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ファンド紹介・解説

iFree TOPIXインデックスの評価・評判・人気。~国内株式インデックスファンド~

投稿日:

国内の株式に投資し、TOPIXとの連動を目指すインデックスファンドiFree TOPIXインデックスについて解説します。

[最終更新日:2024.8.15]全て最新の情報に更新。
本記事は原則2024年7月末日の情報に基づき記載しています。

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iFree TOPIXインデックスの基本情報

iFreeシリーズは、大和アセットマネジメントが運用するインデックスファンド・シリーズです。「低水準の運用管理費用」と「豊富な商品ラインアップ」をコンセプトに、「投資(investment)、もっと自由(Free)に」の思いを込めてネーミングしたとの事。  (iFree公式サイトより抜粋・編集して引用)

本記事で解説するのは、国内の株式に投資するiFree TOPIXインデックス

先ず、iFree TOPIXインデックスの基本情報をまとめます。

運用会社大和アセットマネジメント
設定日2016年9月8日
運用形態インデックスファンド
投資形態ファミリーファンド
ベンチマークTOPIX(配当込)
購入時手数料(販売会社が独自に設定)
信託財産留保額
信託報酬(税込)0.1540% 
実質コスト0.165%(*1)
純資産総額 170.3億円(2024.7.31時点)
(マザーファンド) 純資産総額 2,797億円(2023.9.19時点)
分配金実績
NISA(つみたて投資枠)対象商品
NISA(成長投資枠)対象商品
SBI証券ポイント還元年率0.05%
楽天証券ポイント還元年率---%(*2)
マネックス証券ポイント還元年率0.03%
松井証券ポイント還元年率0.08%

(*1)実質コストは2023.9決算時点
(*2)楽天証券 2022.4より投資信託保有による毎月のポイント還元は廃止され、残高が初めて一定の金額を超えたときのポイント付与に変更(一部ファンドを除く)

 

投資対象

ベンチマークTOPIX[配当込]で、国内の株式に投資します。

*iFree TOPIXインデックスのベンチマークは2023.6.1に除く配当から配当込に変更になりました。

*インデックスファンドのベンチマークは[除く配当]と[税引前配当込/グロス]、[税引後配当込/ネット]の3種類ありますが、ベンチマークの配当除く・含むは運用成績に直接関係するものではありません(少なくとも過去においては)。但し、運用報告書などに記載されているベンチマークとの乖離を見る時は注意が必要です。詳細は下記記事を参照して下さい。
参考記事インデックスファンドのベンチマーク(除く配当/プライス、配当込/グロス・ネット)と乖離の評価方法。

 

マザーファンド

iFree TOPIXインデックスは、ファミリーファンド方式で、下記マザーファンドに投資します。

iFree TOPIXインデックス

画像引用:iFree TOPIXインデックス交付目論見書

トピックス・インデックス・マザーファンドは、2,797億円(2023.9時点)と十分大きな純資産を有しています。

 

投資銘柄

投資している銘柄数は2,114(2024.7末時点)、TOPIX構成銘柄の殆どを保有している事になります。

組入上位10銘柄は下表。

iFree TOPIXインデックス

画像引用:iFree TOPIXインデックス 月次レポート(2024/7)

日本を代表する企業が上位を占めていますが、1位のトヨタ自動車でも 3.9%にすぎず、日経平均株価に比べ広く分散されている事がわかります。

国内株式を代表する指数としてTOPIX、日経平均株価がありますが、両者の違い・比較については下記の記事をご覧ください。
参考記事【国内株式インデックスファンド】TOPIX、日経平均株価どちらを選ぶ? 過去の成績を徹底比較。

 

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手数料(信託報酬、実質コストなど)

iFree TOPIXインデックスの最大の魅力は何と言っても信託報酬の低さ。

信託報酬は0.1540%(税込)

実質コスト0.165%(税込、2023.9決算時点)

購入時手数料は、交付目論見書上は「販売会社が別に定める料率」となっていますが、現時点で徴収している販売会社は無く、事実上、無料(ノーロード)です。

信託財産留保額もありません。

 

他社 国内株式(TOPIX)インデックスファンドとの信託報酬・実質コスト比較

TOPIXをベンチマークとする他社の低コスト・インデックスファンドと信託報酬・実質コストを比較します。

(注)下表は基本的に最新の情報に随時更新しています。よって記事中の記載と異なる場合がありますが、その際は下表の値が最新の情報となります。

 ファンド信託報酬実質コスト
1ステート・ストリートTOPIXインデックス・オープン0.1078%---
2SBI・iシェアーズ・TOPIXインデックス0.1133%0.494%
3eMAXIS Slim国内株式(TOPIX)0.1430%0.147%
3<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド0.1430%0.145%
3はじめてのNISA日本株式(TOPIX)0.1430%0.147%
6iFree TOPIXインデックス0.1540%0.165%
6Smart-i TOPIXインデックス0.1540%0.161%
6My SMT TOPIXインデックス0.1540%0.160%
6東京海上セレクション・日本株TOPIX0.1540%0.159%
10三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド0.1760%0.184%
11たわらノーロードTOPIX0.1870%0.189%
12(三菱UFJ)つみたて日本株式(TOPIX)0.1980%0.202%

iFree TOPIXインデックスは2023.4まではeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドと同率でしたが、両ファンドが2023.5/6に引き下げた為、現時点では0.011ポイントの差がついています。

また、信託報酬以外のコストが若干高く、実質コストでは差が広がります。

 

信託報酬の変更履歴

iFree TOPIXインデックスは、既に3回信託報酬引下げを行ってます。

iFree TOPIXインデックスの信託報酬変更履歴
引下げ日信託報酬(税込)備考
2016/9/8
 0.2052%新規設定
2017/10/20.1836%Smart-iに対抗
2018/12/130.17172%eMAXIS Slim、<購入・換金手数料なし>ニッセイに対抗
2019/6/130.1512%eMAXIS Slimに対抗
2019/10/10.1540%消費税増税(8%-->10%)

2018年12月の信託報酬引下げで、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンドに並びました。その後、eMAXIS Slimが2019年2月、5月と再度引下げた為、一時は引き離されましたが、2019年6月の引下げで再度同率ながら首位となりました。

その後、2023年5月/6月に上記2ファンドがさらなる引下げを行ったものの、現時点ではiFreeは追従する引下げを発表していません。

 

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iFree TOPIXインデックスの運用状況

資金流出入額 & 純資産総額 (評判・人気は?)

月次資金流出入額純資産総額からiFree TOPIXインデックスの売れ行き・人気を見てみます。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出した概算値です。

iFree TOPIXインデックスの人気・評判

2020年末以降、一時期急激に月次資金流入額が増えましたが、それでも3億(/月)前後ですので、そう大きい額ではありません。また流出入額が安定していません。

資金流入額では、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド、さらに信託報酬が若干高い三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンドにも負けています。

純資産総額も設定から8年弱で170億とあまり大きくありません。

 

運用状況は?

インデックスファンドではベンチマークとの乖離が小さい事がファンド評価の重要な要素です。そして、乖離がなければ、そのコストに応じた騰落率になる筈です。

*ベンチマークは同じTOPIXでも配当込・除くなどファンドにより異なりますが、実際の運用は両者で変わらない事から、配当込インデックスを、ここではベンチマークと定義します。
尚、国内株式の場合、所有する銘柄から配当があっても、それに課税される事無くファンドの資産となります。

下図は2024年7月末日時点の実質コストに対する1年騰落率を複数のファンドでプロットしたものです。

iFree TOPIXインデックスの評価

図中グレーの点線は、コストが0の時、配当込指数と一致し、ベンチマーク騰落率から決まる傾きの直線です。
グラフの左側(コストが低い)、上側(騰落率が高い)にあり、そしてグレーの点線上にある(乖離が少ない)ファンドが優秀なファンドという事になります。

iFree TOPIXインデックスは、そのコストに応じた騰落率になっておりベンチマークに対するコスト要因以外での乖離はありません。

ただ、eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)より、コスト差分だけ騰落率も僅かですが低くなっています。

 

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まとめ

iFree TOPIXインデックスは、国内株式(TOPIX)との連動を目指すインデックスファンドの中で比較的低い信託報酬、巨額の純資産を有するマザーファンドと、お勧めできるファンドの一つです。

また、以前は複数回の信託報酬引下げを行うなど低コスト化にも積極的な印象を受けます。

ただ、現時点ではeMAXIS Slim 国内株式(TOPIX)<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド等に信託報酬で若干負けています。

そして、資金流入額が決して多いとは言えず純資産総額も未だ小さいことが懸念。

 

販売会社

iFree TOPIXインデックスは多くの銀行などでも取り扱っていますが、下記ネット証券であれば、クレジットカード積立などでポイント還元があり、よりお得に購入出来ます。

*松井証券はクレジットカード積立に対応していません。

マネックス証券 クレジットカード積立 最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではdカードやマネックスカード(クレジットカード)で投資信託が積立出来ます。ポイント還元率は月5万円までの投信積立では最高水準の1.1%(5~10万円部分の還元率は下がります)
(dカードGOLDでNISA口座なら月10万円までクレカ積立還元率1.1%)
*dカード、マネックスカードとも通常ショッピング時は1.0%
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。

公式サイトマネックス証券

 

SBI証券 三井住友カードでのクレジットカード積立
SBI証券では三井住友カードで投資信託積立が出来ます。ポイント付与率はスタンダードカードで最大0.5%、ゴールドカードなら最大1.0%(2024.11買付分からはカード利用実績に応じた付与率に変更)
また投資信託保有でVポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにV/Pontaポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト SBI証券

 

auカブコム証券のクレジットカード積立 & auじぶん銀行との連携
auカブコム証券はau Payカードで投資信託積立が出来ます。Pontaポイント還元率は1.0%(月10万円まで)。
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.21%、au Payアプリ等の連携で最大0.31%になるのも魅力。

公式サイトauカブコム証券

 

楽天証券 クレジットカード & 楽天キャシュ積立 
楽天証券では楽天カードで投資信託積立が出来ます。信託報酬(販売会社分)が税込0.4%未満のファンドの還元率は0.5%(ゴールド、プレミアム、ブラックなら還元率アップ)、0.4%以上のファンドの還元率は1.0%(ブラックなら2.0%)
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト楽天証券

公式サイト楽天カード

 

松井証券 投信保有での最高水準のポイント還元
松井証券は、投資信託保有による最高水準のポイント還元率が魅力。
またMATSUI Bank(住信SBIネット銀行マツイ支店)の口座開設すれば普通預金金利 年0.31%になるのも魅力。

公式サイト松井証券

勿論、NISA(つみたて投資枠)対象のファンドです。(成長投資枠でも購入出来ます。金融機関によってはつみたて投資枠専用としている場合もあります)

 

ライバルとなるファンド

eMAXIS Slim 国内株式(TOPIX) 

<購入・換金手数料なし>ニッセイTOPIXインデックスファンド

三井住友・DCつみたてNISA・日本株インデックスファンド

iFree TOPIXインデックス   (本記事)

たわらノーロード TOPIX

つみたて日本株式(TOPIX)

 

他の国内株式(TOPIX)インデックスファンドとの比較、最新の人気・運用状況は下記記事を参照して下さい。

 

インデックスファンドの信託報酬、実質コスト、純資産総額の一覧は下記記事を参照して下さい。

 

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