アクティブファンド

「投資のソムリエ」、「投資のソムリエ DC年金」のパフォーマンス評価・評判

投稿日:

アセットマネジメントOneが運用する投資のソムリエは、全世界の債券・株式・リートの8資産に分散投資しつつ、リスクの抑制を重視した運用を行うバランス型のアクティブファンドです。

その投資のソムリエのパフォーマンスを評価します。

また、同様の運用を行う確定拠出年金専用の投資のソムリエ<DC年金>も同時に評価します。

[最終更新日:2019.5.30]最新の情報に更新。本記事は原則2019年4月末日時点の情報に基づき記載しています。

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投資のソムリエ、投資のソムリエ<DC年金>の基本情報

先ず、投資のソムリエ投資のソムリエ<DC年金>の基本情報をまとめます。

*スマホの方は横にスクロールしてご覧ください。

 投資のソムリエ投資のソムリエ
<DC年金>
運用会社アセットマネジメントOne
設定日2012年10月26日2013年10月31日
信託期間無期限
運用形態アクティブファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマーク
参考指数
購入時手数料上限3.24%
(販売会社が独自に設定)
*主要ネット証券
は無料(ノーロード)
無料
(ノーロード)
信託財産留保額
信託報酬(税込)1.512%1.188%
実質コスト1.549%(*1)1.228%(*1)
純資産総額
(2019.5.30時点)
1,223.46億円125.36億円
分配金実績
つみたてNISA対象外
個人型
確定拠出年金
(iDeCo)
---楽天証券
みずほ銀行など
SBI証券
ポイント還元
年率
0.10%
(対象投資信託1,000万円
以上保有で0.20%)
---
楽天証券
ポイント還元
年率
0.048%---

(*1)年2回決算のため、2019年1月、2018年7月の2回の決算分の合計。

投資のソムリエ投資のソムリエ<DC年金>は、基本的に同様の方針に基づき運用されています。異なるのは販売形態、そして信託報酬、分配金の有無。信託報酬は投資のソムリエ<DC年金>の方が0.3%以上低くなっています。

以後、評価は運用期間が長い投資のソムリエを中心に行います。

 

投資のソムリエ、投資のソムリエ<DC年金>の運用方針、投資対象

運用方針

1.投資環境の変化を速やかに察知し、中長期的に安定的なリターンを目指します。

2.基準価額の変動リスクを年率4%程度に抑えながら安定的な基準価額の上昇を目指します。

投資のソムリエ 交付目論見書(2019/4)より抜粋して引用。

重要なポイントはリスク目標を4%と明記している事。リスクの抑制を重視して運用しますので高いリターンを期待するファンドではありません。

尚、ベンチマーク、および参考指数はありません。

 

投資対象

国内債券・先進国債券(為替ヘッジあり)、新興国債券、国内株式、先進国株式、新興国株式、国内リート、先進国リートの8資産に投資します。なお、相場環境によっては現金等で保有する事もあります。

各投資先のマザーファンドは下表に示すベンチマークとの連動を目指すインデックス運用です。

アセットクラスベンチマーク
国内債券NOMURA-BPI総合指数
国内株式TOPIX(配当込み)
外国(先進国)債券FTSE世界国債インデックス
(為替ヘッジあり)
外国(先進国)株式MSCIコクサイ(配当込)
新興国債券JPモルガン・エマージング・マーケット・インデックス・プラス
新興国株式MSCIエマージング・マーケット・インデックス(配当込)
国内リート東証REIT指数(配当込)
外国(先進国)リートS&P先進国REITインデックス(配当込み)

各アセットクラスへの資産配分は、その時々の状況に応じて機動的に変化することから、ここではアクティブファンドと定義します。

 

投資配分

基本配分戦略(月次配分戦略)として年率リスク4%に抑えるように8資産の基本配分比率を決定、さらに機動的配分戦略(日次戦略)として、市場環境に応じて組み入れ資産を安定資産、現金資産等に入れ替えます。

尚、投資のソムリエでは、安定資産を国内債券、先進国債券(為替ヘッジあり)の2資産、それ以外をリスク性資産と定義しています。

 

実際の投資配分

2015年1月~2019年1月の各決算期(年2回)での資産配分の平均が下図。

投資のソムリエ

リスク抑制を重視するだけに債券が68%、安全資産としている国内債券、先進国債券(ヘッジ有)が58%を占めます。

 

資産配分の変更履歴

2015年以降の各決算期における資産配分をまとめたのが下図。

投資のソムリエ

一見、ドラスティックに変わっているように見えますが、最も大きく資産配分が変わっているのは安全資産の中で国内債券から先進国債券(為替ヘッジ)へのシフト。

また、現金等の比率も最大26%、最小2%と大きく変わっています。

 

投資のソムリエのパフォーマンス ~過去の運用成績~

*以下、年率リターン・リスクは月次データ(終値)より計算。またシャープレシオは、無リスク資産の収益率0としています。
*基準価額は、各運用会社のサイトより入手。分配金がある場合は、分配金再投資の価額に独自に変換。
*先進国債券(為替ヘッジあり)は日興AMの「インデックスファンド海外債券ヘッジあり(DC専用)」(信託報酬 0.2808%)。
*8資産均等型はeMAXIS バランス(8資産均等型)(信託報酬0.54%)。
*その他のインデックスファンドのデータはeMAXISシリーズ。

 

基準価額のチャート

投資のソムリエの設定日2012年10月26日を基準(10,000)として規格化した基準価額のチャートを示します。

投資のソムリエの資産配分の多くを占める国内債券先進国債券(為替ヘッジあり)、さらに8資産に投資するという事で8資産均等型の基準価額も同時にプロットします。

投資のソムリエ

先ず、投資のソムリエは8資産に投資するといっても8資産均等型とは全く性質の異なるファンドです。

どちらかというと国内債券先進国債券(為替ヘッジあり)と対抗するファンドで、ファンドのパフォーマンスもこれらと比較する方が適切でしょう。

 

設定来の運用実績(リターン・リスク)

設定日の月末(2012.10)から2019年4月末までの6年半のリスク・リターンを各アセットクラスのインデックスファンド、および8資産均等型、さらに債券・株式に半分ずつ投資するセゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと比較したのが下図。

投資のソムリエ

前項でも触れましたが、投資のソムリエ8資産均等型セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド、さらに株式だけのファンドのように高いリターン(当然リスクも大きくなる)を狙うものではありません。

あくまでリスクを4%以内に抑えつつ、その中で少しでも高いリターンを狙うことを目標としたファンドです。

投資のソムリエ、および投資のソムリエのパフォーマンスに近い国内債券先進国債券(為替ヘッジあり)のリターン・リスク・シャープレシオを下表にまとめます。

直近6年半のリターン・リスク(2019.4時点)
 投資のソムリエ国内債券先進国債券
(為替ヘッジあり)
年率リターン2.69%1.45%1.66%
年率リスク3.16%1.78%3.30%
シャープレシオ0.850.820.50

*一般的にシャープレシオが大きいほど投資効率が良いとされています。

投資のソムリエは目標であるリスク4%以内に抑えつつ、リターンは最も高く、シャープレシオも先進国債券(為替ヘッジあり)を大きく上回ります。

 

5年間の運用成績(2012年10月~2019年4月)

上述の現時点までの運用成績は、ある一期間の基準価額の暴騰・暴落に大きく左右され、ファンドの比較・評価として十分とは言えません。

そこで、2012年10月から5年間、さらに2012年11月から5年間・・・2014年4月から5年間と、起点(投資月)を1カ月ずつずらして、それぞれの5年間のリターン、リスクを計算します。全部で19個(区間)のデータとなります。

この複数の5年間のリターンの平均、最大値、最小値をプロットしたのが下図。

投資のソムリエ

投資のソムリエは平均値・最大値・最小値とも国内債券先進国債券(為替ヘッジあり)を大きく上回っています。

下表に5年間のリターン、リスクの平均値をまとめます。(ここでのリターン、リスク、シャープレシオは19区間の平均値を示したもので、厳密な意味でのリスクやシャープレシオとは異なります。)

5年間のリターン・リスク平均値(2012.10~2019.4)
 投資のソムリエ国内債券先進国債券
(為替ヘッジあり)
年率リターン2.34%1.43%1.73%
年率リスク3.21%1.80%3.35%
シャープレシオ0.730.790.52

リターンは国内債券先進国債券(為替ヘッジあり)を大きく上回り、リスクも先進国債券(為替ヘッジあり)より小さく、シャープレシオでは国内債券には負けますが、先進国債券(為替ヘッジあり)より十分大きくなっています。

尚、この19区間の5年間で、投資のソムリエはリターンで国内債券には全勝、先進国債券(為替ヘッジあり)にも18勝1敗と大勝しつつ、リスクは全区間で先進国債券(為替ヘッジあり)よりも若干小さくなっています。シャープレシオは、先進国債券(為替ヘッジあり)に対し18勝1敗と完勝と言って良いでしょう。

投資のソムリエ、投資のソムリエ<DC年金>の比較

同じ方針で運用される投資のソムリエ投資のソムリエ<DC年金>ですが、念のためのリターンを比較しております。

2019年4月末日時点の5年間の年率リターンです。

ファンドリターン
(年率)
投資のソムリエ2.72%
投資のソムリエ<DC年金>3.05%
投資のソムリエのリターンを<DC年金>の信託報酬に換算3.05%

信託報酬の低い<DC年金>の方が当然リターンは高くなっています。

投資のソムリエのリターンを、下式で<DC年金>の信託報酬で換算した値は、実際の投資のソムリエ<DC年金>のリターンに一致することから、両者の違いは信託報酬だけで運用そのものは同じである事がわかります。

*投資のソムリエの年率リターンをT1、信託報酬S1、投資のソムリエ<DC年金>の年率リターンをT2、信託報酬S2としたとき、
T2 = (T1+1) x (1-S2) / (1-S1) -1

 

まとめ

以上、投資のソムリエと、投資のソムリエ<DC年金>のパフォーマンスを、主に国内債券先進国債券(為替ヘッジあり)と比較しました。

投資のソムリエは内外8資産に投資するものの、リスクの抑制を重視したファンドで、8資産均等型や内外株式だけのファンドのように高いリターンを期待するファンドではありません。

株式のように高いリスクをとってまで高いリターンは望まないが、一方で国内債券先進国債券(為替ヘッジあり)ではリターンがちょっと物足りないという方に向いているファンドです。

過去の運用成績では、先進国債券(為替ヘッジあり)に対し、リスクは若干小さいにも関わらず、より高いリターンを残しています。勿論、シャープレシオでも勝っています。

またリスクは目標である4%以内となっています。

難点はアクティブファンドだけあって信託報酬が高い事。

特に本ファンドの場合、高いリターンを期待するものではないだけに、信託報酬などの運用コストの影響が顕著に成績に反映されます。もっと低くなればさらに魅力的なファンドになるのですが・・・

*これらは全て過去のデータですので、将来のリターンを保証するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

 

販売会社

投資のソムリエは下記ネット証券などで購入できます。

販売会社SBI証券楽天証券マネックス証券など。

また、投資のソムリエ<DC年金>を個人型確定拠出年金(iDeCo)で取り扱っており、無条件で運営管理機関手数料が無料となるのは楽天証券 iDeCoです。

 

 

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