SOMPOアセットマネジメントが運用するSOMPO123 先進国株式、日本を除く先進国株式に投資するアクティブファンドです。
アクティブファンドながら、インデックスファンドよりも低い信託報酬が特徴のファンド。
そのSOMPO123 先進国株式を評価・解説します。
[最終更新日:2022.8.18]最新の情報に更新。
本記事は原則2022年7月末日時点の情報に基づき記載しています。
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見出し
SOMPO123 先進国株式の基本情報
先ず、SOMPO123 先進国株式の基本情報をまとめます。
運用会社 | SOMPOアセットマネジメント |
設定日 | 2021年12月21日 |
信託期間 | 無期限 |
運用形態 | アクティブファンド |
投資形態 | ファミリーファンド |
ベンチマーク | 無 |
参考指数 | MSCIコクサイ(配当込/グロス) |
購入時手数料 | 無(ノーロード) |
信託財産留保額 | 無 |
信託報酬(税込) | 0.077% |
実質コスト | ---%(決算前) |
純資産総額 | 15.9億円(2022.7.29時点) |
マザーファンド 純資産総額 | ---億円(決算前) |
分配金実績 | 無 |
つみたてNISA | 対象外 |
個人型確定拠出年金(iDeCo) | --- |
SBI証券ポイント還元年率 | 0.022% |
楽天証券ポイント還元年率 | (取扱無) |
マネックス証券ポイント還元年率 | 対象外 |
松井証券ポイント ・現金還元(年率) | 対象外 |
SOMPO123 先進国株式の運用方針、投資対象
運用方針
1.日本を除く先進国の金融商品取引所に上場している株式に分散投資
2.SOMPOアセットマネジメントの外国株式投資ユニバース採用銘柄の中から、原則として概ね123銘柄程度に分散投資を行います。
3.実質組入外貨建資産については、原則として対円での為替ヘッジを行いません。
SOMPO123 先進国株式 交付目論見書より抜粋して引用。
先進国株式 約123銘柄に投資するアクティブファンドです。
ファミリーファンド方式で運用し、マザーファンドは「先進国株式マザーファンド」。信託契約締結日が2021年12月21日となっており、SOMPO123 先進国株式の設定と同時に新規に設定・運用を開始したものと思われます。
ベンチマークはありません。
参考指数はMSCI KOKUSAI(配当込/グロス)。
*配当込みですが、配当に対する課税は考慮していません。
尚、日経新聞電子版の報道によると、先進国株式の代表的な指数 MSCI KOKUSAIと比べた変動幅が上下2%程度におさまるように運用するとあります。
因みに、MSCI KOKUSAIの構成銘柄数は1,279(2022.7末時点)ですのでSOMPO123 先進国株式は約1/10の構成銘柄です。
仮に時価総額上位123銘柄を選択したとすると、MSCI Kokusaiの時価総額に対し約54%となります(MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信【1550】の2022.7末時点の構成銘柄より管理人が計算)。
投資対象
2022年2月末時点の銘柄総数は123銘柄、組入上位10銘柄は下表のとおり。
参考までに各銘柄のMSCI KOKUSAI(MAXIS海外株式(MSCIコクサイ)上場投信【1550】)での構成比、順位も記載します。
*MSCI KOKUSAIのALPHABETはCL A/Cを合計し1銘柄として順位、構成比を表記
順位 | 銘柄 [Ticker] (業種) | 比率 | MSCI KOKUSAI構成比 (順位) |
1 | APPLE INC | 5.4% | 5.1% (1位) |
2 | MICROSOFT CORP | 4.6% | 3.9% (2位) |
3 | ALPHABET INT-CL A | 3.3% | 2.7% (3位) |
4 | AMAZON.COM.INC | 2.9% | 2.2% (4位) |
5 | ENBRIDGE INC | 1.8% | 0.2% (104位) |
6 | NVIDIA CORP | 1.7% | 0.9% (8位) |
7 | EXXON MOBIL CORP | 1.7% | 0.8% (9位) |
8 | THE WALT DISNEY CO. | 1.3% | 0.4% (41位) |
9 | STRYKER CORPORATION | 1.3% | 0.2% (127位) |
10 | ASML HOLDING NV | 1.3% | 0.5% (28位) |
データ引用:SOMPO123 先進国株式 マンスリーレポート(2022/7)
MSCI KOKUSAIはMAXIS 1550(2022.7.29)から引用
上位10銘柄はMSCI KOKUSAIに類似しています。
ただ、MSCI KOKUSAI 5位 TESLAが、SOMPO123 先進国株式の上位10銘柄には入っていません。また、MSCI KOKUSAIでは下位のENBRIDGEやSTRYKERがSOMPO123 先進国株式では5位、9位に入っています。
尚、構成銘柄が少ない為、各銘柄の構成比率は高くなっています。
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SOMPO123 先進国株式のコスト(信託報酬)
超低コストの先進国株式ファンド
SOMPO123 先進国株式の最大の特徴は信託報酬の低さ。
信託報酬 : 0.077%(税込)
超低コストで先進国株式に投資する事が出来ます。
実質コストは未だ決算前ですのでわかりません。
先進国株式インデックスファンド(MSCI KOKUSAI)との信託報酬比較
SOMPO123 先進国株式の信託報酬を、日本を除く先進国株式に投資しMSCI KOKUSAIとの連動を目指すインデックスファンドと比較します。
*期間限定で信託報酬0%となる野村スリーゼロ先進国株式投信は除く
[スマホの方は横にスクロールしてご覧下さい]
ファンド | 信託報酬 | 委託会社 | 販売会社 | 受託会社 |
SOMPO123 先進国株式 | 0.077% | 0.033% | 0.0242% | 0.0198% |
eMAXIS Slim先進国株式(*) | 0.1023% | 0.04015% | 0.04015% | 0.022% |
<購入・換金手数料なし> ニッセイ外国株式 | 0.1023% | 0.03823% | 0.04208% | 0.022% |
SMBC・DC インデックスファンド (MSCIコクサイ) | 0.1023% | 0.04015% | 0.04015% | 0.022% |
My SMT グローバル株式 インデックス | 0.1023% | 0.0363% | 0.044% | 0.022% |
たわらノーロード 先進国株式 | 0.10989% | 0.03289% | 0.055% | 0.022% |
(*)eMAXIS Slimは純資産総額に応じて信託報酬が下がる受益者還元型信託報酬を採用していますが、本表記載の値はこれの適用前。
SOMPO123 先進国株式は、MSCI KOKUSAIインデックスファンドで信託報酬最安値のeMAXIS Slim先進国株式インデックス等より0.025%ポイントも低くなっています。
尚、SOMPO123 先進国株式は運用会社(委託会社)だけでなく、販売会社、受託会社の費用も低く抑えています。
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SOMPO123 先進国株式のパフォーマンス (MSCI KOKUSAIと比較)
*以下、年率リターン・リスクは月次データ(終値)より計算。またシャープレシオは、無リスク資産の収益率0としています。
*基準価額は運用会社または投資信託協会のサイトより引用。分配金がある場合は分配金再投資の価額に独自に変換。
SOMPO123先進国株式とMSCI KOKUSAIインデックスファンドとのパフォーマンス比較
SOMPO123 先進国株式のパフォーマンスをMSCI KOKUSAIインデックスファンドと比較します。
SOMPO123 先進国株式のリターン
下図は2022.7末日時点の実質コストと7カ月騰落率の関係を示したものです。
*SOMPO123は未だ実質コストがわかりませんので、信託報酬でプロット
*SOMPO123は2021.12設定ですので概ね設定来の騰落率となります。
概ね設定来の7ヶ月騰落率で見ると、MSCI KOKUSAIインデックスファンドに比べ大きく上回っています。
出だしは好調と言って良いでしょう。
ただ、僅か7ヶ月、しかもSOMPO123 先進国株式は設定されたばかりです。これだけで評価を下すのは早計です。
今後のパフォーマンスに注目していきましょう。
*本記事もある程度の運用期間が経過したらアップデートします。
SOMPO123 先進国株式のリスク
ファンドの評価をする上でリターンのみならず、そのリスク、及びシャープレシオも重要な指標です。
そこで、MSCI KOKUSAIインデックスファンドの代表的ファンドとも言えるeMAXIS Slim先進国株式インデックスとリターン、リスク、シャープレオを比較します。
ただ、リスクの評価にはある程度の運用実績が必要です。1年以上経過した後、本記事をアップデートします。
SOMPO123 先進国株式 | MSCI KOKUSAI (eMAXIS Slim) | |
年率リターン | ---% | ---% |
年率リスク | ---% | ---% |
シャープレシオ | --- | --- |
*一般的にシャープレシオが大きいほど投資効率が良いとされています。
SOMPO123 先進国株式の分配金
SOMPO123 先進国株式は未だ設定されたばかりですので、分配金の実績はありません。
多くの低コストインデックスファンドは分配金を出しませんが、SOMPO123 先進国株式が分配金に対してどういう方針なのかは分かりません。
これから資産を築いていこうとする資産形成期においては、分配金に対する課税を考慮すると、分配金を出さない投資信託の方が基本的には有利です。
SOMPO123 先進国株式の人気・評判
月次資金流出入額、純資産総額からSOMPO123 先進国株式の売れ行き・人気を見てみます。
*月次資金流出入額は純資産総額の増減に日々の基準価額変動を考慮して計算した概算値です。
資金流入は2022年3月をピークに減少傾向にあります。
ある意味、新しいタイプのアクティブファンドだけに様子見という方が多いかな???
純資産総額も15.9億円(2022.7末時点)に留まっています。
とはいえ、未だ設定されたばかりのファンドですので、今後の資金流出入動向に注目です。
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まとめ
以上、SOMPO123 先進国株式の解説、及びパフォーマンスの評価でした。
設定から約7カ月。この期間、MSCI KOKUSAIを大きく上回る好調な成績を残しています。
といっても、パフォーマンスを評価するのに十分な運用期間とは言えませんので、あくまで参考程度に留めてください。
SOMPO123 先進国株式の最大の特徴はインデックスファンドをも凌ぐ信託報酬の低さです。
アクティブファンドの致命的な欠点の一つが信託報酬の高さにありますが、この常識を打ち破り、超低コストで運用するSOMPO123 先進国株式、今後のパフォーマンスが楽しみなファンドです。
*ある程度の運用実績が出たころで再度評価、本記事をアップデートする予定です。
(注意)本記事ではMSCI KOKUSAIと比較してきましたが、MSCI KOKUSAIはSOMPO123 先進国株式のベンチマークではありません。あくまで参考指数扱いです。
販売会社
SOMPO123 先進国株式は下記のネット証券で購入時手数料無料で購入する事が出来ます。
マネックス証券、SBI証券、auカブコム証券ではクレジットカードで積立が出来ます。勿論、ポイント付与があります。
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)。
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。
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また信託報酬の高いファンドは投資信託保有によるポイント・現金還元が他社より有利になる場合があります。
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*これらは全て過去のデータですので、将来のリターンを保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。