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ファンド比較、運用状況、決算

【国内債券インデックスファンドの評価・比較】おすすめの投資信託は?人気ランキング、運用成績の比較(2024年版)。

投稿日:2024年7月15日 更新日:

NOMURA-BPI総合との連動を目指す国内債券インデックスファンドについて純資産総額、資金流出入額、運用成績(騰落率、ベンチマークとの乖離)を調査します。

*原則6カ月毎に更新します。

[最終更新日:2024.7.15]全て最新の情報に更新。

*本記事は原則2024年6月末日時点の情報に基づき記載しています。

先ず、各ファンドの純資産総額、及び、月次資金流出入額から人気のファンドを調べます。

さらに、各ファンドにより実質コスト(信託報酬+α)は異なりますが、それがちゃんとファンド騰落率に反映されているか、そしてベンチマークとの乖離を確認します。

 

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比較した国内債券インデックスファンド、その信託報酬・実質コスト・純資産総額

比較したファンド、及び、その信託報酬・実質コスト、設定日、2024年6月末日時点の純資産総額を下表にまとめます。(信託報酬の低い順に並べてあります)

*信託報酬、実質コストは税込み。
*DC専用ファンドは参考値扱い。(表中グレーの行のファンド)

[2024.7.23追記](日興)インデックスファンド日本債券は2024.7.20に信託報酬を0.495%から0.319%に引き下げました。

ファンド信託報酬
(実質コスト)
設定日純資産総額(億円)
ステート・ストリート国内債券インデックス(隔月分配型)0.1078%
(---%)
2024/1/110.0
My SMT国内債券インデックス0.1100%
(0.116%)
2022/3/2714.7
eMAXIS Slim国内債券インデックス0.1320%
(0.135%)
2017/2/27232.6
<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド0.1320%
(0.133%)
2015/1/2974.9
Smart-i 国内債券インデックス0.1320%
(0.139%)
2017/8/29160.2
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)(*2)0.1320%
(0.135%)
2012/10/29535.4
たわらノーロード国内債券0.1540%
(0.155%)
2015/12/18236.1
三井住友・日本債券インデックス・ファンド0.1760%
(0.178%)
2002/1/4669.9
iFree 日本債券インデックス(*1)0.242%
(0.247%)
2016/9/834.5
三菱UFJ 国内債券インデックスファンド0.3850%
(0.389%)
2009/2/221.0
SMT国内債券インデックス・オープン0.4070%
(0.413%)
2008/1/9217.1
日本債券インデックスe0.4070%
(0.412%)
2010/4/611.3
野村インデックスファンド・国内債券[Funds-i]0.4400%
(0.442%)
2010/11/2630.0
eMAXIS 国内債券インデックス0.4400%
(0.443%)
2009/10/2877.1
(日興)インデックスファンド日本債券0.4950%
(0.499%)
2001/10/1774.6

(*1)iFreeの信託報酬は新発10年国債の利回りが1%未満の場合 0.132%、1%以上の場合0.242%(税込)
2024.6.11に信託報酬0.132%から0.242%に変更になりました。
(*2)参考データとして比較する三菱UFJ国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)は、マネックス証券松井証券の個人型確定拠出年金(iDeCo)で取扱っています。

信託報酬最安値は、2024年1月11日に設定されたステート・ストリート・国内債券インデックス・オープン(隔月分配型)。ただ、ファンド名称からわかるように、原則、隔月で分配金を出すと思われます。(すでに2024.3/5に分配金を出しています)

これに続くのが2022.3.29に設定されたMy SMT 国内債券インデックスの0.110%。

そして3番手がeMAXIS Slim国内債券インデックス、<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド、Smart-i国内債券インデックスファンドの3本。

Smart-iが先に信託報酬引下げを発表したものの、すぐにeMAXIS Slim、<購入・換金手数料なし>ニッセイも対抗し、現時点では同率で3本が並んでいます。

実質コストでも3本がほぼ同等(僅かにSmart-iが高い)

*iFree日本債券インデックスファンドは新発10年国債の利回りで信託報酬が変わり、2024.6.11に0.132%から0.242%に上がりました。

純資産総額トップは三井住友・日本債券インデックス・ファンド。ここで取り上げたファンドの中では日興インデックスに次いで古く、その純資産総額670億円と2位以下を大きく引き離してのトップです。

 

 

最新の信託報酬・実質コスト等は下記記事を参照して下さい。


 

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資金流出入額 [国内債券インデックスファンド 人気ランキング]

2024年上半期(1~6月)の概算の月次資金流出入額(*)6カ月合計、及び2023年合計を見てみます。

2024年上半期の資金流出入額が大きい順にならべてあります。

どのファンドが多く購入されているかの人気ランキングになりますが、純資産が増える事は、それだけ安定した運用にもつながりますし、繰上償還のリスクも減ります。

ただの人気ランキングとしてではなく、ファンド選択の重要な指標の一つとしてみて下さい。

(*)月次資金流出入額は、日々の純資産総額の増減額に騰落率を考慮して算出。
例えば、3月5日の日次資金流出入額は
(3月5日の純資産総額) - (3月4日の純資産総額) x (日次騰落率 + 1)で計算し、
これを1カ月分足して月次資金流出入額としています。

国内債券インデックスファンド 資金流出入額
2024年上半期(1~6月)2023年
順位ファンド(億円)順位(億円)
1Smart-i 国内債券インデックス137.058.0
2eMAXIS Slim国内債券インデックス26.2141.1
3MySMT 国内債券インデックス5.138.9
4たわらノーロード国内債券4.9223.0
5ステート・ストリート国内債券インデックス・オープン(隔月分配型)0.0------
6日本債券インデックスe-0.78-1.7
7野村インデックスファンド・国内債券[Funds-i]-0.848.6
8三菱UFJ 国内債券インデックスファンド-2.010-3.2
9インデックスファンド日本債券-2.69-2.8
10iFree 日本債券インデックス-4.812-4.8
11<購入・換金手数料なし>ニッセイ国内債券インデックスファンド-5.070.6
12eMAXIS 国内債券インデックス-9.061.8
13SMT国内債券インデックス・オープン-10.113-45.8
14三井住友・日本債券インデックス・ファンド-28.511-3.8
参考三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)11.8参考39.0

2024年上半期のトップはSmart-i。

ただ、2024.2.15の1日だけで(個人とは思えない)124億もの資金流入がありました。

2位はeMAXIS Slim。

Smart-iの1日だけの巨額の資金流入を除くとeMAXIS Slimが事実上のトップ、

2023年も1位です。

3位に信託報酬2位のMy SMT。

信託報酬最安値のステート・ストリート・国内債券インデックス・オープン(隔月分配型)は殆ど売れていません。

そして6位以下は全て資金流出と、国内債券は人気がありません。

 

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リターンの比較。実質コスト(信託報酬+α)が騰落率に反映されているか? ベンチマークとの乖離(トラッキングエラー)は?

2024年6月末時点の各ファンドの騰落率を見てみます。

*騰落率は各ファンドの基準価額から管理人が独自に計算した結果です。
*実質コストに対する騰落率を見ていきますが、期中に信託報酬の変更があったファンドは、その期間に応じて按分した実質コストを用います。

騰落率とコストの関係は、理想的には(配当・利息課税を適切に考慮した)インデックス騰落率から決まる傾き、切片の直線になります。

国内債券の場合、利息が出てもそれに課税される事無くファンドの資産となりますので、指数がそのままインデックス騰落率となります。(ここではたわらノーロード月報記載の値をインデックス騰落率として使用します)

 

3ヶ月騰落率

設定から間もないステート・ストリート・国内債券インデックス・オープン(以下、SSGAライトと表記)を調査する為、先ずは3カ月騰落率を見てみます。

下図は各ファンドの騰落率を実質コスト(/4)に対してプロットしたものです。

*SSGAライトは未だ初回決算前ですので信託報酬でプロット

国内債券インデックスファンドの比較、リターン(利回り)比較

SSGAライトは他のファンドよりマイナス側に位置し、コスト要因以外でのベンチマークとの乖離、あるいは信託報酬以外のコストの増大が起きている可能性があります。

 

6カ月・1年騰落率

6カ月、及び1年間の騰落率を実質コストに対してプロットします。

国内債券インデックスファンドの比較、リターン(利回り)比較

国内債券インデックスファンドの比較、リターン(利回り)比較

図中、茶色の点線がインデックス騰落率。グレーの点線は傾き=-(1+インデックス騰落率)、切片=インデックス騰落率の直線です。

殆どのファンドがこの直線上にあり、これは各ファンド、コスト要因以外でのベンチマークとの乖離がない運用になっている事を意味します。

そして、順当に低コストのMy SMTやeMAXIS Slimなどの騰落率が高くなっています。

 

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まとめ & おすすめファンド

以上、国内債券インデックスファンドについて、純資産総額、資金流出入額、騰落率、さらにベンチマークとの乖離を評価しました。

総じて国内債券はあまり売れておらず、資金流出のファンドが多くありますが、その中で2023年、2024年上期と人気があるのはeMAXIS Slim(Smart-iの1日だけの巨額の資金流入を除く)

ベンチマークとの乖離は、設定されたばかりのSSGAライトを除き各ファンド問題ありません。

 

国内債券インデックスのおすすめファンド

本サイトが選ぶ現時点でのおすすめファンドは、

期待リターンが低い国内債券だけにコストがより重要ですが、その中で、最安値ではないものの比較的低コストで、資金流入も多い

eMAXIS Slim 国内債券インデックス

 

また、販売会社が限定されるのが難点ですが、信託報酬2位の

My SMT国内債券インデックス(ノーロード)

 

*「おすすめ」というのは必ず利益が出るという意味ではありません。他の類似ファンドに比べ、同等以上の成績を残すであろうと管理人の主観・推測で選んだものです。最終的なファンドの選択はご自身の判断で行ってください。

 

販売会社

eMAXIS Slim 国内債券インデックスは主にネット証券で取り扱っています。

信託報酬2位のMy SMT 国内債券はマネックス証券(本ファンドはクレカ積立対象外)、松井証券で、最安値のステート・ストリート・国内債券インデックス・オープンはauカブコム証券、松井証券で購入出来ます(2024.7.15時点)

マネックス証券 クレジットカード積立 最高水準のポイント還元率1.1%
マネックス証券ではdカードやマネックスカード(クレジットカード)で投資信託が積立出来ます。ポイント還元率は月5万円までの投信積立では最高水準の1.1%(5~10万円部分の還元率は下がります)
(dカードGOLDでNISA口座なら月10万円までクレカ積立還元率1.1%)
*dカード、マネックスカードとも通常ショッピング時は1.0%
また投資信託保有でポイントもたまります(一部ファンドを除く)
*マネックスカードの発行にはマネックス証券の口座開設が必要です。

公式サイトマネックス証券

 

SBI証券 三井住友カードでのクレジットカード積立
SBI証券では三井住友カードで投資信託積立が出来ます。ポイント付与率はカード利用実績に応じてスタンダードカードで最大0.5%、ゴールドカードなら最大1.0%
また投資信託保有でVポイント、Pontaポイント、dポイントがもらえます。さらにV/Pontaポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト SBI証券

 

auカブコム証券のクレジットカード積立 & auじぶん銀行との連携
auカブコム証券はau Payカードで投資信託積立が出来ます。Pontaポイント還元率は0.5%(ゴールドカードは1.0%)
Pontaポイントで投資信託の購入も可能。
また、auじぶん銀行との連携(auマネーコネクト)でauじぶん銀行普通預金金利0.21%、au Payアプリ等の連携で最大0.31%になるのも魅力。

公式サイトauカブコム証券

 

楽天証券 クレジットカード & 楽天キャシュ積立 
楽天証券では楽天カードで投資信託積立が出来ます。信託報酬(販売会社分)が税込0.4%未満のファンドの還元率は0.5%(ゴールド、プレミアム、ブラックなら還元率アップ)、0.4%以上のファンドの還元率は1.0%(ブラックなら2.0%)
また、楽天キャッシュ決済でも投資信託積立が出来ます。0.5%のポイント還元。
楽天カード決済で10万円、楽天キャシュ決済で5万円、あわせて月15万円まで利用可能。
さらに、楽天ポイントで投資信託を購入できます。

公式サイト楽天証券

公式サイト楽天カード

 

松井証券 投信保有での最高水準のポイント還元
松井証券は、投資信託保有による最高水準のポイント還元率が魅力。
またMATSUI Bank(住信SBIネット銀行マツイ支店)の口座開設すれば普通預金金利 年0.31%になるのも魅力。

公式サイト松井証券

 

尚、国内債券インデックスファンドはNISA(つみたて投資枠)では購入できません。成長投資枠か、あるいはつみたて投資枠で国内債券に投資したい場合はバランスファンドを購入する事になります。

また、個人型確定拠出年金(iDeCo)で低コストの三菱UFJ 国内債券インデックスファンド(確定拠出年金)を取扱っているのは、マネックス証券 iDeCo松井証券 iDeCoです。

 

 

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