SOMPOアセットマネジメントが運用するSOMPO123 先進国株式、日本を除く先進国株式に投資するアクティブファンドです。
アクティブファンドながら、インデックスファンドよりも低い信託報酬が特徴のファンド。
そのSOMPO123 先進国株式を評価・解説します。
[最終更新日:2024.11.21]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2024年10月末日時点の情報に基づき記載しています。
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見出し
SOMPO123 先進国株式の基本情報
先ず、SOMPO123 先進国株式の基本情報をまとめます。
運用会社 | SOMPOアセットマネジメント |
設定日 | 2021年12月21日 |
信託期間 | 無期限 |
運用形態 | アクティブファンド |
投資形態 | ファミリーファンド |
ベンチマーク | 無 |
参考指数 | MSCIコクサイ(配当込/グロス) |
購入時手数料 | 無(ノーロード) |
信託財産留保額 | 無 |
信託報酬(税込) | 0.077% |
実質コスト | 0.280%(*1) |
純資産総額 | 37.5億円(2024.10.31時点) |
マザーファンド 純資産総額 | 26.4億円(2023.12.21) |
分配金実績 | 無 |
NISA(つみたて投資枠) | 対象外 |
NISA(成長投資枠) | 対象 |
SBI証券ポイント還元年率 | 0.022% |
楽天証券ポイント還元年率 | ---%(*2) |
マネックス証券ポイント還元年率 | 対象外 |
松井証券ポイント還元(年率) | 0.022% |
(*1)2023.12.21 1期目決算より
(*2)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更(一部ファンドを除く)。
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SOMPO123 先進国株式の運用方針、投資対象
運用方針
1.日本を除く先進国の金融商品取引所に上場している株式に分散投資
2.SOMPOアセットマネジメントの外国株式投資ユニバース採用銘柄の中から、原則として概ね123銘柄程度に分散投資を行います。
3.実質組入外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行いません。
SOMPO123 先進国株式 交付目論見書より抜粋して引用。
先進国株式 約123銘柄に投資するアクティブファンドです。
ファミリーファンド方式で運用し、マザーファンドは「先進国株式マザーファンド」。信託契約締結日が2021年12月21日となっており、SOMPO123 先進国株式の設定と同時に新規に設定・運用を開始したものと思われます。
ベンチマークはありません。
参考指数はMSCI KOKUSAI(配当込/グロス)。
*配当込みですが、配当に対する課税は考慮していません。
尚、日経新聞電子版の報道によると、先進国株式の代表的な指数 MSCI KOKUSAIと比べた変動幅が上下2%程度におさまるように運用するとあります。
因みに、MSCI KOKUSAIの構成銘柄数は1,211(2024.10末時点)ですのでSOMPO123 先進国株式は約1/10の構成銘柄です。
仮に時価総額上位123銘柄を選択したとすると、MSCI Kokusaiの時価総額に対し約61%となります(MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信【1550】の2024.11.20時点の構成銘柄より管理人が計算)。
投資対象
2024年10月末時点の銘柄総数は123銘柄、組入上位10銘柄は下表のとおり。
参考までに各銘柄のMSCI KOKUSAI(MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信【1550】)での構成比、順位も記載します。
順位 | 銘柄 | 比率 | MSCI KOKUSAI構成比 (順位) |
1 | NVIDIA CORP | 5.6% | 5.4% (1位) |
2 | APPLE INC | 5.3% | 4.9% (2位) |
3 | MICROSOFT CORP | 4.9% | 4.4% (3位) |
4 | ALPHABET INT-CL A | 3.3% | 1.6% (6位) |
5 | AMAZON.COM.INC | 3.2% | 2.8% (4位) |
6 | META PLATFORMS INC-CLASS A | 2.2% | 1.8% (5位) |
7 | JP MORGAN CHASE & CO | 1.6% | 1.0% (12位) |
8 | BROADCOM INC | 1.6% | 1.1% (11位) |
9 | BERKSHIRE HATHAWAY INC-CL B | 1.3% | 0.9% (13位) |
10 | PROLOGIS INC | 1.3% | 0.2% (117位) |
データ引用:SOMPO123 先進国株式 マンスリーレポート(2024/10)
MSCI KOKUSAIはMAXIS 1550(2024.11.20)から引用
上位10銘柄はMSCI KOKUSAIに類似しています。
ただ、SOMPO123 先進国株式で10位のPROLOGISだけはMSCI KOKUSAIでは117位と下位の銘柄です。
尚、構成銘柄が少ない為、各銘柄の構成比率は高くなっています。
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SOMPO123 先進国株式のコスト(信託報酬)
超低コストの先進国株式ファンド
SOMPO123 先進国株式の最大の特徴は信託報酬の低さ。
信託報酬 : 0.077%(税込)
超低コストで先進国株式に投資する事が出来ます。
ただし、実質コストは0.280%(2023.12決算)。
2022.12の初回決算では実質コスト0.507%でしたので、2期目決算では大きく下がったとはいえ、依然、信託報酬以外のコストが非常に高くなっています。
3期目以降、これが下がっていくかに注目です。
先進国株式インデックスファンド(MSCI KOKUSAI)との信託報酬比較
SOMPO123 先進国株式の信託報酬を、日本を除く先進国株式に投資しMSCI KOKUSAIとの連動を目指す信託報酬最安値のインデックスファンド5本と比較します。
*期間限定で信託報酬0%となる野村スリーゼロ先進国株式投信は除く
[スマホの方は横にスクロールしてご覧下さい]
ファンド | 信託報酬 | 委託会社 | 販売会社 | 受託会社 |
ステート・ストリート グローバル株式 インデックス・オープン | 0.0748% | 0.0275% | 0.0275% | 0.0198% |
SOMPO123 先進国株式 | 0.077% | 0.033% | 0.0242% | 0.0198% |
楽天・プラス・ 先進国株式(除く日本) インデックス・ファンド | 0.088% | 0.033% | 0.0363% | 0.0187% |
eMAXIS Slim先進国株式(*) | 0.09889% | 0.03845% | 0.03845% | 0.022% |
<購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式 | 0.09889% | 0.03823% | 0.03867% | 0.022% |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.09889% | 0.02849% | 0.055% | 0.0154% |
(*)eMAXIS Slimは純資産総額に応じて信託報酬が下がる受益者還元型信託報酬を採用していますが、本表記載の値はこれの適用前。
SOMPO123 先進国株式、設定時はMSCI KOKUSAIインデックスファンドを含めて信託報酬最安値でしたが、その後、ステート・ストリートがさらに低コストのファンドが出てきたため現時点で信託報酬2位。
ただ、長期の運用実績のあるeMAXIS Slim先進国株式インデックス等よりは0.02%ポイントも低くなっています。
尚、SOMPO123 先進国株式は運用会社(委託会社)だけでなく、販売会社、受託会社の費用も低く抑えています。
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SOMPO123 先進国株式のパフォーマンス (MSCI KOKUSAIと比較)
*以下、年率リターン・リスクは月次データ(終値)より計算。またシャープレシオは、無リスク資産の収益率0としています。
*基準価額は運用会社または投資信託協会のサイトより引用。分配金がある場合は分配金再投資の価額に独自に変換。
SOMPO123先進国株式とMSCI KOKUSAIインデックスファンドとのパフォーマンス比較
SOMPO123 先進国株式のパフォーマンスをMSCI KOKUSAIインデックスファンドと比較します。
設定来のリターン・リスク・シャープレシオ
MSCI KOKUSAIインデックスファンドの代表的ファンドとも言えるeMAXIS Slim先進国株式インデックスと、SOMPO123 先進国株式の設定来のリターン、リスク、シャープレオを比較します。
SOMPO123 先進国株式の設定日は2021.12.21ですので2024.10末時点の2年10カ月の結果を見てみます(リータン、リスクは年率換算)。
*設定来とは、ここでは設定日の月末からのリターン・リスクを見ています。
SOMPO123 先進国株式 | MSCI KOKUSAI (eMAXIS Slim) | |
年率リターン | 19.26% | 18.38% |
年率リスク | 14.64% | 16.02% |
シャープレシオ | 1.31 | 1.15 |
*一般的にシャープレシオが大きいほど投資効率が良いとされています。
SOMPO123 先進国株式はリターンでeMAXIS Slim先進国株式を0.9%ポイント上回り、かつリスクも小さく、シャープレシオでも勝っています。
SOMPO123 コストに対する直近1年間のリターン
下図は2024.10末日時点の実質コストと1年騰落率の関係を示したものです。
信託報酬は十分低いものの、初回・2期目決算では実質コストが高かったSOMPO123 先進国株式、コストに対する1年騰落率の関係から見ると、同一コストに対し、MSCI KOKUSAIインデックスファンドを約1.6%ポイント下回っています。
SOMPO123 先進国株式の分配金
SOMPO123 先進国株式は未だ分配金の実績はありません。
多くの低コストインデックスファンドは分配金を出しませんが、SOMPO123 先進国株式が分配金に対してどういう方針なのかは分かりません。
これから資産を築いていこうとする資産形成期においては、分配金に対する課税を考慮すると、分配金を出さない投資信託の方が基本的には有利です。
SOMPO123 先進国株式の人気・評判
月次資金流出入額、純資産総額からSOMPO123 先進国株式の売れ行き・人気を見てみます。
*月次資金流出入額は純資産総額の増減に日々の基準価額変動を考慮して計算した概算値です。
設定直後は2億前後(/月)の資金流入がありましたが最近では1億以下と減っています。
インデックスファンドの信託報酬も1%を割る時代になり、本ファンドのコスト的な優位性が小さくなっている事も起因しているのでしょうか?
純資産総額も37.5億円(2024.10末時点)に留まっています。
今後の資金流入がどうなるか、純資産総額を増やす事が出来るかに注目。
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まとめ
以上、SOMPO123 先進国株式の解説、及びパフォーマンスの評価でした。
設定から3年弱。この期間、設定来(設定日の月末より)の結果ではMSCI KOKUSAIを僅かに上回る成績を残していますが、直近1年では逆に負けています。
といっても、パフォーマンスを評価するのに十分な運用期間とは言えませんので、あくまで参考程度に留めてください。
SOMPO123 先進国株式の最大の特徴はインデックスファンドをも凌ぐ信託報酬の低さです。
ただ、初回決算、及び2期目決算では信託報酬以外のコストが高く、実質コストとしてはコスト的な優位性が見られませんでした。今後の実質コスト削減に期待。
(注意)本記事ではMSCI KOKUSAIと比較してきましたが、MSCI KOKUSAIはSOMPO123 先進国株式のベンチマークではありません。あくまで参考指数扱いです。
販売会社
SOMPO123 先進国株式は下記のネット証券で購入時手数料無料で購入する事が出来ます。
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*dカード、マネックスカードとも通常ショッピング時は1.0%。
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)。
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。
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公式サイト SBI証券
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
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楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト楽天証券
公式サイト楽天カード
またMATSUI Bank(住信SBIネット銀行マツイ支店)の口座開設すれば普通預金金利 年0.31%になるのも魅力。
公式サイト松井証券
*これらは全て過去のデータですので、将来のリターンを保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。