ファンド紹介・解説

【インデックスファンド評価・解説】野村つみたて外国株投信。

投稿日:

日本を除く先進国、新興国、両方の株式に投資するインデックスファンド野村つみたて外国株投信について解説します。

[最終更新日:2020.9.14]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2020.8末時点の情報に基づき記載しています。

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野村つみたて外国株投信の基本情報

野村つみたてシリーズは野村アセットマネジメントが運用するインデックスファンドで、「つみたてNISA」向けファンドとして2017年9~10月に設定されました。現在、野村つみたて日本株投信(日経225)、野村つみたて外国株投信(MSCI ACWI)、野村6資産均等バランスの3本がラインアップされています。野村インデックスファンド[愛称:Funds-i]と同じマザーファンドで運用。「つみたてNISA」向けですが、後述するように一部ネット証券では「つみたてNISA」以外でも購入できます。

今回解説するのは1本のファンドで先進国・新興国両方の株式に投資する野村つみたて外国株投信

先ず、野村つみたて外国株投信の基本情報をまとめます。

運用会社野村アセットマネジメント
設定日2017年10月2日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマークMSCI All Country World Index(除く日本)(配当込み、グロス)
購入時手数料
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.2090%
実質コスト0.248%
純資産総額 198.5億円(2020.9.11時点)
(マザーファンド) 純資産総額 [先進国株式]5,660億円(2020.3.31時点)
[新興国株式]370億円(2020.5.11時点)
分配金実績
つみたてNISA対象商品
SBI証券ポイント還元年率0.05%
楽天証券ポイント還元年率0.048%

 

投資対象

ベンチマークMSCI All Country World Index [ACWI](除く日本)[配当込み、グロス]で日本を除く先進国、新興国の株式に投資します。

グロスとは配当金に対する源泉徴収税を考慮しない指数です。

実際の運用では、ファンドが所有する株式から配当が出て、それに各投資国で源泉徴収された後の配当金がファンドの資産となりますので、通常はベンチマーク(配当込・グロス)よりファンドの騰落率が、配当の源泉徴収税(+コスト)分だけ低くなります。

詳細は下記記事を参照にして下さい。
参考記事【インデックスファンド】運用報告書でのベンチマークとの乖離の見方、乖離0だから単純に素晴らしいファンドとは言えません。

*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[配当込]がありますが、実際の運用成績は(過去においては)変わっていません。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク、配当込、配当除くで実際の運用成績は異なるか?

 

投資国

投資する国、比率は下図のようになります。

MSCI All Country World Index [ACWI(除く日本)]

先進国株式、新興国株式の比率は時価総額比で決まり、現時点で先進国87%、新興国13%程度です。

国別トップは米国で63%を占めます。

詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事【外国株式インデックスファンド】各インデックス(指数)、そして先進国、新興国ってどこの国? 

 

投資銘柄

野村つみたて外国株投信1本で2,206もの銘柄に投資しています。

組入上位10銘柄は下表のようになります。

野村つみたて外国株投信

画像引用:野村つみたて外国株投信 マンスリーレポート(2020/7)

10位中7銘柄を米国企業が占めています。

 

手数料(信託報酬、実質コストなど)

野村つみたて外国株投信信託報酬0.2090%(税込)

設定当時、MSCI ACWI(除く日本)をベンチマークとするファンドの信託報酬最安値が0.27%(三井住友・DC/消費税8%表記)だった為、これを大幅に下回る信託報酬に大きな注目を集めました。

ただ、その後さらに低コストのeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)が設定されましたが・・・

実質コスト0.248%(税込, 2020.5決算)

信託報酬以外のコストが低いのが野村つみたて外国株投信の特徴でもあります。(但し、実質コストは固定されたものではなく毎年変動します)

勿論、購入時手数料無料(ノーロード)、信託財産留保額は無です。

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して消費税8%から10%に換算した概算値です。

 

他社 全世界株式インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較

MSCI ACWI(除く日本)をベンチマークとする他社のインデックスファンドと信託報酬・実質コストを比較します。

さらに、eMAXIS Slimシリーズの個別のファンド(先進国株式、新興国株式)を87%:13%の比率で組み合わせた場合も参考までに記載します。

 ファンド信託報酬実質コスト
個別ファンドの組合せ0.1133%
1eMAXIS Slim全世界株式(除く日本)
[MSCI ACWI 除く日本]
0.1144%0.209%
2野村つみたて外国株投信
[MSCI ACWI 除く日本]
0.2090%0.248%
3三井住友・DCつみたてNISA・全海外株
[MSCI ACWI 除く日本]
0.2750%0.404%
4eMAXIS全世界株式インデックス
[MSCI ACWI 除く日本]
0.6600%0.742%

*実質コストは信託報酬以外のコストに全て消費税がかかると仮定して消費税8%から10%に換算した概算値です。

野村つみたて外国株投信の信託報酬は、MSCI ACWI(除く日本)をベンチマークとする全世界株式インデックスファンドの中では2位。

最安値のeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)との差0.09%になります。

但し、野村つみたて外国株投信の実質コストは0.248%と信託報酬以外のコストが低く、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)と実質コストで比較すると、その差0.04%まで縮まります。

尚、3位の三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンドとの差は信託報酬で0.07%、実質コストで0.16%と野村つみたて外国株投信が圧倒的に低くなっています。

 

信託報酬の変更履歴

野村つみたて外国株投信はまだ信託報酬引下げの実績はありません。

野村つみたて外国株投信の信託報酬変更履歴
引下げ日信託報酬(税込)備考
2017/10/2
 0.2052%新規設定
2019/10/1 0.2090%消費税増税(8%-->10%)

野村つみたて外国株投信より遅れて設定された、より低コストのeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)が2019年8月9日、2019年11月12日と2度にわたる引下げを行っており、その差がさらに広がってきています。今後対抗する引下げを行うか否かに注目。

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野村つみたて外国株投信の運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)

月次資金流出入額純資産総額から野村つみたて外国株投信の売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値になります。

野村つみたて外国株投信

2018年以降、毎月3~8億円程度と安定した資金流入が続いています。(後述しますが購入方法が積立限定というのも安定している理由の一つでしょう)

これでも十分売れているファンドではありますが、ライバルのeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)は月10億円以上(2020年1~8月実績)の資金流入があり、これと比較すると見劣ります。

純資産総額は約200億円(2020.8時点)、設定から3年弱としてはまずまずといったところでしょう。

 

運用状況は?

インデックスファンドではベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

下図は、2020年8月末日時点の実質コストに対する1年騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。

*ベンチマークは同じMSCI ACWI(除く日本)でも配当込・除くなどファンドにより異なりますが、「配当込で配当課税を適切に考慮したインデックス」をここでは真のベンチマークと定義し、そして真のベンチマークで決まる傾き、切片の直線を図中グレーの点線で示しています。(多くのファンドがコスト要因以外での乖離はないであろうとの前提で管理人の主観で引いた直線)

野村つみたて外国株投信

グラフの左側(コストが低い)、上側(騰落率が高い)にあり、そしてグレーの点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。
*多くのファンドがコスト起因以外でのベンチマークとの乖離はないだろうという前提で評価。

野村つみたて外国株投信はベンチマークに対する乖離もなく、その低いコストに応じた高い騰落率を示しています。ただし、やはりコストで勝るeMAXIS Slim全世界株式(除く日本)には騰落率でも負けています。

 

最新の騰落率(eMAXIS Slim等との比較) ~2020年8月末日時点~

最新の騰落率をライバルファンドとともにまとめます。

*3年・5年騰落率は年率表記。

[表をクリックすると拡大します]

野村つみたて外国株投信

最近の騰落率では、野村つみたて外国株投信eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)に若干負けはするものの、そう大きな差ではありません。

 

まとめ

野村つみたて外国株投信MSCI ACWI(除く日本)をベンチマークとするインデックスファンドの中では、eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)に次いで信託報酬が低く、その運用も安定しています。

そして、信託報酬以外のコストも低く抑えられており実質コストではeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)との差が縮まります。

ただ難点は設定以来信託報酬引下げの実績がない事。

信託報酬以外のコストが低いだけにeMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)と同率まで下げなくても、後0.04%ほど下げるだけでも十分対抗できるのですが・・・

 

販売会社

野村つみたて外国株投信は下記の金融機関で購入出来ます。

SBI証券
投資信託保有で毎月Tポイントがもらえます。さらにTポイントで投資信託を購入する事も出来ます。
(つみたてNISAでも購入可能)
公式サイト SBI証券

楽天証券
投資信託保有で毎月楽天ポイントがもらえます。さらに楽天ポイントで投資信託を購入する事も出来ます。また、楽天カード(クレジットカード)で投資信託を積立購入する事が出来ます(上限5万円/月)。勿論ポイント還元があり事実上1%割引で購入出来るようなものです。
(つみたてNISAでも購入可能)
公式サイト楽天証券楽天カード

SMBC日興証券(ダイレクトコース)
大手店頭証券で唯一超低コストファンドを取扱い(ダイレクトコースのみ)。
国内株式を定額(100円~)、買付手数料無料(100万円以下)で買付・積立出来、さらにdポイントも使えるキンカブ・日興フロッギーも魅力の証券会社。
(つみたてNISAでも購入可能)
公式サイトSMBC日興証券

松井証券
松井証券は、複数の投資信託を積立する際、設定したポートフォリオ(配分比率)になるよう自動的に購入商品・金額を調整してくれる「リバランス積立」が魅力(無料で利用可能)。
(つみたてNISAでも購入可能、但しリバランス積立はつみたてNISAでは非対応)
公式サイト松井証券

その他のネット証券
マネックス証券auカブコム証券等。

勿論、つみたてNISA対象のファンドです。(上記金融機関でもつみたてNISAを取扱っていない場合があります)

*SBI証券、楽天証券、マネックス証券とも「つみたてNISA」以外でも購入できますが積立専用でスポット購入は出来ません。

 

ライバルとなるファンド

eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)

野村つみたて外国株投信  (本記事)

三井住友・DCつみたてNISA・全海外株インデックスファンド

eMAXIS 全世界株式インデックス

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)

たわらノーロード 全世界株式

楽天・全世界株式インデックス・ファンド(楽天・バンガード・ファンド)

SBI・全世界株式インデックス・ファンド(愛称:雪だるま)

 

他の全世界株式インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

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