国内の株式に投資し、TOPIXとの連動を目指すインデックスファンド、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドについて解説します。
[最終更新日:2024.8.15]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2024.7月末日時点の情報に基づき記載しています。
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見出し
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの基本情報
購入・換金手数料なしシリーズは、「徹底した低コスト」、「シンプルで分かりやすい」、「組合わせ方は自由」の三つを特徴・コンセプトとしたニッセイアセットマネジメントが運用するインデックスファンド・シリーズで、インデックスファンド低コスト化の先駆け的存在です。
本記事で解説するのは、国内の株式に投資する<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド。
先ず、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの基本情報をまとめます。
運用会社 | ニッセイアセットマネジメント |
設定日 | 2015年4月27日 |
運用形態 | インデックスファンド |
投資形態 | ファミリーファンド |
ベンチマーク | TOPIX(配当込み) |
購入時手数料 | 無 |
信託財産留保額 | 無 |
信託報酬(税込) | 0.1430% |
実質コスト | 0.145%(*1) |
純資産総額 | 844.0億円(2024.7.31時点) |
(マザーファンド) 純資産総額 | 2,240億円(2024.2.20時点) |
分配金実績 | 無 |
NISA(つみたて投資枠) | 対象商品 |
NISA(成長投資枠) | 対象商品 |
SBI証券ポイント還元年率 | 0.05% |
楽天証券ポイント還元年率 | ---%(*2) |
マネックス証券ポイント還元年率 | 0.03% |
松井証券ポイント還元年率 | 0.055% |
(*1)実質コストは2024.2.20決算結果から2023.6.14の信託報酬引下げ分を考慮した値。
(*2)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更(一部ファンドを除く)。
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投資対象
ベンチマークはTOPIX[配当込]で、国内の株式に投資します。
*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[税引前配当込/グロス]、[税引後配当込/ネット]の3種類ありますが、ベンチマークの配当除く・含むは運用成績に直接関係するものではありません(少なくとも過去においては)。但し、運用報告書などに記載されているベンチマークとの乖離を見る時は注意が必要です。詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク(除く配当/プライス、配当込/グロス・ネット)と乖離の評価方法。
投資銘柄
投資している銘柄数は1,709(2024.2.20時点)、TOPIXの構成銘柄数は2,137(2024.7末日時点)ですので、約80%を保有している事になります。
(注)インデックスファンドでも、そのベンチマーク対象銘柄を全て保有しているとは限りません。各社のモデルに基づき、ベンチマークと連動するよう一部銘柄のみでポートフォリオを構成する場合もあります(層化抽出法など)。
組入上位10業種、10銘柄は下表のとおり(2024.7末時点)。
画像引用:<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド 月報(2024/7)
日本を代表する企業が上位を占めていますが、
1位のトヨタ自動車でも4.0%と、日経平均株価に比べ広く分散されている事がわかります。
国内株式を代表する指数としてTOPIX、日経平均株価がありますが、両者の違い・比較については下記の記事をご覧ください。
参考記事【国内株式インデックスファンド】TOPIX、日経平均株価どちらを選ぶ? 過去の成績を徹底比較。
手数料(信託報酬、実質コストなど)
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの最大の魅力は、何と言っても信託報酬の低さ。
信託報酬 0.1430%(税込です。
一時期はeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)に引き離されましたが、2019.6.27、2023.6.14からの引下げで再度同率となりました。
実質コストは0.145%(税込、2024.2決算での信託報酬以外のコストを2023.6.14引下げ後の信託報酬に足した値)。信託報酬以外のコストも十分低くなっています。
勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。
他社 国内株式(TOPIX)インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較
TOPIXをベンチマークとする他社の低コスト・インデックスファンドと信託報酬・実質コストを比較します。
(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。
ファンド | 信託報酬 | 実質コスト | |
---|---|---|---|
1 | ステート・ストリートTOPIXインデックス・オープン | 0.1078% | --- |
2 | SBI・iシェアーズ・TOPIXインデックス | 0.1133% | 0.494% |
3 | eMAXIS Slim国内株式(TOPIX) | 0.1430% | 0.147% |
3 | <購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド | 0.1430% | 0.145% |
3 | はじめてのNISA日本株式(TOPIX) | 0.1430% | 0.147% |
6 | iFree TOPIXインデックス | 0.1540% | 0.165% |
6 | Smart-i TOPIXインデックス | 0.1540% | 0.161% |
6 | My SMT TOPIXインデックス | 0.1540% | 0.160% |
6 | 東京海上セレクション・日本株TOPIX | 0.1540% | 0.159% |
10 | 三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド | 0.1760% | 0.184% |
11 | たわらノーロードTOPIX | 0.1870% | 0.189% |
12 | (三菱UFJ)つみたて日本株式(TOPIX) | 0.1980% | 0.202% |
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの信託報酬はeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)等と並び3位、実質コストは僅差ながら単独1位です。
ステート・ストリートTOPIXインデックス、SBI・iシェアーズ・TOPIXインデックス・ファンドがより安い信託報酬ですが、未だ初回決算前で実質コストがわかりません。十分な実績のあるファンドの中では<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドがeMAXIS Slim等とともに同率最安値になります。
*SBI・iシェアーズ・TOPIXインデックス・ファンドは東証上場ETFに投資し、ETFの信託報酬以外のコストが含まれていませんので、実際のコストははさらに上がると推測されます。
ただ、上表にあげたファンドであれば先進国株式、新興国株式のように大きな差がある訳ではありません。
信託報酬の変更履歴
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドは、設定から4回の信託報酬引下げを行っています。
引下げ日 | 信託報酬(税込) | 備考 |
2015/4/27 | 0.3132% | 新規設定 |
2016/11/18 | 0.19444% | iFree、三井住友・DCに対抗 |
2018/2/21 | 0.17172% | eMAXIS Slimに対抗 |
2019/6/27 | 0.1512% | eMAXIS Slim、iFreeに対抗 |
2019/10/1 | 0.1540% | 消費税増税(8%-->10%) |
2023/6/14 | 0.1430% | eMAXIS Slimに対抗 |
2018.2.21の信託報酬引下げ(2017.10.6公表)は、先に引下げを発表したeMAXIS Slimを下回る設定でしたが、eMAXIS Slimもすぐに再度の引下げを実施し、その後再々度の引下げを実施したeMAXIS Slimに負けていました。
しかし、2019.6.27の引下げで再度同率最安値となりました。
その後もeMAXIS Slimがさらなる引下げを実施しましたが、2023.6.14の引下げで追いついています。
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<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの運用状況
資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)
月次資金流出入額、純資産総額から、<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドの売れ行き・人気を見てみます。
(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。
概ね毎月数億円レベルの資金流入がありますが、月による流出入の差が大きく資金流出の月もあります。
また、純資産総額は844億円(2024.7末時点)と、低コストファンドの中ではeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)、三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドに次いで大きいファンドです。
運用状況は?
インデックスファンドでは、ベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。
*ベンチマークは同じTOPIXでも配当込・除くなどファンドにより異なりますが、実際の運用は両者で変わらない事から、配当込インデックスを、ここではベンチマークと定義します。
尚、国内株式の場合、所有する銘柄から配当があっても、それに課税される事無くファンドの資産となります。
下図は、2024年7月末日時点の実質コストに対する1年騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。
図中グレーの点線は、コストが0の時、配当込指数と一致し、ベンチマーク騰落率から決まる傾きの直線です。
グラフの左側(コストが低い)、上側(騰落率が高い)にあり、そしてグレーの点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドは、概ね図中点線上にあり、(コスト要因以外での)ベンチマークとの乖離がない運用になっている事が分かります。そして、同一信託報酬のeMAXIS Slim国内株式(TOPIX)等と共に高い騰落率を示しています。
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まとめ
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドは(長期の実績のあるファンドの中では)信託報酬・実質コスト最安値、
国内株式(TOPIX)インデックスファンドとして、eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)とともにお勧めできるファンドの一つです。
お好きな方を選べば良いかと!
販売会社
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドは下記の金融機関で購入出来ます。
*主にネット証券、ネット取引での取扱いとなります。
(dカードGOLDでNISA口座なら月10万円までクレカ積立還元率1.1%)
*dカード、マネックスカードとも通常ショッピング時は1.0%。
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)。
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。
公式サイトマネックス証券
また投資信託保有でVポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにV/Pontaポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト SBI証券
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.21%、au Payアプリ等の連携で最大0.31%になるのも魅力。
公式サイトauカブコム証券
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。
公式サイト楽天証券
公式サイト楽天カード
勿論、NISA(つみたて投資枠)対象のファンドです。(成長投資枠でも購入出来ます。金融機関によってはつみたて投資枠専用としている場合もあります)
ライバルとなるファンド
<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド (本記事)
たわらノーロード TOPIX
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インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。