大和投資信託「iFree 新興国株式インデックス」ってベンチマークが違うけど、どうなの? 

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新興国株式インデックスファンドとしては、信託報酬が突出して低い大和投資信託が運用するiFree 新興国株式インデックス。ただ、懸念されるのは、そのベンチマークが、一般的に使われている時価総額加重平均型MSCIエマージング・マーケット・インデックスではなく、FTSE RAFI エマージングインデックスである事。それが故に、iFree 新興国株式インデックスの購入を躊躇している方も多いかと思います。

また、これもバランスファンドとしては、圧倒的な信託報酬の低さで注目のiFree 8資産バランス、この資産配分の1/8を占める新興国株式にも、FTSE RAFI エマージングインデックスがベンチマークとして使われています。

そこで、iFree 新興国株式インデックスのパフォーマンスを、MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとするファンドと比較してみます。

iFree 新興国株式インデックスの概要

大和投資信託が運用するiFree 新興国株式インデックスは、FTSE RAFI エマージングインデックスをベンチマークとし、それに連動するよう運用されるインデックスファンドです。

その信託報酬、0.3672%(税込)と、新興国株式クラスとしては突出して低いのが特徴です。

他のインデックスファンドの信託報酬は↓のページを参照して下さい。

インデックスファンド・コスト比較
インデックスファンドといっても、同じ指数との連動を目指す類似のファンドが複数の会社から多く販売されています。ここでは、比較的コスト(信託報酬...

2016年9月8日に運用が開始され、まだ一度も決算を迎えていない為、実質コスト等は不明です。

FTSE RAFI エマージングインデックス

FTSE RAFI エマージングインデックスとは、FTSE社が公表しているインデックスで、いわゆるスマートベータと言われる指数です。

iFree 新興国株式インデックスの交付目論見書によれば、

FTSE社(FTSE International Limited)の流動性基準、時価総額基準、浮動株調整をクリアーした新興国の上場株式の中から、4つのファンダメンタル指標(株主資本、キャッシュフロー、売上、配当)に着目し、リサーチ・アフィレエイツ社(Research Affiliates LLC)独自のインデックス構成手法により、銘柄の選定およびウェイト付けを行う指数です。

大和投資信託 iFree 新興国株式インデックスのサイトより引用

また、構成国は、ブラジル、チリ、中国、インド、インドネシア、マレーシア、メキシコ、ポーランド、ロシア、南アフリカ、台湾、タイ、トルコの13か国となっています。(平成28年6月末現在。iFreeのサイトより引用)

一方のMSCIエマージング・マーケット・インデックスが24か国ですので、構成国数も少なくなっています。MSCIエマージング・マーケット・インデックスFTSEの13カ国に加え、コロンビア、ペルー、チェコ、エジプト、ハンガリー、ギリシャ、カタール、UAE、韓国、フィリピン、パキスタンで構成されています。(2017年8月末時点、MSCIのサイトより引用)

MSCIで比率の大きい韓国が、FTSEには含まれていないというのも大きな特徴の一つです。

構成国の比率をまとめたのが下図。

新興国株式インデックス

iFree 新興国株式インデックスのパフォーマンス

以下で用いるiFree 新興国株式、DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスファンド、ダイワ・インデックスセレクト新興国株式の基準価額は大和投資信託、Funds-i 新興国株式の基準価額はモーニングスターのサイトより引用しました。

iFree 新興国株式 vs. Funds-i 新興国株式

設定日2016年9月8日と、まだ運用開始から日が浅いファンドですが、開始から現在(2017年4月7日)までのパフォーマンスを比較してみます。

尚、比較の対象として、MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとする野村インデックスファンド・新興国株式(以下、Funds-i 新興国株式と呼びます)を用います。

期中騰落率(2016.9.8~2017.4.7) 
  iFree Funds-i
期中騰落率 +20.4% +13.9%

iFreeが大きくリードしています。

しかし、約7カ月と短期間のデータです。

そこで、iFree 新興国株式のマザーファンドであるダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックス・マザーファンドで運用している他のファンドの基準価額を用い、長期間で比較してみます。

DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスファンド とFunds-iの比較

iFree 新興国株式と同じマザーファンドで運用しているファンドとして、

  • DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスファンド
      (以下DCダイワと略します)
  • ダイワ・インデックスセレクト新興国株式
     (以下、インデックスセレクトと略します)

等があります。

これらと、iFree 新興国株式、及びFunds-i 新興国株式の信託報酬、実質コストをまとめます。

ファンド 信託報酬 実質コスト 差分(*1)
DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスファンド 0.778% 1.462% 0.684%
ダイワ・インデックスセレクト新興国株式 0.648% 1.339% 0.691%
iFree 新興国株式 0.367% 1.052%(*2) 0.684%(*2)
Funds-i 新興国株式 0.648% 0.879% 0.231%

(*1)差分とは、実質コストと信託報酬の差。すなわち信託報酬以外にかかるコストの事。
(*2)iFreeの実質コストは未だ不明ですが、ここでは、DCダイワと信託報酬以外にかかるコストが同じと仮定して、実質コストを出しています。

iFreeと同じくFTSEをベンチマークとするDCダイワインデックスセレクトは、Funds-iと比べて、信託報酬以外にかかるコストが非常に大きくなっています。

以下、運用開始が早いDCダイワiFreeの代わりとして、Funds-iと比較します。

DCダイワ新興国株式ファンダメンタル・インデックスファンド vs. Funds-i 新興国株式のパフォーマンス比較

DCダイワの設定日が2010.7.6、Funds-iが2010.11.26ですので、先ずは、2010年12月から2017年3月までの月次データの騰落率から、年率換算のリターン、及びリスクを計算してみます。

*シャープレシオは無リスク資産のリターンを0として計算しています。

リターン& リスク (2010.10~2017.3) 
  DCダイワ Funds-i
年率リターン 3.22% 4.57%
年率リスク 21.92% 20.27%
シャープレシオ 0.147 0.225

リターン、リスクともに、Funds-iが勝っています。

仮想的なiFree 新興国株式とFunds-i 新興国株式の比較

DCダイワの月次リターンから仮想的なiFreeの月次リターンを計算し、Funds-iと比較してみます。

以下の仮定、手順で仮想的なiFreeの月次リターンを計算します。

仮定

  • 信託報酬以外のコストがDCダイワiFreeで同じと仮定し、iFreeの実質コストを計算。
  • 実質コストは毎年度変わりますが、最新の実質コストが過去も同じだったと仮定

仮想的なiFreeの月次リターンの計算方法

iFree月次リターン = DCダイワの月次リターン x (1- iFreeの実質コスト/12) / (1-DCダイワの実質コスト/12)

以上の仮定で求めた仮想的なiFreeのリスク・リターンをFunds-iと比較してみます。

リターン& リスク (2010.10~2017.3)
  仮想的なiFree Funds-i
年率リターン 3.64% 4.57%
年率リスク 21.93% 20.27%
シャープレシオ 0.166 0.225

iFreeの信託報酬がDCダイワより低い分、Funds-iとの差は縮まりますが、まだFunds-iがリターン・リスクとも勝っています。

ベンチマークのパフォーマンス比較

それぞれのベンチマークのリターン、リスクを下記の方法で計算し、比較してみます。

上記仮定に加え、それぞれのファンドのコスト起因以外のトラッキングエラーは無しとします。

ベンチマーク月次リターン = ファンド月次リターン / (1 -ファンドの実質コスト)

リターン& リスク (2010.10~2017.3)
  FTSE RAFI MSCI EM
年率リターン 4.74% 5.49%
年率リスク 21.95% 20.28%
シャープレシオ 0.216 0.271

ベンチマークで見ても、FTSE RAFIのリターンがMSCI EMより劣っています

即ち、DCダイワや(仮想的な)iFreeが、Funds-iに劣っているのは、そのベンチマークであるFTSE RAFI エマージングインデックスMSCIエマージング・マーケット・インデックスのリターンの差が主な要因で、さらに、超低水準信託報酬のiFreeといえども、それ以外のコストがDCダイワなみに高くなれば、その分が上乗せされファンドのパフォーマンスが悪くなると推測されます。

まとめ

以上、FTSE RAFI エマージングインデックスをベンチマークとするiFree 新興国株式と、MSCIエマージング・マーケット・インデックスをベンチマークとするFunds-i 新興国株式のパフォーマンスを比較しました。

その結果、ベンチーマークそのものの違い、及び実質コストの高さから、iFree 新興国株式Funds-iに劣る可能性があると推測されます。

但し、これは、あくまでiFree 新興国株式の信託報酬以外のコストがDCダイワと同程度と仮定する等、いくつかの仮定のもとでの推測である事に注意して下さい

正確なところはiFree 新興国株式の決算(2017年7月)を待って判断する必要があります。

さらに、こういったリターンは、その計算期間によっても異なります。

例えば、2014年1月から現在(2017年3月)までで計算すると、下表のようになります。

リターン& リスク (2014.1~2017.3)
  DCダイワ 仮想的なiFree Funds-i
年率リターン 3.23% 3.65% 2.63%
年率リスク 21.80% 21.81% 17.86%
シャープレシオ 0.148 0.168 0.147

ここ約3年間で見ると、DCダイワ、(仮想的な)iFreeが、Funds-iよりリターンで勝り、リスクは大きくなるものの、シャープレシオで見ても、DCダイワ、(仮想的な)iFreeが勝っているという結果になります。

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