです。

FOFではなく日本から直接全世界の株式に投資する事で配当に対する税制上有利になるのも本ファンドの魅力です。

尚、運用期間が短く今回は騰落率評価の対象から除外していますが、はじめてのNISA・全世界株式インデックス(オール・カントリー)Tracers MSCIオール・カントリー・インデックス(全世界株式)楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンドは今後の運用結果に注目!

 

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス

保留

実績を重視するなら楽天・全世界株式インデックス・ファンド

徹底的にコストを重視するならSBI・全世界株式インデックス・ファンド

コストを重視しつつ、ベンチマークとの連動性も重視するならSBI・V・全世界株式インデックス・ファンド

という選択になるかと。

 

3地域均等型

eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)

そもそも直接競合するファンドがニッセイ・インデックスパッケージだけですので、その信託報酬の低さから、これ以外の選択はないでしょう。

 

販売会社

ここであげた全世界株式インデックスファンドは主に下記ネット証券を中心に販売されています。

マネックス証券 クレジットカード積立 最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではマネックスカード(クレジットカード)で投資信託が積立出来ます。ポイント還元率は月5万円までは最高水準の1.1%(5~10万円部分の還元率は下がります)
(2023.10以降にマネックス証券のNISA口座を開設した方は2024年9月30日までNISA口座でのクレカ積立還元率2.2%[5万円超は未定])
*通常ショッピング時は1.0%
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。

公式サイト(PR)マネックス証券

 

SBI証券 クレジットカード積立 ポイント付与率0.5%~
SBI証券では三井住友カードで投資信託積立が出来ます。ポイント付与率はスタンダードカードで0.5%、ゴールドカードなら1.0%
また投資信託保有でTポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにT/Pontaポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト(PR) SBI証券

*三井住友カード(NL)なら年会費永年無料、三井住友カード ゴールド(NL)は1年間だけでも年間100万円以上利用(一部取引は集計対象外 ※対象取引や算定期間等の実際の適用条件などの詳細は、三井住友カードのホームページを必ずご確認ください。)すれば翌年以降は利用額によらず年会費永年無料。

公式サイト(PR)三井住友カード(NL)

公式サイト(PR)三井住友カード ゴールド(NL)

 

auカブコム証券のクレジットカード積立 & auじぶん銀行との連携
auカブコム証券はau Payカードで投資信託積立が出来ます。Pontaポイント還元率は1.0%(月10万円まで)。
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.1%、au Payアプリ等の連携で最大0.20%になるのも魅力。

公式サイト(PR)auカブコム証券

 

楽天証券 クレジットカード & 楽天キャシュ積立 
楽天証券では楽天カードで投資信託積立が出来ます。信託報酬(販売会社分)が税込0.4%未満のファンドの還元率は0.5%(ゴールド、プレミアムなら還元率アップ)、0.4%以上のファンドの還元率は1.0%(2023.6買付分より)
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。楽天カードから楽天キャッシュへチャージすると0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト(PR)楽天証券

公式サイト(PR)楽天カード

 

松井証券 投信保有での最高水準のポイント還元
松井証券は、投資信託保有による最高水準のポイント還元率が魅力。
またMATSUI Bank(住信SBIネット銀行マツイ支店)の口座開設すれば普通預金金利 年0.20%になるのも魅力。

公式サイト(PR)松井証券

ここで取り上げたファンドの多くがNISA(つみたて投資枠)対象です。

尚、人気のeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)を個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っているのはマネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCo等です。

 

 

他のアセットクラスの最新の情報・結果は下記記事を参照して下さい。

先進国株式インデックスファンド

<為替ヘッジあり>先進国株式インデックスファンド

新興国株式インデックスファンド

米国株式(S&P500/CRSP USトータル・マーケット)インデックスファンド

米国株式(NYダウ)インデックスファンド

米国株式(NASDAQ100)インデックスファンド

全世界株式インデックスファンド(本記事)

国内株式(TOPIX)インデックスファンド

国内株式(日経平均株価)インデックスファンド

国内株式(JPX日経インデックス400)インデックスファンド

先進国債券インデックスファンド

新興国債券インデックスファンド

国内債券インデックスファンド

先進国REITインデックスファンド 

国内REITインデックスファンド

8資産・6資産・4資産均等型バランスファンド

 

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プロモーション(記事下)

本サイトは広告を含みます。
マネックス証券のクレジットカード投信積立

マネックス証券

マネックスカード(クレジットカード)での投信積立でのポイント還元率は月5万円までは最高水準の1.1%(5~10万円部分の還元率は下がります)

*マネックスカードの発行はマネックス証券の口座が必要です。

公式サイト(PR)マネックス証券

マネックス証券の口座はSBI新生銀行経由でも開設出来ます。

SBI新生銀行新規口座開設+エントリーで1,000円、1回3万円以上の入金で2,000円、最大3,000円がもらえます。

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auカブコム証券のクレジットカード投信積立

auカブコム証券

au Payカード(クレジットカード)での投信積立が2022.3.28より始まりました。投信積立でのポイント還元率は月10万円まで1.0%

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無リスク資産の預け先として最適な銀行定期預金

UI銀行(東京きらぼしフィナンシャルグループ)

新規口座開設者限定 円定期 1年0.35%(税引前,2024.3.29まで)
*募集総額2,000億円到達したら終了

他行宛振込手数料も条件により一定回数無料になります。

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